付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「公爵令嬢は我が道を場当たり的に行く3 」 ぽよ子

2024-11-11 | 異世界転生
「(自分がゲームに求めるものは)『緊張と緩和』です。苦行の果てに、全てを蹂躙し尽くす快感があるのです」
 エリザベス・マクナガンはそう答えた。

 マリーとこの世界と乙女ゲーム『夢幻のフラワーガーデン』との違いについて検討していたエリザベスは、この世界がゲームの二次創作なのではなく、ゲームがこの世界をモデルにしているのだという結論に達した。ただ、そんなエリザベスにご都合主義で進むゲームに正論でのツッコミは不要だと怒るのだ……。

 本編は2巻で完結していて、3巻は後日譚とか枝篇とか外伝的な短編集です。電撃結婚の舞台裏とか、物語考察とか語られてます。自分を「薄っすらアホの子の香りのする女子」と評して笑い飛ばす、清々しい前向きさがマリーベル・フローライトの魅力もたっぷりです。
 そして、アメーティス王国第一王女ルチアーナの来訪です。こういう場合、また話が振り出しに戻って人間関係がごちゃごちゃしがちですが、この話ではそんなことはありません。するするーっと右から左にちゃかぽこちゃかぽこ話が愉しく流れていくのです。帯裏では「他国から視察に来た王女」がアピールされてますが、物語的に紙幅が費やされているのは。むしろ物語序盤で退場したアリスト公爵家の妹。お茶会でやらかして謹慎を食らった彼女のその後が、かなり書き込まれて語られてます。善男善女に幸あれ。

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