many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

今昔物語集

2009-09-01 20:38:14 | 読んだ本
平成14年 角川ソフィア文庫版 ビギナーズクラシックス
というわけで、きのうの続きで、今昔物語。
こどものころ、児童向けの本で読んで好きだったんで、全編読んでみたいんだけど、古文読むのはホネだし、文庫で適当に読んで満足している。
日本、中国、天竺のいろんな話が入っているわけだが、なかでも「池の尾の禅珍内供の花の語」とか「羅城門の上層に登りて死人を見し盗人の語」は有名。
でも、最近の自分のなかでは、「大学の衆、相撲人成村を試みし語」のような、ちょっと謎めいて半端なオチの、ミステリアスな話が好みになっている。相撲とりとケンカになったところ、相撲とりの足をつかんで振り回すほどの怪力の学生がいたが、その後探しても見つからなかったという話。そのよくわからなさ加減が、なんとも奇談めいていて、よい。あからさまな教訓とかを押し付けられるより、世の中には不思議なことがあるもんだなー、ぐらいがちょうどいい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 聊斎志異 | トップ | 羅生門・鼻 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読んだ本」カテゴリの最新記事