80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

2023年を振り返る(後編)

2023-12-31 12:09:12 | 総務部
あっという間に2023年も大晦日となりました。振り返りの後編です。今年着手はしたものの未完成のまま年を越すものと、改造ネタは仕入れたものの本格着工はしていないものを振り返ります。概ね日付順になっています。

本題の前に、前編で漏れていた完成車購入を1件追加します。KATOのクモハ40で下河原線用に仕立てました。そういえば夏頃は下河原線に沸いてたなあ。。



【着手→未完成】
①西武赤電10連
西武新宿線でラッシュ時10両運転が開始された1973年頃を想定した編成で、501系4両+411系2両+701系4両を製作中。501系は当初551系の予定でしたが条件が合わず変更したもの。411系と701系はzugの新101系プラキットベースの改造で、411系はHゴム窓を除いてほぼ完成しましたが701系はボディ組み立て途上で、501系にいたっては片方のクモハの車体の一部が出来上がっただけ。。何はともあれ「かき氷を食べながら10連運転を祝っている」初夢をみるのが目標。

(右から411系、701系、501系の順。いつも背景の情報量多過ぎですみません笑)


②キハ07(西コフ)
甲府以遠非電化時代に甲府~韮崎間の区間運転で活躍したとされるキハ07をSHOP KIHAのペーパーシートで製作中。最近は目がショボついて窓抜きが億劫なのと流線形前面ということで半完成ボディを3月に購入しました。罪庫を回避するため「どんどん開封・組立て」と称して8月に着工し、現在は片側のオデコ整形と台車の組み立てが終わった状態です。



日光モデルのTR29台車は秀逸なデザインですが、そのまま組むとリジッドなので、台車枠とボルスターを固定するネジのうち片側を「少し緩めた状態で瞬着固定する」方法で3点支持とし、レールへの追従性を高めてあります。



③ワフ22000
小海線の小貨物列車用にホビーモデルのキットを組み立て。車体は完成済みでインレタ貼りが残作業だったように記憶。というのも「昭和の黒貨車」として他の貨車とともに箱詰めして仕舞い込んであるので現状確認できず。長期休眠の条件が整った状態なので忘れないうちに起こしに行かないと・・・。
(写真なし)


④西武E851電機
冒頭の下河原線のクモハ40との絡みで、国分寺に顔を出していた西武のマンモス電機E851のペーパースクラッチに着手。KATOのEF81用台車動力ユニットを導入したため走りは絶好調なのですが車体が追い付いていません。組み立て方が悪いのか元々の車体の展開長が短めだったのか分かりませんが「上すぼまり」になって奇麗な形にならないので、仕切板を外して組み直すか、側板と屋根板を分けるか検討中。



⑤E231系800番台
元々南武線の209系6連に仕立てるつもりで購入したPLUMのプラキットを転用。サハを1両仮組みして手ごたえは掴んでいるので、これも初夢に登場するかどうかが完成を占うカギ(謎)。
(写真なし)


⑥クモニ13(南チタ)
蒲田の模型ショーで見つけて即買いしたモデルワークスのペーパーキット。②で書いたように、最近、窓抜き済みの車体は後光が差しています。もっか凹みが深いドアの断面のパテ処理中。手持ちのDT12にIMONギヤを組み合わせ、床下機器は休車中の旧型電車から転用する計画。



⑦横浜線旧国4連(南ヒナ ※東ヒナ??)
長期罪庫のKATOクモハ41+クハ55セットの活用プロジェクト。クモハ41をクモハ60に改造し、中間にモハ72(スクラッチ)とサハ78(キット=パンケーキコンテナ)を挿入予定。これも初夢対応(多すぎ)。
(写真なし)


⑧201系4連(ホリデー快速あきがわ)
PLUMのキットを11月に購入。パチパチッとやれば組み上がるはずなので桜が咲くまでには・・・。運転本位のため台車はすべてエンドウ製に置き換えることにしました。
(写真なし)


⑨キロ58リニューアル
ディーゼル急行「アルプス」用に“KATO水準”を目指してペーパースクラッチしたキロ58ですが及ぶはずもなく、手持ちのキロ28が余り気味なのも相まってリニューアルすることにしました。



キロ28の下回りをキハ58(T)と入れ替えただけですが、巧みなKATOの共通設計思想のおかげですんなり交換できました。これは拍手👏ものです。もう1両あるキロ58はキハ58(M)の下回りと交換したのですが、床構造の違いからだいぶ苦労した記憶があったので今回は目からウロコ状態でした。



運転台側の床下を見たところですが、全長が同じなのでカプラーはノータッチ。ステップとジャンパ栓が一体となったキロ28の前位側パーツは後退角のあるキハ58の床板にも無改造で取り付けられました。唯一の改造といえば、明り取り窓部分のガラスパーツに支障する箇所の床板を削ったのと、車体固定用ツメの位置が若干違うのでツメの幅を半分程度にカットしただけです。



あとは給水口を作り直し、屋根上を整備し、シートに白い頭あてを貼り付ければツイン・キロ完成です。なお後期改造車のクーラーはAU13だったらしいので、AU12を載せたもう1両との対比を楽しむことにしました。



⑩その他
個別に書く時間が無くなってきたので(笑)12月にあたふたとやった作業は項目だけ書くことにします。
●KATO165系ベース169系の「快速みすず」転用
●「アルプス」「伊那」「みすず」を仕立てた残りのKATO165系で仕立てる「急行つがいけ」
●冬眠から起こした富士急行モハ3100形
等々(写真なし)


【改造ネタ仕込み済み】
①211系(長ナノ)6連
パーミル(紙)とアクラス(プラ)の混成で製作予定。アクラスの1両をサハとして先行的に組み立てたものの、「屋根の反り」の確認という位置づけで編成としては未着工扱いデス!
(写真なし)


②クハ115 2100番台(身延線)
引出しの奥から発見された115系1000番台モハユニットと組み合わせて身延線に仕立てるために中古品を購入。奇数向きを偶数向きに改造します。



モハユニットの方はモハ115をクモハ115に改造しますが、ラッキーなことに先日KATOホビセンでクハ165のハンパボディが手に入ったのでこのお面を頂戴することにしました。ガラスパーツの調達問題はありますがとりあえず視界は開けました。初夢に出てくれば一気に進む可能性大。



③キハ55(トラムウェイ)・キハ58(KATO中古)
元々は別々の目的で購入したのですが、手持ちのキハ28をパーツ供給用に加えて一挙に改造する構想が年末に立ち上がりました。こちら、中古でジャンク扱いでしたが走りも上々、ボディも奇麗なキハ58。これを富士急行の両運キハ58003に改造しようかなと。前に挙げたキロ58を含む、ディーゼル急行「アルプス」「八ヶ岳」「かわぐち」併結の堂々12連ここに完成!といきたいところです。



一挙に、の意味がこちら。ドナーとなるキハ28のお面をキハ58に移植して両運化。ドア幅の縮小やバカでかい戸袋窓の再現など難題は多いですがまあいけるでしょう。。そしてキハ28の窓部分はキハ55のバス窓を取り去った後に移植します。なんとキハ55 100番台の窓サイズ(1,070×780mm)やシートピッチ(吹寄せ幅400mm)はキハ58系のそれと同じだったんですね。図面を比べて飛び上がりましたよもぉ。これでキハ55時代の「アルプス」も視界が開けました。ちなみにこの事実を知るまでは、窓部分はプラ板で窓抜きしたものを移植する予定でした。



ということで、完成するかも怪しい大風呂敷を広げたところで2023年もお時間いっぱいとなりました。改めまして本年のご愛顧に感謝するとともに、来たる2024年も「80分の1丁目16番地」をご贔屓にしていただければ幸いです。皆様のご健康と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
管理人isao

コメント (6)
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2023年を振り返る(前編)

2023-12-29 17:30:21 | 総務部
※オハ35 2144の写真が間違っていたのを差し替えました。(2023.12.29 19:46)

2023年も残すところあと2日となりました。本年も拙ブログへ多数のご訪問、コメント投稿をいただきありがとうございました。去る10月には累計ユニークユーザー数が200万を突破し、皆様のご支援あっての「80分の1丁目16番地」であることを改めて心に刻みました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

それでは恒例の振り返りで2023年の成果をみていきましょう。前編と後編に分け、前編では完成車の購入と完成作品を、後編では未完成作品や改造ネタの仕込み状況などを綴って参ります。今年の管理人、実はちょっとドヤり気味です。笑

【完成品購入】

もともと買ってそのまま、あるいは若干の加工を加えただけで走らせるタイプの完成品購入は少ない方ですが、今年は特に少なかったように思います。理由は「中央東線とその周辺」にターゲットを(原則)絞りつつ、選択と集中に努めた結果と思います。ひと通り欲しいものは揃ったというのもありますが赤電機は買わなくなりました。

①サハネ581
TOMIXの583系(クハネ581入り)の「彗星」を、無理矢理中央線と関連付けんがために名古屋発着の「金星」12連に仕立て直そうとしていて、うまいこと委託品が出たので4月に購入したもの。これに合わせて方向幕シールの貼り換えなどをやりかけたのですが止まってますねー。。



②ED61(青)×2両
マイクロエースのED61重連です。これも委託品ですが、1970・80年代の中央東線貨物列車を再現するうえで欠かせないアイテムで、ある意味今年一番のお買い得品であったと思います。



③キハ40 2000番台
TOMIXの新製品。個人的に2000番台は好きなタイプなのですが、中央線と縁がないなぁと思っていたところ八高線で活躍したことがあると知って予約。8月の発売と同時に入手しました。ドレスアップだけは終わっていて、他のキハ35系などとともに八高線編成への仕立て待ち。



【キット・スクラッチ車両の完成】※概ね着工順
少々甘めな基準でw完成扱いとしたものは次の7件です。「今年は仕掛り品完成の年にする」という目標でスタートし、60点ぐらい取れたのではないでしょうか。60点でも去年までの5点、10点よりはマシなのです。なのでドヤり倒します。笑笑

①富山地鉄クハ173号車
ペーパースクラッチで2022年12月に着工し、今年の5月に完成・運転会デビューしました。中間車からの改造で恐ろしく狭い窓が面白く、いつかは作りたいと思っていた車両です。友人の形見のモハ14760形(エンドウ)の先頭に立って颯爽と走ります。IMONの通電カプラー導入初号機でもあり、その安定した通電性能を初めて確認した車両でもあります。



②青梅線103系混色4連
「そうだ、京都行こう!」並みのノリで、ある時ネットで目にした青梅線のスカイブルーの103系にインスパイアされて作り始めた編成。今年の2月に着工し本日完成。基本はホビーモデルのプラキットをそのまま組んでいて、103系ぽさを出すために車体裾を耐水ペーパーで削って側板高さを0.5mm程度落とし、ドアコックフタの位置を点対称にするなどのチューニングを行っています。ドローバーを介して1回線だけ隣接車両と引き通す「簡易引き通し」機能搭載(なお、効果は今のところ???)。



③コキ5500
パンケーキコンテナ(甲府モデル)のペーパーキットを組んだもので7月に着工・完成。小海線の小貨物列車向けですが、ED61やロクヨンのお供にも向くので、いずれ未着手のもう1両も組んでみようと画策中。その前に積荷のV11コンテナ(ワールド工芸)を組まないと・・・ですね。なお、インレタを貼っていないことがいま発覚した模様。ww



④オハ35 2144
新宿発長野行きの長距離鈍行423列車を仕立てるため、KATOのオハ35をベースとして張り上げ屋根・ノーリベット車体に改造したもの。8月着工、11月完成。最初は奇異すぎてドン引きしてた車両ですが、編成のアクセントに1、2両あると面白いなと思い製作。



⑤オハ61 2625
ペーパースクラッチのスロ62を先祖返りさせた車両。2018年9月に着工してから放置状態にあったものを423列車向けに再開し11月に完成。奇をてらったネタモノが大好きな管理人の自信作です。笑



⑥クモユ141
ベースは小高のペーパーキットでDT21台車も小高。元々は70系新潟ローカルでクモニ83と組ませる予定でしたが、「横軽を越えた鈍行」シリーズの一環で115系1000番台冷房準備車と組ませることに変更。2021年6月に着工し、休眠期間を経て12月の運転会デビューとなりました。前面こそ自作のものに置き換えましたが側板の窓・ドアの寸法取りは正確で、小高のキットも丁寧に組めばTOMIXと十分共演できると確信した1両です。



⑦165系「急行伊那」用モハ164動力更新
これは単なる動力更新なので、完成リスト入りさせるにはいささかドーピング気味なのですが60点取るために入れておきます笑。つい最近12月に入ってからやった165系群の仕立て直し工事の一環で、MCR3B00モーターの1台車駆動からKATOの新台車動力×2台にパワーアップしました。



今回は以上です。年内最後の投稿になるであろう次回は、後編として、今年着工又は再開したものの未完成のまま年を越す車両群と、改造ネタとして購入したもののそのまま年を越す「罪庫品」を振り返ってみたいと思います。

では、慌ただしい年末を元気にお過ごしください。

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青梅線103系(14/完成)

2023-12-29 12:26:36 | 中央東線周辺
青梅線の2色混合103系、完成しました👏
まだちょっと付け足し・修正が必要ですが、年内駆け込み完成お許しあれ。

最後まで残るのは電気配線。完成しちゃえばおよそ分解などしないことは分かっていても車体と下回りは分離できるようにしておくべき、みたいな思い込みがなんとなくあって、しかも窮屈な場所にわざわざ接点を仕込むので工程が伸び伸びになるわけです。

接点は以前にも少し紹介していたかと思うので簡単に。これは動力車のモハ102用で、丸をつけた所に燐青銅板で作った接点を置いています。床板側はドローバーにも結線していて、1回路だけですが隣のサハ103と電気的につながっています。



室内灯はテープLEDを分解したものを4灯だけ配置し、拡散効果を狙ってクッション材(プチプチ)と耐水ペーパーでこすって半透明にした窓ガラスを重ねて貼っています。本当は別の乳白色のクッション材を使う予定だったのですが、仕舞い込んでいて見つからず、緊急避難的に作ったものなので拡散効果は微妙(というか無いw)です。。



モーターを搭載しない他の車両は、片側の車端部の「床板どめ」のネジのお尻に接点を当てて給電する構造。



クモハとクハの前・尾灯は室内灯とは別に、乗務員室仕切壁に組み付けたテールライト用光源のLEDの端子を曲げて床の接点に当てて給電しています。電流制限用抵抗は前・尾灯共用で床板側に仕込んであるので、ヘッドライトはここからプラスマイナス逆にしてシンプルに結線。なお方向幕灯は室内灯の配線を伸ばす形で給電しています。光ファイバーを入れるのに床板どめが邪魔だったので撤去し、代わりにプラ板でネジ受けを作りました。



ということで、京浜東北線から流れてきた103系が青梅・五日市線に定着しだした頃の混色4両編成が完成しました。(ちょっと背景の情報量が多すぎてスミマセンw)



奥多摩向きのクハ103(特定番号モデルではないので番号は省略します。以下同)。唯一のオレンジバーミリオン塗装で編成のアクセントとなっています。車輪の集電側をすべて進行右側に揃え、逆側はドローバーを通じて隣のサハ103から給電します。



お次はサハ103。車輪の集電側は進行左側で、逆側は隣のモハ102から給電します。



お次はモハ102でEN22モーターとMPギヤを持つ動力車。ノーマルな両台車集電で、両サイドのサハとクモハに給電します。



立川向き先頭車のクモハ103。幼少時に泣いて買ってもらった(笑)カツミのクモハ103スカイブルーを彷彿とさせる雄姿がここに再現されました!左側集電です。



これでひとまず完成とはなったのですが、クハ103はちょっとタッチアップしたい箇所が多いので年始早々にも入場整備になるかも知れません。車体の隅に隙間ができており(割れたのではなく組み立て方が悪かった!?)、床板どめ板を撤去するときにモーターツールで数か所車体を削り込んでしまいました(テールライト下と乗務員ドア下)。あと、テールライトのまわりの穴埋め、それから誤って折ってしまった乗務員ステップの再現等々、やることが山積です。楽しいお正月になりそうです。笑



次回の投稿では今年の成果を軽く振り返って2023年の〆としたいと思います。「選択と集中」の採点やいかに?

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大月駅ライクなセクション

2023-12-25 01:35:26 | レイアウト
0時を回りました。メリークリスマス!

2023年のクリスマスイブは何やらベニヤ板の上でユニトラックと格闘する展開になりました。

急行アルプスや70系、115系、旧客・・・と中央東線の役者が揃いはじめ、富士急行も7000形に続き2本目となるモハ3100形の製作を再開。こうなるとなんだか急に“地面”も欲しくなって、「大月駅ライクなセクションを作るぞ!」と人知れず宣言してしまいました。本線さえちゃんと周回できていないのに無謀というか何というか・・・。

さっそく近所のホームセンターでt5.5ベニヤと補強用の角材を購入。レールは、お座敷運転でもめったに使わない初期ロットのKATOのユニトラックを使うことにして、4番電動ポイント(R550相当)と曲線、直線であらあらの配線を作ってみたのがこの写真です。スペースの関係で20m級2両が限界。しかも「富士急行線」として独立した線路を敷くスペースもないのでポイントの先は単純に本線に合流させる予定です。



まあこんな感じになるわけです。カーブが限られるのでちょっとホームが開き過ぎるのが難点かなぁ。。



左の方で線路が乗り上げていますが、アジャストレールを入れると線形が間延びしてしまうので、実際の施工時にはカーブレールの道床の一部をカットしてポイントに直接つなげることを考えているためです。



1970年代にどんなホームだったか見てみましょう。富士急のホームは中央線の1番線ホームに斜めに突き当たる形になっていて、これは今でも変わりません。腰が低く大きい窓が特徴のモハ3605が止まっています。1975年の撮影。



1番線ホームから見たところです。富士急に沿ってコンクリート舗装された通路が奥の木造の建物まで伸びていて、臭気抜きの「カラカラ」のある便所も見えます。この一帯は国鉄の貨物の引き込線群があって、これらの建物はその詰所であったと思われます。この「通路と便所」を再現せんがためにこのセクションを作り始めたと言っても過言ではありません。笑 車両はモハ3631+クハ3661でこれも1975年の撮影。



島式ホームの外側にある留置線。この配線も今と変わりません。車両はモハ3633+クハ3663で、両車ともドアステップがまだ残されているのが確認できます。撮影は上より少し古い1972もしくは73年です。



黒貨車がひしめく貨物側線の“へり”を回るようにして出発していくモハ3631+クハ3661。撮影は1980年でドアステップは撤去されています。この先で国鉄/JRからの渡り線と合流して河口湖方面へ向かいますが、模型では最初に書いたとおり本線に合流して終わり・・・です。。



現在の大月駅です。貨物取り扱いがなくなって側線と建物は撤去され駐車場に変わりましたが、斜めに突き当たる形のホームは健在です。なお撮影は以下の3枚も含め2017年。



通路の痕跡がわずかに残っていますが、JRのホームには柵ができて立ち入ることはできません。5000形2連が停まっています。



車止めはJRホームギリギリに置かれていることがわかります。



3両編成の6000系では、そのギリギリまで来て止まります。旧型や1000系(元京王)が4連で走っている姿を見ることがありましたが、さすがにあれは入りそうにありません。反対側の1番線は4両分の有効長があるのでしょうか?



改札口の様子でこれは2013年の撮影。改札寄りのホームはかなり広くなっていますが改札自体はコンパクトです。柱や屋根は1970年代と変わらないように見えます。



ということで、年末年始はレイアウトの方も少しいじりたいと思います。

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キハ55系ちょっと集合!!

2023-12-21 23:56:33 | 中央東線方面
KATOの165系をいじる→電車急行アルプスとその仲間たちがようやく形になり始めてニヤニヤする→この際だから客車と気動車ももう一度テコ入れしよう・・・というありがちな展開になっています。笑

客車は「準急アルプス」としてネタはひと通り揃っているのですが、スニ30やマヌ34が未完成でナロハネ10やオロ36も運転会向けにざっと仕上げただけなので奇麗にしたい、、ということで2024年持ち越し。

気動車はKATOのキハ58系で「アルプス(松本止め5両+糸魚川行3両)」+「八ヶ岳2両」+「かわぐち(富士急2両)」が組めるようになっていて、ペーパー自作のキロ58をKATOのキロ28ベースに置き換える工事を実施中。あとはキハ65を寒地型の500番台にする(タイフォン変えるだけ♪)ぐらいかなぁといった状況です。

そうするとやはり欲しくなるのが、初代ディーゼル急行「アルプス」としてデビューしたキハ55系使用編成であります。1960(昭和35)年4月25日のダイヤ改正で華々しく登場するも、1年半後の1961(昭和36)年10月1日改正では早くもキハ58系に取って代わられ、意外に短命の列車であったことはだいぶ後になってから知りました。

編成については、「ARC列車編成資料館」や名列車列伝シリーズ「急行アルプス」(イカロス出版)では6両とされ、キロ(キロ25)が新宿寄り1号車に連結されている編成図が載っていますが、キロが2両目に連結されていたり、下に引用した写真のように5両で走っている例もみられることから、閑散期?の基本は5両で、需要に応じて新宿方に増結していたのではないかと思われます。実際、夏場に7~8両つないでいる写真もあり、デビュー直後の人気の高さがうかがえます。

<「鉄道青春時代ーーー中央線」(電気車研究会)P.72/1960年5月8日 久保 敏氏撮影 より>


ということで前置きが長くなりましたが、家中のキハ55系に召集をかけ、足りない分は新たにお店から呼び寄せ(「買う」とも言う)、上の写真に見られるようなコンパクトな5両編成のディーゼル急行「アルプス」を仕立てることにしました。何度か出ては立ち消えになったプランを実行に移します。



手前のキロ25とキハ55×2両は亡き友人の形見として預かったもので天賞堂のプラ製。四国の急行に入れたり、ずっと仕舞い込んだりしていたものです。友人が思い・目指したものとは違う編成かも知れませんが、とにかく走らせることが供養と思い、今度こそ仕舞い込まぬようにしたいと思います。余談ですが、もう1両あったキロ25は格下げして筑肥線のキハ26 600番台になっちゃいました。何から何までゴメンね友よ。。



キハ55は1段上昇窓の100番台です。キロも含めて塗装が違っているので、前面と側面の窓周りの赤色がつながっている「初期急行色」にします。なお工法は思案中。笑



4両目は同じく「天プラ」ながら、大糸線(北線)のDC列車向けに購入した晩年スタイルのキハ55で、雨樋の赤色がなくヘッドライトがシールドビーム(ブタ鼻)になっています。大糸線DC(キハ55+キハ51+キハユニ26)はいったん解消となりますが、いずれ同じキハ55か52あたりで復活したいと思います。



そしてしんがりのキハ55は今回新たに購入したもので、トラムウェイの“バス窓”のキハ55(Mなし)です。当時の松本区には100番台の配置しかなく“バス窓”ではいかんのですが、今手に入りやすいキハ55 100番台としてU社の高級品は手が出ず、自作たとしてもDMH17C付の床下機器が手に入らない(エンドウのキハ20用を2両分買えばいいのかな??)ので、台車と床下機器がついて手頃なお値段のこちらの製品をとりあえず入手しました。そしてコレを自社工場で魔改造します。重要なことなのでもう一度。魔改造します!



あと、「急行アルプス」誕生にふさわしいヘッドマークもモリヤスタジオ製品を入手。白黒写真しかなく再現できないなぁと残念に思っていたのですが、これでイケイケモード全開です。



さて残るは最晩年の183/189系を使った「アルプス」ですが、夜行とはいえ個人的にはもはや違和感だらけなのでたぶん導入しないと思います。

とかいいつつ、いい改造ネタが手に入ったらこっそり作ってる可能性はゼロでは・・・ないかなぁ。。笑

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