80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

181系「あずさ」モハユニット(4)

2022-09-28 02:18:42 | 中央東線方面
前回は、この模型にぴったりの金属床板が発見された♪・・・とぬか喜びしたのですが、何のことはない、中古で買った元々の編成に入っていたモハ180(T)を電動車ユニットで電装化した際に余った床板でした。

ならばということで、当面復活の予定がない、こちらも中古で手に入れたカツミの485系のモハ485の床板を頂戴することにしました。こちらもいずれはMP動力化しなくてはいけないので帳尻は合います。



かくして「ほぼぴったり金属床板」2枚が揃いました。



台車の取り付けにはエンドウの「付随台車用マクラバリ(タイプⅡ)」を使います。2両分がセットになっているので好都合。



元の大きな穴を埋めるアジャスターが入っているほかは普通のMPボルスター用のセンターピンと一緒なので粛々と組みます。



台車を取り付けて完成。ワッシャが大量に余って???となりましたが、恐らく照明などの配線をしない場合にラグ端子の代わりに挟むものではないかと思われます。



続いて車体の組み立てです。屋根板は小高の特急車用を使い、あらあら整形してクーラーなどの取付穴を開けてからボディと合体します。加工前の屋根板(下側)は1mm強幅が広いので、屋根肩Rを出しながら削って幅が合うようにします(上側)。



たっぷりのボンドでボディに接着し、乾いたら妻板上部を屋根に合わせてカットします。



屋上機器はすべてありあわせのパーツで、クーラー(KATO)3個、排気送風機(小高?)2個、半ガラベンチレーター(エコー)2個が付きます。今のところすべて仮置きです。



はじめ、このモハ180は、編成にアクセントをつけるためにモハシ150から改造された50番代(小キノコ型クーラーが種車の面影を残す)にしようと思っていたのですが、一部寸法が違うという情報を小耳に挟み、調べてみたところ客室全体が120mmほど後位へずれていることが分かったので断念しました。1/80にすればわずか1.5mmの違いですが、100mmに対して1.5mmならまだしも、非デッキ側車端の吹寄せの幅が10mmと11.5mmでは見た目がだいぶ違ってくるので。。


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181系「あずさ」モハユニット(3)

2022-09-25 01:24:33 | 中央東線方面
手持ち品の中から床板を探したのですが、木製床板はあまりパッとしたのが無くアガチスの端材も湿気で反ってしまっていました。

ちょっと弱いけどプラ板でいくしかないかなぁ・・・と思い始めたところでこんな金属床板が出てきました。測ってみると車体長20m車用で幅は少し狭めの31.5mm。どこから剥ぎ取ってきたのか思い出せませんが、今回の車体にジャストフィットなのでまずはこれを使うことにしました。



念のため妻板に当てて確認。妻板は紙厚分小さく切り出してあるのでほぼぴったり床板♪



もう1両分必要ですが、クハネ581のジャンクボディについていた床板はどうかと当てがってみると明らかに広い。。もう少し探して出てこないようなら両サイドを削ってこれを使いますか。硬い鉄板なので気が進まないけど、、



いずれにせよt=1mm床板を使うことが決まったので腰板の補強材の位置を決めます。通常なら車体裾から3mm上がった位置に取り付けますが、この車両の改造元である151系は高速化のために低重心構造となっていて床が低いのでそれを反映する必要があります。しかし、連結相手のカツミ製はどうなっているでしょうか?大時代的な製品だけに103系などと同じではないかと疑ったら、なんとしっかり床が沈み込んでいました。疑ってゴメンナサイ。。

(右がカツミのモハ180、左はTOMIXのサシ481を改造したサシ181)


測ってみると床板下面から車体下端まで約3mm。通常は2mmなので1mmほど沈み込ませていることになります。このモハユニットは上の写真の2両の間に差し込むことになるので、この寸法に合わせて、車体下端から4mmの位置に補強材を取り付けることにします。



とはいえ腰板が大きくカーブしており、正確な位置に取付ラインをケガくのが難しいため、“現物合わせ工法”でケガきせずに直接補強材を貼り付けることにします。そのため、補強材抜きでまず車体を組み立てておきます。



要は下から3mm嵩上げした位置に床板を置き、車体を被せてその床板をガイドにしてヒノキ材を貼ればオッケーってことなのですが、厄介なことにこの床板には台車回転止めが取り付けてあって机上にペタッと置けないので、レイアウトのベースボードの端材に“逃げ穴”を開けて回転止めを差し込めるようにした作業台を作りました。スペーサーとしてt3mmのアガチス材にも逃げ穴を開けておきます。



アガチス材を挟んでこのように床板をセットします。



車体を被せます。予定通りピッタリ入ってくれました。



腰板に補強材を取り付けたときに垂直になるよう、3×3ヒノキ材の上面に幅約3.8mmの紙帯を貼ります。



床板と車体が浮き上がらないように押さえながら、ボンドをたっぷり付けた補強材(ヒノキ材)を紙帯を上にして接着します。



こんな感じで、補強材を床板に平行に接着できました。



裏返して取付高さが均一になっていることを確認します。本来ならここで台車を取り付けて高さをチェックするところですが、マクラバリ取付穴がMPボルスターに対応していないため、エンドウの「付随台車マクラバリ2」というアジャスター付のパーツを購入してからチェックすることにします。



台車は手持ち品で1台がピボットのDT24、もう1台がプレーンのDT24でいずれもエンドウ製です。さすがにエン/カツ規格のφ10.5プレーン車輪の手持ちはないため(日光規格なら大量にある 笑)これも追加購入します。



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181系「あずさ」モハユニット(2)

2022-09-24 02:41:36 | 中央東線方面
カツミ旧製品とTOMIX485系からの改造でとりあえず8連まで仕立ててある181系「あずさ」編成。アルコール燃料(笑)の勢いを借りて一気に側板の窓抜きをしてしまったモハユニットを再びアルコール燃料の力を借りて組み立てます。



前回まだ作っていなかった妻板を作ります。幸い断面図があったので、側板の傾斜角2°、腰板の絞りをR=3000とR=500の合成として作図し#400スノーマット紙にプリントしました。



すでに曲げぐせがつけてある側板の腰のカーブを正式に仕上げ(といっても机のカドに当ててゴシゴシするだけです)、ドア、内貼り、幕板側の補強材を貼った状態。腰板側の補強材が貼っていないのは床板をまだ決めていないからです。木製床板にするかプラ板でいくか・・・。動力車にはしないので真鍮板はとりあえず選外かな~。。



上がモハ180で下がモハ181。基本的な窓寸法は同じですが、モハ181は左側の車端部が乗務員室と物置になっている点が異なります。



目標は既存車両に合わせて「昭和40年代カツミクオリティ」なので、パンタ配管などは省略してさくっと仕上げていきたいと思います。


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EF58 60

2022-09-20 21:17:03 | 実物・資料系(過去)
お召機EF58 61が鉄博入りするということで、ここしばらくTwitterのタイムラインが賑やかでした。
カマなどほとんど撮らない身ですが、たしか品川駅で撮ったロクイチがあったよな・・・と思って探してみたが見つからず。。
代わりに、広島駅で撮った予備機60号機の写真がでてきたので、デジタル保存の意味も込めてアップしておきます。


撮影日は昭和56年(1981年)9月7日と記録されています。何番線か分かりませんが切り欠きホーム側からEF5860が牽く荷物列車を撮っていて、機関車次位にマニ60、その後ろはスニ40でしょうかシルバーの車体が見えます。隣には115系(2000番代?)、後方には「STATION HOTEL」と書かれた駅ビルが写っています。




機関車のアップです。Wikiによれば、この写真撮影の2年前にあたる昭和54年(1979年)の愛知県植樹祭に際して久しぶりに予備機として整備されたとのことで、確かに手すりやエアタンクのバンドなど要所にお化粧の跡が残っているのが分かります。ぶどう色2号の車体もかなり綺麗に見えます。残念ながらこの2年後の1983年には廃車・解体されているので貴重な記録になりました。バシバシ撮れないフィルム写真時代とはいえ、好きな電車・ハコモノ以外にももう少しカメラを向けておくべきでした。



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続々・E353系の模型化を考える

2022-09-18 03:01:15 | 中央東線方面
モックアップを作ってE353系の車体構造を検討します。

ついにあの前頭部を攻略か!と思われるかも知れませんが、まずは中間車からいきます。難しいことは先送り主義。笑

形式図や運転台詳細図などを参考に断面図を作ります。紙厚を差し引いた大きさとし、両サイドはスノーマット紙の#300相当(約t0.35mm)、天地は同#400相当(約t0.5mm)分だけ小さくした図面をWordの線画で描きます。試作品とはいえ各部の寸法はかなり調整したので、このまま量産すれば妻板になります。



#400スノーマット紙にプリントアウトして切り抜きます。直線は定規を当てますが裾絞りのエグイS字カーブはフリーハンドで十分。たいした長さではないのでこれが一番手っ取り早く確実です。



内・外貼りの2枚重ねとします。



いつもなら紙帯をぐるっと巻いて展開寸法を求めますが、この車両はE257系などと同じく屋根構造が特殊なので両側板と屋根板は分けて作ります。真横からの投影寸法をもとに曲面による“伸び”を加味して作成した側板のテストピースを当てがって概ね合致していることを確認。



モックアップの全長は82mmで、左右でドアの位置と窓幅を変えてみました。窓抜きの前に裾絞りと屋根肩の曲げぐせをつけています。



裾のS字カーブは曲げが急なだけで特に難しいものではありませんが、デッキ部分のドアの取り付けに際しては注意が必要です。ダブルスキン構造でが外板が厚いので、表面のカーブに関係なくドア下端は床までストレートになるようなデザインになっています。



このため、ドアの下に薄紙を1枚貼って奥行きを調整し、表から見た時にドア下端がストレートになるようにしました。



側板と妻板を接着して箱にします。たぶん実車と同じ作り方。笑



S字絞りのおかげでいつも通りのヒノキ材の補強ができないため、4×4真鍮アングルを通常とは逆さにして車体下端に揃えて取り付けることにしますが、モックアップのために80mm×2=160mmも潰すのはもったいないので、同サイズの紙アングルを作成して貼り込むことにしました。内貼り(=窓枠)との高さ関係をチェックするだけなのでとりあえず片側だけ入れます。



これが内貼り兼窓枠。とりあえず設計上の寸法で切り出してあります。



やはりインチキ紙アングルでは高さがぐだぐだで、内貼りの下端をわずかにカットして所定の位置に収まりました。



妻面から見たところ。S字裾絞りの感じはそこそこ出せたのではないでしょうか。もっとも80mmそこそこのモックアップだから簡単にできただけで、20m級車体(250mm)を均一にきれいに曲げるのは難しいと覚悟はしています。。



あとは屋根を乗せるだけ・・・なんですが、これがまたクセが強い。上すぼまりの側板の間にt0.5mmの屋根を差し込むのはいいとして、赤丸で囲った部分については「側板の上端から屋根までの沈み込みは1~1.2mm(図面ないので感覚的に)」、「このツノのような出っ張り(恐らく雨水の悲飛散防止用)の車体中心側は屋根よりわずかに出っ張らなければならない」、そして「屋根の中央は側板上端より0.5mmぐらい高い」をすべて満足する必要があるのです。図面上はクリア出来ているのですが、さて実際にうまくいくかどうか・・・。



ちなみに実車はこんな感じです。「0系には雨樋があった!」以来の重箱つつき事案となってしまいました。笑 まあ生きている個体がいつでも眺められるだけまだマシなので、なるべく実車の感じに近づけたいと思います。





コメント (2)
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