文化庁がユネスコ世界文化遺産に登録申請した「神宿る島宗像・沖の島と関連遺産群」
について、ユネスコ世界文化遺産登録諮問機関イコモスが厳しい条件つきで勧告した。
登録勧告は尊重されるので今年夏正式に登録される見通しとなった。
神宿る島宗像・沖の島と関連遺産群の世界遺産登録申請は2009年北海道縄文遺跡・
明治日本産業革命遺産と同時にユネスコ世界文化遺産登録暫定リストに追加された。
その内明治日本産業革命遺産は2015年登録されました。
2016年は上野の国立西洋美術館が登録され世界文化遺産登録は16件となった。
今回沖の島関連遺跡の世界文化遺産登録についてイコモスは厳しい条件をつけ勧告した。
宗像大社の沖の島と三つの岩礁のみとし、他の大島の沖津宮遙拝所・宗像大社中津宮・
大社の辺津宮・豪族の新原と奴山古墳群の4構成資産は除外する。
登録遺産名を神宿る島沖の島に変更する。
宗像大社が世界文化遺産に登録され観光客の増加を目論んで居た地元に取っては見当
外れとなってしまった。
何しろ沖の島は神宿る島で島全体が御神体で立ち入り禁止の島です。
是では観光客を望めそうにない。
ただ富士山の世界遺産登録の時構成遺産として申請した美保の松原が地元の熱望で
認められた経緯があるので、地元は希望を捨ててないとか。
しかし日本中が観光のため何処も彼処も世界文化遺産登録申請するのは如何なものか
と疑問に思う。
先祖が残した文化遺産が観光客に踏み荒らすケースもあるし、また登録当時の姿を
維持出来ず登録抹消もあると聞く。
世界文化遺産登録も考え直さねばならないのでは・・・
とは言えこれまで後廻にされ名称も長崎天草潜伏キリシタン関連遺産と変えられた
長崎教会群関連遺産は今年9月イコモスの再現地調査・来年5月イコモス勧告で夏
世界文化遺産委員会で審議決定の予定です。
地元としては何としても登録して頂きたい気もありますね。