おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
やや遅い時間の更新です。
奈良にいます。
今日で3日目になります。
5月29日(月)は薬師寺の参詣後、ゆっくり7分ほど歩いて律宗の総本山、唐招提寺 に入りました。
私たちの世代に人間は 唐招提寺 と言えば井上靖の小説『天平の甍』と繋がります。
鑑真和上は日本からの招きに応じて戒律を伝えるために五度の渡航を試み、失敗の挙句に盲目になります。
しかし、それでも鑑真和上の意志は固く六度目の渡航でやっと来日を果たします。
東大寺で5年を過ごした後、新田部親王の旧宅地を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。
これが唐招提寺 のルーツです。
門を入ると、正面に金堂。
修学旅行生は見当たらず、薬師寺に比べると、人影もまばら。
金堂の毘盧遮那仏に手を合わせてからは、境内をそぞろ歩き。
鑑真和上御廟にまで足を伸ばしました。
小雨が降る中をネイチャー・ウォーキング。
さながら歩く瞑想のような時を過ごしました。
雨を吸収するような苔が美しい。
朱色が目立った陽の薬師寺とは違った陰の印象の唐招提寺の2つの寺院から陽と陰の両方の気を授かって、とても満ち足りた奈良西ノ京の寺院巡りでした。
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