80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

国鉄首都圏ニュース

2011-09-30 09:12:48 | 実物・資料系(過去)
おはようございます。

10月を前に、なんだか急に秋が近づいてきたようです。今朝もピリッとした空気が張り詰めています。が、昼間はかなり暑くなるらしいですが・・・

さて、ウチの親父さんが元国鉄マンだったことはこのブログでも何度か書きましたが、ゆうべ実家へ立ち寄って“家捜し”したところ、また貴重なアイテムを発見したので持ち帰ってきました。

「国鉄首都圏ニュース」というB6版横綴じの冊子で、1972年(昭和47年)のVol.5とVol.6の2冊です。当時首都圏一体を管轄する組織として存在した「首都圏本部」が発行していた広報誌らしく、駅で一般に配布されていたようです。



上野駅のイラストが描かれたVol.5は'72年6月発行の12ページもので、表紙をめくると「コンニチワ首都圏」というページで活気溢れる汐留貨物駅のようすが数字入りでリポートされていて、「首都圏の胃袋文化はここで支えられているわけですね!」とコメントされています。同駅はこの後およそ15年間活動したのち閉鎖され、大規模なオフィス街に生まれ変わりました。



そしてこの号のメインの話題は、同年7月に開始される総武快速線の東京地下駅乗り入れで、「東京~津田沼間30分」「国鉄初の『地下駅』誕生」などの見出しが躍っています。さきごろ引退したスカ色113系が最も輝いていた頃のことですね。





さらに裏表紙にはこんな写真が!
実用化されずに幻の車両で終わったキハ391系ガスタービン気動車が川越線で試験運転している様子です。この写真はたまに目にするものですが、短い中間車体を挟んだ独特の3連節車体が、建物のまったく見えないローカル色満点の荒川橋梁を渡っていきます。川越線は利用しないのでわかりませんが、このあたりの風景も今では大きく変わっているのではないでしょうか。



一方、真っ赤なバックに凛とした駅長帽ひとつだけが置かれたVol.6は「鉄道開通百年記念号」となっていて、同年10月に国鉄が100歳を迎えたのを機に発行されたもののようです(肝心の発行年月の記載がない!)。堂々の36ページ+折込年表つきの豪華版で、コンテンツをみるとご覧のように、これ1冊で鉄道の歴史がすべてわかるといってもいいような力のこもった内容になっています。



1870年から1970年までのトピックをイラストで描いた折込年表。主に首都圏の出来事を中心に描かれていますが、鉄道100年の歩みがよくわかります。ちなみに年表の最後は「昭47.9.23 新幹線乗客5億人を突破」となっています。
当時の記憶はまったくありませんが、同年10月14日の鉄道記念日はさぞお祝いムード満開だったことでしょう。



さて、こちらは昭和47年6月発行の「東京付近各駅間所要時間及び乗降客数」と題された路線図。「首都圏ニュース」とは別に発掘したものですが、サイズや発行年月からみてVol.5の付録ではないかと思われます。当時の路線や運行がどうなっていたか興味ありますね。



埼京線はまだありません。池袋~赤羽間は「赤羽線」で、黄色い101系が折り返し運転していました。ちなみに駅名の脇にある数字は昭和46年度の1日平均乗降客数で千人単位、駅間の数字は平均所要時間で3.10は3分10秒と読むそうです。



武蔵野線もまだなし。国分寺~東京競馬場前間は下河原線です。クモハ40の写真撮っときゃよかったなあ・・・



国鉄線のほか営団地下鉄線も描かれています。その割になんかスカスカだなあと思ったら国鉄との相互乗り入れ路線だけ描かれているのでした。常磐線と直通運転を始めた千代田線はまだ霞ヶ関までしか出来ていません。この年の10月には代々木公園まで延伸されていますが、代々木上原で小田急と相互乗り入れを始めたのは、さらに5年後の昭和53年でした。



京浜東北・根岸線は洋光台止まり。翌昭和48年に大船までつながりました。
初めて買ってもらったカツミのクモハ103スカイブルーの行先表示窓に、時刻表から切り抜いた「洋光台」の文字を貼っていたのが懐かしいおもひで。。
磯子まで来ている茶色い線は横浜線。南武線、青梅線、五日市線と並んで73系の天下でしたね。



最後におもしろいものを1枚。「1973.4.1武蔵野線開業記念」と題された横長のもので、記念乗車券ではなく、チラシというか“しおり”といった感じのものです。発行は北局と西局の連名になっています。「全国で二番目に長い荒川橋りょう(1,293メートル)」と題して101系が荒川橋りょうを渡る写真と路線図がのっていて、裏面は路線、駅設備、貨物の輸送力などの概要が書いてあります。「CTC(列車集中制御装置)、・・・、自動改札装置、乗越し精算用券売機、定期券発行機など近代的設備をたくさん採り入れました」と、財政事情が苦しかった国鉄として精一杯努力した成果が謳われているのが興味深いところです。



いかがでしたか? 昭和50年代へ向けて延伸や新規開業が続き、首都圏の鉄道ネットワークは大きく様変わりしていくその前夜の様子が垣間見られたのではないでしょうか。国鉄改革はささやかれていたものの民営化などまだ思いもよらなかった(少なくとも少年鉄ちゃんには)時代のことでした。



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新幹線0系電車の製作44(編成試運転)

2011-09-27 00:18:11 | 新幹線
こんばんは。

造形村編成と連結するためのカプラーが2個とも出来上がったので、初めて全8両を連結して試運転してみました。

これがTNの伸縮機構の頭にドローバーを装着した改造カプラーです。16形の東京寄に取り付けたところで、造形村の25形と連結します。ずいぶん出っ張りますが、構造上取りはずせないので、このまま収納できる箱を用意しないといけません。



裏返すとこんな感じになっていて、元々あった通電ピンに、先頭車のヘッド/テールライトへ給電するためのビニールコードを半田付けしてあります。伸縮機構によって大きく首を振るため、たるまない程度にコードの長さには余裕をもたせています。



造形村の4両の中間に当工場製の4両をサンドイッチした8両編成。フル編成の16両には遠く及びませんが、4両と比べると断然迫力が違いますね♪



連結面のクリアランスと通過性能をチェックすべく、途中にR730のS字カーブを入れてあります。車体をくねらせてスムーズに通過してくれました。



ところが通電カプラーへの配線が+-逆だったようで、前述した16形から給電する22形のヘッド/テールライトが反対に点灯してしまいました。この写真はヘッドライトを光らせながらバックしているところです(汗)
素直にレールの左右と通電ピンの左右とを合わせて配線したのですが、実際の+-はどうも逆が正しいようで、残念ながらやり直しです。



その他は特に問題なく、すぐにでもレイアウトでガンガン走らせられそうな状態なのですが、TNで連結した自家製車両どうしは連結面間隔をちょっと冒険し過ぎた感があって、いま作ってている外ホロだと、接触してしまって具合が悪いようです。
こちらも、もっと幅の狭い外ホロにするか、カプラー取り付け位置を調整するなどの対策を考えないといけません。。



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新幹線0系電車の製作43(高圧引込線)

2011-09-25 09:34:35 | 新幹線
こんにちは。

3連休もあっというまに最終日。。きのうはカラッと晴れたのでトップコート吹きを済ませてしまおうと思っていたのですが、家の用事やら何やらで結局できず、こま切れ時間に偶数車パンタ側の妻面にある高圧引込線を作りました。今日も何だかんだであまり進みそうもない予感ですが、とりあえず進捗をご報告。


これが実物の引込線の写真。太いパイプの中間に四角いカバーがかかっていて、碍子の下あたりは少し曲がっているうえ、ちょっと複雑な「ひだ」もあるのでサクッとは作れそうにありません。

(青梅鉄道公園で保存展示中の22形連結面)


碍子付近を拡大してみるとこんな感じになっていて、ドーナツ状の半円の取付板?は平行ではなく、なぜか傾いて付いているようです。



まずは中央部分の四角いカバーとなるものを2×2プラ棒から切り出します。



その両端にφ1mmドリルで穴を開け・・・(目がショボショボ)



上側、下側の形に合わせて曲げた1mm真鍮線を両端に突き刺し瞬着で固定。



碍子側の曲がった部分は2分割したペーパーを巻いて成形します。



特高圧碍子はTOMIXのEF81用Assyパーツの一番大きいものを流用。といっても背丈はあと2~3段分ほしいところです。



実車のは円錐状になっているので、ドリルにくわえてヤスリをあててみたところ、たいして削れない割に碍子が目詰まりしてしまい見事玉砕!
幸い3個ついていたので、必要な2両分は確保できたのですが・・・(泣)



半円の取付板はペーパーを切り抜いて貼りつけ、頂上に碍子を乗っけて完成。手抜きで碍子も含めてアイボリーに塗ってしまいましたが、後で白くしておきます。。



車体に仮止めして雰囲気を確認。碍子が気持ち外側に出すぎてますが、まあオッケーということで♪



残すは車端ダンパと外ホロですが、ダンパはキハ82系あたりの余剰プラパーツを流用しようと思ったら形がまるで違ったので保留。
外ホロはペーパーを二つ折りにしたものを所定の長さに切って、ごらんのように塗装待ち状態。この塗装くらいまでは今日中に進めたいところです。



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新幹線0系電車の製作42(“マウント富士”っぽい?)

2011-09-23 12:04:23 | 新幹線
こんにちは。

最近ちょいと忙しくブログ更新が滞り気味で、いつもご訪問頂いている皆様には申し訳なく思っております。
仕事終わる=>アルコール入れながら晩飯を食べる=>工作机に向かう=>ああ眠い、仮眠しよ・・・=>朝じゃん! の繰り返し。とても残念な毎日です。。

と言い訳しても始まらないので、とにかく出来たとこまでご報告をば。

36形食堂車の通路仕切り壁をペーパークラフトもどきで作ってみました。
パソコンでそれらしく原図を描いてプリンタ用の厚紙に出力。窓のほか、パネルの合わせ目のアルミや換気ルーバーなども描き込んであります。木目パターンに色づけしてありますが、ソフトの制約から、実車の「縦目」に対して「横目」になっています。



これだけではペラペラなので、車体に使ったのと同じ別の厚紙に貼って窓を切り抜きます。実車は当初は窓なしで登場し、「食事しながら富士山が見たい!」という要望に応えて「マウント富士」と呼ばれる窓開け工事が後年施工されるのですが、模型の方は最初から窓を開けておきます。(あたりまえですが・・・)



プリンタ出力はラクでいいのですが、定規でこすったり誤ってボンドを垂らしたりすると、こんな感じにすぐに印刷がはげてしまいます。ここはあまり見えない部分なので修復はパス♪ 上側の切り欠きはLED照明用の基板を避けるためのものです。



室内に入れてみて「合い」を確認。食堂室内のテーブルや椅子と一緒にユニット化し、一番最後に装着する予定です。



外から見ると・・・ ムフフですね(^_^)



通路には独立した照明を入れようとしていて、Nゲージ用のLED照明基板を使い、導光板は縦に半分に割ったものを使うべく準備中です。




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新幹線0系電車の製作41(カプラー改造に挑む)

2011-09-19 00:11:51 | 新幹線
こんばんは。

今月号のRM MODELSは、もう表紙だけで買ってしまいました(^^;
NAGAEアートの長江氏の手になる、造形村0系ベースの「万博ひかり仕様」のドレスアップ記事が載っています。26形200、700番代への改造方法も載っていて参考になりますなぁ。(意外と簡単にできちゃうみたい・・・)

さて当方の0系はいよいよ、避けて通れないカプラーの加工に着手しました。
既報のとおり、造形村製品には通電機能をもった伸縮ドローバーが採用されています。DCCコントロールの関係で先頭車のヘッド/テールライトはここから給電してやらねばならない仕様になっているので、DCCにしない場合でも通電機能を確保してやらねばなりません。わが0系にはTNカプラー(密連)を採用しているので、TNとドローバーを連結させ、なおかつ通電機能を持たせるという夢のような(もちろん悪夢・・・)プロジェクトが待ち構えているのです。

改造に先立ち、まずは両者がどんな位置関係になるか突き合せてみることにしました。
はからずも造形村製品とのご対面です。緊張~!



と、実はここで早くも衝撃の事実が明るみに出てしまったのですが、今回はカプラーの話なのでとりあえず置いておきます。上の写真をよく見ると、それが何なのかわかりますが・・・(大汗)


そして次の写真が、何もしない状態で2つのカプラーを突き合わせた様子です。言うまでもなく左がTN、右がドローバーです。
これでわかるとおり、ドローバーの方がかなり位置が低くなっていて、ドローバーのアームの上面とTNの先端部分の下面がちょうど同じ高さになっています。



だいたいの位置関係がつかめたところで具体の改造方法を考えるのですが、大きく分けると、連結機能をTNとドローバーのどちらに委ねるかという選択になります。
TNにすれば連結・開放は格段にやりやすくなる反面、通電機能をイチから作ってやる必要があります。ドローバーにすれば、連結・開放(特に開放)の手間はかかりますが、作り方によっては今の通電機構をかなり活かすことができそうです。

TNの使い勝手に未練はありますが、通電機構を新たに構築するのは大変なので、後者のドローバーで連結する方法でいくことにしました。一口で言うと、TNカプラーのヘッド部分をそっくりドローバーに差し替える、ということになります。難ともゴージャスな話です(^^;



まずはTNカプラーを分解し、ポケットからアーム部分だけを取り出したのち、先端の連結ヘッド部分をカットします。TNの“ウリ”をカットしてしまうのですからものすごい罪悪感を感じるわけですが、ここは心を鬼にして先へ進みます。



ドローバーの方は、TNのアーム部分が乗っかるように出っ張りをカットしていきます。



ドローバーの“ツメ”をどこまで残すべきか悩んだあげく、この状態までバッサリとカットしてしまいました。このくらい短くしないと首を振らなくなる恐れがあるためです。通電ピンは折らないように注意しながら、配線に備えて外側へ曲げておきます。



ドローバーの上にTNのアームを乗せて接着します。ポリプロピレン、ポリエチレンなどにも効くというアロンアルファのプラ用を使いました。



とはいえ、これだけでは衝撃に耐えられそうもないので、TNのアームの上部に残してあった突起(元々の連結ヘッドを取り付けるためのもの)にうまくはまるように穴をあけたプラ板を貼り付け、さらにドローバー本体へはφ1.4mmタッピングビスをねじ込んで固定しました。



TNカプラーのポケットは、Vの字に大きくカットしておきます。




カプラーポケットを組み立てたところです。



首振りも全く支障ありません。



あとはこれを床板に取り付け、首振りに支障ない長さのリード線を配線してやればOK、のはずですが・・・(^^;


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