
メイド見習いのメロンは『男は中身』という言葉の裏側には『見た目が悪いから中身勝負しかない』という意味だと冷静に告げた。
リュクス・ゼルディアは公爵家の次男として生まれながらも、魔眼持ちだった。それはスキルの強さ故に危険視され、不吉な者として忌避される。そのため実母は苦にして自死、父や兄とも疎遠の状態だ。
しかし、ある日リュクスは自分がゲーム「ブレイズファンタジー」の中ボスに転落し、やがて主人公に殺されてラスボス復活の素材となる運命であることを思い出した。それは幼いメイドを生贄に、悪魔召喚の呪文を唱えようというタイミングだった……。
ボタンのかけ違いで孤独に苦しみ、闇堕ちしていくはずのリュクスが、理不尽な運命に逆らって未来を切り開いていく物語。周回プレイし、公式設定資料集を読み込んだゲームなので、裏も表も知り尽くしていると頑張るけれど、頑張れば頑張るほど魔物退治で活躍したり十年祭の剣術大会で準優勝とか誘拐された王女の奪還やら、目指すモブキャラから乖離していく悲喜劇。とりあえず、メイドたちのいじり倒しが愉しいです。
王様が意外に小者なので、さっさと宰相か姫が下克上しても良いような気がしますね。
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