80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

「115系300番台発売近し」の報を聞き

2023-07-27 20:27:23 | 中央東線方面
先日、PLUMから突如として115系300番台の開発状況に関するツイートがありました。失礼ながら立ち消えか延期を予想していたので良い意味で裏切られました。3Dショットを見ると窓幅なども是正されたようでかなり期待できる仕上がりのようです。

しかし300番台はエンドウのスカ色の3+2+3の8連が既にあるので、前にも1、2度つぶやいた長野色の貫通6連を仕立てる方向で考えてみようと思います。

(115系300番台 長ナノC9編成;2009.5.19 高尾駅にて)


で、115系の話はここまでで、115系出るんじゃこっちを先に片づけとかなきゃね・・・というナゾ理論で、寝かせておいたパーミルの211系の袋を取り出してゴソゴソ始めましたというお話がメインです。笑



こちら、「1000、3000番台基本3両セット」ということで少々物足りない。115系で貫通6連をやるならこっちもそれに合わせなきゃね・・・というナゾ理論の上書きモードで3両増やすことにしたのですが、あいにくメーカーも含めて市場在庫は払底したもようです。

普通ならスクラッチで増車するところですが、ビードつきのステンレス車体はなかなか面倒なのでアクラスのプラキットを3両分充当することにしました。モハユニット1箱とサハ1両です。サハはモハに作り変えればいいのと、事前調査(笑)で、サハにもモハユニットが作れる床下機器が同梱されているとの情報をつかんだので、これだけあればパーミルの分も含めて2ユニット分の床下機器が揃うぞ、、と。



とりあえずブツを確保したところで止めておけばよかったのですが、屋根板の反りが激しいという情報も小耳に挟んでいたのでどんなものか確認すべく開封。そして予想通りの展開として「まずは1両組んでみるか」となりました。2枚の床板の間には、本来なら補強・補充用のウエイト板(別売り)を入れるのですが、少し調整すればt0.8×W30mm真鍮板が入ることを思い出し、手持ちの真鍮板をカットして貼り付け。



2枚を合わせ、ゴム系、ABS用、瞬着を総動員して接着します。



サハは動力なしのモハ210に化かすことにして床下機器を基盤に接着。コレ、屋根板以上に穴の位置が微妙に合わなくて時間を食いました。。ディティールはなかなか秀逸です。



このとおり、モハ211分の床下機器がまだランナーに残っております。ニコニコです。



共用ランナーゆえ風洞のルーバーも同梱されているのでモハに早変わり。



仮組みできました。屋根板はガス火で炙って矯正しましたが不十分で、両端を削ってボディにはめ込んでいます。もう少し炙ってみようと思います。ていうか、床下機器の一部が低すぎる方が気になりますね。要チェック!



211系は西武の合間に不定期でつぶやきます。いや、どの記事も不定期ですが、、汗

(211系0番台、長ナノN601編成;2017.5.4 長野原上野原)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペーパーで作る西武赤電(501系編[2])

2023-07-26 03:57:22 | 私鉄電車
501系が少し進みました。真鍮エッチング製のドアにメタルプライマーを塗ります。本格的なブラス工作をやらないのでマッハとかいさみやのプライマーは使ったことがなく、ウチではずっとクレオスのメタルプライマーをお手軽に筆塗りしています。「改」になって密着力が上がり、最近買い換えたものには「透明度UP!!」のシールが貼ってありました。進化してますね。



サーフェーサー処理を済ませた車体側板にドアを貼ります。クモハ(最上段と最下段)はプレスなし、初期車のサハ(中2段)はプレスありです。片開きドアは開閉方向に注意が必要なので、戸袋の位置を裏にマークして間違わないようにしました。



今回はすべてIMON製品を使いましたが、戸当たりゴムが表現されていていい感じです。



床板も準備しました。クモハ1両を動力車とし、パーツボックスで見つけたMP床板のボギーセンターを測ったら170mm(実車13,600mm)でドタピタだったので即採用。トレーラーとなる他の3両は木製とし、ホームセンターで購入した3×40×900mmヒノキ板から切り出しました。以前はアガチス材をよく使っていたのですが、安価な一方で経年の反りが大きいので今回替えてみたのですが、さて結果はどう出るのでしょうか。。



なお、前後進のバランスを考えて中間のサハを動力車にする案も考えたのですが、φ10.5・WB31mmのギヤの手持ちが無かったので断念しました。推進3両なら許容範囲かなということで、無理して新たにパーツを買い込む必要もなかろう・・・と。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コキ5500を組んでみよう(後編)

2023-07-24 02:13:56 | 貨車
コキ5500の後編です。インレタが入手待ちなのですが、一応「ほぼ完成」としたいと思います。

全体をサーフェーサーでコーティング。#800耐水ペーパーをひと通りかけていますが、凹凸が多いので“なめる”程度です。数か所メインフレームと床板との間に接着不良がみられたので瞬着を流し込んでおきました。



デッキ側のカプラー取付ビス穴はやはり気になるので、ナットによる盛り上がりを削ったうえで紙片でフタをし、パテとサーフェーサーで均しましたが、盛り上がりを完全になくすことはできませんでした。繰り返しになりますが薄型ナット必須です。



塗色は赤3号です。以前に“コキ10000改”のコキ5500を作った時は何を使ったのだろう?と自分のブログを読み返したところモリタのビン塗料を使ったと書いてありました。たかだか4両塗っただけなのでまだどこかに残っているはずなのですが見つからず、Mr.カラーの調色を試みましたがイマイチなので、思い切ってジェイズの赤3号スプレーを購入しました(モリタは絶版)。まあこのサイズなので、コキかホキかトキを量産しないと元が取れません・・・トホホ。



天気が良かったのでパパッと塗装。インレタの手持ちが予想に反してほとんどなかったので、とりあえずエンドウの「ク5000」用に収録されていた「5850」を貼って、残りはこれから調達しようと思います。別に組み立てて塗装しておいたデッキ手すりを接着し、台車とカプラーを取り付けて一応の完成としました。バックの電車のクセが強すぎて目立たない・・・。笑



1種5t(10.8ft)のコンテナがまだ無いので18Dコンテナで代用。実車もやむを得ず2種5t(12ft)コンテナを積むときはこんな感じで非効率なVIP積み?をしたそうです。



今回は、V11コンテナを積んだ小海線の「朝どりレタス列車」や、先日購入したED61が牽く小貨物列車にポツンと混ぜることを考えまず1両だけ組んでみましたが、キットにはもう1両分入っているのでヒマをみて2両目を組んでみたいと思います。

それでもジェイズの赤3号スプレーは使い切れないと思うので、かくなる上はホキ2500を16両連ねた青梅線の石灰石列車ドーン! を無謀企画第2弾に据えようかと画策中です。(あぁ本末転倒・・・)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コキ5500を組んでみよう(前編)

2023-07-20 15:05:46 | 貨車
“罪庫”とはよく言ったもので・・・。笑 昭和の貨物列車用にチマチマと買い貯めた面々です。
中にはインレタ貼るだけじゃん!みたいなのも含まれていますが、いずれにせよ手付かずなのは間違いない。


あまり溜めると精神衛生上よくありませんので作っていきましょう。

前の写真の右上に置いてある、パンケーキコンテナ(甲府モデル)のコキ5500初期型のペーパーキットを組み立てます。その下に見える「V19コンテナ」は「V11コンテナ」(5個積み規格の通風コンテナ)の間違いなのですが、それを乗せるために最近買ったものです。

コキ5500は以前にKATOのコキ10000を改造して4両ほど作りかけたものがあって、共用すればいいやぐらいの軽い気持ちでいたのですが、コンテナ4個積みに改造された晩年タイプ(27000番台)であったことに今さらながら気づき、追加増備することにしました。



キットはメインフレームなどが含まれる厚紙(写真)と薄紙の2枚セットでレーザーカット済み。説明書と簡単な組立図がついているので、それを横目で見ながら組み立てていきます。スクラッチを長くやっているとどうしても“ひと様の設計”というのがスッと入って来ず、手が止まりがちですが、この製品は部品点数も少なく、設計者の意図を理解するのにそれほど時間はかかりませんでした。



ということで早くも形が出来上がってきました。木工用ボンドをメインに使い、部分的に瞬着を併用する形で組んでいます。



ペーパー製ですが内部の補強もしっかりしていて、ブラス製コンテナを5個積んでも大丈夫そうです。



全体的にパーツどうしの“合い”は良好ですが、メインフレームに付くスティフナー(補剛材)は僅かに長めのように感じました。床板兼上部フランジと下部フランジは薄紙を使っているため、無理に押し込むとこれらが波打ってしまいます。



そこで、パーツの両端をこのぐらいカットすることで無理なく差し込むことができました。も~老眼との戦い、、



デッキ手すりもレーザーカッティング技術の結晶のようなパーツが付属しています。さすがにコレは・・・と思いましたが、さりとて真鍮線でさらりと組み立てる腕もないのでこれを使うことにしました。薄紙2枚重ねですが割と簡単・きれいに合わさってくれました。瞬着をガンガン浸み込ませてあるので実態は「シアノアクリレート」製品です。笑



台車とカプラーを仮止めしてみます。台車はエンドウのTR63を無加工で使用し、スペーサーはプラキット(確かアクラスの80系のはず)の余りパーツの中から高さが合うものを探してエンドウのT車用センターピンで固定しました。カプラーはIMONのNo.205が長期欠品中なのでケーディーのNo.5を取り付けています。



台車とカプラーの取付用に予めM2ナットを床板に埋め込むよう指示されていますが、ここはぜひ薄型を使うべきでしょう。私は買いに行く手間をケチって手持ちのものを使ったため見事にこうなりました。。最低限、コンテナで隠せないデッキ側のカプラー取付用ナットだけでも薄型にすべきと思います。



補剛材が細かく入った初期型のコキ5500も昭和の貨物列車の良きアクセントですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペーパーで作る西武赤電(501系編[1])

2023-07-19 08:50:39 | 私鉄電車
似たようなタイトルが乱立しております。笑
「ペーパーで作る」と題したものはクハ1411形で一度アップしたのですが、8連から10連プロジェクトに戻ったため、今後は501系編でこのタイトルを使うようにします。

501系はクモハでサハ2両をサンドイッチした4両編成です。「竣工図」には主要寸法しか載っていませんが、基本的にはそれ以前のクハ1411形、もっとさかのぼれば国鉄クハ55と見るからに同寸なので、窓幅800mm、柱幅100mmとして図面を起こし、一気に窓抜きを行いました。なお「湘南顔」の部分はまだ寸法を検討中です。



今回は1975年時点で新宿線に転入していた編成の中から第3編成(503F)をプロトタイプに選びました。この編成のサハは初代501系(のちの351系)とともに製造されたため、クモハとは床高さや屋根カーブなどに微妙な違いがみられます。もっと分かりやすい外見的な違いは、窓の中桟の位置が高くプレスドアを使用していることです。

多くの文献では上のような違いが書かれていますが、これ以外にもパッと見で何か違いがあるように感じて悶々としていました。いろいろ眺めまわして分かったのは窓の構造の違いです。ざっくり描くとこの図のようになっていて、クモハは外板の切り抜き寸法が広くサッシ押さえが露出しており、このため柱が細く見えているのでした。

※2023.7.19 8:50,サハ1501初期車の中桟位置を中央→上1/3に修正しました。


ただ、このサッシ押さえの幅は、この後製造される451系などのユニット窓や701系などの単独窓のものより狭く、無視できる程度なので、クモハよりもサハの窓を「気持ち広めに抜く」というフィーリング頼みの手法でお茶を濁しました。


あと、サハどうしの連結部に後年設置されたとされる両開きの貫通扉の場所についても情報が錯綜していて正解を探すのに時間を取られました。

Wikiやそれを引用したと思われるWEBページでは、「偶数サハの飯能/西武新宿寄り」に両開きの貫通扉を設置したと書かれていますが、写真を見ると「奇数サハの池袋/本川越寄り」に設置されています。この写真は左側のサハ1530を写したものの連結部のみ引用させていただいたもので右側はサハ1529のはずです。左が池袋方となりますので、まさに「奇数サハの池袋寄り」に両開き扉の証であるHゴム窓が見えています。編成ごとに違った改造を行う理由もないのでこれが正解なのでしょう。鉄コレを改造されている方の製作記でも奇数サハに貫通扉を設置されていました。

(後藤文男著「1970年代西武の電車1 赤い電車編」P.162より)


型紙を起こす段階で特に気になった点はこのくらいなので、あとは粛々と組み立てることにします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする