80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

青ガエルの組み込み(3)

2018-07-29 23:01:13 | 私鉄電車
デハ5117の製作を続けます。車体裾の補強材としてホームセンターでφ7mmの丸棒を求めました。手元にあったφ9mmで少し太めだったので本来ならφ8mmでもよかったのですが、どうも「Rが大きすぎるんじゃ?」という先入観が頭から離れずこれにしましたが、結果的に細すぎました。カッターとカンナでザクザク1/2に削ります。水平に注意しながら糸のこで・・・という作業が性に合わないもので・・・。汗




脳天唐竹割で1/4サイズに。実際は上と下の両方から刃を入れて割っています。




外板より厚い#400スノーマット紙を使ってドアと内貼りを貼り込みます。注意しても鉄筆押し出しで表現したリブが潰れやすいので、念のため再度強く押し出したあと、溝に瞬着を流し込んで固化させてから内貼りを貼りました。




1/4サイズの丸棒にボンドを塗って車体裾に合わせ、添え木を当ててバインダークリップで固定します。しかしここであるミスを犯してしまいました。




中間部がぐにゃりとずれた位置で固まってしまいました。角材と同じ感覚でクリップを挟んだため、丸棒がくるっと回転して飛び出してしまったのです。なるべく浅い位置で挟まないといけません。両端がセーフなのは、クリップで挟む前に両手である程度圧着してあったためでしょう。




丸棒の太さもあまり適切でなかったこともあり、潔く剥がしてやり直します。紙が剥がれたりボンドの跡が残ったりして肌荒れが酷いので整地が必要です。




とりあえず幕板の補強材だけ貼って屋根を曲げてみます。なかなかいい感じ♪♪ここまでくると「張殻構造」が実感でき、無理して裾の補強材入れる必要もないのでは?とさえ思えてきます。もっとも、補強というよりは、外板の端をきっちり下まで回り込ませるための「矯正」的な意味合いが強いので省略できないのですが。。





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青ガエルの組み込み(2)

2018-07-28 13:09:12 | 私鉄電車
今までとは全く違う動きをする台風が近いづいています。警戒いたしましょう。

青ガエルの組み立てを続けます。途中の写真がありませんがひととおり窓抜きが終わり、続いてユニットサッシ枠の表現に移ります。5200系を作ったときにもう使いきってしまったかと思われた、厚み・質感の手頃なシール紙(といっても使い残しですが)が出てきたので、これを使ってユニットサッシ枠を表現します。




戸袋窓を除いてシールを貼り、窓辺をガイドにして裏から中をくり抜きます。




戸袋窓は未改造と思われるため、抜いた窓の周囲にスジ掘りをしてそれらしい雰囲気を出します。




いつもの波板を下敷きにした“鉄筆押し出し手法”でリブを表現します。もう1mm弱くらい上が良かったかな~~。やっぱり形式図読み取りはダメねぇ。。




ここまで車体裾の補強方法についてノープランで進めてきたのですが、さすがにこの段階になったので具体の工法を固めます。ノープランと言いつつ丸棒を使うくらいしか選択肢はないので、たまたまストックのあったφ9mm丸棒を当ててみるとほぼぴったり。しかし、ドアや内貼り分の厚さを差し引かないといけないため、もう少し細いものにしたいというのが正直なところ。実車写真を見ると、やはり裾のRはもっと小さく見えます。




台車はTS316(写真手前)のストックがなぜか片台車分しか見つからなかったので、正規の台車TS301(写真奥・エンドウ製)を購入しました。WBが30mmとTS316より4mmも長いためかなり大ぶりな印象です。まあ、走ってしまえばわからないでしょう・・・、って正規の台車に対して何と失礼な。(笑)




裾が回り込むため床板の幅は23mmしか取れません。これでうまく床下機器が付くのか??




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青ガエルの組み込み(1)

2018-07-25 11:28:11 | 私鉄電車
やっぱり作るんかーーーーい!

ということで作ります。。

東急5200系は田園都市線時代に、青ガエルこと旧5000系デハ5117号車を組み込んだ5連で運転されていたことがあるとのこと。このことは5200系着工当初から知ってはいたのですが、車体構造などが違うため、まずは純粋な4連でと考えてはずしていました。このたび5200系もなんとか完成したので、中間車1両という手軽さもあって、追加でこの5117号車を製作することにしました。

5200系編成に挟まって活躍する姿は宮下洋一様のこちらのブログ記事などで見ることができます。
(吊り掛け電車をもとめて:2013年2月23日「東急の湯たんぽ」)
http://tsurikakedensha.blogspot.com/2013/02/blog-post_23.html


さて青ガエルといえば下膨れのザ・張殻構造が特徴です。ここを攻めないと始まらないのですが、なんと形式図には裾Rの半径が記入されていません!これは鉄ピク掲載のトレース図ですが、元図と思われる公式図にも記載はありませんでした。まさに出鼻をくじかれた格好。。




渋谷駅前のコレを実測するという手はありますが、渋谷駅前交番の目と鼻の先でそこまでのリスクは冒したくないので、形式図に円定規を当ててR=450mmくらいではないかとの結論を得ました。




しかし何となく大きすぎる感があり、腰板の補強リブとの位置関係も微妙なため(もっともリブ位置も図上計測ですが・・・)、R=400mmすなわち1/80換算で半径5mmとして断面の試作品を作りました。実際は紙の厚さ分(約0.35mm)だけさらに小さくなります。




これで車体の展開幅を求めて作図しプリントアウト。ちなみに原図は5200系のものをコピペしていますが、窓サイズは同一ながら5000系は全長が500mm長く、一方ドア幅が100mm狭いため、これらを補正して描画し直してあります。一部仮曲げ済みの状態。




なぜ仮曲げを中断したかというと、裾のRを曲げ始めた途中で紙の“層分離”が心配になったからです。スノーマット紙は表面は平滑で良いのですが、急な曲げに弱く、表層が特に剥がれやすいのです。このため車体端部にあらかじめ瞬着を浸み込ませておきます。




曲げた車体を妻板と合わせてみます。だいたいOKですが裾が少し余り気味なので、もう少し断面の微調整をしていきましょう。




ということで単品の中間車なのでお手軽~♪と思いきや、実はけっこう大変なんです。動力車にはしませんが、①デハ相当の床下機器を一式製作(もちろんアノ強制通風式主抵抗器も・・・)、②1M電車なのでいっちょまえにパンタグラフを搭載(載せるだけで3K円チーン!)、③緑系は湘南色しかないのでまたスプレー買ってこないと(G社の東急ライトグリーン微妙よね~でもまたMr.とかタミヤとか何本も買って色合わせするのは勘弁・・・)



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オハネ25-0番台の製作(7)

2018-07-21 13:00:04 | 北陸方面
先行試作車を除く2両もとりあえず箱になりました。




屋根裏に補強用のペーパーを貼ります。厚手の#400スノーマット紙を使用。




補強をしても妻板との接合部付近が持ち上がる傾向が見られます。接合部に力が集中して紙が伸びているような感じです。




屋根全体が凹形にたるんでいるわけではないので、気休め程度ですが、端部のみ写真のような補剛材を入れて矯正しました。




車端部をテーパー状に削ります。とりあえずカッターと粗めの耐水ペーパーで削っただけで、サーフェーサーを吹いてからさらに整えていきます。




先行試作車はデッキ表示灯窓がダミーになっていたのでφ1.5mmドリルで貫通させました。裏側にヒノキ補強材が入っているので、バキッとやらないように慎重に開けていきます。




無事貫通しました。これもサフ仕上げをしながら形を整えていきます。




下回りも並行して作っていますが、どうしてこんな複雑なつくりにしちゃったんだろうと、我ながら呆れながら作業しています。とりあえず枕バリの補強板を貼って集電板の落とし穴?を開けた状態で一服。。




で、唐突ですがこのようなものを通販してしまいました。KATOのナハネフ23ボディです。某模型店の在庫リストにナハネ20ボディとともに載っていたので問い合わせたところナハネ20はすでに品切れでした。個人模型店の在庫管理ではよくあること。もし残ってたら奇跡に近いですが、ナハネフが残ってただけでもびっくりです。




実はこれ唐突でもなくて、20系客車も肝心のナハネが1両しかないので前々から増備を企てていたものです。ペーパースクラッチを念頭にパーツ集めをしていたのですが、できればKATOで揃えたかったのでAssyボディに目をつけた次第。このナハネフもナハネに改造予定なのですが、スクラッチした方がよほどラクという声が聞こえてきそうですね。




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続・ポッポの丘

2018-07-18 14:01:27 | 実物・資料系(現在)
「ポッポの丘」の保存車両について、すでにご紹介した24系寝台車以外の車両について簡単にご紹介します。

看板のある入口からS字の坂を登ると大きな駐車場があって、それを取り囲むように数々の保存車両が置かれています。駐車場の左手に遊具などもある囲われたようなスペースがあって、ここが恐らく第一期?に完成した場所ではないかと思われます。




看板の脇から入ると左手にあるのがこちらの路面電車で、加越能鉄道(のちの万葉線)で活躍したデ7000形7052号車です。中は卵や各種土産品などの販売所になっています。




奥へ進むと先日紹介した「カフェT.K.G」があり、その脇にあるのが「いすみ200型」204号車です。




中は休憩スペースになっていて、たまごかけご飯などはこちらでいただけます。ただしエアコンはないので自然の風頼み。ちなみに冬はファンヒーターが稼働するようです(置いてあったので・・・)。




時計回りに見ていくと、隣にあるのは北陸鉄道モハ3750形3752号車。こちらも休憩室で、車内にはテーブルと割り箸が置いてありました。




その隣は銚子電鉄のデハ700形702号車。爽やかな水色が映えます。こちらも車内は常時開放されているようですが見そびれました。。




そしてこのエリアにもう1両鎮座しているのが赤黒塗装の銚子電鉄デハ700形701号車。




続いて駐車場正面です。地上に降りた千葉都市モノレール1000形。車輪などはすぐ近くの屋根付きの場所に保管されています。千葉モノレールは廃車モノレールの中でも人気が高くあちこちに嫁入りしているとのことです。そういえば何年か前に那珂川清流鉄道保存会のものも見学しましたね。あちらはしっかり軌道桁にぶら下がっていました。




千葉モノの奥にあるのがキハ38 1。晩年は久留里線で活躍した車両ですが、この頃はあまり乗り鉄・撮り鉄してなかったから個人的には馴染みの薄い車両ですね。




そして一番奥にある線路はなんと「活線」です。小型ディーゼル機関車(協三の10t機らしい)に車掌車がつながれて行ったり来たりしていました。




車掌車はヨ8000とヨ5000があり体験試乗できます。恐らく青20号と思われるブルーの中に1両だけ「たから号」もどきの黄緑色の車両が混じっています。わざわざ青くしなくてもいいのに・・・と思うのは鉄ちゃんの発想で、子供連れでも楽しめる施設ではこういうのもアリかも知れません。普通はこの手の塗り替えには辛口な管理人ですが、TKGが美味しすぎたので今回は甘めのコメントにしておきます(笑)。ちなみに到着時はこんなボロボロの状態だったようで、修復に尽力された方々の努力に頭が下がります。




この車掌車の後尾の方へ行くと、はい、赤い丸ノ内線が登場します!まあ実際は駐車場から丸見えなんですけど・・・。400形454号車。400形は各地で割と多くの仲間が保存されていますが、その中でもこちらの車両は内外とも状態はかなり良い感じです。丸ノ内線では500形が増備されてからは300形・400形は先頭に出ることはなくなりましたが、400形はドアが小窓のものに交換された程度で行き伸びたため、アンドン脇の方向表示灯やHゴム化されていない前面窓など、こうしてほぼ原型のままの顔が後世に伝えられることになりました。




車内はほぼ子供の遊び場になっています。




が、西新宿駅開業前の路線図や・・・




無電区間の瞬間停電時に点灯する予備灯などもしっかり残されています。




この日は運転室も解放されていました。さすが昭和の電車、狭いですね~。デッドマン装置を仕込んだマスコンハンドルは押さえつけるのに結構な力がいることを実感。見た目以上に力仕事だったんですね。。なお100円募金すれば3回タイフォンを鳴らせます。




このポッポの丘には車両以外の鉄道モノも持ち込まれています。中でも目を引くのがこのコンテナ群で、現役の19Dや少し前の18Cのほか、左下にはC20-12345などという希少番号モノもさりげなく置かれていてニヤついてしまいます。




駐車場の後ろの坂を登ると24系寝台車などがある第2?展示場になります。斜面を利用してケーブルカーが置かれています。神奈川県の大山にある大山観光電鉄で活躍した「たんざわ号」。「たんざわ号保存会」という団体がこの場所を借りて保存しているようです。




坂を登りきるとこんな顔が待ち受けています。左からクハ183-1527、同21、クハ111-1072、同2152です。




実は左端のクハ183以外は文字通り「顔」しかありません。後ろから見るカットモデルのなんとシュールなことか・・・。手前の湘南色にはパンタまで載っちゃてますね。これらは「千葉鉄道車両保存会」の所有・管理物のようです。




そして24系寝台の先頭に立つのがこのDE10 30です。今はなき、船の科学館の羊蹄丸の中に、スハフ44とともに展示されていた車両だそうです。




運よく車内公開日に当たったのでキャブ内も観察できました。ちょうどKATOのDE10をA寒地仕様で整備している最中なので旋回窓の状況などが参考になりました。




引き連れているオロネ24 2とオハネフ24 2については前回の投稿でご紹介したので割愛します。


展示されている車両はどれも綺麗に再塗装されており、それぞれの所有者やボランティアの方々の努力がしのばれます。入場料0円で運営を続けるのはなかなか大変なことと思いますが末永く続いてほしいと思います。少し涼しくなった頃、今度はいすみ鉄道のキハ乗車と抱き合わせで再訪したいと思います。


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