唐沢俊一編著 1996年 ハヤカワ文庫版
3月に古本屋で買って、最近読んだ文庫。
文庫棚に無造作に置いてあって、タイトルみて、オッ!と思って手にとったら、定価より高いんだ、これが。
扉に、最初の持ち主のものと思われる、ボールペンでの書き込みがあって、それでこの値段はないよなって、一度は立ち去ったんだけど。
どーしても気になってしまい、翌日もういちど同じ古本屋を訪ねて、やっぱ買った。書物との出会いは一期一会である。もしかしたら、もう手に入れることはできないかもしれない。
さて、なんでそんな気になったかっていうと、唐沢商会の『能天気教養図鑑』のなかで、本書の主演・潮健児氏を紹介するエピソードがあったのをおぼえて、気にしてたからである。
主演って、わざと帯にも書いてあるけど、本書の副題は、「名脇役・潮健児が語る昭和映画史」ということで、映画などでは脇役として活躍した俳優さん。
私なんかは古い日本映画なんて見ないから、やっぱ“地獄大使”のイメージぐらいしかないけど。
しかし、地獄大使は仮面ライダーの敵の首領として目立つのはあたりまえだが、脇役をやらせても、すごい存在感があるんだという。
そのへん、本書に収められてる対談で、ご本人が「通行人をやらせれば潮の右にでるものはいない」って言われたと、振り返ってる。
これは、ある映画で、メガホンをとったとある大監督が、通行人の役として潮氏の顔がどうしても欲しくて、わざわざキャストとして招集した、という事実に基づいているそうな。
構成は全編にわたって、唐沢氏がインタビュー取材などした内容を、潮氏の語り口調で編集してあるんだが、なかなか読んでて楽しい。
3月に古本屋で買って、最近読んだ文庫。
文庫棚に無造作に置いてあって、タイトルみて、オッ!と思って手にとったら、定価より高いんだ、これが。
扉に、最初の持ち主のものと思われる、ボールペンでの書き込みがあって、それでこの値段はないよなって、一度は立ち去ったんだけど。
どーしても気になってしまい、翌日もういちど同じ古本屋を訪ねて、やっぱ買った。書物との出会いは一期一会である。もしかしたら、もう手に入れることはできないかもしれない。
さて、なんでそんな気になったかっていうと、唐沢商会の『能天気教養図鑑』のなかで、本書の主演・潮健児氏を紹介するエピソードがあったのをおぼえて、気にしてたからである。
主演って、わざと帯にも書いてあるけど、本書の副題は、「名脇役・潮健児が語る昭和映画史」ということで、映画などでは脇役として活躍した俳優さん。
私なんかは古い日本映画なんて見ないから、やっぱ“地獄大使”のイメージぐらいしかないけど。
しかし、地獄大使は仮面ライダーの敵の首領として目立つのはあたりまえだが、脇役をやらせても、すごい存在感があるんだという。
そのへん、本書に収められてる対談で、ご本人が「通行人をやらせれば潮の右にでるものはいない」って言われたと、振り返ってる。
これは、ある映画で、メガホンをとったとある大監督が、通行人の役として潮氏の顔がどうしても欲しくて、わざわざキャストとして招集した、という事実に基づいているそうな。
構成は全編にわたって、唐沢氏がインタビュー取材などした内容を、潮氏の語り口調で編集してあるんだが、なかなか読んでて楽しい。