80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ASカーを作る!(8)

2024-11-17 10:22:34 | 私鉄電車
元祖ASカー・旧101系の製作に戻ります。「登場時非冷房」にする予定だったのを変更して試作冷房車に仕立てようとしているのですが、意外に資料とか写真が少なくて苦労しました。もちろん「模型視点で」ということですが。。

優良有害図書(笑)(ネコ「西武の黄色い3扉車」)には不鮮明ながらパンタ付きM1車の屋根上写真があったのと、chitetsu(宮下)様のブログ「吊り掛け電車をもとめて」のこちらの投稿にクーラーの詳しい搭載状況がまとめられていて大いに助かりました。感謝感謝です。


パンタ付きのM1車は集中クーラーが載ります。後年の新製冷房車や冷房改造車とは配管などが異なるということで配管の引き回しについてはだいたい理解したのですが、どこにも記載がなく迷ったのが扇風機カバー(屋根上に飛び出る突起)がどうなったかです。



パンタ下やヒューズ箱付近にはグローブベンチレーターに代えて扇風機カバーの突起があるということ自体、冷房改造車の写真を見ていて偶然見つけたくらいなので仕方ないことですが、いろいろ読んでいくと風洞は設置されても扇風機は残ったらしいのでそのままでいいのか?とか、グローブベンチレーターが全て撤去されているのでむしろその跡に増設しないとダメか?などなど妄想は膨らみ続け・・・。



念のため先述の優良有害図書の写真をよーーーく観察したところ、少なくともヒューズ箱付近には突起が見当たらないことが判明。風洞設置とあわせてお尻が飛び出ないように再設計されたのだろうと判断し、撤去することにしました。この写真だといとも簡単に外しているように見えますが、瞬着でしっかり固定してしまったのと円錐状にテーパーがついていてペンチやニッパーが滑るのでひと苦労でした。。



グロベンと扇風機カバーの穴を専用の穴埋め材(設計者さんホントごめんなさい、、でも形状がアレなのでこういう使い方しか、、、)で塞ぎます。



分散クーラーが載る残りの3両もクーラーで隠せない場所の穴を塞ぎ、あとは糸鋸で上部を切り取ってからペーパー研磨で整えます。



貫通路にはすべてドアが設置されたのでM1(左)とTc2(右)にエコーの両開きドアを取付け。プラ車体は厚く、そのまま裏から貼っただけでは奥まってしまうので貫通路の大きさに切ってはめ込んでいます。妻窓も本当ならM2(中央)のようにHゴム窓の大きさにしないといけないのですが、このまま放置する気まんまん。。いやいや貫通ドアなんかよりよっぽど目立つぞ~・・・とひとり葛藤中。



ということで、M1の配管を除いて上回り関係はほぼ形になりました。👏

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ASカーを作る!(7)

2024-11-11 01:38:07 | 私鉄電車
新101系を「ASカー」と呼んでいいかどうかは悩ましいところです。デザインは変わっても101系の増備車である以上はれっきとした「ASカー」の仲間のはずですが、そう呼んでいる雑誌やブログにお目にかかったことはありません。まあ今回のメインは旧101系で新101系は“おまけ”みたいなものですから、引き続きタイトルは「ASカーを作る!」でいきたいと思います。


で、さっそく今回は“おまけ”の方の進捗報告です。4両すべてが箱になりました。



ほぼストレート組みですが、台車の回転の自由度を高めるため、ボルスタアンカを左右とも約0.5mmずつ外側に出して“ガニマタ”化してあります。まず床板に開いている取付穴をドリルでグリグリして長穴にします。



ボルスタアンカ受け(車体側ステー)の内側を斜めにカット(赤丸)してから長穴の外側いっぱいに接着します。このダブル処方でかなり回転の自由度が高まるはず。



床下機器もすべて取付けました。右から2番目のM1車はEN22が仮に積んであり、これに当たらないよう主抵抗器と主制御器の内側をカットしてあります。



そのM1車。旧101系以上に主抵抗器の密度が上がりいい眺めです。笑



旧101系編成用の分散クーラー(エンドウ)を調達してきました。形態を似せる改造をするか、それともしれっとこのまま使うか悩み中。。



編成を決めました。旧101系4連(左)は1972年に試作冷房車として落成した177F、新101系4連(右)は1980年落成の251Fとして、これらを連結した8連で1980年代初頭をイメージしたヘッドマーク付き快速急行「奥武蔵」に仕立てたいと思います。




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ASカーの見直し(冷房化)

2024-11-07 02:20:18 | 私鉄電車
zugのプラキットを追加で買って冷改後の黄色い801系にでも仕立てようか・・・という流れになったのですが、時代設定がバラバラでお互いに連結できないものだらけになっても面白くないか、、というわけで(抑速をカットして701・801系と連結できるようにした編成もあったそうですが、やっぱり秩父路を走らせたい)、製作中の旧101系は冷房化し、新しいキットはそのまま新101系として組み立てて1980年頃の併結運転を再現できるように方針転換したいと思います。

一応プラキットの余りと手持ちのホワイトメタル品を集めたら、なんと701・801系冷改車用の床下機器セットが95%ぐらい揃ってしまったのですが、これはいつかのために取っておきましょう。



ちなみに旧101系はみんな大好き分散クーラーを搭載した試作冷房車にする予定で、手持ちのエンドウ製クーラーを仮に載せてみました。少しデザインが違いますが、今簡単に入手出るのはこのパーツぐらいしかないのでがまんがまん。。



善は急げ・・・新たな方針が揺らがないうちに既成事実を作ってしまおうということで(笑)さっそくzugキットを組み始めます。なんとこのキットを使ってストレートに新101系を組むのはこれが初めてです。一番近いのは上信500形「マンナンライフ電車」を作ったときで、塗装以外はほぼ新101系のスタイルで組み立てたはずです。



今回はストレート組みということで、室内灯を含む灯火類をすべて床板に組み付けるこのキットの設計に従うため、旧101系でやったような車体固定用ビスによる給電は行わないので、配線用端子は挟み込まずにナットを床板どめパーツの中に瞬着で固定します。



側板と妻板を接着したら屋根板も接着しますが、ABS用接着剤はかなり粘度が高く作業性が悪いため、側板の頂上部の内側1/3ぐらいを残してマスキングし、刷毛で大きな接着剤のかたまりをすくったらすぐにドバドバと豪快に塗り広げていきます。なるべくハミ出さないように・・・などと細かくチューニングできるような相手ではありません。笑



すぐに屋根板をかぶせて輪ゴムで固定。とりあえずクハ2両が箱になりました。改造ナシの素組みだとこんなに早くできるんだ!と板キットの凄さを今さらながら感じた瞬間でした。


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ASカーを作る!(6)

2024-11-05 00:18:17 | 私鉄電車
西武101系・ASカーの製作を続けます。

ボディと3Dプリント製前面パーツの接着はうまくいったのですが、何やらセンターピラーの裏側にゴツゴツと出っ張ったものが・・・。よくよく見ればサポート材を切り離した跡が残っていたので、折れないように瞬着で表面を補強コーティングしたのち、細く折り畳んだ耐水ペーパーを使って根気よく均しました。



側板と妻板の合わせ目の隙間が気になったので、必要な部分だけ残してマスキングテープで養生しパテを盛り付け。乾燥後、コーナーに極小のRがつくように仕上げました。



パテ処理状況が分かるようにサーフェーサーを軽く吹き付けたところ。前面パーツとの継ぎ目処理をもう少し頑張る必要がありそうです。



研磨作業中に指が触れて3D出力された前面の手すりが何か所か折れてしまいました。製作者のコメントで真鍮線への置き換えが推奨されていたので想定内ではあるのですが、せっかく繊細に出力されているのでできれば活かしたかった。。フロントガラスの両脇のものはスパンが長く折れやすかったので、1か所折れたのを契機に残りも全部カットしてしまいました。思ったより脆いのですべて真鍮線で置き換えようかなと・・・。




で、昨日またまたキットを追加購入してしまいました。3D前面の製作者さんがパーツを多めに入れてくれたので「あるものは使わねば」の精神で散財が続きます。。うまくいけば冷改後の黄色い801系が誕生する予定。



801系のクハにはFS067というインダイレクトマウント方式の台車が使われているのですが、手持ちのTS805の枕バネ(京王サハ2500用発生品)とキット付属の台車枠を組み合わせると「なんちゃってFS067」が出来上がることに気付いてしまいヤル気スイッチON!(笑) 見てのとおりボルスタアンカの向きが逆ですが走っちゃえばワカラナーイ♪(止まっててもワカラナーイ♪ 801系マイナーアルヨw)



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秋の101系祭り

2024-10-27 02:28:10 | 私鉄電車
2両目のクハ1101形の組み立てが終わりました。毎回同じなので仮台車ナシのダルマさん状態でお披露目です。



キットの新101系や冷改更新車などでは乗務員ドアの窓が高い位置にあって、これを下方へ拡大修正しているのですが、よくよく見ると101系初期車や701系、801系などでは側窓とほぼ同じ天地寸法となっていて高さや大きさが中途半端なことがわかったので、今回の車体では左のように側窓とほぼ同じ天地寸法となるように修正しました(もう少し上方拡大が必要か)。他の部分もこれから修正します。



これで4両すべての車体が箱になりました。あれ?1両多いような??



ん~明らかに擬態しそこなった国鉄101系が紛れ込んでいますね。実は昨日から「秋の101系祭り」と称して、下河原線の最終日に走った記録があるクモハ101+クモハ100ユニットを組み込んだ変則5両編成(ホビーモデル)(注)も着手したのでした。東京競馬場方のクモハ100の車体が組み上がっています。Mc+M'cのユニットがトップナンバー同士だった可能性がある・・・という以外は番号不明ですが、何となく10番以内の若番が集結した感じがプンプンするので、そのセンでまとめたいと思います。(わー適当、、)



(注)
↑国分寺
クモハ101
モハ100
サハ101
クモハ101
クモハ100
↓東京競馬場前

コメント (3)
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