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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

ひとりの夜を短歌と遊ぼう

2012-05-24 20:16:19 | 穂村弘
穂村弘・東直子・沢田康彦 平成24年1月 角川ソフィア文庫
きのうのつづき。最近買った短歌関係の文庫。
後ろのほう見たら、「本書は二〇〇〇年四月、本の雑誌社より刊行された『短歌はプロに訊け!』を改題し、再編集したものです。」とあって、『短歌はプロに訊け!』は、たしか持ってたなーと思いつつ、フラフラととりあえず買ってしまった。
結果として、私は『短歌はプロに訊け!』の内容を、全然記憶にとどめてなかったんだけど。
構成は、編集者(だったかな?)の沢田氏が、メールだかファックスだかを駆使して歌会をやるんだが、そこに集まった短歌を、穂村・東両名が点(◎○△)つけて、評を下すという感じ。
基本は題詠で、この文庫に入ってるのは、「嫉妬」「べたべた」「えらぶ」「芽きゃべつ」「空・海」「自慢する」「夏の思い出」。
読むと、あいかわらず、穂村弘の評が論理的で、いい。
私ら幼いとき(高校くらいまで?)に、「国語はフィーリングだよ」とかバカ言ってたんだけど、文学作品、そのなかでもとびきり短い詩形である短歌でも、そんなあいまいなもんぢゃないって、よくわかる。
ま、理屈はともかく、いいなって思った歌を抜いときますか。
「芽キャベツはつやめきながら湯にうかぶ〈生まれる前のことを話して〉」東直子
「こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ」穂村弘

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