おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
1日ブログをお休みし、11月にPHP研究所から出す予定の『心の雨の過ごし方』(仮題))の原稿作りにいそしんでいました。75%ほどまで書いた感じです。
9月中旬には、脱稿します。
ただ、肩や指がコリコリです。
さて、遠藤周作のエッセイ『楽天主義のすすめ』(青春出版社)があまりにも面白かったので、今度は、遠藤夫人の遠藤順子著『夫の宿題』(PHP研究所、文庫もあり)をあらためて読みました。
遠藤周作に対する順子夫人の限りない愛と献身の闘病記で、瀬戸内寂聴が「近頃、こんなに感動した本はない」と帯にありますが、その評に偽りはありませんでした。
最愛の人を失ったとしても愛の絆を断ち切ることができないと確信する夫人は、本の最後にこう書いています。
あなたが本当に心から愛していた人があったとして、その方が亡くなって姿が見えなくなったからといって、果たしてそれですべてが終わりでしょうか。もしそう思われているとしたら、あなたの中では現在、人生よりも生活にウエイトがかかりすぎているのかもしれません。
年をとってきたり、もしくは若くしても思いがけない不幸や病気に出逢ったりしたとき、亡くなったあなたの愛している方々がずっとあなたの中で行き続けていて、あなたを守っていてくださったのだときっと気づかれると思います。
「愛する人を亡くしたのはお前だけじゃないんだ! しっかりしろ!」と主人の臨終の時、私は主人から逆に勇気をもらいました。
愛する人を失った悲しみから人間が立ち上がったとき、亡くなった方はその人の心の中で、現世の時のまま生き続けていることを誰もが実感すると思います。
私も感動の涙を流してしまいました。
遠藤氏のイタズラあり、キリスト教のあり方あり、遠藤氏がかかわっていた「心あたたかな病院運動」ありの笑いと涙の本です。
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