アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(9月26日)は、午後から2つほど講演・研修に行ってきました。
この秋、私は大いに学んでいます。

1.「日本人の幸福度―足るを知るとはどういうことか?」  14:00~16:30

講演では、「企業の目的は、関係する人々を幸せにすること」や「行動を起こさなければリーダーではない」など、坂本先生ならではの発言が印象に残りました。

この講演会のことは、下記に書いていますので、ご参照ください。

9月21日付けブログ 学びの秋:私の場合(2)坂本光司教授の 「日本人の幸福度―足るを知るとはどういうことか?」 


2.アンガーマネジメント体験クラス 19:00~20:30

戸田久実さんアドット・コミュニケーション株式会社 代表取締役、ヒューマン・ギルド プレミアム会員)を講師として一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会主催の体験クラスが田町で開かれるので、出かけていきました。

戸田さんの名プレゼンもあり、大変勉強になりました。

私が講師として開いている「感情のコントロール法セミナー」をもっと充実させなければならない、と思いました。


さて、これからが「学びの秋」シリーズでの記事です。

10月号のヒューマン・ギルドのニュースレターの巻頭言でも出しますが、先行してブログにも掲載しておきます。

私は秋が大好きです。秋にエアコンを使わず、自然の風が通るところで読書をするのが好きです。秋には様々な学びの機会があります。「実りの秋」と言いますが、秋には学んだことが実るような気がします。



ところで私は、学びに関して1992年に出した『人を動かす人に29の切り札』(青春出版社、絶版)という本で「プル型自己啓発法」を紹介し、2005年に出した『こころの壁を乗り越える生き方の知恵』(ビジネス社、1,400円+税)でも踏襲しました。

こころの壁を乗り越える生き方の知恵―実践ケーススタディで学ぶ勇気と自信が湧いてくる自己変革ノウハウ
岩井 俊憲
ビジネス社


ここでは、『こころの壁を乗り越える生き方の知恵』をもとに、少々文章に手を加えながら記すことにします。

プル型自己啓発法

普段私達は、学びがかなり深まってから情報発信すること(それを私は「プッシュ型自己啓発法」と形容しました)が圧倒的に多いものです。

しかし、この発想は、特定分野で学び続けようと思ったら非効率です。むしろ、完璧でなくともどしどし、さまざまな機会で発表を行うのが望ましく、恥かき、汗かきしているうちに、人様からフィードバックを受けて学びの幅が広がり、さらには自分で言葉にすることで記憶が長期化・体系化するメリットがあります。

私は、最初に何をアウトプットするかを決めて、それに基づいて効率的にインプットを求めていく学び方、言い換えればニーズに基づいて情報を収集する方法を「プル型自己啓発法」と称しています。

私たちの周囲には、インプットに重点を置いて、次々と本を読みこなし、さまざまな勉強会に顔を出しながら、その分野に関して教えを乞おうとすると、「その時期ではない」とか、「もう少し学んでからお伝えします」と言う人がいます。不思議にそのような方々は、数年しても同じセリフを繰り返すばかりです。

受信の量があるレベルになって発信量が豊富になるのではなく、発信するからこそ次から次へと受信の量が増し、質も高まるのです。反復することが記憶の長期化に最適で、インプットし続けることよりも、さまざまな機会に、何度も何度もアウトプットすることが記憶の長期化に加え体系化に役立つのです。

プル型自己啓発法を実践するためには、発表会、説明会、講演・研修、原稿依頼など、機会が巡ってきたとき、紹介してもらったとき、声を掛けてもらったときのような機会には、主義に反するものを除き可能な限り引き受け、誠心誠意こなすことです。そのことで自分が一番育つのです。

私自身も自分の現在の知識や実力を超える研修・講演・執筆を引き受けることがありますが、アウトプットを前提に読書したり学びに出たりすると、実に要領よくインプットができ、自分の中で効率よく処理できます。

そういう点で、講師をしたり執筆の機会がある私は、いつまでも学びのモチベーションを高め続けていられ幸運に浴しています。

<お目休めコーナー> 9月の花(12)

 

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