many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

王様の耳

2014-06-20 20:47:08 | 読んだ本
竹野雅人 1991年 福武書店
まだあった、なぜかわからないけど、当時新刊を読んで、私にとっては、それっきりになってるものシリーズ(?)
同時代の小説だったんだけど、その後ぜんぜん読み返すことはなくて、ひさしぶりに引っ張り出してきたものは、これまでもいくつかあったけど、これもそのひとつだな。
収録作はふたつ。
「大きくまわって三回転半」は、大学3年生の松浦深雪という男が主人公。
テニスサークルに所属してて、でも最近まじめに取り組んでなくて、偽名を名乗っては、そのときかぎりの出会いを楽しんでたりする。
まあ、場面ごとにいろんな仮面を演じてたら、真の自分を見失ってしまったなんていうと、ちょっと古いテーマな感じはするけど、学生があんまりまじめに勉強しなくてもよかった、古き良き時代ですね。
「王様の耳」は、大学4年生が主人公。
心理学専攻だけど、児童文学を対象に卒論を書こうかと考えてるあたりが、タイトルにつながっている、王様の耳ったら、当然、ロバの耳だあね。
モラトリアム(なんか自分で持ち出してきてなんだけど、なつかしい響きな気がする語だ)にケリつけて、就職活動をするかたわら、中途半端な時期から家庭教師のバイトも始める。
で、その家庭教師ひきうけた先の少年が、ちょっと変わってて、自分の近い将来が分かっちゃうチカラを持ってるんだという。
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グラゼニ

2014-06-18 20:57:15 | マンガ
原作・森高夕次/漫画・アダチケイジ 1巻は2011年 講談社・モーニングKC
いや、きのう、ベイスターズの試合は長い、なんて悪口書いたあと、ふと珍しくテレビで、タイガース対ファイターズ戦を見始めたら、リリーフエースが打たれるという最悪の展開で、延々と試合が長引いてしまい、かと言って途中で見捨てる気にもなれず、とうとう22時45分過ぎまで起きて見る破目になってしまった。(私はふだんもっと早寝する生活習慣である。)
まあ、タイガースが勝ったからよかったけど。(タイガースはね、とにかく鳥谷ですよ、鳥谷でもっている。)
さて、このマンガ、私が持ってる1巻は2012年2月の6刷だけど、なんかえらく評判になってたみたいなんで、読んでみたんだけど。
タイトルは「グラウンドにゃ銭が埋まっている」の略で、マンガの主人公がつくった言葉。
分類するとしたら、いわゆる野球漫画なんだけど、高卒プロ入り8年目の年棒1800万円の主人公=左投げでワンポイントが主な役目の投手が、年棒・カネ的な視点で対戦相手というかプロ野球界をみてるってのが、このマンガの特徴になろうかと思う。
とりあえず読んでみたけど、まあそれほど興味をもてなかったので、1巻だけであとは放っておいてるってのが、私の評価になっちゃうんだけど。
(なんか、読み返してみて、今回改めて思ったんだけど、『モーニング』って、こういう傾向がありがちぢゃない? 変わった業界話を採りあげて、サラリーマン諸氏の処世術みたいなものに、無意識を装って訴えるっていうか、そんな感じ。)
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次の野球

2014-06-17 17:46:12 | 読んだ本
横浜DeNAベイスターズ 2014年3月 ポプラ社
去年は、その前の何年間かにくらべて、球場まで行く距離が近くなったこともあって、ひさしぶりに年間で複数の野球の試合を見に行った。
基本的に野球を見るのは好きなんである。
ことしは、まだ行ってない。なんかうまく出かけてくタイミングがあわない。
万障繰り合わせてでもってほど、野球が好きぢゃないのかもしれない。
行くとしたら、横浜スタジアムがいちばん近いので、べつに好きぢゃないけど、ベイスターズの試合を見にいくことになる。
今日も、よっぽど行こうかと思ったんだけど、なんでもブランコが登録抹消したっていうんで、見に行く気がなくなった。
ベイスターズの試合で見るべきものは、ブランコのホームランくらいしかないからねえ。
念のため、予告先発まで調べたんだけど、やっぱ行くほどのこともないかという結論に至ってしまった。
さっき、好きぢゃないけど、なんて書いたけど、どちらかといえば私はベイスターズの野球は面白くないと思っている。
なにがって、まず、弱い。(あ、言っちゃった。)
それで、フォアボールがやたら多くて、そのせいで試合時間が長い。
これは球場行っても、見ててダレるし、終わんの遅いしで、楽しくない。
ベイスターズの先発が降りちゃうと、あとのピッチャーのコントロールの悪さがひどいんである。(おもに去年の話。今年の数字は知らない。)
それから、くだらないところでバントする。
私は基本的にバント嫌いなんだけど、特にベイスターズがアウト献上して走者進めようとしてんの見ると、ここで1点取って勝てるのかよ、って思ってしまうもんで。
(5,6点取んなきゃ勝てないだろの意。それがわかってるらしく、ジャイアンツ戦ではバントしないらしい。)
で、そういう細かいことはいいとして、去年何試合か見た印象で、私は現在のこの球団がどうにも好きになれない。
スタジアムがきれいになったのはいいんだけど、チーム強くしようとしてるようには見えなくて、なんかそういうのが、施設キレイにして、イベント性盛り上げれば、野球なんか勝っても勝たなくても、客は来るだろ、って考えてるように映るんである。偏見だったらスイマセン。

宣伝にはめちゃくちゃ熱心そうである。
↑試合のある日にノボリをたてる。試合のない日は外す。こういうのって、人の手でやるので、なんだかんだ言って人を雇うのがいちばんカネかかるだろうから、大変な努力だと思う。
で、沿線の駅とかを野球色に塗りまくったりすんのは、商売だからしょうがないとして、私が今もっとも嫌ってるのは、私の好きな通りにヘンなフラッグをとりつけてることである。

この通りにこの旗があるかぎり、私はこの球団が嫌い。
まったくもって美観を損ねてるとしか思えない。
スタジアムの周囲もホントは公園なので、ヘンな旗指物とかしてほしくないんだけど、同じ敷地内だからまあしかたないかなと思うが、信号ひとつ挟んだ通りにはもうヤメてくんないかね。
誰に誰が許可とってんだろ、訴えたりしたらヤメさせらんないのかって、かなり真剣に考えてしまう。
閑話休題。
こっから本題の本の話。
で、そんな、いまいち何考えてんのかわかんないと私が思ってた球団が、出したのが、この本。
どうせろくでもないことになるというか、野球なめてんのかと怒りたくなるだろうことは容易に想像できたから、読まなきゃいいのにって思ったんだけど、買っちゃった。
従来の野球にないアイデアを出そうという大義名分のもと、「ネイリスト付きの座席」とか「歌って踊れるグラウンドボーイ登場」とか満載。
でも、ひとつだけ、「観戦中に洗車」というのは、やってほしいような気がするが。
よせばいいのに、選手もアイデア出しに参加してるんだが、「延長は社長がジャンケンで決める」と「三振、エラーをしたら1枚ずつ社長が服を脱ぐ」というのは、ただ正直な気持ちが出ちゃったんぢゃないだろうか。
しかし、本のタイトルがヤだよね、「次の野球」って。
まるで自分たちの言ってることが未来を予見してるかのような口ぶりぢゃないですか、肝心の野球の技術の向上はおいといて。
このひとたちの言ってることがnextだとは思えないな、anotherくらいぢゃないですか。たとえば「こんな野球」くらいにしとけばいいのに、そしたら笑ってあげるんだけど。
そうそう、どうでもいいけど、「プロ・アマ混合、真の日本一決定戦の開催」は、ヤメといたほうがいいと思うよ。
オッズいいだろうし、一発勝負だったら、私は横浜高校のほうに賭けます。
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めずらしく軽く乗れる

2014-06-16 19:29:51 | 馬が好き
暑くなりそうだけど、乗馬にいく。
そうそう、こないだ書くの忘れたんだが、競技会の日に久しぶりに再会したひとに、
「よかったですよ、乗馬つづけられてたようで。1年前、異動するとき『もうヤメる』って言ってたからー」
と言われて、ちょっとうれしかった。
(落馬したあとなんで、心の整理がついてなくて、なに言われても、フルにうれしくなる状態ではなかったが。)
しかし、そうかなあ、そんなこと言ったっけか、くらいにしか思ってないんだから、ひどい男だ、俺も。
まあ、やる気の濃淡には揺らぎがあるだろうけど、楽しいことはまちがいないんで、適当には続けるんぢゃないかという気はしてる。
(ヘソマガリなので、なにかを強制したりすると、すぐ降りてしまう、と思う。)
それは、さておき、きょうの馬はポートマジン。

(↑かわいい。こうやって私のポケットを身体検査してきた。私はそのへんのシツケが甘いので、許しちゃう。)
前から乗りやすい馬ではあったが、こないだ障害をやってみたら、なんでも迷わず飛んぢゃうんで、さらにイメージがアップした。
ほんと人間が、近いかなとか、遠いかもとか、躊躇してるときも、迷わずシュパーンと飛んでくれちゃう。かわいい見た目に似合わず、勇気があるんである。
思ったより早く着いちゃったんだけど、暑いんで、周囲をみながら時間調整して馬装する。
というのも、ほかのひとより早く馬場に入ってウォーミングアップするのが私は好きなんだけど、こう暑いと、そんなことして馬が余計な体力消耗しないように、気をつかうからである。

(んー、なんか痩せてないかい? だいじょうぶかい?食うもの食ってるかぁ?)
それでも、少し早く準備できたので、ほかの人馬が来るまでのあいだ、常歩で輪乗りする。
前に出ること申し分なし、拳つかうと、以前乗ったときのイメージよりも、簡単にウケてくれる感じがする。ひとことでいうと、乗りやすそう。
んぢゃ、部班の先頭にたつ。やろうと思えばガンガンとばしていけるんだけど、まあ普通に。
ウォーミングアップ時の関係性の向上が功を奏したのか、スイスイ動くし、わりと丸くなってくれて、ただでさえ乗りやすいのが、今日は一段といい。こうなってくると、馬が軽くて、楽しい。
速歩のなかで、なるべく、前に出す→うけること要求する→馬がゆずったらすぐかえして引っ張りあいをしない、ってことをこころがける。
ときどき手綱をグイーっと引っ張るような感じはするけど、そこでジッと握ってると、それ以上はしないで、なんとなくおさまるべきところに馬が来る、気がする。
でも、ちょっとクビを巻き込みすぎだなあ、もうちょっと上のほうに向けて動かしたいんだけど、とは思う。
速歩と常歩の移行をして、馬の反応をたしかめてから、輪乗りで駈歩。
もう、ポートマジンったら、行く気満々というだけでなく、はやく次の命令でるのを待ちわびてるような状態、かわいいやつだ。
号令が二段階で、「駈歩、よーい」(歩度を詰め、の代わり)のあとに、「駈歩、すすめ」がくるんだけど、最初の「カケ」の音あたりで、もう馬が反応してるし。
駈歩出すほうは軽くて問題ないので、どっちかっていうと、駈歩から速歩にしたときに、スッと移行できたら、内の手で馬のクビをポンポンしてやるほうに重点おく。そうすっと、人間がムダに引っ張りつづけるようなこともしなくてすむ、ってのにつながると思うので。
先頭なんで輪乗りの大きさ気をつけて、一定のペースで駈けてなきゃいけないんだけど、ひそかに、ドンと脚入れて前に出して、それをまたおさえて、とかって繰り返す。できたら、もうすこし起こしたような走りかたしたいんだけどな、とか考えてる。
何度か発進をくりかえして、うまく出ること確かめて、「みなさん、いいですねえ」とお褒めの言葉をいただいて、おわり。
でも、駈歩よーいで準備を怠って扶助が通らない状態で遅れちゃったのが一度と、すっごくいいタイミングでポンと出たのに何故か逆手前だったのが一度、ミス。試合だったら許されない。(試合しないけど。)

乗り替わったひとは、なんかひさしぶりらしいし、もちろんポートマジンは初めてってことなんだけど、当然のことながらポートマジンは何の問題もなく素直に動いていた。いい馬でしょー。

全身洗ってやって、リンゴやって、おしまい。
ちなみに、馬を洗って、そのあと乾くまで牽いて歩ってるような時間、けっこう好きだったりする。
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ストロベリーナイト

2014-06-13 20:55:37 | 読んだ本
誉田哲也 2008年 光文社文庫版
えーと、4月くらいだったかな、ひとに面白いから読んでみってすすめられて、すぐ買ったんだけど、しばらく放っておいて、つい最近読んだ本。
(やっぱ自分で興味もったもんぢゃないと、動きがわるいね。)
私にすすめたひとの言い分は、「警察の内部事情とか、使われてる用語が、すごく正確なんだよ」ってことなんだが、なんでそんなとこにツボがあるのか、よくわからない。
というわけで、警視庁の女性警部補が活躍するミステリーなんだけど、私の興味もそのへんにしかなく読み進んでいく。
ふむふむ、「地取り」「ナシ割り」「マル害」「敷鑑」とか、このあたりがそうか。
>警察の内部評価は徹底した減点法だ。手柄は挙げて当たり前。ミスればこれでもかというほど叩かれる。しかもそれは、上にいけばいくほど厳しくなる仕組みになっている。
なんてのを読むと、ストーリーの進行よりも、そうかこのへんリアルな取材に基づいてんのかあ、なんて感想をもっちゃう。
で、肝心の事件は連続殺人、主人公が直感をフルに活かすようにして解決へとむかってくんだけど、まあいいか、そんなことは。
シリーズものだってことらしいが、ちょっと、このあと続けて読むとは思えない、いまんとこ。
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