諸星大二郎 平成10年 朝日ソノラマ・眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
胃の頭町(いのあたまちょう)に住む女子高生コンビ「栞と紙魚子」シリーズの第2弾。
これは第1刷を持ってるから、出てすぐ書店でみつけて買ったんだと思うけど。
「本を読む幽霊」
“蔦屋敷のお嬢さま”と呼ばれている同じ学校の鴻鳥友子さんの家に、幽霊が出る。
その幽霊が「陳氏菜経」という本を読みながら屋敷のなかを歩いている。(この画は十分怖い。)
そこにたいして親しくもないはずの二人がなぜか招かれて相談されるという話。
「青い馬」
朝から一寸先も見えない霧の日に、公園で栞が青い馬を見かける。
濃い霧のなかで、いつもの街のはずが、どこか違ったふうになっていて、知らない商店街に迷いこんでしまう話。
「おじいちゃんと遊ぼう」
クトルーちゃんのお母さんが、孫に会いたがっている両親を、実家のほうから呼び出す。
クトルーちゃんのお母さん=作家の段一知先生の奥さんは、「外国の人」って言われてるけど、ふつうの外国ぢゃないっていうか、この世ぢゃないとこの出身。
なぞの生物であるムルムルが初登場。
「雪の日の同窓会」
記録的な大雪が降った日、学校の様子がいつもと違っている。
雪に埋もれた学校を会場にして、同窓会をしようとしている何かがいる。
鴻鳥友子さんが調理実習で大活躍、以降すっかりレギュラーになっている。
「足跡追って」
雨上がりの道端で倒れている爺さん、その近くに動物の足跡。
その足跡のぬしである伝説の中に生きる幻の生き物を、ずっと探しつづけているという爺さんに、この足跡を追って行き先をつきとめてくれと言われる二人。
「黄昏の胃之頭公園」
黄昏時になると公園に出るという幽霊のうわさ。
ベビーカーを押したヤンママ風の女の人なんだけど、そのベビーカーに恐ろしいものを乗せているという。
クトルーちゃんの番を頼まれて、胃之頭公園に来た栞と紙魚子がそれを目撃してしまう。
「空き地の家」
学校帰りに二人が空き地で、ちょっと変わった家をみつける。
ドアが開いていて、ガランとした部屋がひとつしかないんだけど、つい中に入ってしまう。
その後も、ほかにそこを通りがかった人が何人も出てくるんだけど、みんな吸い込まれるようにフラフラと家の中に入ってしまう。
前の“ベビーカーの女の人”の話は、ひとによって違う怖いものが見えるんだけど、こっちはひとによって違う欲しい物が見えてしまう話。
「頸山のお化け鳥居」
隣の首山町の頸山城の跡には、小さな頸山神社があって、その裏手の林の中にお化け鳥居という、不気味ないくつも並んだ鳥居がある。
鳥居をくぐっていって、奥にある石に向かって願い事を言うと、叶うという伝説がある。
願いがかなったら、鳥居をひとつ奉納する約束なんだけど、月の明るい夜にその石に血で鳥居の絵を画くというのが、その納めかた。
去年まで同じクラスだった友達が、興味半分で願い事をしたことから、奇怪な事件に巻き込まれる話。
「ラビリンス」
友達と、巨大迷路を売り物にしている、あまりはやってないさびれた遊園地に遊びに行く。
例によって、ここには迷路の出口がみつからないで何十年もさまよっている老人がいるとか、迷路に入ったまま出てこなくて行方不明になった人がいるとか、そういうウワサつきの場所。
4人で行ったのに、紙魚子以外の二人とは迷路のなかではぐれてしまった栞は、出口を出て家に帰ったあと、なぜか家の中で迷ってしまう。
胃の頭町(いのあたまちょう)に住む女子高生コンビ「栞と紙魚子」シリーズの第2弾。
これは第1刷を持ってるから、出てすぐ書店でみつけて買ったんだと思うけど。
「本を読む幽霊」
“蔦屋敷のお嬢さま”と呼ばれている同じ学校の鴻鳥友子さんの家に、幽霊が出る。
その幽霊が「陳氏菜経」という本を読みながら屋敷のなかを歩いている。(この画は十分怖い。)
そこにたいして親しくもないはずの二人がなぜか招かれて相談されるという話。
「青い馬」
朝から一寸先も見えない霧の日に、公園で栞が青い馬を見かける。
濃い霧のなかで、いつもの街のはずが、どこか違ったふうになっていて、知らない商店街に迷いこんでしまう話。
「おじいちゃんと遊ぼう」
クトルーちゃんのお母さんが、孫に会いたがっている両親を、実家のほうから呼び出す。
クトルーちゃんのお母さん=作家の段一知先生の奥さんは、「外国の人」って言われてるけど、ふつうの外国ぢゃないっていうか、この世ぢゃないとこの出身。
なぞの生物であるムルムルが初登場。
「雪の日の同窓会」
記録的な大雪が降った日、学校の様子がいつもと違っている。
雪に埋もれた学校を会場にして、同窓会をしようとしている何かがいる。
鴻鳥友子さんが調理実習で大活躍、以降すっかりレギュラーになっている。
「足跡追って」
雨上がりの道端で倒れている爺さん、その近くに動物の足跡。
その足跡のぬしである伝説の中に生きる幻の生き物を、ずっと探しつづけているという爺さんに、この足跡を追って行き先をつきとめてくれと言われる二人。
「黄昏の胃之頭公園」
黄昏時になると公園に出るという幽霊のうわさ。
ベビーカーを押したヤンママ風の女の人なんだけど、そのベビーカーに恐ろしいものを乗せているという。
クトルーちゃんの番を頼まれて、胃之頭公園に来た栞と紙魚子がそれを目撃してしまう。
「空き地の家」
学校帰りに二人が空き地で、ちょっと変わった家をみつける。
ドアが開いていて、ガランとした部屋がひとつしかないんだけど、つい中に入ってしまう。
その後も、ほかにそこを通りがかった人が何人も出てくるんだけど、みんな吸い込まれるようにフラフラと家の中に入ってしまう。
前の“ベビーカーの女の人”の話は、ひとによって違う怖いものが見えるんだけど、こっちはひとによって違う欲しい物が見えてしまう話。
「頸山のお化け鳥居」
隣の首山町の頸山城の跡には、小さな頸山神社があって、その裏手の林の中にお化け鳥居という、不気味ないくつも並んだ鳥居がある。
鳥居をくぐっていって、奥にある石に向かって願い事を言うと、叶うという伝説がある。
願いがかなったら、鳥居をひとつ奉納する約束なんだけど、月の明るい夜にその石に血で鳥居の絵を画くというのが、その納めかた。
去年まで同じクラスだった友達が、興味半分で願い事をしたことから、奇怪な事件に巻き込まれる話。
「ラビリンス」
友達と、巨大迷路を売り物にしている、あまりはやってないさびれた遊園地に遊びに行く。
例によって、ここには迷路の出口がみつからないで何十年もさまよっている老人がいるとか、迷路に入ったまま出てこなくて行方不明になった人がいるとか、そういうウワサつきの場所。
4人で行ったのに、紙魚子以外の二人とは迷路のなかではぐれてしまった栞は、出口を出て家に帰ったあと、なぜか家の中で迷ってしまう。