おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「経営・学び座なかの」 でご指導を受けている友成 真一先生(早稲田大学大学院教授)による著書です。
『「自分経営」入門 ― 問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、本体1,000円+税)
結論から言えば、名古屋弁で「どえりゃ~」本で、超お勧めです。
本質的なことを実にわかりやすくまとめてくれているのがこの本の特徴です。
「企業経営」とはよく聞きますが、「自分経営」とは耳慣れない言葉ですね。
著者によれば、次のとおりです。
「自分経営」とは、自分の持っている資源を最大限に活用して、「自分が生きている目的」の達成を極大化することをやり続けることです。
わかりやすく言えば、「夢」を見つけて達成することです。それもほんとうに「腑に落ちる夢」を。
私がここ数年トライしている 「人おこしプロジェクト」 と相通じるものがあり、それだけにたくさんのヒントを得ることができました。
友成先生は、「自分経営」を次のようにまとめています(P.110、詳しくは本を)。
1.自己だけではなくて自分
あくまでも、他者との関わりがあってはじめて存在するのだから。
2.経営とは、目的達成のための資源の最大活用。会社経営も同じ
→重要なのは、目的を知り、資源を知ること
3.経営とは、パッション・ビジョン・アクションのイオン結合
4.パッションの育み方
→いまやっていることが何であれ、それを愛すること
5.ビジョンの育み方
→ゼロベース思考、5回WHYを繰り返し、問題の本質に迫る
→ミクロ思考 他者との関連の中での、自分自身の感覚から考える
6.アクションの起こし方
→一点突破で!、難局を打開する
こうして改めて書いてみると、
(1)アドラー心理学での「共同体感覚」と極めて近い関係にあること
(2)私が最近、研修の機会に使っている「戦略的人生計画」(下の写真)をより現実に落とし込んだものであること
(3)これからは、著者がたとえとして使っている「タコつぼ」から抜け出て、素ダコとして自分の夢の実現に向ける必要があること
の3点が強く印象に残りました。
以上は、私が書きたいことのわずか1/3でしかないほどのインパクトの強い本でした。
今年中にあと2回読むつもりです。
それだけ、わかりやすく書かれているものの内容の深い本です。
<お目休めコーナー> 9月の花(10)
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