80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

スイスの低床電車を作る(32)

2022-01-16 02:31:54 | 海外
先日試運転したところ室内灯が異常に暗かったので交換することにしました。このテープLEDは3個のLEDが直列接続されたものが複数配置されているもので、先頭車単体ではよく光ったので安心していたのですが、動力車を入れたら発進から低速域でほとんど光りませんでした。両面テープで天井に貼ってあるだけなのでペリペリと剥がします。



新たに室内灯ユニットを作りなおします。剥がしたLEDを1個ずつに切り、それぞれに470Ωの抵抗を入れて2本の洋白帯板の間に並列接続します。かなり高輝度なので1両当たり4個に減らしました。従前が12個だったので3分の1に減ったわけですが、後述のようにまったく問題ありませんでした。



LEDの裏に新たに両面テープを貼って天井裏に再び貼り付けます。



見栄えと光の拡散のため「ミラーマット」と呼ばれる発泡ポリエチレンシート(梱包材)を貼っておきます。実は光の拡散効果はほとんど期待できないんですけど気休めとして。。



照明関係の母線を編成全体に引き通すためのコネクター(メス)を作ります。妻板と天井の両隅に2つあるのがそれで、燐青銅板を二つ折りにした接点に足をつけて引き通し線に半田付けしてあります。以前作ったジャンパケーブル(オス)がここに差し込まれます。ブリッジダイオードも剥がして貼りなおしたので配線がうねっています。



ここは実車も配電盤室になっているので、L字に折ったペーパーでカバーを作ってコネクターを隠しました。



中間動力車がまだ軽いため、窓のないバリアフリースペースの壁にt1.0の鉛板を左右各2枚ずつ貼りました。



ここもペーパーを貼って鉛板を隠します。今回の車両は窓が大きいため、普段は無頓着な室内の見栄えにも極力配慮しています。



余談ですがクーラーの中にも鉛板を詰め込みました。壁裏に詰めたものと合わせた重さは約40グラム。ウエイト1個分ぐらいの補重ができたことになります。重心が少し高くなりますが、MPボルスターのスプリングはストロークが小さく硬いので不安定になるようなことはありません。



ドアにHゴムと戸当たりゴムの黒を入れます。欧州車らしく太めなので手描きに恐れをなし、マスキングして黒を吹くことにしました。直線とコーナーのRに分けてマスキングテープを貼るのでめちゃくちゃ時間がかかりました。



その割に仕上がりはビミョーを通り越して残念の領域でテンションだだ下がり。。気分が上向いてきたらタッチアップの鬼となって修復頑張ります。



そしてついにこの1等客室の「壁写真」が陽の目をみる時が来ました。実車の広報資料に載っていた画像をシールプリントしたものでだいぶ前に作ってあったものです。この地方の伝統行事「シルベスタークロイゼ」(スイス版「なまはげ」)の写真が乗務員室の仕切壁にプリントされています。



車体を下回りに載せて改めて点灯試験。オデコの前照灯やアンドンに比べて窓下のライトが圧倒的に暗い・・・。まあこれはライトユニットを作ったときに分かっていたことで、ヘッド/テールをひとつの光源で光らせるためにライトハウスの構造が複雑になったこと、導光材に光ファイバーではなくプラ棒を使ったことが敗因です。導光材だけでも光ファイバーを使いたかった・・・。なお室内灯は数を減らしても十分な光量がありました。ちなみに中間車が光っていないのはまだ引き通しがジャンパ接続できていないためです。



まあ、いろいろ不備不満はありますが、それでも一歩ずつ完成に近づいています。動力車の調子がすこぶる良いので早くどこかのレイアウトで走らせたい!

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スイスの低床電車を作る(31)

2022-01-11 03:18:53 | 海外
中間車に続いて先頭車も窓周りの「セミグロスブラック」を吹きます。このダイナミックなカーブを描く前頭部のマスキングだけで2時間ぐらい費やしました。



ブラックが塗れたら今度は屋根だけ残してマスキングし、タミヤの「ガンシップグレイ」を両サイドの屋根カバーの内側まで行き渡るように注意して吹きました。写真だと明るく見えますがかなり暗く黒光りするようなグレーです。



あらかじめ作っておいた屋上機器にサーフェーサーを吹いて下地を整え、こちらはさらに濃い「ジャーマングレー」で仕上げます。ブレーキ抵抗器カバーなど一部の機器はメタルシルバーです。



貫通ホロは実際の貫通路幅より広いものがついているので、エンドウのキハ110用を屋根と同じ「ガンシップグレイ」に塗って接着しました。



屋上機器を仮置きしてみます。うーむ・・・このぎっしり感がたまらん。。



とりあえず塗装が済んでゴールが見えてきました。もうひと頑張りです。

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スイスの低床電車を作る(30)

2022-01-07 20:18:47 | 海外
東京地方、予報に反してまとまった雪が降りました。
わが家から見える富士山も少し前までは白くない部分も見えたのに今は完全な冬姿です。



仕事が立て込んでいてなかなか塗装が進まないスイスの電車。明日からの3連休を待てず、「とりあえず1両塗ってみよう」の衝動に駆られてマスキングの楽な中間車に黒を吹いてみることにしました。気合を入れてマスキング。笑



赤を艶っツヤのピュアーレッドで塗った関係上、黒も完全な艶消しではバランスが悪かろうとタミヤのセミグロスブラック(TS-29)をチョイス。期待半分、不安半分でペリペリと剥がします。



おぉ!!我ながらナンですが期待通りの仕上がりですよこれは♪



心配した車内のモーターとユニバーサルジョイントもほとんど目立ちません。スモークガラスを入れるのでさらに隠れてくれるでしょう。



ということで、明日以降は浮足立った気持ちをぐっとこらえて両先頭車のブラック塗装、そして屋根塗装・・・と進めていきたいと思います。そろそろシートも作らないとですね。
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スイスの低床電車を作る(29)

2022-01-03 00:31:09 | 海外
年始の工作は、引き続きスイス・アッペンツェル鉄道の“WALZER”の仕上げを頑張っていきます。

窓上の帯とドアをマスキングし、側窓も内側からマスキングします。窓が縦長なので縦2列に貼らないといけません。西武鉄道の「ラビュー」を塗るとしたらやはりこんな感じなのでしょうか。



次に赤を吹きますが、隠ぺい力が弱く吹き重ね回数が多くなることを考え、目詰まりしやすい屋上機器カバーのメッシュを付けずにまず1回目を吹きました。このとき使用したのはGMの「西武レッド」なのですが、いわゆる「首都圏色」に近く、「じゃない感」が拭えなかったため、以後2回目からは変更することにしました。



通気口部分に貼るステンレスエッチング製のメッシュを切り出します。使用したのはファインモールドのAE07「メタルメッシュ0607」(0.6×0.9mm)で、スケール通りならもう一段目の細かいものが良かったのですが、目詰まりのことを考えるとこれで正解でした。ハサミで切れます。



瞬着で所定の場所に貼り込み、メタルプライマーを塗っておきます。



さらに赤を吹き重ねますが、「じゃない感」を感じつつも実車を見たことがないため、結局、タミヤの「ピュアーレッド」(TS-86)でつやつやテカテカにしてやりました。カーモデル顔負けです。



塗装と並行してレタリング類の版下を作成。クロマテックをやっているところに外注してみようと思います。ロゴの「A」が特殊なデザイン文字なので仕方なく線画で自作しましたが、寸法を間違えてちょっと大きめなのでやり直します。

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新年のご挨拶

2022-01-01 08:44:38 | 総務部
新年あけましておめでとうございます。
昨年はたくさんのご訪問、コメントありがとうございました。
本年もブログ「80分の1丁目16番地」を通じて鉄道模型の楽しさを皆様と共有してまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。 管理人 isao



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コメント (8)
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