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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

シャーロック・ホームズの事件簿

2014-12-18 23:03:15 | 読んだ本
コナン・ドイル/延原謙訳 昭和28年 新潮文庫版
私の持ってるのは、昭和55年の49刷。
「THE CASE BOOK OF SHERLOCK HOLMES」は、ホームズものの最後、第五短編集。
でも、この新潮文庫版は、原典をぜんぶそのまま載っけてなくて、各短編集ともいくつかの話が割愛されている。
んで、それらを集めて、べつの一冊にしてるんで、とりあえず翻訳でぜんぶ読むことはできるんだけど、困るなあ、そういうの。
余計な編集しないで、単純に元々の順序のまま短編並べて出版してほしいものだ。
「高名の依頼人」
メルヴィル将軍の令嬢ヴァイオレットが、グルーナ男爵という悪党にほれてしまった。
令嬢の目を覚まさせて、別れさせるようにしてくれという依頼を受けて、ホームズが動き出す。
「白面の兵士」
ワトスンぢゃなくて、ホームズ自身が語り手になっている珍しい一編。
戦友ゴドフリが父親によって幽閉されているらしいのを助けてくれという依頼を受ける。
「マザリンの宝石」
これはワトスンの語りぢゃなくて、三人称で書かれている一編。
ひさしぶりにワトスンがホームズを訪ねてみると、盗難にあった王冠ダイヤをとりかえすべくホームズはシルヴィアス伯爵との対決を間近にしていた。
「三破風館」
隠居生活をしている老婦人のところに、金に糸目はつけないが家を譲ってくれという申し出がある。
いい値段で話を決めようとすると、家屋だけぢゃなくて、家具や身のまわりのもの一切を持ち出せないという妙な契約を迫られる。
「吸血鬼」
ペルー生まれの妻が赤ん坊の血を吸ったところを取り押さえたが、どうしたらよかろうという相談が舞い込む。
ワトスンが若いころラグビー選手だったという意外な一面がぽろっと書かれてるのがおもしろい。
「三人ガリデブ」
珍しい姓のガリデブという成人男子を三人そろえれば莫大な遺産が手に入るという相談者。
ホームズは、あの男は何のために取りとめもないうそっぱちをしゃべってったのか、と一発で見抜く。
「ソア橋」
金山王ニール・ギブソンの妻が、領主館の庭のなかで頭をピストルで撃たれて死んでいた。
容疑は家庭教師のダンバア嬢にかかり、狂気とおぼしきピストルも見つかっているが、ホームズは現場のソア橋を調べて疑念をもつ。
「這う人」
有名な生理学者プレスベリ教授が愛犬に二度もかみつかれたという奇異なことが起きる。
もっとおかしなことに、依頼人である教授の秘書は、教授が夜に廊下を這いまわっているのを目撃したという。
はっきり言って、ヘンな話。
「獅子の鬣」
ホームズの一人称による一編。隠退して英仏海峡を一望に見おろす別荘で暮らしていたところ、事件を目撃してしまう。
海の近くの道で、若い教師が恐ろしい悲鳴とともに倒れたので、駆け寄ってみると“獅子のタテガミ”と最後につぶやいてこと切れてしまう。
「覆面の下宿人」
七年も下宿しているが一度しか顔をみせたことのないロンダ夫人の様子が心配だと、相談を受けてホームズが現地に赴く。
事件解決というよりも、夫人の告白をきくだけの物語。

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