付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「普通のリーマン、異世界渋谷でジョブチェンジ 2」 雪野宮竜胆

2025-01-05 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
「自分の手を汚さないことが大事か、それとも、守りたいものが大事か」
 誰かを守ると言うことは、その誰かのために戦うことではなく、誰かのために手を汚してもいいと思うことなのだ。

 異世界の東京で転職することとなった元サラリーマンの澄人は、奴隷商から買い取ることで敵対貴族からセリエとユーカを救い出すことができたが、そのときの資金稼ぎで無理無茶無謀な強行軍を達成したことで冒険者としての評価も高くなった。しかし、単にモンスター退治からの探索だけでは生活が不安定だし、別世界の人間には用途の分からなかったレトルト食品の販売も、広まって競争相手に蹂躙されるのはアッという間だった。
 そんなとき、スミトは副ギルドマスターのフェイリンから、新宿にあるモンスターが出現するゲートを封印するための術者の護衛をして欲しいとの非公式な依頼を受けることになったのだが……。

 没落貴族の令嬢ユーカと従者だったセリエの家を冤罪で陥れたのみならず、奴隷に落としてなお辱めようという貴族との対決でまずは一件落着。一方、演習中の自衛官がスミトとは別ルートでこの世界に放り出されたようですが、講談社がレジェンドノベルスの新刊を出していませんので本編ここまで。ウェブでは完結してますので、続きはそこから。

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「普通のリーマン、異世界渋谷でジョブチェンジ 1」 雪野宮竜胆

2025-01-04 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
 早朝から深夜までと仕事が忙しすぎて恋人とも別れたサラリーマンの風戸澄人25歳。そんな澄人に深夜の新宿で転職を持ちかけたのは謎の少年。「体を使う仕事」「勤務地は東京。しばらくは渋谷」「給与は歩合制」云々。詳しい話くらいは聞いてみたいなと応えたら、いつの間にか新宿にいた。ただし誰もいない無人の世界。
 途方に暮れて彷徨っているうちに、スミトは前方から異様な怪物に追いかけられている男女のグループと遭遇した……。

 話を聞きたいと言っただけなのに、いきなり魔物が跋扈する荒廃した東京に放り出されたサラリーマンが、この不思議な異世界の探索にゲートをくぐってやってきた冒険者たちと知り合い、渋谷にできていたキャンプを拠点にモンスターと戦いながら東京の遺物を回収していくお話。
 そんな彼の能力は「管理者(アドミニストレーター)」権限。別の世界から来た冒険者には動かせない東京の都市機能やアイテムを彼なら使うことができるのだ。ただ、ひとりで戦えるほど甘い世界ではないので、とりあえず前衛役としてお手頃な奴隷をレンタルして……というところから、2人の少女との絆が生まれます。

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「裏稼業転生4」 西の果てのぺろ。

2025-01-03 | 異世界転生
 学園祭の準備も始まったが、出し物のアイデアを求められて「賭場」と言ってしまったリューは悪くない。たぶん。
 もちろんアイデアは却下され、代わりに採用されたのは執事・メイド喫茶だったが、ここには料金をルーレットで回して決めるというアイデアが盛り込まれていた。もちろんイカサマで貴族の子弟からは高額料金をぼったくるようになっている。
 一方、ランドマーク家はこの数年で騎士爵から伯爵にまで異例の出世を果たし、魔境の森の切り取り自由のお墨付きももらって順風満帆。しかし、好事魔多し。西部の闇組織『聖銀狼会』が王都進出を狙って本格的に動き出し、『竜星組』と同盟を結ぶ『闇商会』『闇夜会』が襲撃を受けてしまう。しかも『竜星組』を騙る襲撃者を許してはならないと、リューは全面抗争に突入した……。

 今回も、学園祭やって、昇爵して、全面抗争仕掛けられて、やり返して完封して、こっちの組合は……と複数イベントが同時進行で慌ただしいことこの上ありません。
 メイドのアーサも表紙に登場。書き下ろし短編の『最強メイドの秘密』は、そのアーサがいかに殺し屋として育てられ、それがどうして仕立屋になり、そしてミナトミュラー家のメイドになったのかの物語。

【裏稼業転生4~元極道が家族の為に領地発展させますが何か?~】【西の果てのぺろ。】【riritto】【TOブックス】【心優しき元極道少年の義理と人情の領地経営ファンタジー】【ショウギ大会】【閃光発煙筒】【三輪車】【ニホン酒】
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「無職は今日も今日とて迷宮に潜る 1」 ハマ

2025-01-02 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
「お願いします、助けて下さい!」
「え、嫌だけど」


 辞表を叩きつけてブラック企業を退職した田中ハルト24歳は、めでたく今日から無職だ。ノリと勢いで辞めたものだから先の展望が全くない。こう言うときに便利なのがダンジョン。ダンジョンが出現して80年くらいになる。
 ギルドこと探索者協会に登録すると登録料がかかるが、登録しなくてもダンジョンには入れるし戦果で手に入れた素材アイテムの買取もしてくれると聞いて、詳しい説明も研修もなしに野良探索者としてダンジョンに挑戦するハルト。序盤はろくな素材が手に入らない日々だったが、次第に調子が上向きになり、ギルド無加入でろくに情報を集めていないため本人の自覚はないものの、いつしかパーティで挑んでも半分が死ぬ魔境19層に単独で挑んでいる謎の探索者として知られるようになっていた……。

 いつの間にか栄養過多ででっぷり太っていた無職男のダンジョン無双録。表紙にはモンスターと戦うカッコいい男女パーティーが描かれていますが、この中に主人公は含まれていません。
 ウェブ版の序盤は主人公視点の日記程度の内容でしたが、書籍版では周囲との関わりや細かい顛末まで補足されてリライトされてますが、それでますます主人公のコミュニケーション不全ぶりが露骨になってしまいました。もう、ホワイト企業への転職なんか無理でしょう?

【無職は今日も今日とて迷宮に潜る 1~Lv.チートな最強野良探索者の攻略記~】【ハマ】【fixro2n】【オーバーラップノベルス】【災厄級の最強新米無職、降臨】【小説家になろう】【カクヨム
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「おっさん村長の辺境飯1」 タツダノキイチ

2025-01-01 | 食・料理
「ボウル一杯分の氷があれば、料理の幅は大きく広がる……主に菓子類で!」
 村長はリーファ先生ことリーデルファルデイ・エル・ファスト・デボルシアニーに氷魔術の有効性を熱く説いた。

 貧乏子爵家の四男坊として生まれたバンドール・エデルシュタットは王立学院を優秀な成績で卒業したものの、官吏勤めは性に合わないし、そもそも貴族暮らしが向いていないと冒険者に。それがひょんなことから愚王子の命を救い、その報償と口止めを兼ねて男爵位を授けられて辺境の領地を与えられ現在に至る。彼には前世の知識があるが、その記憶はなく、なにかを自力でなんとかする技術もない。だが、それなりに剣の腕で身を立てて田舎の村長になり、書類仕事と魔物の間引きに追われて10年。もう40歳だ。
 そんなある日、彼の元に「さる令嬢を療養に預かって欲しい」という依頼が舞い込んだ。魔素欠乏症で衰弱しており主治医も匙を投げているが、魔素が濃い彼の村なら少しは穏やかに暮らせるかもしれないというのだ。引き受けたバンドールは住居や物資手配の段取りをする一方、学生時代の恩師で医薬学に詳しいエルフのリーファ先生を招聘したのだが……。

 辺境の村の村長となった元冒険者が、書類仕事したり魔物の間引きで森に入ったりしながら、合間合間に美味い飯を食う話。そこに転地療養で貴族の息女が預けられ……という展開だけれど、まだ彼女よりエルフのリーファ先生の方が目立ってます。でも、いちばんスゴいのは賄いを担当するドーラさんで、たぶんこの話でいちばんのチートキャラ。このおばちゃんが、村長のなんとなくこんな感じの料理があるんだけどーみたいなあやふやな話から、ありあわせの贖罪と調味料で絶品料理に仕立ててきます。スゴいぜ。

【おっさん村長の辺境飯1~転生者バンドール・エデルシュタット、異世界にてかく生きれり~】【タツダノキイチ】【長浜めぐみ】【アース・スターノベル】【幸せいっぱいのスローライフファンタジー】【小説家になろう】【カクヨム】【アップルブランデー】【スキ焼き】【プリン】【茸汁】【ワサビ】【ぼたん鍋】
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