80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

八高・川越線の103系を仕立ててみる

2025-02-02 01:28:28 | 中央東線周辺
山スカ70系で甲斐の国を目指すかと思いきや八王子へ戻って参りました(笑)。相変わらず色々な方面へ横跳びします。。

頂きものの天プラ103系のクハが余るので中間モハをスクラッチして五日市線にするプランがありました。結局PLUMの201系で「ホリ快あきがわ」を仕立ててしまったので、もう1ユニットを足して南武線の6連にしようと方針転換したのですが進まず、方針を再々転換して、八高・川越線電化当初に活躍した「103系3500番台」に仕立てることにしました。



電化時に投入された103系のメインは仙石線の72形アコモ改造車の下回りを103系化した「3000番台」が有名で5編成ありましたが、台枠が厚いとか、クーラーがインバータ式だったりとか、そしてなにより先頭車をクモハにしないといけないとか、とにかくプチ改造では済まないことだらけなので、のちに1編成だけ追加投入された「スの103系」ともいうべき3500番台でサクッとまとめることにしたものです。


天プラの市場在庫が払底しているのとお安く仕立てたいということで、モハユニットにはマイクロエースのプラキットを調達しました。アリイ時代のプラモデルを復刻したものですね。プラモとはいえ、そこそこのクオリティはあるので期待していたのですが・・・



ヲイ!なんじゃこりゃwww ねじれ具合がエグイですなぁ。。まあ下回りに縛り付けてしまえば無問題でしょう。。



クーラーはそこそこのディティールですが取付足カバーが前後対称なのが残念点。屋根と一体成型なのでこのままでいきましょう。



パンタまわりは相当手を入れないとダメそうです。まずパンタの取付穴と配置がキングサイズです。これはいったん埋めて開け直し必至ですね。



パンタ碍子台、組碍子、パンタビスを買ってきました。組碍子は1/80だとどのメーカーのものもオーバースケールなので1/87パーツにしました。それに合わせてビスもM1.0です。



ついでに配管もシンプルなモールドなのでやり直しですかね。



下回りは五日市線用に作ったものが流用できそうなので、プラ車体に合うように真鍮床板を削るため、いったん分解します。



前後を合計約1mm、左右を合計約0.5mm削ります。



台車と床下機器を再び組み付けて車体に合体。よきよき♪ カプラーは天プラ側がTN、ユニット間がエンドウのドローバーです。今回は完全に肩の力が抜けているので通電カプラーによる引き通しはナシです。



10両、15両の長編成もいいですが、コンパクトな4両の103系も晩年らしくていいですね。


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灯台下暗し

2024-08-27 02:31:29 | 中央東線周辺
ひょんなことから身延線のワインレッドの115系2000番台4両が入線しました。亡き友人の形見を関係者で分けたときに別の友人が引き取っていたことが最近になって判明し、頼んで“再転出”してもらいました。少し前にハンパものの115系1000番台ユニットをゴリゴリ加工して改造していた“アレ”の完成品Ver.です。



こんなことなら無理して改造しなくても・・・とは言いますまい。115系はナンボあっても邪魔になりませんから~



この4両で登場したての編成を組むと<クモハ+モハ+<クハ※+クハ>という変態編成になります。165系のクハ>クハ>の上を行く変態っぷりです。無人駅での集札やドア扱いなどを考慮して真ん中に乗務員室が来るようにしたということのようです。このため奇数向きの※印のクハ(下写真)が作られました。



改造中の編成と並べてみました。こちらはクモハ+モハ+クハの3連にクモユニ143が付きます。めでたくタイプの違う2編成が揃うことになりました。改造も本腰入れないと・・・。



そして、115系と一緒に、オマケというにはあまりにもありがたすぎるブツも転入してきました。KATOの12系客車用窓ガラスです。こんな古いものがよく眠っていた!と小躍りしたのは言うまでもありません。まずは12系の初期製品で「窓が開いている」車両の“窓閉め”用に使うのはもちろんのこと、クハ165のハンパボディにも使えないか?という淡い期待を抱いていたのです。



当然シートピッチが違うので1窓ずつ切り離すのですが、試しに1つはめ込んでみたところ目論見通りピッタリ!



これでサロ改造クハが入ったJR九州の475系製作にメドがつきました。が・・・こんなことならそのまま165系にするか、167系の「くろよん」にでも改造した方がよかったかな~というプチ後悔は無いと言えばうそになります。。笑

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クモユニ143の製作(5)

2024-07-06 00:03:31 | 中央東線周辺
あまり進んでいませんが途中経過をご報告。

下回りはひとまず完成しました。床板、ユニット化した床下機器、台車それぞれにマットブラックを吹いてから組み立てたところです。台車にはt0.1燐青銅板から切り出した自家製の集電シューを取り付けてあります。



スカートはKATOの165系用Assyパーツを使用。ゴム系接着剤と瞬着を盛り付けて床板に固定してあります。



2位と4位の乗務員ステップ(エンドウ)は台車の回転に支障するので、折り曲げてある両サイドを2/3ぐらいニッパーでカットし、ほぼレリーフ状にしてから取付けました。また、台車も、ブレーキシリンダ―はじめ出っ張っている部分はことごとくカットし、やっとのことでこの写真ぐらいは曲がるようになりました。



車内はほとんど見えないので、車体幅の固定と床板どめを兼ねた4×10mmという太めのヒノキ材の横梁を2か所に入れました。床下機器ユニットもこのネジで共どめになります。



車体と下回りを仮固定したところ。プラ製の台車枠は軸受メタルを入れ、ボルスターを金属製に交換しただけで裏補強用の金属フレームは使っていませんが、実に安定した転がりをみせていてひと安心です。



続いて屋根板の下ごしらえをします。溶きパテでコーティングした表面を耐水ペーパーで仕上げたら、カッターと棒ヤスリでご覧のような“微低屋根”を削り出します。実車は車体中央部で20mm低くなっているそうですが、厳密に測って表現できるわけもなく、モハ114同様にフィーリングでわずかな窪みを表現しました。



ベンチレーターと送風機カバーを仮置きしてみます。箱型ベンチレーターはPLUMの201系キットに入っていたパーツの余りで、取付足部分を削って高さをわずかに落としてあります。2か所ある送風機カバーはKATOの「サハシ165用ベンチレーター/送風機セット」に含まれるパーツです。パンタ周辺の配管の取り回しが不明で手が止まっていたのですが、実車や模型の写真が少し集まってきたのでなんとか突破できそうです。


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クモユニ143の製作(4)

2024-06-30 01:12:29 | 中央東線周辺
この車は屋根板を使って組み立てます。ペーパールーフは、いくら展開寸法を緻密に測ってもタマゴ形断面になってしまうので苦手なのです。雨樋が横にあるタイプはなるべく屋根板を使うようにしています。今回用いるのは、のぞみ工房の「屋根板D」・・・一般的な裾絞りのない国鉄形用です。



加工は大きく2点。まずはカッターと耐水ペーパーで両肩のRを出し、続いて写真のように、行先/種別表示窓の周辺に“導光材ホルダー”を逃げるような切り欠きを入れておきます。



全体に溶きパテを2回塗って乾燥。乾燥させる時間を使って下回りの工作を進めます。



床下機器はKSからそのものズバリのセットが出ていたようですが、もはや入手できないため、ストック品を寄せ集めてなんとか形にしました。実車同様ぎっしりとした詰め込み感がたまりません。



1-3位側です。強制通風式の主抵抗器(左半分)はカツミのモハ103(冷房用)を加工したもので、ブロワーの吸・排気口を狭めてコンパクト化しましたが実車より1割ぐらい大きめになっています。コンプレッサーはモリタのC-1000。主抵抗器のさらに左側にはトイレ流し管が付くらしいのですが形状がよく分からないのでペンディング。というか、もはやスペースがギリギリなので割愛する可能性大です。。



2-4位側です。主制御器(右端)はZugの西武新301系プラキットの残パーツを切り貼りしたもので、やはり1割ぐらい大きめです。アークシュートが6列の遮断器(中央)はモハ103用。左端のMGも何かの床下機器セットからの流用で、冷却風の風洞を泣く泣くカットしてこのスペースに収めました。



クハ115と連結する前位側にはTNカプラー(HO-R41)をセット。3連ジャンパ栓と乗務員ステップはともにエンドウ製パーツです。



反対側は常に先頭に出て連結しないので、PLUMの115系用の密連と209系用の胴受をプラ板で作ったベース上に取り付けました。こちらもジャンパ栓とステップはエンドウパーツです。



仮組みするとこんな感じ。実はここで気付いたのですがジャンパ栓の位置が左右逆でした・・・。何回もチェックしたのになんでやねん、、、。あわよくば日曜日は塗装まで・・・との思いむなしく修正作業に没頭することになりそうです。


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クモユニ143の製作(3)

2024-06-26 10:38:34 | 中央東線周辺
前面を作ります。側板と同じ#300のスノーマット紙に窓、ライト等の穴を開け、窓を傾斜させる枠を貼り込んだところ。



内貼りとして少し厚手の#400を貼り重ねますが、窓の左右が狭く“傾斜枠”の外側が0.5mm程度しかなく作業性が悪いため、窓部分だけ切り抜いたひと回り大きめの紙を貼り(右が裏から見たところ)、乾いてから不要部分を切り取る方法としました。ライトやタイフォンの取付穴も精度よく同じ位置になど開けられませんので貼ってからくり抜きます。



この後前面窓枠パーツを貼り、側板に荷物室ドアや内貼りを貼った状態がこちら。乗務員ドアは側板からいったん切り抜き、外周をひと回り小さくカットしてから貼り戻しています。



3×3ヒノキで補強したら箱にします。下側の補強材の取付高さ(車体下端からの位置)は種々計測の結果2.8mmとしました。TOMIX115系の床下高さ(レール面~車体下端)が12mmで、PLUM台車枠とMPボルスターEによるボルスター上面高さも12mmだったので、センタースペーサーの厚み1.8mm+真鍮床板1.0mm=2.8mmという計算です。ちなみに自作の怪しいクリアランスゲージと学習用三角定規による計測なので詳細のお問い合わせはご遠慮ください。笑



下回りと組み合わせてバランスを確認。大丈夫そうですね。真鍮床板はもともとPLUM201系の動力化用に加工中だったもので、幅が32mmで1mm狭いなあ、、車体裾にスペーサーを貼ればいいか、、などと思っていたのですが、荷物ドアが左右約0.5mmずつ出っ張るのでピッタリでした。



なお、連結相手のクモハ115とモハ114は帯色(クリーム10号の代わりにタミヤのレーシングホワイト)を吹いた状態で待機中。一括で赤2号を吹くため今しばらくクモユニの製作を進めます。


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