
ランゾット・ギアス「シュムール号の叛乱」より。
苦労知らずのギアス家の三男坊、ランゾット・ギアスは小説家になりたいが、代々海軍提督を送り出すルトヴィア帝国の海軍一族の生まれゆえ士官候補生として三等艦ジュリエンド号に乗り込むこととなった。とはいえ、最初の航海が終わったら、カーヴォイ侯の娘ネイに婿入りすることで退役する手はずになっている。小説家になりたいランゾットと海軍の夫はいらないネイとのウィンウィンの約束だ。
ところが、ジュリエンド号で艦長が刺殺され、叛乱が今にも起きそうな状況に陥ってしまう……。
ウェブで読んでいた『アドミラル・ブレイヴ~大英帝国海軍提督は異世界SFディテールが嫌いなので生活改善するようです~』が面白かったので、なんとなく英国海軍ものを読みかえそうと書架を探していたら、ボライソーやホーンブロワーより先にこちらが出てきたので、まずこれから。
架空世界の海を舞台にした帆船アドベンチャー。あおりには「笑い」とか「コメディ」とあるけれど、そこまでコメディ作品ではありません。明るくポジティブで主人公の設定はコメディっぽいけれど、人死にが出てくる状況を笑い飛ばせるほどブラックでも悪趣味でもありません。普通に青春カイヨウアドベンチャーかな。
【天気晴朗なれど波高し。】【須賀しのぶ】【船戸明里】【コバルト文庫】【愛と笑いと冒険の青春海軍コメディ】
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