付け焼き刃の覚え書き

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「ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた10」 桂かすが

2021-02-14 | 異世界転移・召喚
『型とはつまるところ先人たちの技と経験の集大成なのだ』

 剣聖のもとで修行しているマサルだが、能力的に伸び悩んでいる。そこで剣聖は魔法の使用を禁じた上でステイタスも封印し、その上でオーガクラスからやり直せと命じた。そもそもスキルまかせの底上げ前提で、マサル自身はまともな剣の型ひとつ知らなかったのだ。ボロボロになりながらの修行は続く。
 一方、獣人たちがマサルの配下となる部隊を編成したと聞きつけたエルフたちが、自分たちもと支援部隊の編成を始めていた……。

 2年半ぶりの10巻! 待ってたよ! あまりに間が開きすぎて、イラストの人、少し絵が変わっちゃったよ。
 2013年に「小説家になろう」でスタートして8年。チートな能力をタナボタで手に入れた主人公にハーレムができるという典型な話なんだけれど、後追い諸作品のようにチートにかまけて苦労しないということもなく、違いは見た目だけで無個性なヒロインが自動的に加算されていくような話でもなく、常にリスクとリターン、メリットとデメリットがあることを前提にマサルは選択を繰り返していきます。本当だったら、のんべんだらりと暮らしていて、気ままに戦闘力を誇示して悦に入っていればいいのに、それはできないんですね。どんなスゴい力も使い方次第で強くも弱くもなり、神にも悪魔にもなれる。でも、主人公は良くも悪くも一般人の感覚で生きています。
 この頃の作品で今も残る作品はこういう傾向があるのかも。
 今回はマサルが原点に返って修行をやり直すところから、ヒラギス奪還作戦が始まり勝手に先陣を務めて万の大群を相手取るところまで。とりあえず山を割ったり、辺り一面焼け野原にしたり、みんな元気です。
 11巻の予定もあるそうなので、心待ちにしたいと思います。今回は初めて地図ページがなくなっていたけれど、次回はちゃんと掲載されていることを期待します。

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