80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

キハ120作ってます(その7・台車の加工1)

2010-10-31 13:04:59 | 大糸線方面
キハ120をゆるゆると進めています。
台車の改造パーツを少し作ったのでご紹介します。

その前にまず訂正があります。以前に台車の形式をWDT53(非駆動台車はWTR237)と書きましたが、これは最初に登場した200番代鋼製車グループの台車で、いま作っているステンレス製300番代のものはWDT54(同WTR238)が正解です。軸箱支持方式がぺデスタルから積層ゴムに変更されています。画質が良くないですがこういう台車です。



改造のベースは形態の似ている日光モデルのFS518(南海30000系新こうや号用)を使います。WBが26mmで実車に比べて長いのですが、ダイキャストをゴリゴリ切り継ぎ加工するウデもないのでこのまま使います。
パーツはご覧のとおり本体、枕バネ&ボルスタアンカ、ブレーキシリンダの3ピースに分割されていて、枕バネ&ボルスタアンカは車体側に取り付ける構造のようです。ブレーキシリンダとボルスタアンカは両側が同じ向きとなります。



枕バネ部分は元のパーツの再利用は難しそうなので断念し、新製することにしました。まず、半円状に大きく張り出したダイヤフラム式空気バネを作ります。別用途で買ってあったφ6mmバルサ丸棒を2mm厚に切り出します。4個作ったのは間違いでした。



なぜならまっ二つに切ってしまうから(笑)



このままだと径が小さいのと、バルサの地肌を隠すため、外側をペーパーの帯で巻いてやります。1個につき必要な長さは、えー直径×3.14÷2? 適当な真鍮パイプに巻きつけて・・・



ところが曲げに耐えられずに紙の層が分離してしまいました。せっかく計算したのに・・・



ぎりぎりで作るからいけない。今度は両端に余裕をもたせて曲げます。



ダイヤフラムのコアができました。



上下のフタも作ります。これには「穴あけパンチ」が活躍。なんたって穿孔棒がφ6mmですから♪



パテ成形する前のダイヤフラムです。なんか錠剤みたい。



この他にも上下の取付座などを作らなければいけないのですが、ちょっと気になっているボルスタアンカの方も考えてみます。実車はこんなパーツ。棒の部分は真鍮線でいいとして、ゴムブッシュの入った支持部分にはたぶん"アレ"が使えるんじゃないか?



"アレ"とは碍子のこと。E127を作ったときにTOMIXのPS33Bパンタから引っこ抜いた碍子がたしか4個あったはず・・・
しかし部品をすべて脳内管理に任せている当工場のこと。もはや行方知れずとなってしまったパーツはそう簡単には出てきません。ガサゴソ探していたらこんなパーツが出てきました。KATOのEF65Assyボディについてきた碍子ですな。でも足の長さが中途半端なり・・・



TOMIXのなら碍子の穴に真鍮線をスッと通せば即、出来上がりなのですが、これを使うとなると足を切って真鍮線を受けるための座グリをして・・・と結構大変そう。でも仕方がないですね。とりあえずパーツを並べて明日への活力を高めておくことにしましょう。



よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸魚川だより(食パンも食べ納め?)

2010-10-26 23:12:23 | 実物・資料系(現在)
こんばんは。

別に小出しにしているわけではないのですが、“食パン電車”こと419系も今年度いっぱいというような記事を目にしたので、先日糸魚川で撮った写真をお目にかけることにしました。けっこう目撃したのでまだ安泰なのかと思っていたのですが、またひとつ「国鉄」が消えようとしています。
なお419系は3両編成が基本で、直江津寄りからクモハ419(*)+モハ418+クハ419(又はクハ418(*))となっています。(*印が食パン顔)

夜の糸魚川駅に到着した食パン。サハネ581を改造したクハ418です。わしゃもう疲れた、と言っております。



疲れは目尻に現れる? なんか変な汚れ方してます。
「田の字」窓もそろそろ見納めですよ。



夜闇に浮かびあがるモハ418。昼間は暗い車内も夜は明るいじゃん(笑)
ドアが車体両端に寄っているためか、こうして見ると20m級の堂々とした特急車の風格は失われていないことがわかります。



昼間に撮れたのはこの1本だけ。クモハ419を先頭に青海~糸魚川間を走る下り普通電車です。最後尾はひょっとしてアイツか?



やっぱりコイツでした。特急顔を残したクハネ581改造のクハ419。あわててシャッター切ってこの有り様。。しゃあない、記録記録・・・
延命工事によってヘッドマーク窓は埋められていますが、十分往時の面影を残しています。



利用者からは暗い狭いと煙たがられ、現場からも乗り降りに時間がかかると敬遠され、なにひとついい所がない食パンですが、3両編成というモデル化にはうってつけのボリュームから、最近ちょっと気になりだしているんです。古いTMSのこんな図面もありますゆえ。また浮気しちゃいそう(笑)



で、最後はおまけ。こんなところにも食パンが!
古いGMカラー瓶のイラストです。塗り分けからすると兄弟車の715系かなと思うのですが、この塗り分けでブルーってあったんでしょうか??




よろしければ1クリックお願いします。
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キハ120作ってます(その6・面取りしてみた)

2010-10-24 10:42:48 | 大糸線方面
キハ120の「顔」をつくるため、コーナーの面取りをしてみました。

始めにカッターでざっくりと角を落としたあと、#240の粗めの耐水ペーパーで平らにしていきます。ステップ付きなので3mm厚の床板をスペーサーとして車体を浮かせて作業しています。




ビードのこともあるので、なるべく車体に力を加えないようにやったつもりでも、つい力が入って紙の層が分離してしまいました。しっかりした紙のように見えても所詮、紙は紙なんだなぁと実感。さっそく他の部分も含めて、車体のすそ一帯に瞬着を染み込ませたのは言うまでもありません。




45°の角度は特に治具など用いずに勘だけでやっているので、ある意味テキトーですが、手を平行に動かさないと曲面になってしまうので、そこだけ注意しながらやりました。オデコのRも軽くヤスっています。
面取りのガイド線が見えなくなってしまうので、ここの段階ではサーフェイサーを吹いていませんが、この紙はこのような削り作業に対してはケバ立ちも少なく、耐性があるようです。




きれいに仕上がるとこんな感じの面が現れるハズ!




うーん、微妙(-_-)
光線の具合によるのかも知れませんが。。




反対側も削ってみました。おッ良いかも♪




でも下の方のエッジが効いてませんな。ヘロヘロじゃ(^^;;
でもパテ盛って直せるのでドンマイです。




サフェを吹いて薄化粧してみました。いい感じでいけそうです。




よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ
にほんブログ村
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸魚川だより(おや?知らず編)

2010-10-22 09:08:48 | 大糸線方面
こんにちは。
またまた忙しくなってしまいブログ更新が途絶えがちです。

今月も鉄道雑誌が発売になりました。毎度のことながら誌数の多さに圧倒されてしまいますが、毎月買っているRM MODELSに加えて、表紙の「北陸本線」の文字と「日本海沿岸の線路改良跡をたどる」の記事タイトルが目に入ったので鉄道ジャーナルも買ってみました。今回は、その記事にも出てくる親不知(おやしらず)に残る廃線トンネルのお話です。3回書いた「糸魚川だより」の中では触れなかったのですが、けっこう貴重な遺構ということは知らなかったので紹介することにしました。しょーもない記事タイトルですみませんm(_._)m

廃トンネルへのアプローチは、国道8号ぎわに建つ親不知観光ホテルの前の駐車場の隅にあります。こんな案内板が立っていて、「日本海・栂海(つがみ)新道起点400m」とあります。「廃トンネルあり」とは書いていないので注意が必要です。「急勾配・高低差80m」の文字が気になりますが・・・


降りはじめはこんな感じで、狭いながらもちゃんと階段がついています。しかし・・・


いきなりケモノ道に豹変します。手すりだけが頼りです。先ほどまで降っていた雨でズボンの裾が濡れまくり。


滑らないように注意しながら降りて行くこと数分。レンガ積みのトンネルポータルが姿を現しました。道のすぐ脇が沢なのでこれ以上引けず、ポータルの全体像は撮れません。目が慣れないので中は真っ暗で、とても不気味です。


おそるおそる中を覗くとこんな感じ。遠くに市振方出口の明かりがポツンと見えます。線路を剥がしただけで、バラストはそのまま残っているようです。


さらに振り向くと一層不気味なものが。青海方のトンネルの入口とレールを曲げて作った雪覆いの朽ち果てた遺構です。


入口付近をよくを見ると土砂で半分埋まっていて簡単には入れそうにありません。山は右手なので土砂の傾きが逆のような気もしますが、壊れた雪覆いの端から積もっていったのだと気付きました。常に取り除かないとこんなに積もってしまうとは驚きです。この辺の山は常に「崩れて」いるのです。


廃トンネルからさらに降りて行くと再び立派なコンクリートの階段が現れ、日本海の海岸に出ます。


どうです?まさに「荒磯」という感じの風景。浜辺の石ころは荒波に揉まれて角が取れ、どれも丸丸としています。左手の岩場の途中に、階段の残骸らしきものがあるのがわかりますか? 今はなき「第一世代の道路」の一部なのでしょうか。


振り返ると、今降りてきた階段が沢沿いにそびえ立っています。雪覆いの遺構も遥か上の方に見えます。旧北陸本線はこんな険しいところを走っていたんですね。ちなみに一番最初の案内板にあった「栂海新道」とは新潟のとある山岳会が開拓した登山道で、ここ日本海を起点に北アルプス白馬岳まで続く壮大なルートだそうです。体力があれば登ってみたいですが。



よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キハ120作ってます(その5・車体が箱になった)

2010-10-18 01:34:00 | 大糸線方面
きのうは予告どおり豊田駅まで行き、201系H7編成のラストを見届けてきました。
大そうな人出でしたが、大きなトラブルもなく午前10時19分、定時に長野へと旅立って行きました。30年間お疲れさま!



さて、キハ120の方ですが、もう一方の「顔」を組み立て、前後両方の「顔」が揃いました。前回の試作でコツが掴めたので案外早く出来上がりました。



側板と合体する前に、コーナー部分の面取りに備えて2×2ヒノキ材を車体幅一杯に貼っておきます。



ビードを潰さないように注意しながら屋根を曲げ、前面を接着し車体を箱にします。



下回りを履かせてみました。前後、幅ともピッタリで、ひと安心。。



現在はまだ扁平な印象の前面ですが、これから左右のカドを青線に沿って面取りし、オデコの部分も丸く削り出していきます。




よろしければ1クリックお願いします!
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へにほんブログ村
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする