80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

さらば名鉄3730系

2017-02-26 21:49:49 | 私鉄電車
こんばんは。この週末はゆっくりできたので少しだけ工作を再開しました。

以前に「裏プロジェクト」というタイトルで正体不明の車体をUPしましたが、正解は東急3700系です。戦災国電を譲り受け、後年全金属車体に載せ換えたグループで、白・赤・黄塗装の「こどもの国線」仕様の2連を作ろうと画策していました。




しかし目が本調子でないためゼロから作るのは諦め、別の仕掛かりの半完成車体を使って、運転会のお題である“譲渡電車”の裏プロジェクトを進めることにしました。

なにも無理せずに富士急7000形オンリーでいけばいいものを、ぜんぜん目の休養になってないじゃん・・・
ごもっともです。(汗)
でも“1両入魂”できないたちなんです。いつもつまみ食いしていないと工作がはかどらないものですから。。



で、新たにロックオンされてしまった仕掛かり車両がこちらの名鉄3730系です。一応、車体はもとより下回りも完成済みで、試運転まで行った状態のものですがフィニッシュできずに放置していました。手前のモ3730はMPギヤを抜かれて、お尻の方がシャコタンになっています。
今回はこれを豊橋鉄道1750系のモ1751+ク2751に改造します。一度もスカーレットに塗られることなく改造するのは気がひけますが、それを言ったら富士急7000形だって、一度もぶどう色に塗られることなく富士急カラーですから!(笑)




豊橋鉄道へ譲渡後しばらくはオリジナルに近い姿で走っていたようですが、冷房化を契機に前面が高運転台から低運転台に改造され、晩年はこんな姿になっていたとのことです。例によって私は一度も見たことがありませんが。。



下回りはもっとすごいことになっていたようです。モ1751は転入時に旧型国電(一説にはクモハ54)の台車と電気品に置き換えられ、台車はなんとDT12です。冷房改造後もこの足回りだったというのですから驚きです。そしてクハは冷房改造時にこれも驚きのTR62に換装されていました。もう自由形をはるかに超えるハイスペックさに、よだれ・・・もとい涙が止まりません。



で、さっそく招集をかけるとすぐに台車が集合。DT12は大糸線用に取ってあったヤツですが、いつでも市場在庫のあるアイテムなので必要な時にまた買い足せばよし。TR62は余剰品なのでこちらも問題なしです。




前面窓は普通に下へ切り広げればいいかと思ったら、少々横幅が広いようで、このままだと実車のイメージよりだいぶ大きな窓になりそうなので新規に作り直すことにしました。




乗務員ドアの前でカットして継ぐことにします。




新しい前面はt0.4いさみやペーパーから切り出しました。




テールライトは苦手な角型。作業がストップしていたのはこのせいだったのかも知れません。気の利いた角パイプなどはありませんので、手持ちの素材の中で寸法的に近そうなφ2.4-2.0真鍮パイプを使い、芯材を差し込んだ状態でペンチで長方形に押しつぶして作りました。芯材はこれもありあわせのt0.4×W1.5の洋白帯板を3枚重ねて挿入したものです。左右で少し形が違いますが、まあなんとか見られるものができました。




こんな感じで試作品が出来上がりました。試作品と言いつつ、モかクの前面にこのまま転用する気まんまんです。貫通路にアンドン方向幕を付けないといけませんね。ライティングするなら穴も開けないと。。




※豊鉄1750系の写真は「J鉄局の鉄道ブログ」(管理人JS3VXW)様のページへリンクさせていただきました。ありがとうございます。



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春なのに。。

2017-02-25 15:08:00 | その他
こんにちは。今日の東京地方、雲は多いものの日差しは柔らかで春が近いことを実感します。近所の梅が満開でした。


さて、そんなうららかな陽気とは裏腹に、今週はなかなかしんどい1週間となりました。

月曜の朝に、左目に今までにない違和感を感じたので眼科を受診したところ、網膜裂孔という症状とのことで急きょレーザー治療を受けました。網膜剥離の一歩手前だそうで、治療が遅れれば失明に至ることもあるとのこと。間一髪、最悪の事態は免れましたが、硝子体が傷ついているので少し見えにくくなってしまいました。

原因が不明なのですが、中高年に発症しやすいのと、近視だとなりやすいようです。確かに左目は学生の頃から極端に視力が低く左右でアンバランスな状態でした。いろいろな要因が複合して起きたようです。

目に強い力や振動を加えたりしなければ、通常の生活で問題ないとのことですが、目が疲れると無意識のうちにこすったり押したりしてしまうので、そのクセを抑えないといけません。無意識の行動を抑えるのって意外とムズカシイ。。。


そうこうしているうちに、しばらく発症していなかったぎっくり腰が再発。これまでもプチ再発は何度もあったのですが、今回はだいぶ重く、布団に入るのも出るのもままならない日が2日くらい続きました。今日はだいぶ良くなりましたが、くしゃみや急な体勢変化は要注意。今もコルセットをしっかり巻いてパソコンを打ってる次第です。


思えば今年の初詣。おみくじを引いたら大吉が出て舞い上がり過ぎたのがいけなかったのかも知れません。「病は治る」とあったので安心していたのですが、考えてみれば治るにはまず“罹る”必要があるわけで・・・




治療と関係があるかわかりませんが目が疲れやすいので、しばらく工作がストップしています。ちょうどユニトラックでエンドレスを組んであるので、友人の形見で譲り受けて以来、仕舞いっ放しだった完成品を動かして遊んでいます。




ということで、今回は歳はとりたくないねぇという話題でした。
季節の変わり目です。皆様も健康には十分ご注意を。



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富士急行7000形の製作製作11

2017-02-20 19:27:58 | 私鉄電車
こんばんは。最近また忙しくなってきて工作の進みが遅くなっています。とりあえずの作業報告ということで・・・


クハ7061は、屋根板ともども床板も旧作の廃車発生品を使うのですが、この当時の作風?で、カプラ-などが付く車端部は車体側に固定するようになっていました。なので、今回もt3mmのアガチスの端材を10mm幅にカットし前後端に接着しました。カプラ-は、前面側はKATOの「キハ58用」として売られている密着自連の本体部分を使い、連結運転することもないのでφ2mmネジで固定してあります。段付きワッシャを入れてあるので少し緩めれば首振り程度は可能です。中間連結面側はドローバーです。




カプラ-胴受け、ジャンパ栓、ホース、ヘッドライト、ランボード等々の細かいパーツをモハ、クハ別にセット。一部買い足しただけでほとんど手持ちで賄えました。避雷器がパンタ後方に移動しているようで、写真からは形状がはっきりわからないのですが、目を凝らして見てみたところ、どうやらLA17のカバーのない“中身だけ”のものが載っているように見えます。これなら大昔のカツミのクモハ103に載ってたんじゃ??と廃車体を探したところ、残念ながらパンタ、避雷器は見事に取り去られたあと。しかたないので、とりあえずカバー付きのLA17を取り付けておくことにします。




クモハ14と連結できるようになったので慣らし運転をしています。レイアウトが休眠中なので、ユニトラックを引っ張りだし、久々にエンドレス運転をしました。MCR3B00の代替品として買ったFK-130SHはスピード、パワーとも申し分なく、何より小型なので、今後は片台車駆動の小型車両の標準にしていきたいと思います。まあ耐久性は未知なうえ、いつまで入手できるかもわかりませんが。。




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富士急行7000形の製作10

2017-02-18 15:30:10 | 私鉄電車
こんにちは。

東武野田線岩槻駅の東南約3kmの元荒川沿いに、岩槻文化公園というスポーツ公園があります。今年の初めに仕事がらみで立ち寄った際、園内道路にしては不釣り合いな、雑木林の中を縦貫する滑走路のような道路が気になっていました。今回また近くへ行くことになったので調べてみると、ブレーキ部品製造大手の『曙ブレーキ工業』がテストコースとして使っていた道路の遺構であることがわかりました。

航空写真で見る現在の岩槻文化公園。左上の方にグラウンドや体育館などの施設があり、そこから川に沿った雑木林の中を右下まで道路が伸びています。右下の終端部はヘアピンカーブを描いていて周回コースになっているのがわかります。

(Google Earthより)


現役だった頃の1984年(昭和59年)のようすを見てみました。上の写真では潰されてしまった北端の折り返しのヘアピンコーナーも含め、全体がはっきりと映っています。周辺はまだ畑が多く、川沿いは視界が開けているように見えます。

(国土地理院 空中写真閲覧サービスより)



今回は南端近くを少しだけ見てきました。写真は南端の周回路近くから北側を見たところです。木が倒れ込んでいます。公園入口から一番離れていて正規の入口はないのですが、ところどころに非正規(?)の入口があって散歩やジョギングをする人が出入りしています。路面にはうっすらと矢印や駐車マスのような線が見えましたが、閉鎖されてからだいぶたっているので、臨時駐車場などで使われたときのものかと思われます。




反対側を振り返ったところです。前方がヘアピン型の周回路で、その分岐点あたりを見ています。




路面をよく見ると所々に白や黄色のペイントがあり、これは当時の名残ではないかと思われます。




ヘアピン部分には軽いバンクがついていました。曙ブレーキはF1チームにもブレーキパッドなどを提供していたそうですが、果たしてここでマシンテストが行われたのでしょうか?ちなみに現在のテストコースは福島県いわき市にあり、コースも単調な直線道路だけでなく、様々なシチュエーションのテストができるコースにグレードアップしているそうです。





ということで本題に入りましょう。タイトルどおり富士急7000形の製作状況です。

妻板を作ります。前面の貫通路は乗務員ドアと同じく、薄紙の積層で段差を表現しています。




側板と接着します。妻板の下部にテーパーがついているため今にも転がりそうです。。




屋根板は旧作のクハ7061号車が使っていたものの再利用です。残っている補強材はかなりがっちり接着されているので、ペンチでバリバリ剥がしたあとカッターで残った部分をそぎ落としました。




屋根板の長さが2mmくらい長いのでカットします。クハ16やクモハ11などは車端部の窓が700mmと他の800mm窓より狭く、ドア脇の吹き寄せの幅もわずかに狭いのですが、当時はその認識がなく一律で作っていたようです。




ベンチレーターの位置も違っていました。個数や間隔は合っているのですが位置が前後対称になっています。全体的に後ろ寄りに付くのが正解です。




新しい位置に穴を開け、元の穴には紙片を詰めて瞬着を流し込みました。このあとさらにパテを盛って成形します。丸屋根部分のカーブも印象が違ったので前後とも削り直しました。




車体と接着します。中央部に反りがみられましたが、わずかだったので“切開手術”はせず、クランプで挟んで矯正しました。




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富士急行7000形の製作9

2017-02-16 00:56:43 | 私鉄電車
こんばんは。引き続きクハ7061を作っていきます。

側板と妻板にサーフェーサーを吹いて天日干し。




#1000耐水ペーパーで軽く研磨したあと、セメダインスーパーXクリアで真鍮ドアを貼ります。




すべてのドアと内貼り、そして薄紙2枚重ねで凹凸を表現した乗務員ドアも貼り込みました。




ヒノキ材で補強。乗務員ドアは適当な広告紙を使ったので文字だらけです。昔のロコモデルのキットがこんな感じでした。本日はここまで。




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