北尾トロ 平成二十年 新潮文庫版
これまでいくつか読んだことある、古本屋も営む著者の本、これは今年5月に古本屋で買った。
なんか突撃取材体験ものっぽいタイトルなんで、意表をつく視線によるドキュメンタリーを期待したんだけど。
読んでみると、やっぱ月刊誌の連載用の企画で、ものめずらしいことをやってみようということみたいだが。
47歳になって、ライターとしての仕事も順調、ネット古本屋も順調、子どももできて家庭も円満、というところで、わざわざ新しい生活をしてみようと。
いっさい誰も知らない街に部屋を借りて、フルタイムぢゃないけど、ひとりで住んでみる。
そこでは、社会的な肩書であるライターとしてのペンネームは名乗らない、かと言って本名の通じる昔からの知り合いも誰もいない場所。
いままでの自分と何のかかわりもないとこに飛び込んでって、何ができるか何が起きるか見てみようというんだが。
結果としては、これは失敗。
日常生活は西荻近辺がホームグラウンド(古本屋多いらしい、うらやましい)なんで、23区でも北のほうがゆかりないからって、足立区方面に部屋を借りたとこまでは順調だったんだけど。
ぜんぜん、なんもイベントが発生しない。ハプニングもなけりゃ、別人となった自分の新しいネットワークとかもできるわけでもない。
あげくの果てに、飲み屋で知り合うことができた新しい知己には、後日すぐに「連載読みましたよ」なんて、隠すはずの身元がバレてしまうし。
ちっとも盛り上がらずに、10か月の冒険は終了、なんか読んでるほうが残念。
これまでいくつか読んだことある、古本屋も営む著者の本、これは今年5月に古本屋で買った。
なんか突撃取材体験ものっぽいタイトルなんで、意表をつく視線によるドキュメンタリーを期待したんだけど。
読んでみると、やっぱ月刊誌の連載用の企画で、ものめずらしいことをやってみようということみたいだが。
47歳になって、ライターとしての仕事も順調、ネット古本屋も順調、子どももできて家庭も円満、というところで、わざわざ新しい生活をしてみようと。
いっさい誰も知らない街に部屋を借りて、フルタイムぢゃないけど、ひとりで住んでみる。
そこでは、社会的な肩書であるライターとしてのペンネームは名乗らない、かと言って本名の通じる昔からの知り合いも誰もいない場所。
いままでの自分と何のかかわりもないとこに飛び込んでって、何ができるか何が起きるか見てみようというんだが。
結果としては、これは失敗。
日常生活は西荻近辺がホームグラウンド(古本屋多いらしい、うらやましい)なんで、23区でも北のほうがゆかりないからって、足立区方面に部屋を借りたとこまでは順調だったんだけど。
ぜんぜん、なんもイベントが発生しない。ハプニングもなけりゃ、別人となった自分の新しいネットワークとかもできるわけでもない。
あげくの果てに、飲み屋で知り合うことができた新しい知己には、後日すぐに「連載読みましたよ」なんて、隠すはずの身元がバレてしまうし。
ちっとも盛り上がらずに、10か月の冒険は終了、なんか読んでるほうが残念。