付け焼き刃の覚え書き

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「平原ミウォク語小辞典」 戸部実之

2017-05-16 | エッセー・人文・科学
 時に「そのうち何かの資料で使うかもしれない」と、あてもないのに資料を山ほど買い込んでしまうことがあります。たいていは使わないまま終わっちゃうんですが、戦前の上海古地図みたいに何かの役に立ってしまうこともあります。
 もちろん眠ったままの方が多いんですよ、「梵字辞典」とか「江戸幕府役職集成」とか。そんな中で内容がダメでもないのに飛びっ切りの役立たずで、しかも読んでも面白くないのが、この『平原ミウォク語小辞典』。
 平原ミウォク語というのは、カルフォルニア半島インディアンの言語で、話せる人は編纂当時で5名程度、日常で使っている者は0ではないかという文字通りの死語。それを文法も何も解説のないまま単語に英日対訳を付けた70頁ほどのハードカバーで定価は7000円(税別)。
 さすがに使わなかったし、これからも使う見込みはありませんが、こういう使うはずもないけれど、万が一にも使うときに入手が難しそうなものはとりあえず手元に置いておく……という癖は、たぶん『ネットゲーム'88』とか『蓬莱学園の冒険!』に参加してたせい。ある日突然「延喜式の内容わかる?」とか「沖縄方言とアイヌ方言の一覧求む」とか毎週のように言われていたから、それが習い性になっちゃったんよ。

【平原ミウォク語小辞典】【戸部実之】【泰流社】【キャサリン・キャラハン】
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