80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

【レイアウト】テレビ前の工事

2022-05-24 12:13:21 | レイアウト
駅セクションと“初鹿野ライクなセクション”をつなぐ区間の連結工事を引き続き進めています。

テレビとテレビ台を避けての難工事区間ですが、とりあえず片側(内回り)だけ路盤とレールがつながりました。これも旧レイアウトを解体したもので、内・外線と地下ヤードへのアプローチ線の3線をいったんバラして組み直すことになります。設定上は地上線なのですが今は空中散歩状態。。



各セクションボードの両端には「ゲタ」を履かせ、φ6mmの丸棒から切り出したボスで連結した際の位置決めを行うようにしてあります。



ボードどうしの結合は旧レイアウト同様、「ゲタ」の穴に蝶ボルトを通してナットで締め上げる方式です。これだけだとボルトを抜き差ししているうちに穴が広がってレールの位置合わせが難しくなるので上のようにボスを追加しました。



組み立てたままでもベランダへ出入りできるようにL型スチールアングルで大スパンを確保しようと試みましたが、うまい位置に支持脚を立てることができず失敗・・・。空中回廊でつなぐという目的は達成しました。



“初鹿野ライクなセクション”の右手部分に外回り線の3%下り勾配を作ります。今回はウッドランド・シーニック社のサブテレイン・システム(発泡スチロール製の「線路台」)を使うこととし、それに先立って高さを合わせるためt3mmのアガチス材を線形に沿って貼り込みます。



写真の左半分は3/4インチ(約1.9cm)の「ライザー」上に3%勾配の「インクライン」を重ねたもの、右半分は同じ「インクライン」を直に貼ったもので、距離1,220mmに対して38mm下がるので厳密には3.1%ということになります。反対側の上り勾配区間にも使う予定でしたが、ユニトラックをいかに敷き込むかで頭がいっぱいで忘れました。笑



地下ヤードへの分岐は勾配途中に設けることになります。旧作も同じような条件でしたが、今回は新たにテレビのスタンドとの格闘が追加されました。手前の2本が#7カーブポイント、奥が#6ポイントでいずれもPECOのコード83シリーズ。シノハラなきあとの強い味方です。

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E353系の模型化を考える

2022-05-22 12:46:18 | 中央東線方面
まだE233系に着手さえしていないうちから浮気かよ・・・という声が聞こえてきそうです。汗

E233系同様、この先手元に置くことはまずないだろうと思っていたE353系ですが、先日撮影してきた臨時特急「信州」や富士急行線に直通する「富士回遊」のように付属の3両編成だけでもサマになるというところが琴線に触れてしまい、とりあえず紙主体で作れるかどうか考えてみることにしました。



車体側面は割とのっぺりしているので克服すべきはこの複雑怪奇な前頭部ということになります。



幸い「とれいん」2018年2月号に前頭部の詳細図面が載っているので、ひとまずこれを穴が開くほど眺めて戦略を練ります。できればオールペーパーでいきたいところですが、随所にある3次曲面はさすがに積層やムク材からの削り出しじゃないと難しそうです。



とはいえ、ずっと眺めていると直線、垂直、水平といった要素も少なくないことがわかってきました。例えば貫通路(図面では「ほろふた」と表示)は当然長方形ですが、その左右のヘッドライトもこれと平行であることがわかります。すなわち、この部分は床面に対して垂直な2次曲面でいけるのかな?と期待させられます。



「ほろふた」そのものをどうするかですが、いかんせん微妙な膨らみなので今回は試しにポリパテを使ってプレス成形のようなアプローチをしてみたいと思います。まずは図面と照らし合わせながら適度な球面が得られそうな「ビビンバスプーン」なるものを百均で調達。ちょっと大きめなのがいいかなと思って買ったのですが、よくよく見ると中央部の膨らみは普通の“大さじ”の方が似てたかも知れません。



タミヤのポリパテを練り、剥離剤代わりのアルミホイルの上に薄く延ばします。



2本のスプーンの間に挟んでギュッとプレス!曲率がやや足りないので半乾きの段階で取り出して曲面を微調整することにします。



そして完全硬化したのがこちら。あらーちょっとビミョー・・・、、いや、かなりビミョー笑。カメのプラモデルですかね?w
シワが寄るのでアルミホイルではなくクッキングシートかラップ、あるいはスプーンだけでもよかった気がします。まあパテ&研磨で十分修正できますが。。



そして、“ほろふた”にはデザイン化された「E353」のロゴや「JR EAST JAPAN RAILWAY COMPANY」の文字が書かれています。部分的にワンポイントカラー(Eの上半分に紫、JRのロゴに緑)が使われているためインレタだと版数が増えて不効率なのと、そもそも企業ロゴを外注するのはNGのはずなので、シールかデカールを自製することにしてPCで原画を起こします。



シールにせよデカールにせよ、自家製の場合は文字と文字の間を地色に合わせなくてはいけないので、“ほろふた”全体を地色のダークグレーにしてそのまま貼り付けてみることにしました。シーリングゴムも一応描き込みましたが、球面に貼ると当然歪むので、あくまで雰囲気づくりのためのダミーです。



スプーンに挟んでプレス・・・というか、もう指で押した方が早いので素手でグイグイ押します。笑



うーん、やっぱり紙は紙ですね・・・。熱を加えるとか蒸気を当てるとかすれば少しは馴染むかも知れませんが、たぶん糊が緩んでNGかなと。。



余白をカットすればシワも減るかなと思い、“ほろふた”部分だけにしてカメの甲に貼ってみました。ギリいけないこともないかな? デカールなら確実にいけそうな気がします。模型的には“ほろふた”の曲率をもう少し抑えても(扁平でも)いいかも知れません。グレーはもう一段濃くしないと。



キャブまわりもそれなりに面倒そうですが全く歯が立たないほどでもなさそう。なんだか面白くなってきたので、もう少し試行錯誤を続けてみたいと思います。

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松本駅に閉じ込められた電車

2022-05-18 11:49:01 | 信州全般方面
所用で再び松本の地を訪れました。今回は往復ともE353系あずさ号を利用。登場から5年目にしてやっと乗車できました。中央東線マニアの風上にも置けない人物ですハイ。。

帰りに少し時間があったので松本駅構内をぶらつくことに。そういえば昨年の集中豪雨で上高地線が不通になって松本駅側に取り残された電車は居なかったのだろうか?と、これも何を今さら案件なのですが確認しに行ったところ、なんとモハ10形リバイバル塗装のモハ3003+クハ3004編成が留め置かれていました。よりによって集客目玉のうちの1本がこんなことになるとはなんという不運。



フロントガラスのところに松本駅~渚駅間代行バスのお知らせが置いてあり、構内アナウンスでもひっきりなしに流れていました。



昨年の8月からなので9か月ほどが経っていますが、それなりに汚れはみられるものの目立った腐食などはなく塗装も割と綺麗な状態でした。しかし、報道によれば残念なことにこのまま廃車となり、他の3000形の部品取りに回されるのだとか。そして運行再開の日は6月10日と公式発表されました。全線運行再開という祝うべき日を境に消えゆく電車というのは何とも切なさを感じますが、せめて“その日”まで美しい姿を保ってほしいと思います。間違っても盗難事件など起きませんように。



この並びを181系あずさ、381系しなの、モハ10形と妄想しながら撮りましたが、やはり現実は厳しいようで・・・。クモハ60どこー!? 笑

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【レイアウト】左右コーナーの延伸

2022-05-15 02:57:20 | レイアウト
駅セクションの左右に配置するコーナーの仮組みを行い、ぎりぎり部屋に収まることを確認しました。

もちろん部屋を採寸したうえで作成した基本プラン図面はあるのですが、現場合わせで調整したり、最近ではユニトラックの大半径カーブレールを導入したりと予定になかったものが増えてきたため、果たしてこれは部屋に収まるのだろうかと日々心配になっていたのですが、ひとまずその心配は無くなりました。

そのユニトラックですが、既報のとおり勘違いでベースボードの高さが10mm不足していたので、10×30mmの木材を買ってきてボードの裏側に貼り込みました。



ユニトラックの大半径カーブレールともなんとかうまく連結できそうです。それはいいのですが、新たにベースボードを作ってレイアウトマットを貼ったところ他の部分と明るさが全然違うことが判明。どちらも「グリーンミックス」にしたつもりだったのですが、明るい方は「グリーン」なのかも知れません。いくらガチのシーナリー作り込みを放棄した区間(汗)とはいえコレではあまりにもトイっぽいので、建物を置くか茂みを作るかして隠さないと。。



駅側からみるとこんな感じ。ちなみに運転しないときはドア部分のベースボードとレールを取り外します。



収まったとはいえカーブの先端はギリギリになってしまいました。まあ空中にはみ出してないのでヨシ!



元設計より50mm程度膨らんだ格好ですが反対側コーナーも支障なくいけそうです。手前の直線の左側には「鳥沢鉄橋」のトラス橋が築造される予定ですが、うまくするとそれに連なる合成桁もワンスパンぐらいは作れそうなので、この直線の下は実物どおり40m程度(模型換算500mm程度)切り下げようと思います。



ということでユニトラックコーナーはとりあえず問題なく収まることが確認できたので、引き続き反対側のコーナーを作っていきます。駅セクションにつながる1/4周はすでにできているので、ここからさらに「初鹿野ライクなセクション」へ向けて建設を進めます。ここも旧レイアウトを解体して部材を捻出します。プランが左右反転したので旧作を裏返してカーブが収まるか確認しているところ。



そしていつもどおりの「エイヤっ!」で路盤とレールをカットし、新たな位置で組み立て直します。ちなみにここは地下ヤードへのアプローチ区間の中間部分で、路盤の基準高さ850mmに合うように支持脚を作りその上に載せていますが、設定としては高架ではなくあくまで地平ですので、脱線対策も兼ねて完成の暁にはユニトラックセクションのようなグリーンボードを下に挿入することも考えたいと思います。



スペースの関係でこのアプローチ線は勾配が3.5~4.2%となってしまいました。地下ヤードは勾配専用機かM車比率の高い電車専用となりそう。。。



土木作業ばかりで味気ないので部分的に給電して車両を走らせてみました。いやぁ、やっぱり走ってなんぼのレイアウト。完成へ向けてモチベが高まりますねー。



この後も引き続き初鹿野セクションへ向けて延伸工事を進めますが、全体が膨らんだ影響で、この先はテレビと高さが微妙なカラーボックスを避けながらの難工事が予想されます。元々本線から地下ヤードへのアプローチ線の分岐部に、初鹿野セクションから降りてくる外回り線の勾配がすり付くという複雑な構造になっているのでかなりやっかい。まあ、図面を描いて悩んでいても仕方ないので、ここも現物合わせしながら「エイヤっ!」で乗り切りましょう!
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【レイアウト】駅とユニトラックセクションの仮組み

2022-05-09 00:29:32 | レイアウト
車両工作に戻りたいと思いつつレイアウトいじりの勢いが止まらないので、未完成部分のボードの切り出しが終わるまであと数回続けたいと思います。

未完成部分を埋めるには駅セクションの位置を決定する必要があるので、高架橋脚をすべて建て、バラバラになっている駅関連ボードをすべて連結します。



3分割のボードをすべて連結。しばらく放置してあったので少し心配でしたがカチッとはまったのでひと安心。



ちなみに駅部分は多層階になっていて1階と2階は鉄道・のりもの専門書店が入店、3階はCDショップで4階がヤード、そして屋上が駅となります。もっとも設定上は地平駅なので完成の暁には下は見ないことにします。笑



続いて右手側の1/2周にユニトラックを展開。



やっぱりカントつきはいいですねぇ。。



しかし緩和曲線がないのでちぃと物足りません。ダメもとであれを買ってみるか?



そうです。新発売のR1606(外)とR1546(内)を取り寄せてみました。しかしこれを見た第一印象「え!コレ直線じゃね?ww」



厳密には緩和曲線ではなくただの大半径レールですがなかなかいい感じです。カントはついていないのでアプローチ線路と直線の間に入れます。いい感じですが問題はちゃんと収まるのか??です。他のカーブレール(22.5°)の半分の11.25°なので、できれば対となる反対側にも入れたい。



とりあえず反対側にも入れた状態で、駅部分と連結するボードが入るのか検討します。これはちょっと見にくいですが、適当なクリアホルダーに旧レイアウトのカーブポイント部分をマジックで写し取ったものを当てがってみたところで、正直微妙だけどなんとか行けそうじゃない?の図。



この透明型紙に合わせて旧レイアウトをエイヤっと切断。勇気が要りますがエイヤっ!だいじ。



おそるおそる差し込んでみて、うんイケる!を確信した瞬間。



ここで一気に連結・・・といきたかったのですが、なんとユニトラックセクションのベースボードが設計より10mm低いことが判明。なんでやねん。とりあえず厚さ10mmのゲタ(=普通の棒か板)を買ってくるまで検証はペンディングとなりました。



駅左側に配置する地下ヤードへのアプローチセクションも連結し仮組みが完了。ホームは20m級12~13両対応なのでそこそこデカいです。あー早く周回させたい!

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