kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

評価と感謝

2008-11-24 | 陸上競技
基本的に誰かに認められたいという部分は少ない。自分のペースでやるべき事をやっていきたいと考えています。まーかなり好き勝手にやっていると思いますが(笑)。

先日、うちのBOSSから今のチームの目標について話がありました。昨年は「4分04秒」を目標としてトレーニングルームに掲示していました。「届かないだろうと思って見ていた」と言われました。客観的に見て無理だという判断だったと思います。チームとして機能していない部分がかなりありましたから…。同じ事を繰り返すチームは強くなるはずはありません。私の指導力の問題も大きかったのでしょう…。
今年の選手の取り組む姿勢はかなりのものです。今年の目標は更に高くなっています。まだ書きませんが、昨年よりは高いのは確かです。4分04秒は今年でも十分出せたと思っていますから。BOSSから「去年は無理だと思ったが、今年は届くだろう。あとは準決勝勝負。」だと言っていただきました。ありがたい事です。評価されるためにやっているわけではありませんが、選手の頑張りを私以外の指導者が認めてくれるというのは嬉しいですね。

話の中で私が師事している方の話が出ました。「盗める所は全て盗め」というアドバイスをもらいました。もうかなり学ばせてもらってますが(笑)。そういう方と縁あって関わる事が出来るというのは非常に恵まれていると思います。普段あまり「評価」を口にされないBOSSが「評価」されるというのは非常に貴重な事です。

私は「人」に恵まれていると思います。今のチームが評価を受けるようになったのは、選手の頑張りが大きい。今のキャプテンの存在がかなり影響しています。私がやるように指示した事は必ずやりますし、他の選手の手本として「精神的な支え」になっています。その周りの選手達も非常に素直な子ですし、決して手を抜かない。指導はあまり変わっていないと思いますが、「やれば伸びる」というのを証明してくれています。選手に恵まれているのだと思います。感謝しなければいけません。

また、私に「力」を与えてくれる様々な指導者の方々にも感謝しなければいけません。私の「力」は微々たるモノです。それを伸ばして下さる&温かく見守って下さるおかげで少しずつ結果が伴ってきました。

評価を受けるべきは私ではないと思います。選手と私の周りにいる人達こそ評価を受けるべきだと思います。目標に向かうための「裏方」であり続けたいですね。私は様々な方に支えられています。それに対して恩返しをしていきたい。それが私を動かしている。出来ることを全てやりたい。それが未来につながると思います。様々な話を聞きながら成長していきたいですね。
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技術&トレーニングの意味について学ぶ

2008-11-24 | 陸上競技
今日は雨。かなり降っていました。今日からテスト週間に入りますが、家でグダグタやるよりは学校に来てこちらで時間を確保させる方が勉強すると思います。休みだから家で勉強するというのは単なる思い込みです。

練習前に頭のトレーニングとして技術的なモノの確認とエネルギー供給形態によるトレーニングについて板書を交えながら講義しました。日頃やっていることの「意味」をきちんと考えさせる必要があると思います。きっかけは昨日メールで「トレーニング」について聞かれたから。興味ある者に対してはきちんと説明して何のための練習かを理解させる事で練習の「質」が上がると思います。
技術的な話は本当に基本的な部分を話しました。直線的な動き(膝を締めて持ってくる)、縦の動き、フォローのタイミングを図説しながら話しました。見た目の動きと意識の違いについても説明しておきました。連続写真を見たりしただけでは100%間違える部分ですから。詳しくはまた別の機会に(無いかも知れませんが)。

後はエネルギー供給形態について。基本的な3つの形を理解させて、どの練習がそれにあてはまるかを教えました。エネルギー効率を高めるというのもトレーニングの狙いの1つです。漠然と練習に取り組むよりは確実に効果が高まると思います。技術的な部分は「意識させない」事で身につく事も多い。「意識が分からない」のとは違います。分からないまま「他の人がやっているから」で技術練習的な事をやっている指導者もいます。まー私には関係ない話ですが、「本質」を見抜こうとする努力が出来るかどうかの問題が大きいですね。

話がそれました、乳酸系について説明をしました。「たくさん出す」「出た状態で耐える」「出さない」の3つの要素を理解しておく必要があると思います。感覚的にこの辺りを理解している人もいると思います。それがきちんとトレーニングに導入されていれば問題は無いと思います。とにかく「走る」だけでは絶対に足りない部分がありますからね。「走っていたら強くなる」というのはある意味正しいですが、効率が悪い&一部しか伸びない危険性は高いと思います。速い選手は何をやっても速い。全体的なレベルを上げていくためには、きちんとした取り組みをしていかなければ「1人だけ速い」チームになってしまいます。そうならないために全体の意識を高める。素質があっても「気持ち」が無い者は強くなりきれない。そう思っています。

色々と考える事があって講義をしました。最大のきっかけは昨日メールで、「筋肉」と「乳酸」について聞かれた事です。選手達の意識は確実に変化しています。それにきちんと応えていけるようにしていきたいですね。私の自己満足で終わらないようにしていかなければいけません。有り得る話ですから。反応を見ながらやっていきます。
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文化祭後の練習

2008-11-23 | 陸上競技
文化祭が終わって練習をしました。きちんと区切りをつけなければいけません。ダラダラ「イベント」の雰囲気を引っ張って練習に集中できないようでは、これから先の伸びはありませんから。

練習に入る前に選手に簡単に話をしました。文化祭では「遊び」の部分が多かった。一般生徒と一緒に過ごす時間も多かったはずです。そのレベルに日常生活を合わせていくと絶対に強くはなれない。数年前、マイルで「県の表彰台」を目標にしていたときがありました。文化祭の前の水曜日に追い込み練習をして、その時に自分達の口で「県で表彰台に上る」と宣言していました。・・・が、文化祭終了後「身体を動かすように」と指示を出しておいたにも関わらず、「1年生がやらないから」という理由でクラスの打ち上げに参加。週が明けて練習前に「しばらく休みます」というメール。結局辞めてしまいました。よくある話かもしれませんがさすがに頭に来ましたね。私が練習を「やらせていた」のだと思います。この辺りからやりたくない者にやらせるのは無意味だと強く感じました。去る者は去れ。
だからこそ、練習前にもう一度確認をしました。遊びたいと思う者はそれでも構わない。部活を辞めてそれなりの生活をしなさい、と。キツイ言い方かもしれませんがそれくらいの「想い」がなければこの先絶対に「先生にやらされている」という気持ちが出てきてしまい、逃げることになると思いました。だったら最初からやる必要なし。お互いのためですから。

練習はタイヤ。1週間に1度は必ず入れています。非常に大事な練習だと位置づけています。加速段階の動き、中間の動き、後半の動き、それぞれを意識させながら練習に取り組みました。私自身余裕があったので動きを様々な角度から見ました。色々と修正する部分があります。つきっきりで何度も教えるのではなく、一度ポイントを意識させてからしばらく見ます。それで動き的に変わってくれば問題なし。変わらなければ別の「手段」を使って意識させなければいけません。指導者の「引き出し」を増やす努力が必要になります。昔みたいにガツガツやらなくなった気がします。それくらいでないと選手の「意識」は高くならない。そう感じています。「強くなりたい」のは選手自身でなければいけない。必要があれば自分から指導を受けに来ればいい。与えられるだけでは強くなる可能性は低いですからね。自ら聞きに来る姿勢をうちの選手は身につけなければいけないと思います。与えられるのは「当たり前」ではない。

全体的に動きに変化が見られるようになりました。タイヤを引っ張った後のスピードレベルを見ると非常に面白いですね。競争ではありませんが、タイヤで良い動きが出来る者はきちんと走れます。ポイントがずれてしまう者は走れません。顕著ですね。現時点で走る方はまずまずかなと感じています。きちんと身体作りを続けていけば動きも保てるようになると思います。

別メニュー組は自分達でやっていました。補強だけ見に行きましたが、壮絶でしたね。1人は泣きながらやっていました・・・。指導者が追い込まなくてもきちんと自分で出来るようになっています。涙・・・。泣くから強くなるわけではないと思います。苦しいから泣くのでは未来はない。一時的な感情で終わります。「動かそうとしてそれでも動かないから悔しくて・・・」と言っていました。自らの意思で強くなろうとしています。大事なことです。この子が飛躍的に強くならなければうちは戦えません。それは本人も自覚しています。これくらいの気持ちを持つ選手でなければこれから先戦うことは出来ないと思います。あと2週間は走らせません。どちらが強くなるのかは分かりませんが、走れる者はもっと高い意識でやらなければ置いて行かれてしまうのではないかという感じを受けています。

来週からはテスト週間に入ります。基本的な練習と走練習。これを繰り返します。長時間の練習は出来ませんが(それでもやってますが)、時間が取れないからこそ1つ1つを大事にしていく必要があると思います。ここで「差」がつく。文化祭翌日、友達と遊ぶ約束をしている可能性もありますが、しっかりと勉強するように指示を出しました。これも本人達がどれだけ「自覚」があるかです。考えて取り組んで欲しいですね。
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一生懸命にやることの意味

2008-11-23 | 陸上競技
文化祭でした。今担任をしているクラスは女子クラスです。他の担任よりはこの子達に話す機会も多いと思います。単純に良い悪いを伝えるのではなく、どういう風に生活すると「意味」が見えてくるかについてもかなり話します。全員に伝わっているとは思いませんが、それでもかなり話します。基本的に話が好きだというのもあるのですが(笑)。

クラス展示、他のクラスは残念ながら2時間もあれば十分出来るレベルの準備でした。写真を貼ったりしていましたが本当にみんなでやる文化祭レベルではないと思います。これなら前日だけの準備でも十分です。今回はうちの子達が「風船で何かを作りたい」というのでひたすら作りました。全員とまではいきませんでしたが(時間の関係上)、かなり多くの子が遅くまで残って取り組んでいました。前日残ってやっていたのはうちのクラスだけ。その中でワイワイ言いながらやっていました。こういう時間というのは大事だと思います。別に担任が主導権を握ってあれをやれこれをやれという必要は全くない。サポートするだけで十分だと思います。教育の主体は「生徒」ですから。陸上競技も主体は「選手」で、指導者はあくまで裏方だと思います。勘違いしてしまう人もいますが・・・。

とにかく生徒には「やるからには一生懸命にやれ」と話しています。徹底的にやる。今回は早い段階からパーカーを作りました。女クラですからこういうのは大事な要素です。一体感というか「仲間意識」が芽生えますからね。これは私が作りたかったというのも大きい(笑)。今年はきちんと作ろうと話したらあっという間に生徒がデザインを考えてくれました。非常に可愛らしい柄で大好評。これに対してもあーだこーだ言う人もいますが、「イベント」として考えていますから私は全く問題ないと考えています。

この子達にとって高校生活の文化祭は3回しかありません。はっきりいって楽しまないと損。準備なども適当にやって周りが何かするのに乗っかって楽しむというのでは記憶には残りません。一生懸命に取り組んでそれで初めてクラスとしての一体感が出てきます。学校での活動主体は基本、クラスです。そこがどれだけ大事か。こういう場面でお互いの良いところ、悪いところに気づくのです。そうやって人間関係を作っていく。これも勉強です。適当にやっていたらそういうことにも気づけません。全く無意味です。中途半端にやるならやらない方が良いと私は思っています。何も得るモノがないのだから・・・。

クラスの子達、非常にいい顔をしていました。展示企画の部では「最優秀賞」をもらいました。そのために使った労力と時間は間違いなくうちが一番ですから。たった数時間のためにその倍以上の時間を使って準備する。「どうせ壊すんだから」という考え方を持っていたのではこういう行事の意味はありません。やるんだったら徹底的にやる方が良い。これは部活動なんかにも当てはまりますね。100m選手は10数秒のために1年間練習する。自分が何時間もかけて努力をして取り組んだということに意味がある。全く同じです。嬉しくて涙を流している子もいました。それだけ「心」が動いたのです。

「一生懸命になる」ということで様々なことが学べます。伝える対象が「選手」「生徒」と違う。そうなると「方法論」も違ってくる。目指す場所は同じです。「心」を動かすこと。何かに取り組む中で学ぶことです。「選手」と「生徒」に同じ方法で伝えることは出来ません。競技に興味がない「生徒」にひたすら走らせることでは何も伝わりませんからね。「伝えたいモノ」があるかどうかというのは今の仕事にとって非常に大事だと思います。「頭が良い」=「記憶力が良い」というのが今の評価です。はっきりいって無意味だと思いますね。勉強が出来るから人間的に優れているというのは決してイコールではない。もちろん、勉強はさせますがこれも「手段」の一つです。全てはつながっていますから。「勉強」が出来れば人間性は問わないというのは「教育」ではないですから。

自分のクラスにとって非常に意味のある文化祭だったと思います。良い時間を過ごせました。
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文化祭

2008-11-21 | 陸上競技
文化祭が始まりました。どうもうちの学校は盛り上がりというか全体的に「頑張るぞ」という部分が足りません。細かいことは書きません。お許しを。

一応私は担任をしているのでその部分はなんとかやっていきたいなという想いがあります。午後から明日の一般公開の準備なのでクラス判断で放課になります。早いところは13時には帰宅。おいおい。もったいないでしょ!?こうやってみんなで何か出来るというチャンスを逃すのはもったいないと思います。

私は部活も力を入れていますが、この手のこともかなり力を入れている方だと思います。端から見ると「無意味」と思われるかもしれませんが、この子達にとっては一生に1回しかない高校2年生の文化祭です。そこで「思い出」になるモノが無ければ面白くありません。それなりにやって、誰かが準備したモノに乗っかってワイワイ言うだけでは意味はないと思います。クラスの展示、生徒はかなり頑張ってくれました。これだって1日のためにそこまでやる必要はないと言われる可能性は十分にある。でも、その1日のために一生懸命になることで感じることはたくさんあります。

日頃教室で話をしている友達の意外な姿を見たり、自分と共通する部分を見つけたり。すぐに帰ってしまってもこういう部分は見えてきません。卒業するときに「そういえば文化祭、ひたすら風船ふくらましたよね」っていので良いと思います。それが「記憶」に残るなら。そういう機会を設けるのが「担任」の仕事だと思います。日頃は指導者としての視点で物事を書きますが、はっきり言って指導者も担任も「目指すモノ」は同じだと思います。教科指導はもちろん大切。でも、文化祭のようなイベントごとで力を発揮できる生徒だっているのです。「自分らしさ」を出せる場所を作ってあげることも必要です。勉強が出来ることは重要ですが、それが全てではない。そう思っています。

クラスの展示、かなり遅くまでやっていました。うちの部の選手もいますが、部活とは違う部分を見ることが出来ます。非常に面白いですね。一人友達から「飴」を配られていて、「自分はいらない」と断っていました。単に飴が嫌いなのか?!多分違うと思います。こういう部分での「自己管理」がきちんと出来るようになってきているのだと思います。文化祭当日はきっと模擬店の物を色々食べたりするのでしょうが、間食になるような物は基本的に拒否。そういう姿勢が競技にもつながります。日常生活がきちんと送れるようになれば競技力も自然と向上する。まー私がそう思っただけで本当に飴が嫌いなのかもしれませんが(笑)。

明日は一般公開。終了後、気持ちを切り替えて練習します。やるべきことは必ずやります。その姿勢を忘れてはいけない。そう思います。

若干疲れているとは思いますが、全力で取り組んでいく事から多くのことを学んで欲しいですね。
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自分で決める目標

2008-11-20 | 陸上競技
先ほどの記事の続き。

目標設定をきちんと自分でする必要があると思います。ここがきちんと出来ないと「嫌なのにやらされている」という感じが出てきます。どうせやるなら自分の意思でやるべきです。そうでなければ「競技」を通じて学ぶことはありません。「楽しい」だけなら別のことをやれば済む話ですから。

私は無理矢理やらせたくはありません。本人達が口にした目標でもこちらが誘導した部分があり、これまで何度も失敗していますから。はっきりいって無意味だと感じています。本人が「インターハイに行きたい」「中国に行きたい」「○○秒を目指したい」というのであれば、それに合わせた指導をします。「県総体に出たい」という意識レベルの者を無理矢理引っ張って「中国大会」を目指すことは意味がありません。力があるなしは関係ないと思います。今は力が無くても「中国に行きたい」と思って練習をしている選手はたくさんいます。その子達のためにどれだけ指導者が本気になれるか。これは私が尊敬する指導者の姿勢から学んだモノです。決して口にはされませんが、そういう「想い」が伝わってきます。中学時代の実績だけではなく、指導者によってどれだけ本人の気持ちが変わるかということが重要だという考えをもたれていると思っています。私も全く同じ気持ちでいます。強いから指導をするのではありません。「強くなりたい」と思っていても頑張り方を知らない選手もいます。その子にどうやって手を差し伸べていくか?部活動はあくまで「教育活動」だと思っていますから。その子達に「頑張り方」を教えるのも必要です。もちろん、かなり厳しいことを言う必要がありますが、友達ではないので適当に済ますわけにはいきません。

逆に「目標」を口にした限りは、それに向けて最大限のことをやらせます。いくら選手の意識が高くなったとしても、苦しい場面で「自分は頑張っている」という気持ちが必ず出てきます。そこでどれだけ自分のために努力をさせるか?自己満足で終わらないように刺激を与えなければいけません。だから私は厳しいことも言います。選手が昨日の日誌に「先生から今のままでは中国にすら行けないと言われて、本当に悔しくて涙が止まらなかった」と書いていました(本当はこんなに優し言い方していませんが・・・)。それでも「強くなりたい」と思って自転車をこぎ続けることが出来たと書いていました。間違いなく強くなると思います。意識レベルが少し上がってきました。こういう「積み重ね」が本当に強くなるためには必要なのです。私は選手の努力を認めています。「全くやっていない」とは思いません。かなりやっていると思いますが、そこに満足してしまったら伸びはストップです。絶対に強くなりません。だから一番苦しい場面で私が声を荒げるのです。そうすることでもう一つ頑張れる。仲間同士の声も非常に大事ですが、それだけでは不十分。「甘え」が出ます。自分で決めた目標に到達するためにはキツイ言い方をしてでもやらなければいけない。頑張り方を知らない選手にはきちんと指導して頑張れるようにしてあげなければいけません。それが私の役目だと感じています。

うちのチームの女子、かなりお互いを意識しています。女子の400m、400mHはチーム内で勝たなければ上位入賞はないのですから。偉そうな事をいうかもしれませんが、現時点での1,2年生ランキングは女子の400mは4~6位はうちの選手ですし、400mHは2,3位はうちです。来年も同じではないと思いますが、この手の種目で上位にいるのは間違いありません。目の前にいる選手に勝たなければ順位は上がらないのです。同様にマイルを走ろうと思えばその選手達に勝たなければメンバーにすら入れません。だから勝てないと「悔しい」という想いが強くなる。勝てない限りは中国はないと思うべきです。自分より上のランキングの者が目の前にいるのだから、確率は間違いなく低くなります。だから勝たなければいけない。チーム内で勝てない者が中国に行けるほど甘くはないのです。

ランキングは持ちタイムだけなので冬の取り組み次第では大幅に変わると思っています。400mは表彰台を2つ狙います。400mHも同様。最低でも中国の予選通過、2人は決勝へ。それが選手と私、チームの「目標」です。県内で戦えない選手が集まっても「中国に参加する」だけになってしまう。今の女子の目標は「マイルでインターハイ」です。可能性が低いのは私も選手も分かっています。それでも「目標」として掲げているのは、「最大限の努力をすれば届く可能性がある」からです。そのためには辛いトレーニングから逃げることはできません。うちのような普通のチームが大きな目標を目指すには、中途半端な努力では届きませんから。これにマイルメンバー争いが生まれると本当に可能性が出てきます。全員が強くならなければいけません。

2年生女子は目標変更なし。1年女子は4人とも目標設定の紙を持って帰ると言っていました。どこまで変更するのかは分かりませんが、2年生に、同級生に刺激を受けているのは間違いないと思います。本当に強くなりたいならどれだけ「心」が強くなるかです。目標を掲げるだけではなくそのために必要な努力をしなければいけません。漠然と「頑張る」のではなく、目指す場所に向けて自分の良さを伸ばし、必要なモノを身につける。2年生の1人がみんなの前で「誰にも負けたくない」と口にしました。挑戦状です(笑)。他の者が勝とうとする気持ちを持たなければいけません。勝たせてはいけない。チームのためになりません。競争が必要です。

昨日の練習で感じたことを選手の前でいろいろと話しました。どこまで伝わるか?
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目標の再検討と必然

2008-11-20 | 陸上競技
今日は文化祭前日。あまり文化祭だという雰囲気はありません(笑)。そんなもんでしょうか・・・。

練習はメディ投げとウエイト&補強。基本的な部分を繰り返しています。昨日のダメージもあるだろうと思ったので、股関節等の補強は控えました。補強は体幹部中心。私は吹奏楽部との打ち合わせもあり、練習の大半は選手任せ。今回の文化祭うちのクラスの吹奏楽部員から頼まれたので参加することになりました。うちの選手は大事ですが、クラスの子達も非常に大事ですからこの辺りは理解してもらわないといけません。

私が練習に戻ったときは補強を実施していました。その後軽く(?)ミーティング。夏の初めに書かせた「目標シート」を返してそれを見直させました。夏の時点で設定した目標、最低限をクリアしたと自分で思う者が約半分。どういう部分か聞きましたが、目標を達成できなかった「原因」を話す者が大半でした。もちろん「原因」を探ることは重要です。しかし、それだけは不十分なのでもう一度全員に「夏からの練習で他の選手に勝っていると思うこと言え!!」と投げかけました。それぞれが話していました。ここで気づかなければいけません。自分の考え方がマイナスの方向に目が向いてしまっていることに。これでは強くなれません。根本的に「自分ができなかったこと」ばかり考える傾向が強い。もっとプラスの面に目を向けていく必要があります。

昨日の練習日誌でほとんどの者が「苦しいときに身体を動かすことができた」「みんながいるから練習ができる」と書いていました。この部分、非常に大事です。今の自分にとってプラスになるモノをしっかりと考えていく必要があります。この環境だったら強くなれると思うならそこを大切にしていく。忘れてはいけない部分です。選手には「偶然」と「必然」について話しました。goo辞典によると「偶然」とは「何の因果関係もなく、予測していないことが起こること」「たまたま」という意味です。同じく「必然」は「必ずそうなると決まっていること」です。私はうちの選手がうちの学校に集まって、同じ部活に入り時間と空間を共有することは「必然」だと思っています。運命的なモノがあると。そこには何かしらの意味がある。その意味を大事にしなければいけない。誰か一人でもいなければうちの今のチームは成立しないし、私がいなければ同じくチームは成立しなかった。だからこれだけの人間が1つの場所に集まって「目標」に向けて努力していくというのは「たまたま」ではなく「運命的なモノ」なのです。だから今いる「仲間」と一緒に様々なことに取り組むことが大切になってくる。

同じく「夢」と「目標」について。blogには数年前から何度か書いていますが「夢」と「目標」は違うと思っています。「夢」とはいつかできたらいいなという希望が大きなウエイトを占めているモノです。達成できるかどうかはわかりません。あくまで希望ですから。「目標」とは最大限に努力すればなんとか到達することが出来るモノ。つまり人を動かすエネルギーになるモノです。これは高すぎても低すぎても意味をなさない。最大限の努力をしてなんとか届くモノですから、絶対に到達できるモノ、逆に絶対に届かないモノでは意味がない。冬期練習に入る前に「来年度の目標」を設定させました。今のチーム状況、自分の意識でその「目標」が適切かどうかを考えていく必要があります。ひょっとしたら高すぎるかもしれないし低すぎるかもしれない。誰かに聞くのではなく自分自身で判断する「目標」です。最大限に努力していけば届くモノを最初から設定できている者もいますし、逆に漠然として「目標」として意味をなさない者もいます。それは自分で修正していけばいい。冬期練習をしていて「もっと出来る」と思えばさらに修正する。それで良いと思います。誰かに与えられた「目標」では意味がありませんからね。しっかりと自分で決めていく必要があります。

少し長くなりました。記事を変えます(笑)。読む人がしんどいので(今更??)。
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寒空の追い込み

2008-11-19 | 陸上競技
今日は昨日にもまして寒かったですね。朝は小雪がぱらついていました。気温が4度くらいだったみたいで風まで吹いて辛い日でした。

かなり寒くなるというのは予想されていたので、スパイクを履いて走るのを避けて自転車練習にする事にしていました。最近は数人の故障者もいるので全員で練習する事が少なかったので、きちんと雰囲気を作ることを大切にしました。

グループを3つに分けて取り組みました。各グループに分ける事で周りを見る事も出来るし、無駄にRestを使わなくて済みます。全員が一気に出来る練習ではありませんから、有効に時間を使う必要があります。
いつもは故障者だけが取り組む練習ですが、どれだけ苦しい負荷に耐えているのかを走れる選手もきちんと分からなければいけません。かなり追い込みました。前半の練習で乳酸が上手く蓄積出来ない者が数名いました。回転数をかなり上げてきちんと踏み込まなければ前にも進みませんし、筋力が上手く発揮出来ないので乳酸も出てきません。

苦しい場面で気持ちを口に出すように話しました。自分の想いを強くするために口に出す。一番苦しくて身体が悲鳴をあげている中でどれだけ身体を動かせるか?自分の目標に向けてどれだけの力を生み出せるか??やるかやらないかを決めるのは自分自身です。乳酸が蓄積した状態で身体を動かし続ける苦しさ負けずに向き合えるか?選手が何度も「苦しいときにしっかりと自分と向き合って」と言っていました。その通りです。楽をするのは簡単ですがそれでは何も生み出しません。私はかなり声を荒げました。どれだけ意識が高くなっても追い込み切れない部分はあります。そこを私が声をかける事でもう一度意識して動かす事ができます。指導者の役割はここにもあります。見ていて楽しいから練習をさせているわけではありません。選手が強くなるために最大限の努力が出来るようにしなければいけません。最後はかなりダウンしていました。当然ですね。よく追いこんだと思いますね。

乳酸をためまくった後にさらに補強をしました。身体を動かして疲れ切ったであろう状態でサーキットのような補強。辛いでしょうね。分かってはいますが、やらなければいけないトレーニングだと思います。今は「動きの基本の習得」「基礎体力向上」が課題です。最も重視すべきは「負けない心」だと考えます。全ての基本となる「心」が無ければ絶対に強くはなれないのです。動かし続けるのは「キツイ」という気持ちに「強くなりたいなら」という気持ちが勝った時です。ここがきちんと身につかないと妥協してしまう部分が出てしまいます。静まり返ったグランドにうちの選手の声だけが響き続けていました。「強くなりたい」という気持ちが前面に出て来ていました。
野球部が隣でウエイトをしていましたが、今の時点では意識が随分違うのでうちの練習を呆然と見ている者がいました。当然です。普通の状態ではここまでできません。私は野球部も意識して声を出していました。うちの姿を見て、「自分達もやらなければ」という気持ちになって欲しい。1つの部活だけではなく、多くの部が「強くなりたい」と思って取り組む雰囲気にならなければ全体的なレベルは上がりませんから。

うちの男子もかなり意識が上がりましたが、まだ女子のレベルには届きません。女子は別格です…。苦しい場面で1年生がやっと声を出し始めました。見ている時にではなく、自分が補強をやっていて苦しい時に声を出していました。1年生女子の意識レベルが上がっていくというのはチームにとってかなり大きい。
更に2年生女子は…、強いですね。自分が終わって他のグループがやっている時にも腕振りを繰り返したり、スクワットをしていました。他の者よりも負荷をかけようとする姿勢は圧巻です。1人は「自転車で追い込み切れなかった」という気持ちが身体を動かしていたようです。もう1人は1つの動きで男子よりも速いスピードで動かし続けていました。重さは男子と同じ。苦しさに勝てるようになってきました。

何度も書きますが、私は選手が苦しむから楽しいのではありません。あえて厳しい声かけをすることで「心」の中にある「強くなりたい」という気持ちを引き出すのです。自分で限界だと思っている部分はまだ7~8割です。まだまだ出せるのを「心」が抑えてしまうのです。そこを越えるために何をするのか?弱さに打ち勝つ以外にはありません。そのための指導者です。

寒い中、過去最高の意識レベルで練習ができました。強くなれると思います。私自身想うことがたくさんありますが、それはまた書きます。
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基本的な練習&意識と動きの差

2008-11-18 | 陸上競技
今日は朝からかなり寒い。テンションも上がりません。朝、ものすごくカチンと来る事があってものすごく不機嫌になりました。手順を踏んで動いていますが、ここまで適当に扱われると…。何なんでしょうね(怒)。

それでも放課後、選手はきちんと練習をしました。基本的な動きを確認し続けました。週の大半は動きを身につける時間に使っています。走るだけでは身につかない動きを徹底的に意識させます。スピードが上がった状態ではなかなか意識できませんからね。「走るのが最大のトレーニング」というのは間違いない事実ですが、それだけでは十分ではないと考えています。走るための基本的なモノを身につけていく必要があります。

見た目の動きと意識には大きな差があります。気がつかない人もいます。他の部分を意識して「結果的」に見た目の動きにつながる。《肘を曲げる》という動作は単純に肘に意識して曲げる事が出来るのは誰でも分かります。手で肩を触るという動作をしてみると「肘」が曲がるという見た目の動きは同じになります。意識は全く違いますが動作は同じ。走りの意識に関しても同様だと思います。わざわざここに書くほど優しくない(笑)ので書きませんが、気がつかず見た目の動きだけで左右されている人も多いでしょうね。ポイントがズレています。

何度も繰り返し話しています。動きの課題を絶えず意識させています。脚が巻いてしまう動きは修正しない限り、絶対に変わりません。本人が直そうとしない限り間違いなく直りません。目標とする動きの意識を明確にしておかなければ方向性が定まりません。集中して課題を克服しなければ、春先に勝負はできない。意識していかなければ。

あとはウエイトと補強。BOXを使っての下半身補強と股関節walkはかなり負荷がかかります。まだまだ基礎筋力が足りないですね。初めてやった時は5m持ちませんでしたが、今は10mなんとか持つようになってきました(笑)。その姿を見ていると継続する事の大切さを改めて感じました。毎日きちんと練習していけば確実に強くなります。1日ではその変化に気付かなくても1週間、1ヶ月単位では「差」が見えてきます。だから今からきちんと意識して取り組む事で十分強くなれる。

明日はみんなで自転車こぎをします。故障組の「辛さ」を感じていく事と「耐乳酸」能力の向上を目指します。強くなるためにあえて苦しさに向かわなければいけません。そういう状況を作り出すのが私の仕事です。本当に強くなりたいなら、自分と向き合い苦しさを乗り越えていく必要があります。しっかり取り組みます。
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それぞれの練習

2008-11-17 | 陸上競技
今日は朝から肌寒い日でした。とはいっても11月中旬なのでこれくらいの気候でないとおかしいのですが。

今日はハードルを使った技術練習。様々な要素を含んだ練習になります。接地のポジション、タイミングや身体のコントロール等今のうちが目指す部分の練習です。手を変え品を変え、色々な方法で動きの習得を目指しています。最近は特に身体のコントロールに課題を置いていますから、調整力を高めるためには大切な練習だと思います。
うちには400mHの選手が2人いますから、ハードル練習としても重要です。日頃特別ハードル練習の時間は取りませんから、こういう形でハードリングを磨くのも必要。練習の一環としてのハードル練習がきちんと専門に生きてきます。

ハードル練習をした後のスプリント練習、選手達はかなりスピードを感じるようです。技術的なモノを意識して取り組むので、平地の走りになると解放されたのかかなりスピードが上がります。この感覚を身につけていくために前半の練習を使っているのです。動きが崩れていた選手も少しずつ戻ってきています。崩れるのは簡単ですが、戻すのはかなり時間がかかります。最近の練習がきっかけになって感覚をしっかりと作っていきたいですね。

足の痛みを感じている故障組は完全別メニュー。自転車練習と補強をかなりやりました。走練習よりも確実にキツイと思います。それでもチャレンジさせました。故障しているとどうしてもマイナス思考になりやすく、「自分は練習できていない」という焦りを生みます。それではチームにとっても本人にとってもプラスになりません。脚の筋肉にかなりダメージが来るのを覚悟した上で追い込みました。私は付いて行かず、選手同士で声を掛け合いながら練習に取り組ませました。「強くなる」という「想い」が本物なら、苦しい場面でどれだけ自分自身と向き合えるかが重要になってきます。競技場に戻って来てから、走練習をしている選手の前で補強でさらに追い込みました。これはチーム内の競争意識を持たせるためです。
故障組はその前にかなり追い込んでいるのは、先週の自転車練習をしたあとの話を聞いてみんな分かっています。その状態で更に身体を動かし続けるのですから、見ている方も辛いですね。それでも故障組は自分を追い込み続けました。その姿を見て「強くなって欲しい」と強く思いました。これまでに無い意識レベルで取り組めていたと。終わった後は動けませんでした。ここまで練習が出来るようになるのは各自の「気持ち」が、「想い」が強いからだと思います。

全体の前でも簡単に話をしました。きちんと目標に向けて努力を続ける事が出来れば、届く可能性がある選手達だと思います。私はその「想い」に応えていく義務があります。いや、応えていきたいと「心」から思います。選手には「心」をどう成長させるかを考えていくように話しました。全てを決めるのは「心」です。どちらの方向に「心」を動かすのかで全ては決まります。やるからには全ての事に一生懸命になれる人間になって欲しい。今は文化祭前。その準備も、練習も、身体のケアも一生懸命になれる人間に成長して欲しい。それが目標に到達するためには必要です。

良い練習ができました。継続していきたいですね。
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