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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

漫画原論

2009-03-16 16:15:26 | 四方田犬彦
四方田犬彦 1994年 筑摩書房
前日までのとの微妙な続きのようなもの。
漫画の批評っていうのとは、ちょっと違うけど。

私はこどものころから、マンガに慣れているので、
あまり、その形式とか文法とか(コマをどっちへ読み進むとか)について迷ったりしたことないし、
よくよく考えると難解な、お約束の記号のような表現にも違和感を感じてこなかった。

で、この本は、
>漫画を読む人であれば当然知っているような事柄だけを、
>できるだけ正確に書き記しておこうと心掛けてきた。
>漫画批評のなかから「文学」などといった曖昧なものを追放し、
>漫画を漫画の自律的構造のもとに語らしめたいと考えてきた。

(あとがきから)という意図で書かれてます。
もっと簡単に言っちゃうと、
>これまでの人生の大方を、夜となく昼となく
>漫画を読むことに費やしてきたので、
>ここらでちょっと立ち止まって、
>いったいそれは何だったのだろうと
>考えてみたくなっただけなのである。

ということだそうです。
マンガ好きとして、なるほどそうだよねーと同意しちゃったりします。

誰かが書かなきゃいけないんだけど、いままで誰も書いてこなかった書物
っつー感じがします。


コメント
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