80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

年末のご挨拶

2016-12-31 17:09:17 | 総務部
当ブログをご覧の皆さま、本年もご愛顧賜りありがとうございました。

皆さまからいただくコメントや助言などのひとつひとつが模型づくりの原動力となっています。


年末に当たり今年の総括を少々。今年も派手に仕掛品を増産してきたわけですが、その中でも完成に至った稀有な存在がナロハネ10(フジモデルキット組み)とオロ36(ペーパースクラッチ)です。本来は「準急アルプス」として編成丸ごと完成させる意気込みでしたが至りませんでした。


ナロハネ10です。車体の組み立てはうまくいったのですが、運転会に間に合わせるべく雨天の夜中に塗装したため、みごとに白かぶりにやられてしまいました。計画的に作るべしという教訓が胸に刻まれた一品です。最近、半田ごてを握るのも苦手意識が薄らいできたので、来年は眠っているブラスキットにも手を付けていければいいなと思います。





同じ「準急アルプス」編成向けのオロ36です。こちらも塗装仕上げがあまりよろしくありませんが、ぶどう色1号の超広窓2等車という、今まではほとんど興味対象でなかった年代の車両にもアプローチし始めた第一作として、ナロハネ10ともども気に入っています。





こちら、正式にはまだ完成に至ってませんが、廃棄寸前の「ひらき」を再生してまあまあ見られる状態にしたという点で、今年の思い出に残る車両です。2ドアクロスシートの自由形モハに3扉のサハを挟んだ「東海電鉄モハ700形」です。NKグループ仕様に仕上げました。






最近あまり編成ものを買っていないのですが、衝動ポチリで入線した153系冷改車7連。房総急行の「内房」に仕立てました。




そして年末近くにO氏形見の異動があり、EF64と引き換えに103系オレンジ色が転入してきました。4両基本セットが2箱あったので、高運転台のクハ2両を抜いてペーパースクラッチしたモハユニットと連結し、五日市線の4連に仕立てています。年明けに完成見込みです。




とまあこんな感じで2016年も閉じようとしています。
2017年がどうか皆様にとってより幸多き年になりますように。
1年間どうもありがとうございました。
来年も引き続き「80分の1丁目16番地」をよろしくお願いいたします。

2016年12月31日 ブログ管理人isao




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103系モハユニットの製作(10)

2016-12-30 19:19:24 | 中央東線周辺
こんばんは。当地今日も晴れて穏やかな1日でした。2016年もあと1日。ゆったりした気持ちで新しい年を迎えたいですね。


さて、年内完成は無理でしたが103系の車体がほぼ塗装目前の状態まで仕上がってきました。写真はサフがけと研磨を2度繰り返したところです。




あとはディティール工作に移るだけなのですが、相変わらずクーラーの位置が決まりません。103系師匠のこちらの方によると、車体中心から100mmズレているのが正解だそうですが、長編成サイドビューなど実車写真を見ると、ズレているようにも、ほぼまん中にあるようにも見えます。完全に真横からのショットでない場合もあるので何とも言えませんが。。

ちなみに天賞堂のモハ103(新製冷房車)の場合はこのように、車体中心からやや左(前位)寄りに設置されています。もしずれ量が100mmならば1.25mmのはずですが、さすがにそこまでずれてはおらず、せいぜい0.6~0.7mm程度のようです。やれやれ、年末にきて目の疲れが出たのでしょうか・・・???




AU75の説明図(PDF版)をもう一度見返してみると、AU75BS(東芝製)の図面に、車体中心とクーラーの取付中心の偏移量が100mmと表示されているのを発見しました。先日UPしたAU75BM(三菱製)の図面には出ていなかったのでわからなかったものです。なるほどこれが100mmずれの根拠なわけですね。




しかし100mmでは、上に書いたように天賞堂製品や実車の感じとずいぶん違ってしまいます。さらに図面とにらめっこすること30分、重要な点を見落としていることに気付きました。図面には「冷房機取付足中心」と書かれています。冷房機中心ではなく“取付足”中心なのです。ご承知のとおりAU75の取付足は前後対称ではなく片方にずれているので、これを補正すれば正解が得られるはず!


取付足中心からカバー端までの寸法は短い方(前位)が240mm、長い方(後位)が380mm(メーカーにより若干の差あり)なので、もし前後対称ならば前後とも(240+380)÷2=310mmずつになります。それが長い方は380mmあるので、クーラー本体基準でみれば380-310=70mmだけ後ろへずれていることになります。すなわち、車体中心とクーラー本体中心とのずれは+100-70=+30mm、1/80では0.5mmにも満たない量となって、これまた感覚的に合いません。。


さらに考えること30分。こんどは「113系車体中心」の表記が目に止まりました。てっきり103系も同じだとばかり思い込んでいたのですが、ひょっとすると違うのかも知れませんね。


上の断面図を見ると、クーラー基板の下側にZ型の部材が書き込まれています。これが屋根タルキすなわち枕木方向のアーチ部材で、間隔は688、675、667・・・と不均等ながら600mm台の間隔になっています。一方、103系のタルキ間隔を構造図で調べたところに、車体端部を除いて一律800mmとなっていました。明らかに間隔というか配置が異なっているようです。


ここでもうひとつの図面をみてみましょう。図の中に何か所かハッチを施された部分があます。下の注意書きによると『[/////]部ハ、圧縮機落込部及ビ冷却器用送風機吐出口、○○(読めず)ノ点検ノタメ、ソノ部分ノ屋根ニハ タルキ等ガナイヨウニシテ下サイ。』とのこと。クーラーに合わせて車体を設計せよとはずいぶん上から目線なクーラー様ですが、標準化という視点でみればある意味正しいといえます。
それはさて置き、このハッチ部分がタルキにかかってはいけないわけですから、103系もそれを踏まえた場所に設置されているはずです。




さきほどのAU75BSの図に103系のタルキ位置などを書き込んでみました。赤破線が車体中心、赤のZ字形がタルキです。中心から420mmと380mmになっていますが古い試作機(AU73X)の図面にしたがったもので、要は中心間隔は800mmです。これを見ると、右側の圧縮機については落とし込み部をかろうじて回避していますが、左側の赤破線で囲った「冷却器用送風機吐出口」にはわずかにかかってしまうようです。正確な図ではないので何ともいえませんが、もうタルキ半分か1本分程度=30mmくらい本体が左へ寄れば丸く収まりそうです。




ということで、103系のAU75「本体中心」の車体中心からのずれ量は+100-70+30=60mm、1/80で0.75mm。これでどや~!!(笑)



これはあくまで推測ですので、賢明な読者の皆さんはマネしないでください。



ということで前段が長くなりすぎたので、製作状況を駆け足でご報告します。
妻面に縦樋とキャンバス止めをつけます。キャンバス止めはKSモデルの101系用で、屋根Rと幅を少し修正しただけでピタリと収まりました。




モハ102の2エンド側妻面には冷房用配電盤を表現。ペーパーを四角く切り抜いただけです。




三方コック蓋もKSのパーツです。




ランボードはパンタ用がKSパーツ、クーラー用はペーパーからの自作です。




上がモハ103、下がモハ102です。クーラーとベンチレーターは仮置きで、明灰白色では明るすぎるのでタミヤの「ミディアムシーグレイ」を吹いてあります。後付けの金属パーツにメタルプライマーを塗り、クーラーランボードの下地処理と整形をしたら塗装準備完了ですが、年内はたぶんここまでになりそうです。






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2016年ポチり納め

2016-12-29 00:18:22 | 九州・山陽方面
こんばんは。2016年も残すところあと3日となりました。

宇部の105系にインスパイアされて(笑)本年最後のつもりでポチってしまいました。久々の再生産になるKATOの40系旧型国電、クモハ41+クハ55の2両セットです。
初回製品は走りがダメダメでしたが、今回は動力まわりを一新してノーマルな全台車駆動になったとのことなので、もともとディティールの良い車体とのコラボが楽しみです。ドアの形状とか細かいところは置いておき、黄色の警戒色を巻いて手軽に宇部・小野田線の雰囲気を味わいたいと思います。




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宇部新川駅にて

2016-12-28 14:54:19 | 実物・資料系(現在)
こんにちは。東京地方は抜けるような快晴の空が広がっていますが、風は冷たく師走を感じさせます。

2泊3日の出張から戻りました。昨日、飛行機のチェックインまで少し時間があったので、宇部線宇部新川駅で105系とクモハ123形を駅撮りをしてみました。特にダイヤを調べたわけでもなく、出たとこ勝負で何か1編成でも撮れればいいか程度の期待で行ったのですが、ちょうど各方面の列車が発着する時間帯だったことから期待以上の成果が得られました。


駅近くの駐車場に車を停めた時から目に入っていた105系の3連。手前からクモハ105-26+クモハ105-22+クハ104-22で、U10編成のクモハとK08編成が合体した3連となっています。ラッシュ用なのでしょうか、この時は中線で昼寝状態でした。




K編成というのは広ヒロの編成のようですが、写真を拡大してみたら「広セキ」と書き換えられていました。下関に転属したようです。




13:02発新山口行となるU04編成の2連。クモハ105-13+クハ104-13です。




構内のはずれにはU06編成のクモハ105-16+クハ104-16の2連がたたずんでいました。




現代版クモハ42ともいうべきクモハ123形は様々なタイプがありますが、宇部・小野田線で現在見られるのはクモニ143を改造したもので2つの異なったタイプがあります。構内の遥かはずれの方にこのタイプ違いの2両が止まっているのが見え、風に乗って威勢のいいMGの音だけが聞こえていいて歯がゆい思いで見ていたのですが、ラッキーなことにそのうちの1両が1番線に入線してきました。13:10発小野田行になるようで、じっくり間近で見るチャンスです。




やってきたのはクモハ123-3でした。2~4番の3両は両端に寄った片開き扉と大きな側窓が特徴です。パンタ側より。




近年トイレが設置されましたが、広い窓を潰したので元の荷電に戻ったような広々とした側面になっています。




車内は1人分が区分けされたバケットタイプのロングシートになっていました。




非パンタ側から見たところです。幌が装着されています。




念のためクモハ123形ディティールファイルをお届けします。どれだけ需要があるかわかりませんが。。笑
パンタ周辺のアップです。




1-3位側の床下機器です。建物の隙間からしか撮れませんでした・・・




2-4位側の床下機器です。




最後はタイプ違いのクモハ123-5です。奥まってついた両開き扉と田の字窓が荷電時代の面影を残しています。以前は荷電まんまのドア配置でしたが、ワンマン運転で運賃収受に支障があるためドアが移設されたとのこと。しかし思い切ってもっと端へ寄せた方が良かったんじゃないでしょうか??




というわけで、新山口駅での駅撮りとともに、ふだん馴染みのない山陽路の電車事情を垣間見ることができた3日間でした。



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新山口駅にて

2016-12-26 07:16:27 | 実物・資料系(現在)
おはようございます。仕事で山口に来ています。

昨日の夕方、少し時間があったので、新山口駅構内で駅撮りしてみました。「小郡駅」といった方が通じやすい世代です(笑)。JR西日本の車両は詳しくないので見たままの羅列になりますがご容赦ください。




まずは山口線の気動車から。朱色5号(首都圏色)キハ47の2連で、手前からキハ47 81+キハ47 93です。



こちらは広島色のまま残るキハ47 2016と朱色5号のキハ47 1103の2連。




そしてこちらはキハ40のみで組成された2連で、手前が「レノファ山口FC」ラッピングを施された2076、奥が2120です。




続いては山陽本線の区間ローカル電車。濃黄色の115系3000、3500番台しか見かけませんでしたのでこれ1本で代表させます。下関行として待機するN-14編成で手前(編成後方)からクハ115-3114+モハ115-3514+モハ114-3514+クハ115-3014。しかし115系もお仲間が多いこと・・・。2ドアの115系とか4ドアの105系とか、最近やっと慣れましたが違和感ありすぎます。。




中間のモハユニットは117系からの改造。DT32台車がその名残をとどめています。いや、名残もなにも見た目は117系まんまなんですけどね(笑)。




列車通過のアナウンスに続いて桃太郎さんの牽く長大コキ編成がやってきました。カマはEF210-114。




宇部線の105系クモハ105-15。後で撮りに行こうと思ったら発車してしまいました。なのでホーム越し。こちらも黄色ですが、最近塗り替えられたのか明るめピカピカでした。




最後にこれ。撮影順としては真っ先に撮ったのですが、最後にまわさざるを得ないほどインパクトがあります。115系ファミリーでもっとも顔違いなこの電車、存在自体は存じ上げてましたが、いざ対面してみると狼狽します。しかも黄色い。。クモハ114-1106+クモハ115-1536で、2丁パンタの前位寄りの方は霜取りパンタだそうです。ちなみにもっとインパクトある非貫通のクモハ114には出会えませんでした。





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