昨年暮れ、JRグループは今春のダイヤ開始を発表した。新潟支社管内では大きな動きはない?新幹線や庄内地方への到達時間の短縮などを誇らしげに掲げているが、まあ羽越線途中に位置する私どもにはあまり関係ない。
新潟市近郊では、等間隔ダイヤの時間帯を拡大する。でもこの恩恵も北は豊栄までと今までと変わりなし。新発田ですら、昼間の白新線で1本減便となっている。地方鉄道の将来はどうなるのだろうと心配する一人である。
クリーンな輸送としての活用促進、生活の足としての利便性向上、「町の玄関口だ」といって駅前や駅舎などのインフラの整備などを求める住民の声がある一方で、近年のダイヤ改正にはそのような声に応えるという傾向は見えてこない。実は、言うほど利用されてないんですよ!まあ、それは置いておいて…。
今回も消えゆく列車がある。まずは、寝台特急の「北陸」、並走するかのように走る夜行急行「能登」。いずれも上野と金沢を長岡経由で結ぶものだが、特急より急行のほうが到達時間が短いという変な夫婦列車だ。また、夜行の灯が消える。
そして新幹線も、500系「のぞみ」が引退。現在も2編成だけ(正確には東京~博多1.5往復)となっているが、僅か運用から12年という短命となる。のぞみはN700系に置き換えられ、500系は新大阪~博多の「こだま」に改造運用に回される。
飛行機を思わせる500系の容姿は、高速運転の追求したものだったが、狭い日本ではその威力を発揮するまでには至らなかったということか。乗り心地や座席数、騒音問題、車両コストなどから、陽の目を見なかったといってもいい、日本鉄道技術の固まりなのに…。
ダイヤ改正のごとに、寂しい話ばかりでんなー。
(写真下上段:寝台特急「北陸」(2004年5月撮影・高岡駅で)、下段:500系「のぞみ」(2003年1月撮影・新大阪駅で))