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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

瑠璃宮夢幻古物店

2015-05-14 21:42:29 | マンガ
逢坂八代 2014年 双葉社 第一・二巻
完結してないもの読みたくない派の私としては、めずらしく読んでみた、続刊中のもの、月刊アクション連載中らしい。
書店でおススメ状態で積んであって、一巻の第一話だけ試し読みできるサンプルみたいのがあったんで、読んでみたら、まずまずおもしろかった。
タイトルは「るりみやむげんこぶつてん」で、瑠璃宮というのは主人公である古物店の店長さんの名前が瑠璃宮真央さんってとこからきてる。
この古物店では、
>「長い年月 人に愛され 今に残る道具達を 取り扱っています」
>「そういった物の中には 時折 不可思議な 能力を現すものが ありますが」
ってアヤシイものを取り揃えてる、それはマンガの設定だからいいんだけど、この店長さん、
>「その結果は 私の関知する ところでは ありません」
と、かなり冷たいのが困ったもんだ。
たとえば、第一話に出てくるのが、所有者の心を映してしまう手鏡。
歪んだ心で鏡を覗くと、そういう顔に映っちゃう、とここまではよくありそうな話なんだが、そのあと実際の容姿のほうがその顔のままになっちゃう。
店長さんはそれ知ってるから、「心の平穏を保てないとき 決して この鏡を 見ては いけません」って注意して、売るんだけどね、そうもいかないぢゃないですか。
ほかにもアヤシイ道具を、「切りすぎては いけませんよ」とか「掘りすぎないように 気を付けてね」とか一応注意はするんだけど、肝心な取扱い上の注意事項であるタネあかしまでは言わずに、売っちゃう。
いや、人との縁を断ち切れる鋏とか、感情を振りまく如雨露とか、ほんとイヤなドラえもんみたいというか、すごい道具を次々とりだすんで困ったもんだ。
で、第一話読んだときに、毎回こういう一話読み切りか、それならすごいな面白そうって思って二冊まとめて買ったんだけど、そうぢゃなくて、前からの登場人物が後になっても出てきて、意外とストーリーは長編として続いてく。
二巻のおわりでは、なんだか対決ムードの展開にもなってきて、続きがどうなるのか、っていうかホラーっぽいショートストーリー期待してたのに、まさか何でもありの道具使ってのバトルにならないだろうな、って気になる。
だから、完結してないものをむやみに読み始めるのはいやさ。
コメント
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