「銀河連合日本 悠遠の王国[下]」 松本保羽

「こ・の・緊・急・事・態・に・ま・た・こ・い・つ・ら・は……」
　星ひとつの人々の生命の危機を前にして、野党は相変わらず通常営業。
　このあたり、リアルすぎて泣けてきます。予想を裏切れよ、野党。

　惑星サルカスのハイラ王国で遭難したはずのフェルの両親たちと再会した柏木たちは、そのままサルカスを守って生体兵器群ヂラールと戦うこととなったが、なにぶんにも親善使節団として編成された艦隊なので戦力は不十分。日本に増援を求めるも、野党の反対にあって自衛隊の派遣案が頓挫。
　ここで頼るべき存在は、あの国しかなかった……。
〝GOGOGOGOGO! MOVE! MOVE! MOVE! MOVE! 〟

　侵略と拡張を繰り広げる半知性体を相手にした大決戦。話はまだまだ続いていますが、たぶんストーリー的にはここが事実上のクライマックスの本編最終回。いろんな意味でちょうど良い区切りの付いた山場です。

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