泉麻人 平成六年 新潮文庫版
オカシ屋ケン太が妙におもしろかったので、なんかほかにも読んでみたくなって、最近中古買った文庫。
やっぱ、私にとっては「テレビ探偵団」の「私だけが知っている」の印象が強いので、テレビのことだと一層期待できるのではないかと。
単行本刊行は平成3年らしいが、初出は「週刊TVガイド」の連載コラムだそうで、時系列順に各話がつながっている。
自身の見たテレビ番組を語るんだが、世代的には私より上なので、始まりは昭和三十年代後半から、ちなみに終わりはピンクレディーの解散まで。
ピンクレディーの人気絶頂だった昭和53年には、著者はTVガイド編集部に就職したんで、そっからは娯楽とか思い出ぢゃなくて仕事になっちゃったってことだろう。
それにしても、すごいね、テレビ好きが嵩じて、それ仕事にしちゃうんだから、そこまでいくひとはなかなかいないでしょ。
その前の学生のときは、広告学研究会にいたっていうんだけど、それは近ごろ不祥事で悪名を馳せてしまったサークルか。
海の家の運営やったりしてるだけぢゃなく、大学3年のときは部長をつとめて「ほんものは誰だ!」にも出演したって。
テレビ出演にいたった経緯は、依頼されてTVガイドのCMを企画・制作したからってことで、時代にのる運と実力はあったんでしょう。
そんなことはいいとして、本書のなかみは、時代的に私が見たことがないもののほうが多いんだけど、
>このコラムは、脳裏にこびりついている記憶に重きをおいて書いてきているわけだが(略)(p.114「1969年のカセットテープ補足」)
という書き方なので、ただデータを並べるんぢゃなくて、思い入れを語るんで、それが読んでておもしろい。
当時は録画する機械なんかもなかったわけだが、記録保存するだけぢゃなく、やっぱ、人間、記憶に残るってのが大事なんだなと思う次第。
オカシ屋ケン太が妙におもしろかったので、なんかほかにも読んでみたくなって、最近中古買った文庫。
やっぱ、私にとっては「テレビ探偵団」の「私だけが知っている」の印象が強いので、テレビのことだと一層期待できるのではないかと。
単行本刊行は平成3年らしいが、初出は「週刊TVガイド」の連載コラムだそうで、時系列順に各話がつながっている。
自身の見たテレビ番組を語るんだが、世代的には私より上なので、始まりは昭和三十年代後半から、ちなみに終わりはピンクレディーの解散まで。
ピンクレディーの人気絶頂だった昭和53年には、著者はTVガイド編集部に就職したんで、そっからは娯楽とか思い出ぢゃなくて仕事になっちゃったってことだろう。
それにしても、すごいね、テレビ好きが嵩じて、それ仕事にしちゃうんだから、そこまでいくひとはなかなかいないでしょ。
その前の学生のときは、広告学研究会にいたっていうんだけど、それは近ごろ不祥事で悪名を馳せてしまったサークルか。
海の家の運営やったりしてるだけぢゃなく、大学3年のときは部長をつとめて「ほんものは誰だ!」にも出演したって。
テレビ出演にいたった経緯は、依頼されてTVガイドのCMを企画・制作したからってことで、時代にのる運と実力はあったんでしょう。
そんなことはいいとして、本書のなかみは、時代的に私が見たことがないもののほうが多いんだけど、
>このコラムは、脳裏にこびりついている記憶に重きをおいて書いてきているわけだが(略)(p.114「1969年のカセットテープ補足」)
という書き方なので、ただデータを並べるんぢゃなくて、思い入れを語るんで、それが読んでておもしろい。
当時は録画する機械なんかもなかったわけだが、記録保存するだけぢゃなく、やっぱ、人間、記憶に残るってのが大事なんだなと思う次第。