many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

芸能鑑定帖

2009-03-02 15:38:00 | 読んだ本
吉川潮 2006年牧野出版
2年くらい前に買っておいて、“ツン読”になっといたのを、やっと読んだ。もう一気に読んだ。読み出したら痛快なんで。
タイトルのとおり、演芸評論である。本モノとプロをたたえ、ニセモノと芸のないシロウト級のやつをバッサバサ切り捨ててる。
まあ、落語の出来不出来などについては、読んでる私に素養がないから、よくわからないんだが、昨今のテレビタレントに対する意見は、すごい。
「演芸番組よりバラエティが主流で、にぎやかしのバラエティタレントが重宝されて、ネタが面白い芸人の出る幕がない」ってのは、たまにしかテレビ見ない私でも、言われてハッとそうだなって気づかされたんだが。
「大学生のクラブ活動のようなコント」「平和ボケした顔のタレント」「何の表芸もなく、芸能界を巧みに泳ぐ処世術に長けているにすぎない」「状況判断が全くできない大馬鹿野郎」とか、実名だして悪口いってんのはサイコーである。(悪口いっても陰口いうなは私のモットー。)当人も使ってるテレビ局も、たぶん言い返せないと思う。
当世のコント・漫才をやってるひとたちを、“将来は司会などができるバラエティタレント、または俳優になるための「腰掛け」くらいにしか考えていない者が多い”と見抜いちゃってるんだから、勝ち目ないです。
コメント
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