80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

キニ15の製作(4)

2021-08-06 22:48:39 | 四国方面
キニ15の塗装を行いました。

塗装済みの屋根をマスキングして、軽くベースホワイトでグレーの地肌を隠したのちクリーム4号を吹きます。



続いて朱色4号を吹くためにマスキングを始めたところでサボ受けと区名札差しを貼るのを忘れていることに気付きました。エコーのエッチングパーツから後者はそのままズバリのものを、前者は四角いサボ受けの両端だけカットしたものを、それぞれごく少量の接着剤で貼り付けました。



窓回りをすべてマスキングして朱色4号を吹きます。どこから降って来たのか儚い寿命を終えたセミさんが。。どうぞ安らかにお眠りください。



マスキングを剥がしてみます。部分的に吹き込みがみられましたが、まずまずの仕上がりでホッとしました。ちょっと朱色が濃いですかね?



というのも、一般的に赤系は隠ぺい力が弱いというのが通説なので、今回は朱色4号の下地として赤2号を吹いてみたのです。使ったのはG社ではなく今はなきF社の「ファルベ」。ところがこの塗料、どちらも意外と隠ぺい力が強く、しかも朱色4号の色調もG社のようなオレンジバーミリオンもどきではなかったので、結果的に暗めというか赤が強めな感じになりました。



まだ塗面が柔らかい感じなので、もう少し溶剤が飛んでからタッチアップやマスキング段差の修正を行い、最終仕上げに持ち込もうと思います。



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キニ15の製作(3)

2021-07-26 02:26:57 | 四国方面
この4連休は半分仕事で出かけたりしたため工作はあんまり進みませんでした。

床下にグレーを吹き、エアタンクなど一部の機器を残してマスキングしマットブラックを吹きます。ラジエーターは薄めたマットブラックを流して汚してみました。



今回は車体固定用ビスをライト類の通電回路とするため、センターピンからビスの穴まで燐青銅板で結びました。中の見えない荷物車なので室内側でも良かったのかな、、とプチ後悔。



薄紙からウインドウシルと雨樋を切り出して接着。ヘッドライトケースはKSのNo.980(101系等用)、テールライトケースはエコーの客車用?を流用しています。ジャンパ栓受もエコーのパーツ。クリーム→朱色の順に塗るため、クリーム色部分にある手すりも取り付けておきました。



後部ドア付近の様子。下側の手すりは別途クリームに塗ってから最後に取り付けます。




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キニ15の製作(2)

2021-07-21 03:45:26 | 四国方面
キニ15の製作を続けます。
特徴ある3連続窓風のフロントガラスは、Hゴム表現用のシール紙を重ねて中を切り抜きますが、2本の中サンを残して切り抜こうとしたところうまくいかずブチ抜きにしてしまいました。最後の仕上げ段階で復活します。



前後の妻板を取り付けて箱にしました。



床板は木製で、これにエンドウのDT19台車とキハ10系用の床下機器を組み合わせました。台車はMPボルスターのネジ穴をφ2.8mmドリルで拡大し、日光の木製床用センターピンで取り付けてあります。この組み合わせで少し腰高な10系気動車の床高さにマッチするようです。



床下機器は、ほぼそのまま同封の説明図にしたがって配置しましたが、暖房装置だけは旧式のものを自作して置き換えました。すなわち、セットに入っているこの温風暖房装置(いわゆる「ウェバスト式」)は使わず・・・



プラ床下機器の端材と真鍮パイプを使ってこんなものをでっち上げました。ウェバスト以前に使われていた排気暖房装置と思われるものの、不鮮明な写真しかないので雰囲気で作っています。



車体と下回りを組み合わせてみます。



完成の暁にはキハ55の隣に連結されます。55系気動車もナローボディですが、幅、高さともさらに小振りな10系気動車のプロポーションがよく分かりますね。



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キニ15の製作(1)

2021-07-18 03:28:38 | 四国方面
キロ25を組み込んだ「急行うわじま3号」(1966年(昭和41年)頃想定)を仕立てるため、キニ15を作ることになりました。
“とばっちり”感は否めないので(笑)さっさと作ってしまいたいです。。

昨日のうちに窓抜きを済ませた車体に乗務員ドア、荷物ドア、業務用ドアを接着。業務用ドアは元のキロハ18時代にあった客用ドアをそのまま存置したもので、フジモデルの気動車用ドアの残りがちょうど2枚あったのでそれを使いました。



内貼りと補強材も接着し、とりあえず“ひらき”の状態になりました。



ところで四国の気動車というと、バンパーや武骨な鉄骨で武装した前面補強が特徴です。
このキニ15も前回引用したWikiの写真のように格子状の鉄骨が巻かれています。

しかし改造当初はついていなかったはずで、いろいろネットを漁った結果、こちらのTwitterの投稿に昭和42年12月頃のキニ15 2の写真を見つけました。前面補強はなくヘッドライトも原形であることがわかります。
この頃の写真はほとんど見当たらずたいへん貴重な記録といえます。
今回の模型はその約1年前の設定ですから、このオリジナル仕様で作っていくことにします。
内心、「ゲテモノにしたかったのに残念!」と、かすかに思ったのは内緒であります。。


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急行「うわじま」の編成見直し

2021-07-17 04:11:39 | 四国方面
筑肥線用のキハ26 600番台への格下げを免れたもう1両のキロ25(天プラ)。キハ55系で組成された初代DC急行「アルプス」(1961年頃)に組み込もうかという話を前回書きましたが、初期急行色への化粧直しやグリーン帯で大丈夫かという不安(時期的には一応合うらしいが・・・)、そしてなによりキハ55をあと2~3両増備しなくてはならないなど高めのハードルが多々あることから断念し、別の就職先を探すことにしました。



さりとて他線区を見回しても大同小異、なかなか手頃な列車、年代が見つからず苦労しましたが、これならいけそうという列車が1本見つかりました。それが1965~67年頃(昭和40~42年頃)の予讃線上り「うわじま3号」です。やはりピンポイントである事には変わりませんが、少し時代が下がったぶん、急行色+グリーン帯といういでたちでいけそうな気がします(根拠なし笑)。
※「主要気動車列車編成表」を参考にさせていただきました。

編成は以下のように記録されています。上りなのでキハ28が先頭です。6両なら運転にも手頃です。
 ↑宇和島
 キニ15
①キハ55
②キハ55
③キロ25
④キハ58
⑤キハ28
 ↓高松

実は現在、わが家にはキハ55、58、65などで組成する9両編成の「うわじま」(1970年代初頭想定)があるのですが、手持ちのキハ58系列車の組成見直しの一環としてこれをいったんバラし、5年ほど時計の針を戻して上記の編成に組み直すことにしました。

↓ ↓ ↓



さて、ここで“いやでも目に入るのはキニ15ではないですか? キロハ18を改造した荷物車で実車はこんなヤツです。存在自体は知ってましたが、そのゲテっぷりから一生手元に置くことはないだろうなぁと思っていたのに、ここへきて導入の必要に迫られました。

(キニ15 1/Wikipediaより)


1/80ではあすかモデルからブラスキットが出ているようですが、窓も少ないのでスクラッチすることにします。「房総海水浴列車」で作ったキハ10系の型紙データをちょいと改変して作図し出力。これだからデジタル・モデリングはやめられない♪笑



台車、床下機器はじめほとんどのパーツは新規に購入する必要がありました。日光の床下機器がほぼ絶版状態なので前回のキハ35系に続いてエンドウ製を調達しましたが、両軸駆動用しかなく、またスカスカにならないような配置を考える必要があります。



粛々と組み立てます。これなら週末で完成するか?(あ、ウソです。。)



それから、この編成を仕立てるにはもうひとつハードルがあります。それは、④号車(キハ58)と⑤号車(キハ28)の非冷房化です。
以前、富士急のキハ58001をお手軽改造したときは出来合いの「非冷房屋根」(友人作)を他車から剥ぎ取ってお茶を濁しましたが、もうその手は使えないのでガチ改造を覚悟しています。


さて、バラしたあとの残りのキハ58や65の処遇ですが、キハ58(T)+65の2両は「アルプス」に併結する「八ヶ岳」に転用、キハ58(M)1両は同じく併結の「かわぐち」(富士急)用のキハ58003(両運)のタネ車とすることを目論んでいます。

さらに残るキハ58×2、キハ65、キロ28の4両は国鉄時代の「砂丘」にでもしようかと画策中。やっぱりヘッドマーク付きはかっこいいですからね。
ただこれも問題があって、キロ28のグリーン帯とヘッドマークは時期的に両立しない可能性があります。
グリーン帯は1978年の塗装規定変更で省略。一方ヘッドマークの掲出は1985年3月14日からだそうです。
ま、悔しいけどヘッドマークの方を取ると“帯消し”せざるを得ないかなー、、、


ということで、キロ25はもとよりキハ58系一族の再就職先がほぼほぼ決まったのでひと安心。引き続きそれらがちゃんと編成として機能するように細部を仕上げていきたいと思います。


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