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さて今日のニュースは

八ツ場ダム入札凍結?

2009-09-02 07:57:45 | Weblog
民主党が政権を取って一番困惑したのが、群馬県八ツ場(やんば)ダム関係者ではなかろうか。
民主党は群馬マニフェストにまずムダな公共事業の象徴として八ツ場ダムを挙げ、ダム工事
の中止を断言していました。
国交省もこれに呼応したのか、今月入札予定を一時凍結すると発表しました。
この八ツ場ダムは本年度中に本体工事に入り15年完成予定でした。
利根川を利用した利水治水ダムで総工費4600億円で東京。茨城。栃木。群馬。埼玉。千葉
の6都県でその半分以上を負担する。
このうち東京都は870億円負担となって居て、東京都民が東京都知事に事業費
負担は違法で支出差し止めの訴えを起こしたが東京地裁は支出は違法と認めないと
住民敗訴の判決を下し問題になりました。
既に3200億円が投入されその半分はこの6都県で負担済みです。
ダム建設で既に移転した住民も居て、地元では、工事の続行を要望しているが、 
民主党の天下では先ず無理な事で恐らく建設中止になるのではと言われて居ます。
八ツ場ダムは野外コンサートのメッカ嬬恋の近くにあって小渕国務相の地元です。
この建設中止には群馬知事も反対で何とか存続を願って居るとか。
恐らくこの様なケースが日本全国で起きて来ると思います。
ダム工事は全て悪だと決め付け全面凍結した、何処かの知事さん程ではないかも 
知れないが、熊本の川辺川ダムや長崎県石木ダム等が中止や凍結が予想されます。
これらは皆住民と工事側との反対闘争で揺れて居る処です。
一方にとって有利は反対側にとっては不利となるのは当たり前です。
工事を行った場合メリットや受益者が多いから我慢して貰う、是まで國の威光で 
工事が進められてきましたが、弱者救済が叫ばれ出して、工事そのものの見直しが
始まりました。
是までの大半の公共事業は初めから、工事ありきで族議員や首長(くびちょう)あるいは
ゼネコンのための工事で住民のためになって居ないと云う人も居ます。
勿論治水や利水で必要なダム工事もあります。
是は良く考慮して貰いたいものです。
何がムダな工事かは立場によってそれぞれ考え方が異なると思います。
民主党は、住民参加型の検討委員会または再評価委員会等立ち上げて、
公共事業を行うと明言されて居ます。
呉々も、必要性のある公共事業の優先順位を間違わない様にして欲しいものです。