80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

zugプラキットで作る西武赤電(701系編[4])

2023-04-27 10:47:42 | 私鉄電車
2冊の西武電車関連の本を買いました。模型製作の資料に・・・という意図もないわけではありませんが、どちらかといえば目の保養であったり、純粋に読み物として購入したものです。GWの暇つぶしにと思っていたらほぼ読み切ってしまいました。笑
 後藤文男「西武の電車1 赤い電車編」(交友社)
 西尾恵介「所沢車両工場ものがたり」(RMライブラリー30・31復刻版、NEKO PUBLISHING)



前者は形式写真を主体とした資料集で、1970年代の主力として活躍した311系から801系・411系までの「赤電」時代の姿と荷電が収録されています。形式図(竣工図)や配置表なども収録されており、形式写真はなるべく1~4位すべての方向からの写真を揃えたという極めて資料性の高い1冊。その分厚さから1万円以上はする豪華本か?と買うのを躊躇していたのですが、実際は税込4,400円と手頃だったので購入した次第。


後者は、かつてRMライブラリーとして上下2巻にわたって出版されたものの復刻・合冊版で、戦後の操業開始から2000年の閉所までの様子が豊富な写真と解説でつづられています。これも初版時に気になってはいたものの購入しておらず、この際手に入れておくかとなったもの。自分的にヴェールにつつまれていた“しょこう(所工)”の内側を一気に知ることとなって、これ1冊あればご飯が無限におかわりできそうな内容です。


さて、わが“自称”所沢車両工場はどうかというとなかなか製造ペースが上がりません。毎度のことですが。。汗

床下機器を付け始めています。奥が先に完成したモハ701形偶数車用で前回クローズアップした主抵抗器を積んでいます。手前が西武新宿向きとなるクハ1701形奇数車用。クハは同じ1701形を名乗るのに奇数と偶数で床下がかなり異なっていて、おまけに台車をTR11AからFS072へ換装した際にブレーキシリンダなどの基礎ブレーキ装置を撤去しているため「正解」を見つけるのに苦労しました。とはいえまだ80点ぐらいかな?という印象です。。



モハ701形偶数車の下回りを車体と組み合わせてみたところ。主抵抗器はやっぱり場所取りすぎ!でもまあ実車の写真と見比べなければ分からないワカラナイ♪



クハは車体の改造が進んでいないのでテープ止めです。キット付属の金属フレームを使って走行化したFS072台車を装備します。ここからさらにボルスタアンカ(キットに付属)を取り付けていきますが、線路環境によっては裏側を削れ・・・との指示書きもあるので手のかかるキットです。(褒めてます)



この701系は電制を行わないのでブレーキ制御装置といえるような箱物はなく、A動作弁などの機器や配管が露出しています。今までは省略することも多かったのですが、上述のようにブレーキシリンダが消えてクハの床下が寂しいことから「それらしいもの」を付けることにしました。とはいえ製品で適当なパーツがないので、エコーモデルの「K2制御弁」なるものをぶら下げてみることにしました。貨車用とのことですがロスト製でディティールが良く、周辺に配管を足せば「それらしく」なりそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

zugプラキットで作る西武赤電(701系編[3])

2023-04-23 00:29:08 | 私鉄電車
今日は701系の前面加工に挑戦する予定でしたが、別の案件で予想外に時間を費やしてしまったので持ち越しになりました。

別の案件といっても701系関連なのですが、形式図のベンチレーター位置がどうも怪しいので検証しようとしたら、なかなか真横から撮影された写真が見つからずに時間がかかってしまいました。下は701系登場時に鉄道ファン誌に掲載されたM2車(モハ701形偶数車)の形式図の抜粋ですが、前後対称かと思ったら、赤丸印のところなどが窓と比べると微妙にズレているように見えます。パンタ付はこれでいいかも知れませんが、ではパンタ無しのM1車(同奇数車)はどうしたらいいの??



結論から言うと、どうやら形式図が間違っているらしく、クハも含めてすべて前後対称かつ同じ場所に配置されていたようです。サイドビュー写真でお馴染みのかけやま写真館様に収録されている三岐鉄道801系の写真が正解を教えてくれました。この編成は4連だった701系のM1車を先頭車化して3連にしたそうなので、冷房化されてはいるものの、確認したかったM1、M2、Tcすべてのベンチレーター位置が一発で比較できて好都合でした。


先に製作した411系や、その始祖に当たる451系などはわずかに前後非対称なので、図面はそれをそのまま引用したのか、あるいは最初期の設計ではそうなっていたのかも知れません。ちなみにKATOのNゲージの真横写真でも確認しましたが前後対称で間違いないようです。下の写真の一番奥がクモハ411、中央がモハ701(パンタ付き偶数)、手前がモハ701(パンタ無し奇数)でクモハ411だけ全体的に左に寄っています。(微妙すぎて分からない??ww)



ベンチレーターの謎が解けたので、さっそく取付穴を開けて中間車2両を箱にしました。モハ701偶数車です。台車も履かせてみました。



一番手前がモハ701奇数車です。真鍮床板で動力を自製するのでまだダルマ状態。仮置き場がzugプラキットで埋まってきました。笑



この流れで下回りも作っていくことにします。手始めに主抵抗器をば。実車は411系や551系などの旧型(いわゆる旧型国電タイプ)と101系・新101系などの新型の中間的なスタイルをしています。市販パーツで近いものも思いつかずどうしようか悩んでいたのですが、キット付属のパーツを加工すればそれっぽいものができそうなので試してみました。


上がキット付属の主抵抗器で2連1組のものを複数並べて表現するようになっています。外枠は「日」の字パターンです。この「日」の字の下半分がわずかに残る位置でカットすると、幅が1割ぐらい大きいもののかなり似たものができました。



4組を接着します。お、これはいいかも♪ しかし碍子が1組につき2個しかないので、抵抗体1個につき2個になるように追加します。



碍子は余っている抵抗器から切り取って移植します。なにぶん極小パーツなので、カットした際に飛んでいかないようにマスキングテープで養生します。



慎重に移植・・・のつもりでもピンセットからピーン!!は避けられませんでした。。しかしこの作業、溝の上に溝と同じ幅の碍子を置くという物理的に有り得ない方法でやっていて、切り取った際の「バリ」とABS用接着剤が引く「糸」で辛うじて支えている状態です。接着剤乾燥後に瞬着を垂らして補強しておきました。



ということで主抵抗器が完成。ディティールが大味で全体に大ぶりですが、まあ実車の雰囲気は出たので良しとしましょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

zugプラキットで作る西武赤電(701系編[2])

2023-04-21 03:41:08 | 私鉄電車
先頭車2両と中間車2両の合計4両分のキットには貫通扉なしが4枚、ありが2枚の合計6枚の妻板が入っています。701系も広幅貫通路なので411系と同様に広幅化します。



貫通扉なしの4枚は左右の窓幅を縮める方法で割と簡単に完了。



貫通扉ありの2枚は戸袋窓の大きさが開閉窓と異なりますが、あまり見えない連結面なのでしれっと同じように加工してしまうことを考えたのですが、戸袋側の裏側がご覧のように薄肉化されておらずこのままでは使いにくい。もしかしたら以前に上信500形を作った時の余りがあるのでは?と探したところ・・・



ありました!こういう成功体験しちゃうから断捨離が進まないのですがそれは置いておき、とりあえず貫通扉なし妻板が1枚確保できました。



これ以上はいくら探しても出てこないので、残る1枚は貫通扉付のものから改造することにしました。すなわちまず貫通扉を除去し、向かって右側の開閉窓はこれまでと同様の方法で幅を狭め、左側の戸袋窓は周辺ごとすべてカットしたうえで、残っている妻板の開閉窓を切り出して合体する・・・という超切り継ぎ加工でなんとか同じ体裁のものを作りました。



かくして6枚の妻板の広幅貫通路化が完了。次は前面を701系顔に改造していきます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サハネ581をゲット

2023-04-19 02:55:53 | 九州・山陽方面
某店の委託にTOMIX 16番のサハネ581が出ているのを発見したので朝イチで駆け込んでゲットしてきました。寝台特急「金星」の編成仕立て用に欲しかったものです。



「屋根にキズ有り」とされていたので確認したところ、確かに目立つ傷ですが走行性能には関係ないし放っておいてもいいレベル。まあ必要なら追い追いペーパーかけて部分修復でもしますかといった状態なのでいい買い物でした。



わが家のTOMIX583系はクハネ581の基本セットとモハネ増結セット(M)、それにサロとサシを加えた8両でスタートしたので「彗星」(新大阪~宮崎)にしていました。その後12両フル編成に伸ばすべくモハネ1ユニットを小高のペーパーキットで作り(未完成)、TOMIXのサハネ581も1両手に入ったのですが、残りもう1両のサハネ581が入手できずにいました。



もしずっと手に入らなければこれも小高のキットで作ることを考えていたので無事に入手出来てよかったヨカッタ。



そして今回はこれを「金星」(名古屋~博多)に仕立て直そうとしているわけですが、その理由は過日の「選択と集中」宣言によって、今後製作・購入するのは原則として「中央東線とその周辺」に限定することにしたためです。皆様にとっては実にどーでもいい話で恐縮です。笑

中央西線は中央東線の分身なので名古屋から出る列車は皆「その周辺」に該当するという謎理論! まあ東海道本線自体、東京駅で中央本線(東線)とつながっているので、そんな回りくどい認定の仕方をしなくても東海道本線を走る列車はすべて「その周辺」に含まれるのです。この「選択と集中」がいかにザル規定であるかがお分かりいただけるかと思います。

ちなみに北陸周辺の電車もコソコソ作ってるじゃないか!とのご指摘はごもっともです。あのエリアについては例外、特区であります。


話を583系に戻します。彗星を金星にするためにシールを貼り換えないといけません。



説明書を読み返してまずヘッドマークを交換します。そうか貫通路カバーを外して交換する仕組みだったんですね。



幸いスペアのヘッドマークガラスもヘッドマークシールもすぐに見つかったので簡単に交換できました。



しかし側面方向幕のシールを剥がしたところ盛大に糊が残りました。というか完全な表層分離です。こりゃまいった・・・



方向幕窓の周囲は塗装でHゴムが表現されているのでできれば溶剤系の剥離剤は避けたい。ネットで検索して中性洗剤の希釈液で剥がす方法をやってみました。3倍程度に薄めた台所用洗剤を綿棒の先でちょんちょんと垂らし・・・



乾燥を抑えるためにラップで覆って放置・・・ということですが、こんな小さく切るのも大変だし鼻息で飛んでしまいそうなので、代わりにマスキングテープを貼って洗剤液が浸透するのを待つことにします。



ネット情報では20分ぐらい放置と書かれていますが、恐らく面積が大きなシールの話だと思うので3分ぐらいたってから開けてみました。さすがに早すぎたようで5、6分は待った方がよさそうですが、かなり柔らかくなっていたのでドライバーでからめ取ります。



はい無事に除去できました。周囲に若干の溶け残りがありますが、この上から新しいシールを貼るので無問題です。



金星のサボシールを貼って貼り換え完了、いぇい!



出番が無くなった小高のキットはカツミのジャンクと合流し、何度も出ては立ち消えになっている北陸の食パン電車こと419系の種車になる可能性が高まりました。あ、北陸は例外ですよ例外♪



余談ですが今回購入したサハネ581は元箱無しで、代わりにIMON箱に入っていました。ある意味これはラッキーです。サハネは他のサシやサロと一緒に別の箱に収納する予定なので、期せずしてキハ07用の収納箱が手に入りました。これは早期着工せよというお告げか?爆


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

zugプラキットで作る西武赤電(701系編[1])

2023-04-18 02:28:48 | 私鉄電車
次はzugの西武新101系/301系プラキットを使って、赤電時代の代表選手ともいえる701系4連を作っていきます。411系では中間車から平妻の先頭車を生成しましたが、今回は素直に先頭車は先頭車、中間車は中間車のキットを使って701系化を目指します。

ちなみに701系はこういう電車です。西武赤電時代の写真を探しても見つからなかったので、上信電鉄へ譲渡後にクモハ+クモハの2連に改造後の姿で失礼します。

(上信電鉄150形:クモハ156+クモハ155/元西武鉄道701系モハ755(クハ1755の運転台取付)+モハ756(クハ1756の運転台取付))


しかしコレが701系になるのだろうか・・・? 各部を検証した結果、、結論「なります!」笑



まず手始めに優しい側面から加工します。上が改造前です。新101系は運転室が拡大されて次位の客室窓が300mmと狭くなっているので、これを600mm窓に拡大します(黄色丸印)。さらに乗務員ドアの窓が高いので下方を切下げます(赤丸印)。しかし窓全体が高かったようでバランスが悪いので、青丸部分をなんとかして埋める必要があります。。



プラの小片を貼ってそれらしい大きさにしました。これをあと3セット作るのかぁと、あくびひとつ。



新101系は雨樋位置が高い“張上げ屋根風”なので、これを削って普通の雨樋位置に下したいのだがいけるのだろうか?



試しに雨樋位置をマークして側板上部をカットしてみます。うまく屋根のカーブとつながりますね。オッケーオッケー♪



問題は前面よなぁ。。しかし各部の寸法を確認すると、激しく違うように見えて実は基本的なところは変わっていないことが分かりました。窓の下端は見てのとおり高くなっていますが、上辺と左右は701系の窓とほぼ同じ位置のようです。水平、鉛直方向の「く」の字の角度も見たところ一緒。この前面パーツをいじり倒せば連続窓風湘南形前面に化かすことができそうです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする