80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

213系5000番代の製作(11)

2022-07-27 00:36:22 | 中央東線周辺
少し立て込んでいたので間が空いてしまいました。213系の製作を続けます。

決定打がないまま厚さの違う2枚の紙を貼り合わせて表現したランボード。斜めの部材の下側にどうしても隙間ができてしまいます。一応屋根カーブに合うようにカットしていますが限界があり・・・。



隙間にパテを詰めていくと見た目のランボード高さが高くなりすぎてしまうので板厚を薄くすることにして、#180というかなり粗目の耐水ペーパーでガシガシ削ってみましたが薄くなる気配なし。



仕方がないのでミニルーターに研磨ヘッドを付けてブ~ン



濃い目のサーフェーサーを塗り、乾燥させてから板切れに#600耐水ペーパーを貼り付けた簡易ヤスリで仕上げていきます。



一部、接着が不十分な箇所でパックリ割れが発生!



それでもなんとか見られるレベルまで回復できました。ただこのやり方だどとても手間なので、素材、構造ともに抜本的な見直しが必要ですね。



ともあれ、これで難題はほぼクリアできたので、今後は仕上げに勤しみたいと思います。

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E127系100番代の更新整備

2022-07-20 03:06:35 | 中央東線周辺
思えば、鉄筆を使ってビードを押出す工法を初めて採用したのがE127系100番代で、製作記事を掘り返してみると2010年5月ということですから12年前のことでした。

それまでにもルーバーなど小物について「スジ彫り」と称して使うことはありましたが、シャープな線が出るようにとエバーグリーンの波板を敷いて押し出してみたのはあれが最初だったと思います。思い付きでやったにしてはうまくいったので味をしめ、その後キハ120や東急5200系などに活用し、今回の213系5000番代に至っているわけです。

そんな思い入れのある初代作なのですが、たまに運転会で走らせてみるものの集電が渋くなって早々にリタイヤすることが恒例化。いまだ16番での製品化がない形式だけに愛着もあり末永く快調に走らせたいと思いつつも手付かずでしたが、中央東線とその周辺にちなんだ車両への「選択と集中」を機会に下回りの更新整備を行うことにしました。併せて上回りの不具合部分なども修繕していきたいと思います。



この車両の動力まわりはカンモーター(MCR3B00)とインサイドギヤの組み合わせによる旧方式です。世の中は既にMPギヤがスタンダードになっていましたが、古い自作車両を分解して発生したインサイドギヤがたくさんあったのとカンモーターが入手しやすかったので小単位の編成モノにはよく採用していたのです。



しかし、消費電流は少ないはずなのに車輪が汚れやすく走行性能はイマイチ。。



一方、非動力台車側の車輪はそれほどウエイトをきかせているわけでもないのにピカピカです。つまり、台車直上に振動源となるモーターを架装するこの方式の限界なのかなあと思う訳です。精度のあまり良くないインサイドギヤ自体の振動もあるのかも知れません。これらが融合して目に見えないスパークが飛んで車輪が汚れるのでしょう。



そこで、使っていないIMONギヤが1組だけあったので、これをEN22と組み合わせた新動力に更新しようと思います。床板はエンドウのEN22用を新たに購入しましたが、こちらも“新価格”でお目目飛び出し寸前。まあ穴開けの手間を考えれば・・・。穴開けなど朝飯前のブラスモデラーの皆さんが羨ましいです、、



分解して気づいたのですが、この車両は車体センター付近に電気配線の接点(赤丸)が設置してあるので、金属製の床板を使うに当たってはこれを移設するか、床板側に切り欠きを入れるかしないといけません。床板止めのネジは外すとして、梁とモーターが干渉しないかも微妙なところ。



そしてなにより床板が長くて入らん!!いや、ブラス製の車体に合わせてあるので「車体の内寸が短い」が正解。まあこれは切るなり削るなりすればOK。この程度ならアタシでも切れる。



パンタが壊れているので代えないと。。クハの霜取り用と交換しちゃうかw



というわけで、以下、何か進展があれば不定期で更新状況をお届けします。

(2018年4月21日撮影 大糸線 安曇沓掛~信濃常盤間)


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213系5000番代の製作(10)

2022-07-19 10:14:39 | 中央東線周辺
下回りの製作を続けます。

動力車はEN22+MPギヤの2台車駆動としました。EN22が入手難ということで当初は安価なモーター(FK-130SH)を使った1台車駆動を考えたのですが、モデルプラザエンドウでまだ入手可能らしいとのウワサを信じてストックしてあったパーツを転用することにしたもの。実は様子見を兼ねて連休中に池袋店を訪ねてみたのですが見事に在庫切れでした(泣)。入荷は不定期とのことなのでアンテナを高くして待つしかありませんね。



ギヤボックスに支障するTNカプラー後端はカットし、ちょうどいい場所にあった穴にφ1.4ネジを差して復元バネを固定することで復元機能を維持しました。本来はカプラー取付座を固定するφ2ネジ用の穴なので、床上側から段付きナットを落とし込んで固定してあります。



予めチョイスしてあった床下機器を取り付けていきます。これはクモハ213の1-3位側で右側が運転室。スクラッチ中のコンプレッサー(右の戸袋窓の下あたり)以外はぎっしり埋まりました。主抵抗器まわりは205系とやや異なりますのでアクラスキットのものは使わず、Zugの西武新101系キットの余りを組み合わせてそれらしくまとめました。




2-4位側はすべて埋まりました。スペース不足のためか後付けされたATS-PTの機器箱は車端(右)にあります。



一方のクハ212はすっかすか。クハ・サハにも機器を分散させる昨今の車両にはない「国鉄」を感じます。



トイレタンクはTOMIXのAssyパーツをポン付けしました。485系用か何かだったと思います。



あとは若干のディティールを追加し、屋根を整えたら塗装に入ります。


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213系5000番代の製作(9)

2022-07-18 03:15:02 | 中央東線周辺
クハの床板を作っていきます。手頃な木製床板のストックがなかったのでプラ板で作ります。メインの床板(写真下側)はt1.2mmとし、これに台車周辺の補強板(写真上、t1.5mm)、カプラーのスペーサーと台車間の左右のスペーサー(同、いずれもt1.0mm)を貼り重ねます。銀色の板はウェイト用のt1.0mm鉛板です。



各パーツを貼り重ね、台車も仮に取り付けた状態。カプラーはTOMIXの電連付TN蜜連です。



鉛板の上には左右のスペーサーをノリシロにしてさらにt1.0mmプラ板が貼り付けてあり、これが鉛板のカバー兼床下機器取付板になります。



台車はカツミのDT50(ピボット)を使用。MPボルスター互換ですがエンドウのような中央が凸型になったスタイルではなく、全体が背高の「コ」の字型なので左右のティルト角が少し制約を受けそうです。



センターピンはカツミのパーツでこれもMP互換です。エンドウの「MPボルスターセット」はセンターピン以外にボルスターも入っていて、交換しない場合は余ってしまうので、センターピンのみ欲しいときは値段も安いこちらを使っています。



仮組みして床高さなどをチェックしOKであることを確認。引き続き3連休最終日はMcとともに床下機器を組み付けていきます。


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213系5000番代の製作(8)

2022-07-16 21:04:33 | 中央東線周辺
悶々としながらも屋根両サイドのランボードをなんとか仕上げ、隙間にパテを塗り込んでから#500の濃い目のサーフェーサーを塗り重ねました。このまま十分乾燥させてからヘロヘロ感がなるべく消えるように研磨・整形していきます。



妻面には縦樋も接着。



屋根を乾燥させている間に下回りを作ります。コンプレッサーはアクラスの205系のものを流用するつもりでしたが、やはり形態が全然違うので実車どおりのコチラをスクラッチすることにしました。1000リットルの2段圧縮型で大小2つのシリンダーが見えます。3Dなら難なく出力できそうですが手作りだと大変ですわ。。



まずシリンダヘッドを作ります。低圧側(やや大きい)と高圧側(やや小さい)ともにt0.5プラ板2枚構成としてこんな形のものを切り出します。だいたい2.5mm角前後なので視力の限界。。



フィン付のシリンダはさすがに作り切れないので、それらしき厚さになるようにt1.0プラ板から長円形に切り出した台座の上に各パーツを接着。



各シリンダとも四隅に固定用のボルトに見立てたφ0.4真鍮線を植え込み、シリンダヘッドには斜めに2か所ずつ座グリをして吸排気弁と思われる窪みを表現しました。あまりに小さいので作っている時は分からなかったのですが、写真を拡大したら一番右上の高圧側の固定用ボルトが全然違う場所に植え込まれてました!!(泣)吸排気弁も2個つながっちゃってるしダメダメだわ~。真鍮線の植え直しだけやっときますか。。



他のパーツも組み付けてコンプレッサーを完成させたかったのですが力尽きて本日はここまで。

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