80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

昭和31年製の私鉄高性能電車を作ってみよう

2016-09-29 02:15:35 | 私鉄電車
こんばんは。最近、急に寒くなったり暑くなったり梅雨のように蒸したり。。9月も終盤。10月に入れば少しは秋らしくなってくるのでしょうか。

さて、ここの管理人、おとなしく115系製作にいそしんでいるかと思いきや、大方の予想通りまた浮気物件に手を出しました。


プリンタから出てくる出てくる・・・♪ さてこれは何でしょう?(^^ゞ



最近はプリンタのクセ(=出力誤差)を完全にマスターしたので、紙の厚みに応じてタテヨコの補正係数(企業秘密♡)を掛けて出力すると一発で正しい寸法の型紙が手に入るようになりました。


手戻りがないのでさっそく1両ずつ切り出し、屋根と腰絞りの曲げぐせをつけます。




勢いで窓抜きも完了。2ドア広窓という、まことに中高年モデラー向けの目に優しいデザイン。この窓配置を見てもうおわかりかなー?




ドアの枚数が少ないので少し遊んでみました。抜いた窓の周囲を鉄筆でなぞってHゴムを表現しています。コーナーのRがお座なりになってますが、まあまあ雰囲気は出てるかな・・・と。烏口にしろポスカにしろ溝があった方がきれいに色を乗せることができますから。




2両のうち1両はドアと内貼りの貼り込みまで終わりました。サッシはアルミなので塗装後の貼り付けになります。前面は・・・。そこが難関です。これから現物合わせで作ります。




この電車は富士急行のモハ3100形です。富士急の創立30周年を記念して昭和31年に製造された電車で、その後の増備も含めてMc-Mc’ユニットの2編成が登場しましたが、1編成は残念ながらブレーキ破損による暴走事故で廃車となってしまいました。

<昭和55年5月 大月駅にて>



生き残ったモハ3101-3102編成は1997年に引退しますが、とある団体に引き取られて中央線の旧線跡地で喫茶店として第二の人生を歩みます。しかしほどなく営業休止となり、今では荒れ放題となっているようです。この写真は2010年に撮影したもので、一部ガラスが割られブルーシートが掛けられてはいるものの、まだそれほど荒廃は進んでいませんでした。





その後の状況は不明ですが、某ブログで昨年撮影されたと思われる写真を見ることができました。それによると窓ガラスの破損が拡大し、スプレーによる派手な落書きもされてしまったようです。私鉄高性能車の一員として日本車両が意欲的に開発し、特に狭軌用台車で初めてWN駆動を実用化した記念すべき車両なのですから、せめて台車だけでも里帰りさせてあげられないものかと残念な気持ちで一杯です。


ちなみにこの台車、NB-1という形式だそうで、軸バネがウィングバネかシュリーレン式にも見えますが、実は昨今の軽量台車にみられるような「軸バリ式」です。軸箱の外寄りはコイルばねですが、台車中央寄りは「支点」になっているのがわかります。言うまでもなく模型的には厄介で、そのものズバリは発売されていませんから類似台車を探さなければなりません。一応狙いをつけている候補はいくつかあるのですが一長一短あって悩ましいですね。




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花月園運転会一般公募についてのお知らせ

2016-09-26 21:44:37 | 運転会
こんばんは。

私も参加させていただいている、りゅーでんさん主催の「花月園運転会」。レギュラーメンバーの多くが都合により欠席となったため、若干数の一般公募を行うことになりました。

ご参加を希望される方は下記の要領をよくお読みになり、まずは幹事宛てにメールをお送りください。先着順ですのでお早めにどうぞ。

秋の1日、伊豆の温泉宿で至福の時間を過ごしましょう。


************************************
秋のりゅーでん花月園運転会参加者募集

当会は16番日本型車両を中心とする運転会です。
Nゲージレイアウトもご利用になります。



日時       11月11日(金)〜13日(日)

募集期間     本日より10月10日午後10時まで
         (席が埋まり次第締切ります)

場所       伊豆修善寺温泉旅館「花月園」

集合       現地集合解散 (駅からの送迎あります)
         11日から参加の方は午後2時より受付開始
         12日から参加の方は午前10時より受付開始


参加資格     18歳以上で16番鉄道模型を愛好する方
         ※最低限の社会常識・マナーを守れると心得てる方


参加費(参加形態により異なります)

         前泊 11日(金)〜12日(土) 12000円
         本割 12日(土)〜13日(日) 14000円
       フル参加 11日(金)〜13日(日)  26000円

       現状空席は前泊・本割とも5名程度です。


※ 参加費には宿泊費+飲食費(朝夕のみ)が含まれておりますが
  自家用車でお越しの方の駐車場代は別途1泊500円が必要です。 

応募方法     幹事DM kumoha52001-6@jf6.so-net.ne.jp まで
         お名前・参加日時・住所・携帯番号を記入の上送信下さい。


審査       参加申し込みを頂いた方には幹事よりいくつかの質問メールを
         送らせていただきますので回答願います。

入会       回答頂いた方はもれなく参加者専用のメールマガジンへの登録し
ます。
         以後の連絡・ご質問等は全てそちらで承ります。
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115系800番台の製作(前面の組み立て)

2016-09-24 23:01:00 | 中央東線方面
こんばんは。引き続き115系を作っています。


前面の話の前に前回報告したサハとクハの床下機器ですが、結局市販パーツとスクラッチで写真のように仕上げました。左2両がサハ115、右2両がクハ115です。クハはカツミのプラ一体成形のNo.1000をベースに改造しましたが、結局そのまま使ったのはエアタンク2個と箱1個だけで、それ以外はすべて削ったり移設したりしました。実車の床下機器配置図から起こした図面の寸法取りをミスっていたため、4両とも、ほぼ完成状態からいったん全部剥がして位置を修正するという大失態の末に完成しました。




さて、この編成には4両の先頭車が入るので4個分の真鍮製前面を組み立てます。今回はとりあえずパイロット的に1個組み立てて流れを把握しました。実は以前クハ455を作った時にも組み立ててはいるのですが、その時は貫通扉のすそ絞りを修正するのにパテで盛ってごまかしたので、今回また新たな気持ちで取りかかりました。

その貫通扉ですが、すでに下部両サイドに切り込みを入れて引き起こしてあります。この状態では円内の写真のように首の皮1枚でスリットから下の部分もくっついていましたが、この周辺は作り直しになるので切り取ってしまいました。




幌座は実感的なエッチングパーツも出ていますが、ここはオリジナルのプレス打ち抜きパーツを使います。ただしこのままでは四角四面で実感的でないので、写真左のように上部2ヶ所の角をヤスッてRを心もち大きくしておきました。




ヘッドライトはエンドウ製のライトケースに取り換えます。わずかに穴が小さかったのでφ5mmドリルで広げました。テールライトケースは付属していないので、こちらもエンドウ製を取り付けます。すでにタイフォンを半田付けしてありますが、出っ張り具合やスリットの垂直を合わせるのに苦労しました。




幌座、タイフォン、ヘッドライトケース、テールライトケースを半田付けしたところです。




左右のステップは渡り板(と思われる)と一体のプレス抜きパーツが入っています。中央の渡り板部分は使わないので3分割し、左右のスリットに差して半田付けすればいいのですが、スリットの幅が広くガバガバでそのままでは垂直が出しにくいため、まずアングルを半田付けしてから前面に取り付けることにしました。アングルはちょうどよいサイズが手元になかったのでt0.2真鍮板を折り曲げて作りました。




ステップと手すりをすべて取り付け、写真では見にくいですが、貫通扉下部(連結器の切り欠き)の整形も終えた前面です。アンドン方向幕はt0.3真鍮板から作り直そうと思っていますが、現在切らしているので入手でき次第作る予定です。




あと3両分。。ここを突破しないと完成しないのでなんとか地道にやってくしかないですね。。。




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KATOキロ28を身体検査する

2016-09-22 00:32:30 | 四国方面
こんばんは。


うちにあるストック品で『ロハ合造車』がまだ何かできないかと探してみたところ、今のところ組み込み先のないKATOのキロ28が目にとまりました。これを改造してキロハ28ができないかな?仕切り壁入れて普通席のシートを入れ替えれば一生上がりでは?・・・と考えたのですが甘すぎました。


国鉄・JR史上でキロハ28というのは2回登場するのだそうです。初代は、四国は高松と徳島を結ぶ高徳線の急行「阿波」用にキロ28から改造されたキロハ28 1。晩年は格下げされてキハ28 5301となったとのこと。外見はKATOのキロ28をそのまま流用できそうな感じです。

2代目は、陰陽連絡急行として活躍した急行「砂丘」用に改造されたキロハ28 101~104。こちらは晩年型のキロ28 2500番台を種車にしていて雨樋やドア位置などが大きく異なるため、KATOさんから改造するのはかなり手間がかかりそうです。

ということで、素のキロ28はお手軽加工でキロハ28 1に化けるのかどうか身体検査をしてみました。



こちらが箱から出したまんまのキロ28です。クーラー、ベンチレーターなどのユーザー取付けパーツは付けていません。




そして今回は、奇跡的に自分で撮った実車写真が手元にありました。格下げ後のキハ28 5301となってからのものですが、外見的な変化はほとんどないので十分参考になります。模型と違う部分を書き込んでみました。ここに書き込んでないものを含め、おおよそ以下のような加工をすればキロハ28 1になることがわかりました。


1)機関冷却水張込口が車端寄りにあるのを中央寄りに移設
2)屋根のベンチレーター取付台座を削り、代わりに、小さなお椀形の「トランジスタ蛍光灯冷却用換気口」を設置
3)床下の冷房電源用の発電機セットを左右反転
4)冷房電源用エンジンの吸気口を吹き寄せの高い位置に設置
5)ハ室側のグリーン帯とグリーンマークを塗り込め
6)車内に仕切り壁を設置
7)ハ室側のシートをボックスシートに入れ替え

細かいところでは水タンクがFRP製のものになっているようです。


いやいやこれは大工事ですね。コーヒーでも飲みながらサクッと、というわけにはいかないようです。一応、連結相手となるキハ58とキハ28は確保できているので、ナロハネ10完成後に余力があったら取り組んでみたいと思います。




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115系800番台の製作(カツミNo.1000をそれらしくする)

2016-09-20 00:01:42 | 中央東線方面
こんばんは。

カツミのプラ一体成形の床下機器は依然として需要があるらしく市場から消えることがありません。本体価格280円の割にそこそこのディティールがあるのが人気の秘密なのでしょう。103系用と謳っていますが111、113系などにも使える柔軟さもポイントです。
M車用のNo.2000、M’車用のNo.3000、そしてTc、T共用のNo.1000の3種類がありますが、最近、No.1000が新ロットになって価格が500円にハネ上がってしまいました。一番部品点数が少ないのに一番高いという逆転現象が起きていますが、早晩、新ロットに移行すれば他の2アイテムも値上げされるでしょう。それでもホワイトメタル製に比べたら4分の1ですからうまく活用したいものです。
今回はこのNo.1000を使ってクハ115やサハ115になるべく似るように改造してみました。


先行して車体組み立てまで終わっていたサハ115を引っ張り出してみたところ、床下まわりはひととおり完成していました。写真の左の2つがそれですが、てっきりカツミのNo.1000を使ったとばかり思っていたら自作でした。そして機器は必要最小限のものしか付いておらず、水タンクは24系寝台用と思われる大きなもの(「各種タンクセット」に入っているもの)が付いていました。このままでも悪くはないのですが、せっかく詳細な機器配置の情報が集まったので、クハ115のついでにサハも作り直すことにしました。写真の右側2枚がカツミのNo.1000床下機器で、クハはこれをベースに改造し、左のサハはそれに似せてスクラッチしたいと思います。




追加する機器のうちハコモノは、ヒノキ角材の表面にペーパーを貼って作ることとし、まず、2×8ヒノキ材にいさみやのt0.4ペーパーをボンドで貼り付けました。ペーパーの表面には各床下機器の大きさに合わせてカッターの筋が入れてあるので、ボンドが乾いたらその溝をガイドに1つずつカットしていきます。




まんべんなくサフを吹いておきます。側面はパテ処理しておくべきですが、多少肌が荒れていても小さくて目立たないので省略しました。




改造後がこちら。上がオリジナルのNo.1000で下が手を加えたものです。小さいエアタンクや一部のハコモノを削り取り、左上に見える大きめの箱は表面の筋を削って反対側に移しバッテリーとしました。水タンクはエコーのFRPタンクに取り換えています。その他、白っぽく見えるのが追加した自作パーツです。




反対側は比較的スカスカです。左の細長いのはBS(ブススイッチ)で、隣りが昨日作ったブレーキ制御装置(耐雪カバー付)です。その右側にあった元のブレーキ制御装置(たぶんC2形??)は切り取って角を削り、同じ場所に裏返して接着しました。最後に銀色に塗って保温カバー付のD電磁給排弁に見たてようとしたのですが、ちょっと大きすぎるのでやり直したいと思います。




ということで、シンプルなプラ成形品でも、手を加えればそれらしくなるというお話でした。



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