8/18(月)終日、紋別に滞在。しかし、月曜は博物館などの文化施設が休みなので、行先に困る。まずタクシーをたのんで、紋別市の市街地の背後(西側)の山頂にある展望塔オホーツクスカイタワーに行ってみる。港の眺望はこんな感じ。展望台には北海道大学低温科学研究所の観測装置も備え付けてあった。ちなみに、スカイタワーから見たオホーツク海のライブ画像はこちらで公開中。本日8/24(日)14:30現在は、雨雲の中にあるらしく何も見えない。
次に旧上藻別(かみもべつ)駅逓所を訪ねる。開拓時代の駅逓制度と、この近くにあった鴻之舞(こうのまい)金山の資料館になっているが、月曜は休館。しかし、国登録有形文化財である建物だけでも見ておくことにした。最近、韓国映画のロケ地にもなったそうだ。
話好きのタクシーの運転手さんは、さらに山間部に入った鴻之舞金山の生まれだという。自分は遠軽(えんがる)の学校に通ったので、上藻別には縁がなかったが、紋別に出るときはこのへんを通りました、と懐かしそうだった。横浜に住んでいたことがあって、今でも秋谷の知人からシラスを送ってもらうというので、一時期逗子市民だった私も葉山の海を懐かしく思い出す。
市南部の観光地区(ガリヤ地区)でタクシー下車。流氷砕氷船「ガリンコ号II」によるオホーツク海クルーズ(30分)が11:30から出ると聞いていたのだが、完全予約制で10人以上の予約がないと運航しないとのこと。残念。しかたないので、海洋交流館向かいの「オホーツクとっかりセンター」で、えさやりタイムを見学することにする。「とっかり」はアイヌ語に由来し、北海道方言でアザラシのこと。
これがまた…予想外にというか、予想以上に可愛くて、楽しかった。飼育員のお姉さんが登場すると、プールの中からオスのアザラシ6頭が、呼びもしないのにプールサイドに上がってきて、それぞれ定位置につく。1匹ずつ名前と特徴を紹介してもらい、「お口あーん」とか「お腹見せてごろーん」とか大した芸でもない芸を見せたあと、魚をもらう。最後に「ふれあいタイム」があって、観客もアザラシの背中を撫ぜたり、一緒に写真を撮ることができる。同行人におとなしく撫でられていたカズキくん(↓)。飼育されているアザラシの名前は、保護してくれた人や船から貰うことが多いそうだ。
立ち去りがたくて、プールサイドをうろうろしていたら、係員のおじさんに話しかけられ、観光用の飼育アザラシとは別に、保護・治療中の仔アザラシがいるのを窓から見せてくれた。連れてこられたアザラシは、怪我や病気が治れば海に戻すことが基本なので、名前はつけない。このおじさんも神奈川県の学校に通っていたことがあるそうで「京急の弘明寺(ぐみょうじ)に住んでいました」とか、とんでもなく懐かしい地名を聞いてしまう。
ゴマちゃんのあとは、われわれの給餌タイム。海洋交流館の食堂でラーメンと餃子とビール。網走で飲めなかった地ビール「流氷ドラフト」が飲めてうれしい。写真で見ていた「青いビール」は、ちょっと毒々しいと思っていたが、実はそんなに青くなく、なかなか美味しい。
食後は海中展望塔のオホーツクタワーに行ってみて、海中階にある水族館で遊ぶ。「開き」になっていないホッケの姿を初めて認識。さらにオホーツク流氷科学センター(GIZA)へ。マイナス20℃が体験できる「厳寒体験室」もある。オホーツク海が、氷結する海としてはかなり異例の南方に位置する。にもかかわらず氷結するのは、アムール川(黒龍江)から大量の真水が流入し、表層と海底の塩分濃度に差があって対流が起こらないためであるそうだ。
流氷科学センターの少し先にある謎のモニュメント(↓)。元来はアートフェスティバルのために作られ、親子鮭やホタテ貝の巨大オブジェ仲間が周囲にいたらしいが、こうなってみると、紋別市街を守る道祖神(さえのかみ)みたいで面白い。
こうして、のんびりした1日が終わり、バスで市中心部に戻る。今回の旅行、どの食事も美味しかったがこの夕食は格別でした。ホタテの刺身、はまなす牛(※紋別町、滝上町で生産された乳用肥育牛)の陶板焼き、カニ釜飯!
(8/24記)
次に旧上藻別(かみもべつ)駅逓所を訪ねる。開拓時代の駅逓制度と、この近くにあった鴻之舞(こうのまい)金山の資料館になっているが、月曜は休館。しかし、国登録有形文化財である建物だけでも見ておくことにした。最近、韓国映画のロケ地にもなったそうだ。
話好きのタクシーの運転手さんは、さらに山間部に入った鴻之舞金山の生まれだという。自分は遠軽(えんがる)の学校に通ったので、上藻別には縁がなかったが、紋別に出るときはこのへんを通りました、と懐かしそうだった。横浜に住んでいたことがあって、今でも秋谷の知人からシラスを送ってもらうというので、一時期逗子市民だった私も葉山の海を懐かしく思い出す。
市南部の観光地区(ガリヤ地区)でタクシー下車。流氷砕氷船「ガリンコ号II」によるオホーツク海クルーズ(30分)が11:30から出ると聞いていたのだが、完全予約制で10人以上の予約がないと運航しないとのこと。残念。しかたないので、海洋交流館向かいの「オホーツクとっかりセンター」で、えさやりタイムを見学することにする。「とっかり」はアイヌ語に由来し、北海道方言でアザラシのこと。
これがまた…予想外にというか、予想以上に可愛くて、楽しかった。飼育員のお姉さんが登場すると、プールの中からオスのアザラシ6頭が、呼びもしないのにプールサイドに上がってきて、それぞれ定位置につく。1匹ずつ名前と特徴を紹介してもらい、「お口あーん」とか「お腹見せてごろーん」とか大した芸でもない芸を見せたあと、魚をもらう。最後に「ふれあいタイム」があって、観客もアザラシの背中を撫ぜたり、一緒に写真を撮ることができる。同行人におとなしく撫でられていたカズキくん(↓)。飼育されているアザラシの名前は、保護してくれた人や船から貰うことが多いそうだ。
立ち去りがたくて、プールサイドをうろうろしていたら、係員のおじさんに話しかけられ、観光用の飼育アザラシとは別に、保護・治療中の仔アザラシがいるのを窓から見せてくれた。連れてこられたアザラシは、怪我や病気が治れば海に戻すことが基本なので、名前はつけない。このおじさんも神奈川県の学校に通っていたことがあるそうで「京急の弘明寺(ぐみょうじ)に住んでいました」とか、とんでもなく懐かしい地名を聞いてしまう。
ゴマちゃんのあとは、われわれの給餌タイム。海洋交流館の食堂でラーメンと餃子とビール。網走で飲めなかった地ビール「流氷ドラフト」が飲めてうれしい。写真で見ていた「青いビール」は、ちょっと毒々しいと思っていたが、実はそんなに青くなく、なかなか美味しい。
食後は海中展望塔のオホーツクタワーに行ってみて、海中階にある水族館で遊ぶ。「開き」になっていないホッケの姿を初めて認識。さらにオホーツク流氷科学センター(GIZA)へ。マイナス20℃が体験できる「厳寒体験室」もある。オホーツク海が、氷結する海としてはかなり異例の南方に位置する。にもかかわらず氷結するのは、アムール川(黒龍江)から大量の真水が流入し、表層と海底の塩分濃度に差があって対流が起こらないためであるそうだ。
流氷科学センターの少し先にある謎のモニュメント(↓)。元来はアートフェスティバルのために作られ、親子鮭やホタテ貝の巨大オブジェ仲間が周囲にいたらしいが、こうなってみると、紋別市街を守る道祖神(さえのかみ)みたいで面白い。
こうして、のんびりした1日が終わり、バスで市中心部に戻る。今回の旅行、どの食事も美味しかったがこの夕食は格別でした。ホタテの刺身、はまなす牛(※紋別町、滝上町で生産された乳用肥育牛)の陶板焼き、カニ釜飯!
(8/24記)