80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

ナナナナの製作を再開

2024-05-15 20:10:39 | 機関車
古の仕掛り車両の製作を再開するシリーズ。次なるはED77の登場です。

過去記事を遡ると2018年にエアフィルターを試作していたり、2019年に今は無きED77 1号機を仙台・利府に訪ねて萌え萌えしたり(下写真)・・・といった投稿を最後に沙汰止みとなっていました。

(ED77 1 JR東日本新幹線総合車両センターにて2019.2.15撮影)


ED77なんてマイナーな機関車をなぜ作ろうとしているのか。元をたどれば長い歴史があって、とにかく「中間台車」のある電機が大好きだったんですね。で、学生の頃読んでいたTMSに「しなのマイクロ」の広告が載っていてED77のブラスキットがラインナップされていた。そのED75並みの短い車体に中間台車を無理矢理押し込んだスタイルが妙に気に入って作りたいなぁ・・・と指をくわえていたのですが手に入らず、代わりに「フェニックス」のED76のキットを店頭で見つけて、ちょっと(だいぶ?)長いけどこれでいいや、、と買って来て、30年くらいかかって組み立てたのが運転会報告などでもたまに登場するED76 29号機なのです。

だから、「磐西貨物をやりたいからED77が欲しい」と言っているのは後付けで、実は「中間台車付のチビロコ萌え~♪」が本心なのです。同じ中間台車付のED76どころかTOMIXのED78も手に入った今でも、ED77への執着は消えないのであります。


そして今回再開するきっかけとなったのは都合の良い明り取り窓のパーツを発見したことによります。KATOの「EF81北斗星色」のHゴム窓をグレーに交換するための「EF81 グレーHゴムガラスセット」で発売元はホビーセンターカトー。手元にあるEF81(ただしTOMIX)の明り取り窓を採寸するとED77(たぶん他の交流電機も)と一緒だったので即買いしました。



拡大するとこんな感じで面倒なHゴムの色差しはこれでバイバイ。しかし中央のサンは自分で作らないといけないのか・・・。。



乗務員室の側面窓とドア窓も使えそう♪



さすがにフロントガラスは非貫通で傾斜がついているので流用不可。ED76あたりに使えるかと思ったのですが、センターピラーの幅がEF81は広いのでダメそうです。どなたかパーイチの改造用に使う方いらっしゃいますか?



念のため切り抜きサイズを確認しておきます。W19.5mm×H2.5mmでピッタリでした。



窓の大きさだけでなく出っ張り具合も確認・調整しておきます。プラ完成品のHゴム付ハメコミ窓は非常にすっきりしていて好ましいのですが、ときにHゴム面が車体とツライチだったり凹んでいたりするのを見ると残念に思います。やっぱり側板からわずかに浮き出すぐらいじゃないと。



エアフィルターはプラ波板から作る方向で試作済み。



台車とギヤも確保済み。お高いものなのでちゃんと作らないと、、、、。重連用に2両分ありますが1両はトレーラー仕様です。



ということで再度図面と写真をにらめっこして寸法を微修正した原図を出力。まずはなるべく早くハコにするように頑張ります。




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西武E851形電機の製作(2)

2023-08-12 02:15:02 | 機関車
E851の続きです。丸窓はTMSの1/80図面を測るとφ6mm強なので、恐らくφ500mmの丸窓ではないかと推定し、大きめの丸刀でザクザク近似円の形に穴を開けたあと瞬着を断面に浸み込ませ、乾燥したところでφ6.2mmドリルでだましだまし仕上げました。



ひと通り内貼りを貼ります。



機器室のルーバーは、エバーグリーンの波板(#2020「カーサイディング」;0.5mmピッチ)を使います。そのままでは溝が浅いのでPカッターを使って心持ち深くしてやります。溝に沿って引いていくだけですが、そのままだととこまで引いたか分からなくなるので、開始点に黒ペンを塗っておき、引いたところが白くなって判別できるようにしています。



引く前(下)と引いた後(上)ではこのぐらいの差があります。



ルーバーの大きさに切り、さらに三分割して間に0.25×0.5の帯板を挟んで接着します。



こんな感じになります。これを4個作ります。



車体に貼り込みます。



裏側に補強用の3×3ヒノキ材を貼り込みます。



折り曲げの準備が整った車体。



実車同様、乗務員ドアの直後に仕切り板を入れ車体を箱にします。断面をチェックするためまだ接着はしません。



ここでトラブル発覚。どうやっても車体中央やや上部が膨らんでしまいます。どうやら屋根肩Rがうまく曲がっていないために車体が“上すぼまり”になってしまっているようです。電車と違ってドアやルーバーのすぐ上から屋根カーブが始まるため、この部分の開口部の断面にはすべて瞬着を流して曲げた時のメクレ防止をしたのですが、流し過ぎて屋根肩が固まってしまっている可能性があります。だましだまし修復するしかありませんね・・・。



下回りはまだ仮固定ですが、台車モーター式なので通電すればこのまま走るはず。笑



とりあえず半完成の車体を被せて高さをチェックしたところ、ほぼ設計通りになっていてひと安心しました。



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西武沼は深かった・・・E851の製作(1)

2023-08-07 20:33:27 | 機関車
また横っ飛びして新物に手を出しております。

私鉄界随一のF級電機として人気の高いE851形電気機関車。いいないいなと思いつつ指をくわえていたのですが、意外とハードルが低いことに最近気付き、ついに着工してしまいました。



10連の電車を作ってる最中に「今じゃないだろ」というのはありますが、501系の湘南顔をカッコよく作らなければ、というプレッシャーを跳ねのけるための気分転換が必要であります。。汗


なんでハードルが低いかというと下回りにEF81のパーツがそっくり使えるからです。実車はEF81やEF64-1000番台と同じDT138(両端)・DT139(中間)という台車を履いていて、これはKATOから台車モーター方式のAssyパーツが出ています。レッドベア(DF200)を作った時と同じ発想です。同車ではEF510用の台車をそのまま使ったため動輪がオーバースケールでしたが今回はドンピシャです。



ちなみにこの台車、「一般用」と「北斗星用」の2種類があって何が違うのかと思ったら、前者はボックス車輪で後者は一体圧延車輪でした。E851には前者を使います。品番が新しいからと後者を買おうとしていたのですがちゃんと調べてよかった。

車体はペーパー、床板はt1.5mmプラ板を使います。たまたま着工を決意したのが夜中で金切り音を出せなかったからなのですが、昼間に決意していたら床板は真鍮板になっていたはずです。笑 動力台車を逃げるための穴開け済み。



車体の補強材(3mm)分あけた内側に、床板の強度を上げるための帯板を「ロ」の字型に立てて接着します。



台車取付用の横梁(いわゆるボルスターに相当)を渡し、これも帯板で補強します。中央の穴に動力台車の頂上の突起がはまります。完成車では両サイドに設けられた突起にスナップフィットで床板をはめ込むようになっていて、センターピン相当のものが無い仮想心皿方式?になっていますが、とうてい同じ構造・精度では作れないので、お手軽に乗せかけるだけの構造にしました。レッドベアの時と同じです。



ウエイトは手持ちの電機用を2個載せます。かなり補強したためプラでも床板のたわみはほとんど見られません。



ところで、E851というと池袋線・秩父線のイメージしかなかったのですが、1976年に国鉄との貨物の授受が武蔵野線の新秋津駅へ集約される前は、池袋駅のほか国分寺駅にも顔を出していたということで、言われてみればそうだなぁと。。それなら「中央東線とその周辺」の仲間でいいよねということで安易に着工しておりますが・・・。



「まさか電機1両作って終わり・・・で済むと思ってないよな?」という西武沼の先人の皆様の鋭い視線は感じ取っております。
タキとかワフとか。。。要りますよね。。

なんて深い沼なんだ。。。

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ED76入線

2021-08-30 02:58:54 | 機関車
予約していたTOMIXのED76が入線しました。0番台後期型JR九州仕様です。



ユーザー取付パーツと格闘すること約半日。とりあえず営業できる姿になりました。
が、窓下の手すりの歪みが気になります。車体に合わせてカーブしているのに左右端の2点でしか支えられないのが原因。差し込み具合を調整すれば矯正できるかな??



国鉄形との違いはこの小さなJRマークとHゴムが黒色になっている点。機番は「85」にしました。中間台車の速度検知用ケーブルが良いアクセントになっています。説明書では上級者向けとされていますが、付属の治具を使って軸受に穴を開けてパーツを差し込むだけなので絶対付けるべきでしょう。



後年SGが撤去されたカマもあったようですが、85号機は存置されていたとのことなので、SG排気用ダクトと整風板は「有り」の姿としました。電暖を積まない50系客車も牽けます。



コックへの色差しやヘッドマークの取り付けなど、試運転へ向けて引き続きドレスアップを進めていきたいと思います。


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黄色ナンバーのかっこいいやつ

2021-05-23 00:40:53 | 機関車
80系もゴールが見えてきたのでお約束の浮気物件に手を付けています。なのでゴール前で5周ぐらいすると思います、、笑

コトの発端はKATOの20系寝台客車の再生産。いちおう若干数を予約したまではよかったのですが、九州ブルトレからの連想ゲームで色々な想いがぐるんぐるん頭の中を駆け巡り、出てきた答えがイエローナンバープレートで異彩を放っていた「ED73 1000番台」であります。中間台車付きの僚車ED72とともに「く」の字型の前面がこれまたかっこいい!

残念ながら全車廃車解体済みとのことなので形式図とネットの写真を頼りに模型寸法を求めます。参考にさせていただいといて文句言うのもナンですがやっぱり形式図は形式図だわ~けっこうえーかげんです。なので写真を見ながら補正していきます。ちなみに右上はED75の詳細図で断面はこれを参考にしました。下の薄い図はトラムウェイのED71の動力ユニットで、今回はなんとこれを流用しちゃいます。



ED72なら九州鉄道記念館に保存されているED72 1の写真があるので、前面から乗務員ドアあたりまではこれを見ながらそれらしく作れるかなと。。

(ED72 1@九州鉄道記念館,2004年6月撮影)


実は動力ユニットはもう買ってあるので後戻りできません。さすがにED71とはちょいちょい違いがあるのですが全長が同じところがミソ。走りも悪くありません。(あ、深い意味ないです、、)



車体が小さいのでプリンタ出力した型紙をささっと窓抜き。一見前後対称に見えますが、エアフィルターと明り取り窓の位置が左にズレてるんですね。実車写真でも確かにズレてるので間違いないと思いますが何ででしょ??



サーフェーサーを吹いて軽く研磨し、乗務員ドアや内貼りを貼って本日の作業は終了。



実はこのボディは2作目なのです。当初プラ板で作ろうとして窓抜きまでやったのですが、なんか幅が揃わなかったり、断面がグダグダになったりしたので思い切って断念し、扱い慣れたペーパーで再出発することに。ささっと窓が抜けたのは練習の成果と言えなくもありません。



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