80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

zugプラキットで作る西武赤電(411系編[6])

2023-06-28 01:51:58 | 私鉄電車
411系の続きです。クモハ411のブレーキシリンダを外すのを忘れていたので、カッター、マイナスドライバー、ピンセットなどを駆使して剥ぎ取りました。FS40は台車シリンダ方式なので車体側は不要なのです。結果、この周辺ががらんどうになってしまったのですが仕方ないですね。。



前面下部の補強板ですが、実車はおそらく4mmとかそのぐらいの鉄板を巻いているはずです。模型で用意できる薄板もしくは薄紙ではどう頑張っても0.1mmが限界でゴツくなるのは避けられないので塗装で表現することとし、マスキングしてサーフェーサーを4~5回吹き重ねました。



結果は、ちょっとインパクトに欠けますがまあ雰囲気は出たかな?という感じ。この状態ではまだマスキングの段差を消していないのでだいぶ盛った写真になっています。



パンタランボード、パンタ台、配管、ヒューズ箱を取り付けます。ランボードとヒューズ箱はキットのパーツそのまま、長板状のパンタ台はランボードから切り出して配管止めパーツを足にして取り付けてあります。配管はφ0.3~0.7真鍮線でそれらしく表現しました。



前面の手すりはφ0.4真鍮線を曲げたものを瞬着で取り付け。



乗務員ドア脇の手すりもφ0.4真鍮線です。



準備が整ったので塗装に移ります。今回はマスキング工程を考えてラズベリーを先に塗ることとし、発色を助けるために朱色5号をまず全体に吹きました。たまたま手持ちの残量が多めの赤系スプレーが朱色5号だっただけで特に意味はありません。



この後、ラズベリー(GMラズベリーA)を吹き、マスキングしてベージュ(GMベージュA)を吹きましたが、先の運転会向けの押せ押せ工程のため写真はありません。

めくりの儀。ラズベリーを先にした理由のひとつは前面のマスキングのしやすさ(手すりにかからない)ですが、この細い帯を均一に表現するのも理由のひとつでした。ベージュの隠ぺい力は高く濃色の上でも大丈夫だろうと予想はしていましたが、塗りあがるまでは正直心配でした。ちなみに透け防止のためベージュの下地に白を軽く吹いてあります。



屋根はニュートラルグレイ、グロベンはロイヤルライトグレイで、ともにタミヤスプレーです。前面下部にラズベリーを残すべきところをミスっていますが、それ以外はなんとかオッケー・・・かな?



本来なら一緒に塗るべきところ、先を急いだためにクハが“真っ赤電”塗装で取り残されてしまいました。近日中にベージュを塗るようにします。。




さて、今回は極端な話、キットのボディだけ流用して411系や701系を作っているので、台車や床下機器などのパーツが大量に余っています。



当然、再利用というか活用の道は模索していたのですが、どうやら2000系が作れそうだとの結論に達したので、無くならないうちに(笑)写真を撮っておこうと駅撮りに出かけました。

しかし時すでに遅しで、作りたいと思っている“田の字窓”の元祖2000系は出会えず(2031Fのみか??)、いわゆる新2000系ばかりでした。とはいえ床下機器やパンタまわりなどは、後年の改造や若干の仕様の違いはあれど大同小異とみられるため、一応、片っ端からカメラに収めたのでした。


(西武新宿線にて運用中のクハ2065ほか8連,2023.6.27,西武新宿駅にて)



(西武国分寺線にて運用中のクモハ2461ほか6連,2023.6.27,小川駅にて)


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トレインドリームさん訪問

2023-06-25 12:19:39 | 運転会
昨日、神奈川県相模原市にある話題のレンタルレイアウト店「トレインドリーム」(TD)さんを初訪問し、いつものお座敷運転会メンバー3名とともに運転を楽しみました。



全部で4線のエンドレスがある情景付き16番ゲージのレイアウトで、緩い勾配はあるもののほぼ平坦に近く、伸び伸びとした運転が楽しめます。



今回は西武の完成を見込んで私鉄を多く持ち込みましたが、結局未完成に終わり、この友人の801系に朝まで塗装中だったw411系をつないで2周だけ試運転し協調可能なことを確認しました。現在この801系はわが手元にあり、来月のお座敷運転会まで借りて目の保養をさせていただくことに。借り賃として若干の整備をする予定です。



こちらも同行者の名鉄7000系パノラマカーと近鉄特急。10100系ビスタとスナックカーの混成でしたっけ?ちゃんと聞いてなくてスミマセン。。



西武が不発に終わったので、急きょ懐かしの銀座線6連をメインに運転。今回の運転に先立ってカプラー交換と補重をしたところ快調でした。大きなTNカプラーを置けないためエンドウの「連結可能な密連」を取り付けて竣工していたのですが、取付方法がお座なりで特に上下動の余裕がなかったため、軽い車重と相まって脱線体質になっていました。



TDさん名物?の五重塔前を行く銀座線。案外似合っちゃうんだなぁこれが。



大鉄橋も渡ります。思い返せばこの銀座線、花月園さん、こてはし鉄道さん、そしてこのTDさんと大自然の中しか走ったことがありません。第三軌条ギャップで室内灯が消え非常灯が点く「消灯ギミック」を装備しているので、上野駅などにかなり後まで残っていた「光が走る接近表示板」と併せて地下モジュールを・・・とつぶやいたのは10年くらい前でしょうか??。。滝汗



ネオジム磁石を線路脇に置いて消灯ギミックを実演中。床下に置いたリードスイッチ(C端子型)が磁力に反応して室内灯と非常灯が切り替わります。今なら配線済み極小チップLEDという選択肢があるので非常灯ももっと実感的なものが再現できるでしょうが、当時は光源から引っ張ってきた光ファイバーを天井に這い回すのが精いっぱいでした。



クハ173形をモハ14760形が押す富山地鉄も運転。14760のLED化とインレタ貼りもしたかったんだけど間に合わずですね~。。線路状態が非常に良いので通電カプラーの効果がいかんなく発揮されチラつきが一切ありませんでした。正しい線路敷設と編成引き通しがノーストレス運転に欠かせないと改めて実感しました。



先日購入したED61も本格試運転。



走りは全く問題なかったので次回はちゃんとナンバー貼り換えて「ワフ」とともに昭和の小貨物列車の雰囲気を楽しもうと思いました。



扇形機関庫などがまだ製作途上です。この先ますます充実していくであろうTDさんに期待せざるを得ません。



ということで、最後になってしまいましたが色々話を聞かせていただいたオーナー様ありがとうございました。またお邪魔します。
そして参加メンバーの皆さんお疲れさまでした。来月はお座敷で!(たぶん西武がガンガン走り回ってるはずです。たぶん・・・)


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製品化は嬉しいけど・・・

2023-06-20 12:46:24 | 中央東線方面
新製品情報をチェックしていたら気になるモノを見つけました。

トラムウェイからEF13箱型が、模型工房パーミルから213系5000番台が発売されるようです。発売時期は前者が2023年末予定、後者が今月末となっていますが、前者はプラス1年ぐらい見といた方がいいですかね?

トラムウェイのEF13ほかの新製品に関する情報(HP)



模型工房パーミルの213系5000番台に関する情報(Twitter)



製品化は嬉しいけどまた先を越されちゃいました。もぉ~もたもたしてるから・・・ww



プラEF13はいいですね。CAD画が正しければウチの作りかけとはスタイルが違いそうだし、これで36k円なら買いかな。ぶどう色2号一択ならウチのをぶどう色1号で決めたい(未だに迷いがあった)のでもう少し情報が欲しい。

213系は・・・。。ステンレスボディは手間がかかるのでちょっと迷うところですが、「とりあえず買っておこう」方面に流れる可能性大であります。笑


最近の16番世界は賑やかでなによりです。

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「RhB レーティッシュ鉄道の世界」講演会を聴講

2023-06-19 00:40:56 | 海外
少し前ですが、Twitterを眺めていたら「RhB レーティッシュ鉄道の世界」という講演会があるとのお勧め情報が流れてきたのでさっそく申し込み、今日参加してきました。

神奈川県の平塚と新百合ヶ丘(川崎市)に店舗をもつ「railways湘南ライン」という模型店の主催で、「氷河特急」をはじめとするスイス・レーティッシュ鉄道(RhB)のNゲージを展開する(株)関水金属の関良太郎氏を招き、製品開発の経緯や同鉄道の魅力などを講演していただくという企画です。

会場は小田急線新百合ヶ丘駅に隣接する「新百合21」という複合ビルの研修室ということで、新宿から8000系の快速急行に乗って新百合ヶ丘を目指します。だいぶ数を減らしつつもまだ第一線で活躍する普通鋼製の8000系。自分が小田急に乗るときは選ばなくてもこれに当たることが多く相性が良いようです。



参加者は8名と紹介がありましたが、欠席者が居たようなので実際は6~7名ではなかったかと思います。やはり海外モノ好きは限られるよね・・・と思うなかれ、これに先立って平塚で開催された回は大盛況満員御礼で、急きょ追加講演が行われたとのことです。左端が講演者の関良太郎氏。そもそもなんで模型店が主催してこのような講演会を開いているかというと、店長がRhB沼にどっぷり浸かっているからなのだそうです。なるほど明快。



講演の内容は「氷河特急」シリーズの商品企画・開発の話から始まって、欧州マーケットで1/150・9mmという規格が受け入れられるようになるまでの苦労、綿密な現地取材、車両と「地面」の両面展開に関するこだわり、今後の商品化見通しなど、いわゆる裏話的なものも含めてたいへん聴きごたえのある内容でした。

最後に質疑応答の時間もあって、ラック式機関車の開発見込み(脱線しないような構造が難しい)など興味深い話があり、私も聞きたいことはあったのですが、なにせ「氷河特急シリーズ」はおろかNゲージを1両も持っていない者としては肩身が狭く、身バレ(笑)しないうちに引き上げたのでした。

関氏もさかんに強調されていましたが、RhBを展開するのは単に日本人でも馴染みやすいメーターゲージの鉄道車両というだけでなく、彼らが走る沿線をひっくるめた「模型鉄道」としての世界観を楽しむのがこのシリーズの醍醐味で、それはある種「飯田線シリーズ」にも通ずるものだという解説は説得力あるものでした。雄大な景色のなか、小半径のカーブをゆっくりとトレースしてゆく列車をテーブルトップで楽しめるのが「レーティッシュ鉄道の世界」なのです。


ということで、1/150・9mmが成立するなら1/80・16.5mmでもいけるやろ・・・てな発想で始めた当鉄道のスイス・メーターゲージ車両群。アッペンツェル鉄道の「ワルツ」が先行し、RhBについてはコープコンテナと材木運搬用フラットカー(台車が壊れました・・・泣)を作ったところで長期熟成に入っていますので、今日聞いた話を起爆剤としてそろそろ再稼働を念頭にマインドを高めていきたいと思います。


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ワフを組む(3)

2023-06-18 01:12:18 | 中央東線方面
テールライトは極小のチップLEDを灯具の裏側に仕込むことでなんとか点灯化のメドが立ったので、次に室内灯を組み込んでいきます。

このワフ22000なる緩急車、生まれは戦後ということになっていますが見るからに古めかしいスタイルです。当然室内灯は裸電球・・・と思ったら、なんと蛍光灯を装備していたようです。

元国鉄職員(車掌)でいらしたこちらの方のブログ記事を読むと、「室内には非常に小さく暗い蛍光灯しかなく、蛍光灯が「ピー」と音を出していたのが印象に残っています。」と書かれています。1970年代末から1980年頃に乗務されたときの記憶ということで、この頃はすでに一般家庭にも蛍光灯は普通にありましたから、後年の改造であれば「ピー」と鳴るような蛍光灯にはならず最初から蛍光灯だったのでしょう。もっとも製造当初は「電気設備さえなかった」そうなので後年設置されたようではありますが。。


光源はいつものように格安テープLEDから1個ずつ切り離したチップLED(白色)を使います。荷物室の仕切板の上部からアームを伸ばして取り付けましたが、これはキットの「屋根板は接着しないでください」との説明に従ったためです。作っていくうちに結局接着してしまったので意味のないものになってしまいましたが、車体組み立て前の点灯試験には好都合でした。



車掌室内を照らすだけなのでLEDは1個とし、暗い感じを出すために計算値よりかなり大きい1KΩの抵抗をつなぎましたが、テストの結果まだ明るかったので680Ωの抵抗を追加してあります。さらに拡散と減光効果を狙って乳白色の梱包材でカバーしてあります。格安といっても最近のLEDは輝度だけはやたら高いので、このくらいにしないと「ピー」と鳴る蛍光灯は再現できません。



貨物室側にはブリッジダイオードと追加した680Ωの抵抗、そして280μFの大容量キャパシタ(コンデンサーアレー)を格納しています。テールライトと室内用で共用するため無極性かつ大容量のものということで使っていますが、280μF程度では2軸車ゆえの集電の悪さはカバーしきれず、ボタン電池など別電源方式にした方がスッキリするかも知れません。



配線はすべて床下で処理することにしたので、ブレーキ装置や空気配管の空間をぬって配線や電子部品が所狭しと並ぶ格好になりました。おかしい・・・貨車を作っているはずなのにこれはもうクハです、電車です。笑



点灯試験はOK。ぼんやり、とはいきませんがだいぶ暗くすることはできました。



車体にマットブラックを吹いたところでタイムアップ。



コメント (2)
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