80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

富嶽0景

2011-10-30 08:33:24 | 新幹線
おはようございます。

以前は“会いに行く0系”だったのですが、今では何も言わなくても旅先で待っていてくれるほどの存在になりました。

え!?

実はきのうの土曜日、仕事の関係で静岡県富士市にある、とある公共施設へ出向いたのですが、何か気配を感じて振り向くと、その施設の裏手にある公園に、あろうことか0系の静態保存車が置いてあったのです。もちろん予め調べて行ったわけではなく、本当に偶然の出会いなのです。こんなことは宝くじ、否、落ちてくる人工衛星に当たる確率よりも遥かに低いんじゃないかと、嬉しさよりも背筋が寒くなる思いで・・・
以下、その報告です。

場所は富士市の市街地のど真ん中といってもよい住宅地の中にある公園。駅名板らしきものに書いてある「新通町公園」というのがその名前のようです。



展示されていたのは21-59。0系の王道中の王道ともいえる0番代大窓仕様で、こだまK-11編成で使用されていたもののようです。屋根はあるのですが柱も車体と同色に塗られていて、しっかりと車体に溶け込んでいるのはお見事。



屋根のおかげで保存状態はおしなべて悪くはないようですが、一見してわかるのは前頭部周辺の塗装の“荒れ”。何度も補修した跡が目立つのが残念です。



行先や座席表示幕がない代わりに「票差し」があるのが初期車の特徴。造形村の0系と同じスタイルですね。復元車ではないナマの原形車を見たのは初めてかも知れません。



青梅鉄道公園のものと同じく床下機器は完全に取り払われていて、おまけにこちらは金網が張り巡らされています。スカート取付けボルトが“おいでおいで”してますが(笑)、もうデータは十分揃ったので丁重にお断りしました。



案内板をみると車内は土・日・祝日の10~15時だけ開放されると書いてある・・・。お?今日は土曜日、しかも・・・10時3分じゃん(^_^)


さっそくお邪魔することにして、後部貫通路の入口を入ろうとすると、ついこんなものに目が。わが0系モデルでは「見えないからいいや!」ってパスしてしまった車端ダンパーが手の届く位置で“おいでおいで”してます。ゴメン!今日はスチール巻尺持ってないし・・・と誘惑を振り切って車内へ。



車内は、後ろの方の座席3分の1を残して撤去され展示スペースになっていました。中央には鉄道模型のレイアウトが置かれ、ちょうど国分寺の951形試験車の車内と似たつくりです。ただしこちらは展示スペースの部分が土足厳禁でスリッパに履き替えるようになっていました。



これがレイアウト。一見するとNのようですが、よく見ると外周に16番のレールも敷かれています。今度の走行日は11月13日となっていましたが、いったい何が走るんでしょうか?



紙と木?で作ったような特急富士号もありました。EF66と24系客車を模した大型のショーティーモデルで、車内を覗くと乾電池が見えたので自走可能なようです。



運転台は開放されていて、ハイこのとおり、ちびっ子ギャングたちに襲撃されておりました。スイッチをバチバチやって手荒いことこのうえないのですが、人通りが多い場所にあるからか、盗難にあった部品はあまりないように見えます。



座席が取り払われているため、鉄博はじめ他の展示車両ではできないこんなアングルからの撮影も可能です。今改めてこの写真を見ると、何だか3人組がジッとこちらを見ているような気が・・・? あぁまたしても手抜きを見透かされてしまいました。たしかにね、シート作るの面倒だなぁって気になってた、最近。作ります、作りますよぉ・・・



というわけで、「宝くじに当たるより難しい運命の出会い」などと有頂天になっていたのは大間違いで、これは完成目前にして手抜き竣工を画策した私への天罰だったということがわかりました。帰宅してさっそくシートの型紙をプリントしたのは言うまでもありません。。



それにしてもこの0系、ロケーションがいいですね。富士山をバックに0系を撮ることなどもう出来ないと諦めていたのに、ここではそれが可能です。あの矢のような走行シーンは無理でも、役目を終えて富士の裾野で寡黙に佇む姿には、また違った美しさがあります。冠雪シーズンにはその美しさも一層増すことでしょう。



さて、写真を見ていて気づいた方もいらっしゃると思いますが、この公園にはもうひとつの“お楽しみ物件”がありました。その話は次回に。



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オハ35戦後型入線

2011-10-26 11:05:07 | 中央東線方面
こんにちは。

トラムウェイのオハ35戦後型客車が発売されてしばらくたち、あちこちのブログなどで記事がUPされるようになりました。
当鉄道では中央東線の客レ末期のEF64+旧客編成を再現すべく、KATOのオハ35系などをボチボチ買い足しているわけですが、その中の1両に戦後型を1両含める計画にしていたので、さっそく秋葉原の「F」模型(そのまんまやん)で青15号版をGetしてきました。カトミックスの量産品には及びませんが、周辺他店より明らかに安いので嬉しい限りです。



箱を開けると、発泡スチロールではなく透明プラ製の緩衝材に浮いた状態で車両が現れます。適度な余裕がありビニールの敷物もあるので取り出しやすさは抜群です。



ユーザー取付けパーツはドア、手すり、雨樋管、エアホースの4点で、ベンチレーターは取付け済みです。ドアは写真のように鋼製Hゴム窓と木製の2種類が入っていて、好みに合わせて取り付けられるようになっているのですが、これが難物で皆さん苦労されているようです。実は私も罠にハマッてしまいました。。



そのドアの取り付け方法ですが、上部の左右にあるツメをパチンと押し込んで固定する構造になっています。ツメはドアの幅より広いので、完全に押し込むまではこんな感じでドアが湾曲します。これはかなり勇気がいる作業です。。



完全に押し込まれるとドアはちゃんと平面に戻るので心配ありませんが、この写真のように窓ガラスが浮いてしまう箇所がありました。別の場所にもっていったらちゃんとはまったので、どうも“相性”があるようなのですが、ドアにはノブがついていて向きが決まっているので、泳げる範囲は対角線上の2ヶ所のみです。



上のツメがうまく入れば、あとは下側に2ヶ所あるボス穴に突起を押し込めば完了、のはずなのですが、どうも下側デッキ部分の幅がやや広いらしく“末広がり”になってしまいます。上の写真もガラスの落ち込みはあるものの、ドアは上、下とも正規の位置まで押し込んだ状態なので、その状況がわかると思います。予めデッキ側を0.3mmくらい削っておくとよいかも知れません。


そして魔の時はやってきました。まさかの“パリン”です(泣)いや、音もなく割れたような気がしますな。。。



まあ押し込めば遠目にはわからないのでこのままに。。注射針でもないと接着剤を流し込める状況ではありませんので。



一連の作業の途中で外れてしまった端梁とカプラーのユニット。せっかくなので写真を撮っておきました。カプラーはケーディーの開放ピンをカットしたようなモノがついています。



床下はカトミックスと比べるとちょっとディティールが甘めかな?という感じで、どこか昔のナカセイのダイキャスト製床下機器の匂いを感じますが、決して悪いものではありません。



コロ軸受けのTR34台車も黒染めスポーク車輪と相まってとく出来ています。そして転がりも素晴らしく「わずかに傾いた机の上での撮影に苦労するほど」と言えばその状況がおわかりいただけるかと思います。
ただ、台車周辺にあるべきトイレ流し管が見当たらないのは気のせい?(笑)



絞りはあるものの屋根がストレートなので、とても面長で特徴ある妻面。貫通路からのぞくデッキ仕切がいい雰囲気を出しています。



規則正しく継ぎ目が浮き出た鋼板屋根。戦後型の特徴ですね。



シートはブルー一体成形品ながら少しディティール感が感じられます。はよ色差しせんかい!と脅迫されているような気が・・・(笑)



インレタが曲者で、シート離れが良すぎてこのとおり。注意して余白部分を押さえてもすぐ転写してしまうため、面倒でも「必要な部分だけ切り取ってから転写」というセオリーは守った方がよさそうです。



西コフの3015番にしましたが、果たして鋼製ドアだったかは不明。ブルー=改装形というステレオタイプな考え方で作業してますもんで・・・
ちなみに急行越前さまのこちらの記事に東北へ転じた後の3015の写真が載っていますが、残念ながらドアはお約束の開放状態~



一方このモデルの良いところは、周辺のディティールの関係できれいな転写の難しい換算表記や検査表記(妻面)が印刷済みなところでしょうか。ただ、こちらがとても小さく繊細に印刷されているのに比べ、形式番号はちょっとボッテリしすぎていて、どうにもバランスが悪いのですが。「西コフ」表記は今回もパス。あとでまとめてくろま屋さんにでも注文しようと思います。



上の写真ではもうついてますが、手すりと雨樋管をつければ完成。手すりは金属製なので、塗装を剥がさないようにピンセットの使用はひかえ、なるべく指でつまんで取り付けるようにしました。雨樋管はプラですが、手すりとともに車体色とのマッチングは違和感なく仕上げられています。


ドアノブに金色を差してみました。見えますか? 自己満足の世界ですね・・・



さあ整備完了、オハ35戦後型ブルー鋼板屋根。茶色編成のアクセントとして期待膨らむ!



それからもう一つこのモデルの良いところは、室内灯が実装済な点です。
普通の白色LEDを使っているようで、客室内はシートがブルーなのと相まってかなり青みがかってますが、デッキの雰囲気はなかなかのものじゃないでしょうか。戦後型オハ35は白熱灯かサークル蛍光灯かわかりませんが、やはり客車は電球色がイイなあ・・・




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新幹線0系電車の製作45(金の縁取りなど)

2011-10-23 15:37:02 | 新幹線
こんにちは。

RM MODELS最新号では、ついに造形村0系改造のドクターイエロー「T2」が登場しましたね。中間に挟まる車長が短い921形軌道試験車も26形を大々的に切り継いで作られたようで、その執念に脱帽です。。

それに触発されたわけではありませんが久々に0系いじりです。半分はいさみや運転会前にあわてて工作したものばかりですが・・・

15形と16形グリーン車のドアはアルマイト処理によるゴージャスな金色仕上げとされています。これをファンシー・ボールペンで色づけしたところあまりうまくいかず、ガンダムマーカーにしてみたら質感はよいものの、Hゴム同様、はみ出しまくってヘロヘロの線になってしまいました。

そこで、ひと手間増えますが、マスキングテープで周囲を覆ってから色を乗せたところ少しはマシになりました。サボって直線部分しかマスキングしていませんが、コーナーのところは少しずつチョイチョイと塗ってやれば大丈夫のようです。



完全というわけではありませんが、何もナシで入れるよりは綺麗にできたと思います。



窓ガラスはエコーのパーツで、手持ちの関係でt0.4とt0.3が混在しています。曲げる必要のない側窓には厚手のt0.4が良いように思います。窓2個分のサイズにカットしています。



というのも、車体の補強の関係で内貼りの窓の部分が連続して抜けてなく、おおよそ窓2個分ごとに抜いてあるため、窓セルも一発で貼れないのです。接着にはGPクリアーを使い、ハミ出しに注意しながら貼っていきました。



もう一点、配線間違いによって22形(東京寄り先頭車)のヘッド/テールライトが逆に点灯してしまう問題があったので、給電元の16形の配線を修正しました。作業は簡単で、ピンセットで示しているセンターピンから通電カプラーへ向かう配線を逆転させるだけです。



MP動力の構造上、台車の回転に合わせて配線が動くので、余裕をもたせながら、このようにたすきがけに配線し直してやります。これでヘッド/テールライトが正しく点灯するようになりました。



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続いさみや運転会

2011-10-22 16:06:40 | 運転会
こんにちは。

関東地方、今日から明日にかけて強い雨が降るそうです。まるで梅雨のようにしっけしけで、製作途中で放ってある車体が心なしか反ってるようにも見えます。。

さて、一週間もたって今さら?という感じですが、なかなかUPできなかった先週のいさみや運転会でのご参加メンバーの車両たちを紹介させていただきます。
あまりパッとした写真が撮れなかったのと、途中で中座したので、全部をご紹介できない点はご容赦ください。どれもみな力作ばかりです。


banushiさまのD52+旧客編成です。両数を数え漏らしましたが10両くらいを悠々と牽いて快調に周回していました。



カマのアップです。動輪の躍動感がいいですね。。



なかむらさまのチップトラ。こちらも長編成です。



牽引機はいい感じにウェザリングの効いたDD51。こちらは鉄重さまのカマでしたでしょうか?(間違ってたらすみません)



グリーンのケージに被せられたシートのシワがとても実感的で、思わずニヤっとさせられます。



こちらは千葉のkawaさまのE253系1000番代。奇抜な塗装が目を引きます。編成モノを一定レベルでバランスよくペーパーでまとめられているのがとても参考になります。



私の0系と並ぶ同じくkawaさまの三陸鉄道36形気動車の3連。1両ずつ異なった塗装を丁寧に施された力作です。残念ながらレールに乗った時の写真を撮っていないのですが、カプラー高さの関係か、走行中の自動開放、自動連結というパフォーマンス?(笑)披露していました。



こちらは前々回の投稿記事で0系との並びをご紹介した、がっちゃんさまのC62 2スワローエンゼルとC62 3の重連。シキ1両を牽いての周回です。ちょっと集電の具合が悪そうでしたが、ディティールとウェザリングは実車そのものの迫力です。



こちらも躍動感ある走行シーンをアップでどうぞ。



こちらは幹事をお勤めいただいた鉄重さまの流電、クモハ52以下の4連です。ウェザリングに加えて“サビ”の発生状況がリアルでした。もちろん渾身のフィギュアも乗車中(ちょっと写真では見えないのが残念ですが)。



そしてこちらは、こてはし鉄道さまの「手を振る乗客」を乗せた客車。遊び心ある素晴らしいギミックです。手を振らせる機構で苦労されたのは線の太さだそうで、細いものではすぐ壊れてしまい、太いものに代えて作り直されたそうです。


こてはし鉄道さまは自宅に16番の本格的なレイアウトをお持ちだそうで、ぜひ一度訪問させていただきたいものです。


最後は私が0系とともに持ち込んだE127系100番代。カンモーター+インサイドギヤの旧動力仕様でも最初は快調に飛ばしていましたが、次第に集電が悪くなってギクシャクしはじめました。モーターの振動が直接伝わるためなのか、インサイド方式の車輪はなぜか汚れが出やすいように思います。



以上、1週遅れのいさみや運転会レポートでした。
皆様、今後ともよろしくお願いします!


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想ひ出そば

2011-10-21 01:53:42 | 中央東線周辺
こんばんは。

きのうは仕事の関係で奥多摩まで行ってきました。青梅線をフル乗車するのは何年、いや何十年ぶりでしょうか??
平日の昼間は直通がないみたいで青梅で乗り換えになります。立川で予定より1本早い電車に乗れたのでホームの駅そばで腹ごしらえすることに。

ご存知の方も多いと思いますが、青梅というまちは「昭和レトロ」で売り出していて、まちなかのそこかしこに古い映画の看板やポスターなぞが貼ってあります。それにちなんでか、ホームのそば屋もこんなレトロないでたち。
「ばそ出ひ・・・?」違う違う。「青梅想ひ出そば」ですね。



中に入るとお約束のホーロー看板やら白黒テレビやらが置かれています。しかも、そばを作ってくれる店員さんまで昭和レトロ調・・・(あ失礼)



天ぷらそばに山菜を足して470円なり。味は関東風の濃い目ですが、変な甘ったるさはなくて美味でした。



窓から外を見れば電留線にはチョコレート色の73系・・・
なんてうまい具合にはいきませんね。
そこに佇むのは、今やすっかり中央・青梅・五日市線のヌシとして定着したE233系のシルバーボディ。これを隔世の感と言わずして何といいましょう。
ああ、また聴きたいAK-3コンプのリズミカルな鼓動・・・



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