kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

同じことを繰り返さない

2011-07-16 | 陸上競技
金曜日、この日もかなり暑かったですね。夏休みに朝から練習することを考えるとちょっとゾッとします。本当に熱中症対策をしないと大変なことになりますね。朝練は体幹補強。重りを使って強い負荷をかけました。腹筋や背筋は大きな筋肉です。普通の練習では回数をこなすことができます。強い筋肉ですからある程度の負荷をかけて回数をいく必要があります。

午後は少し軽めに設定していました。本来であればしっかりと走っておきたい所ですが1年生は疲れが出ていますから故障をする前に抑えておきたいと。基本的な練習を実施した後スタート練習。この時にピストルと雷管を学校に忘れてきた事が判明。私が取りに行くことにしました。練習の時に必要な物を準備しておくのは当然のことです。誰かが持ってくるだろうという人任せな部分があれば絶対に上手くいきません。少しの事だと流すわけにはいきません。この手の事があれば間違いなく崩れていきますから。

取りに行った後にスタートをやりました。が、ここでも問題が。30mの手前にもコーンを置いていました。前回それぞれの区間のポイントを指示して練習に取り組ませましたが、30mを走るときに10m地点のコーンで止めた者がいました。勘違いだったのだとは思いますが10mと30mを間違えるというのは通常考えられません。スタートしてから加速している段階ですから10m程度で終わったら練習の意味はありません。かなり注意をしたにも関わらずまたも10m地点で同じ者が止めました。他の者は当然30mまで走ります。注意力の問題です。何のための練習かを考えると自然とやることは見えてくるはずです。2度目でしたからかなり厳しく注意をしました。当然です。このまま許していたら練習の意味が全くありません。深く反省して行動を改めなければ次も同じことをしてしまいます。

女子エースは最近男子と走らせるようにしています。自分より少し速い者と競り合う事でハイレベルな練習となります。気は抜けませんから。男子も女子には負けられませんからしっかりと走ることができます。お互いに強くなることができますからメリットは大きいですね。数本はかなり良い走りをしました。これまでと比べると高いレベルで安定してきた感じがあります。他の者も走れるようになってきています。

その後バトン走をしましたが、また途中で「脚が痛いから走れない」と言いに来た者がいます。先程スタート練習で注意をした者です…。ここはやはりつながっていると思いますね。入学当初から一人だけ故障が続きます。特別に練習を増やしている訳ではありませんし、どちらかというと少なくなっています。何度も注意をしてきましたがなかなか真剣に話を聞くことができません。注意を受けていることを感じ取らないといけないのに深い反省をしていませんから同じことを繰り返すのです。
故障を繰り返すと練習が積めません。大きな大会を経験していますが、練習が積めないと次はありません。この事は以前から繰り返し注意をしています。故障を回復させるためには最大限の治療をしなければ無理です。中国大会の前にも注意をしていましたがなかなか改善されません。この子が大きく伸びないとうちが来年インターハイに行くのは間違いなく不可能です。だからこそ厳しく言うのです。

高校生だから…ではないと思います。ダメなものはダメです。特に1人の行動が周りに多大な迷惑をかける事に関しては絶対に許してはいけないと思います。「心」が変わるにはキッカケが必要です。本気で怒らないと分からないこともあります。走れないから辛いで終わらせるわけにはいきません。今後の事を考えるとここは大きなポイントになります。

繰り返したらいけないのです。その都度深く反省をし、行動を改めない限りはまた同じことをしてしまいます。強くなるためには考え方と行動を変えていかないといけません。大きく成長してくれることを期待したいと思います。さすがに厳しく話したのでキャプテンに少し話をするように指示を出しておきました。チームとしての取り組みですから。

本当のチームになるためにしっかりと進んでいきたいと思います。
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掃除をする

2011-07-15 | 陸上競技
金曜日、授業の時間を1時間使って実習棟の掃除をしようということになりました。普段の大掃除は30分程度しか取れません。7月一杯で産休に入られる先生が「休みに入る前にキレイにしたい」と言われたので選択授業のうちのいくつかの授業の時間に掃除に当たりました。めちゃくちゃキレイ好きですから逆らえません(笑)。

私は廊下の掃除係りを任命されました。素直に従います(笑)。うちの学校にはポリッシャーという電動の掃除機械があります。よくサマンサジャパンや清掃業者が床をキレイにするために使うやつです。高速で回転して床を磨きあげます。前回卒業生を送り出した時には教室をキレイにしました。ある程度上手く使えるようになっている自信がありました。生徒に使用させて怪我をするといけないので私がやることにしました。
しかし、何故かむちゃくちゃパワーが増していました。とても1人で支えきれるレベルでは無くなっていました。最初はいつも通りに使おうとしましたが電源を入れると暴れ馬のように制御が利きません。抑えるレベルの動きではありません。持っている手が吹き飛ばされる感じでした。このままではまずいというので全力で止めにかかりましたがやはり無理でした。足にぶつかって胸にもハンドルが当たり大変なことになりました…。足首に大きなダメージを受け、太股や逆足の足首、胸は完全に打撲です。命懸けで止めました。笑えないくらい全力です。
1人では無理なので本体を数人で押さえながらやってみましたがそれでもコントロール出来ないくらいのパワーでした。後で確認してみると工業系でも使おうとして体重100キロ以上ありそうな教員が押さえていても全くダメだったという事でした。使い方の問題ではなく何故か大幅パワーアップしていたのです。かなり痛いですがこれは労災なんじゃないかと思いますね。言っても伝わらないだろうから言いませんが。

仕方ないので廊下担当の生徒と一緒にクレンザーと硬いスポンジで擦りながらキレイにしていくことにしました。もちろん簡単なことではありませんがやろうと言い出した先生の気持ちを大切にしたいと思ったので。自分が職場から離れる前に少しでも実習棟をきれいにしておきたいという気持ちからです。汲み取らないといけません。

生徒は全力でスポンジで磨いてくれました。他の掃除が終わった生徒も協力してくれました。しかし、1時間では到底終わりません。次の時間は私が担任をしているクラスの授業です。この掃除は半分はうちのクラスの生徒がやっていました。私の独断で生徒に次の時間も実習棟の掃除を続けると伝えました。普段なら面倒だと言いそうなものですが、40人全員が全力で掃除をする事に承諾してくれました。廊下を磨く者、トイレ掃除をする者、窓磨きをする者とクラスの40人全員が手を抜かず一生懸命にやってくれました。これはすごく嬉しかったですね。私も全力でやっていましたから生徒もやらなければいけないという雰囲気があったのかもしれませんが(笑)。

授業は2時間なくなってしまいました。しかし、それよりももっと大きな意味がある時間だったと思います。終わった後、多くの生徒が充実した表情をしていました。こういう経験をしていくことが大切なのです。座って学ぶこと以外の事が大事だったりします。みんなで1つのことをやっていく中でコミュニケーションを取ったり、時間を共有していく。普段は分からないクラスメイトの一面を知ることができる。色々な関わり方をしていく事で人間の幅が広がっていきます。

大切な時間だったと思います。私も多くの生徒と話をしながらやることが出来ました。貴重な時間でした。足は痛いですが(笑)。
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熱中症は怖い…

2011-07-15 | 陸上競技
先日、広島の高校野球の試合で熱中症により複数の選手が倒れてしまい、没収試合となったことに少しだけ触れました。守備につく人がいなくなった場合は没収試合となる。これを私は「引き分け再試合」だと考えていました。が、詳しく聞いてみると没収試合とは「人数が足りなくなった方が負け」となるものだそうです。これ以上試合が続けられないからそこで終わり。得点上は勝っていても負け試合となってしまうようです。辛いですね。この試合は延長戦までもつれ込んでいたためそこまでの人数が出場不可能になったのだとは思いますが、新聞によると両チーム合わせて10人以上が試合に出られない状態になっていたということでした(20人?)。

このような状態であれは早い段階で対策は打てなかったのかと思います。全ての試合に影響してきますから簡単にはいかない部分が多いとは思いますが、3年生にとっては大きな事です。決着がつくまできちんと戦わせてあげたいと感じました。納得できる負けかどうかは大きい。まー負けて納得というのはあり得ないのですが…。微妙なニュアンスですが大きく違うと思います。

昨日県内の高校でも熱中症により複数の生徒が体調不良を訴え数人は救急車で病院に運ばれたというニュースを見ました。30人以上が熱中症の症状だったようです。大きな事件です。昼の1時過ぎの出来事のようですから水分不足が原因だとは考えにくい。食事の時に水分は補給しているでしょうから。昼食時にクーラーが効いている涼しい部屋に入った後にいきなり炎天下に出たのが大きく影響しているのではないかと思います。温度差が激しすぎます。いきなり30人以上ですからね…。

私としては当たり前だと思っていることであっても選手は全く分かっていないことがあります。今年学内にクーラーが入る時に念のために全体に「家ではできるだけクーラーを使わないようにしないと練習が出来なくなるから気を付けるように」話しました。すると「23度に設定して過ごしていた」という者が…。非常に危険だと思いますね。この状態で何も言わなかったら間違いなく熱中症で体調を崩していたと思います。細かいことですがやはり言い続けないとダメだなと感じました。
練習中には水道で顔を洗ったり手足を濡らして表面の温度を下げるように指示をしています。水分摂取は当たり前ですがこういったこともしつこく言っていかなければいけないと感じています。時には頭から水を被ることも必要になるでしょう。自分達の工夫次第でいくらでも予防はできます。暑さに慣れているから大丈夫なんてことはありません。

これから暑い中での練習が続きます。細心の注意を払ってやっていきたいと思います。
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少し抑える

2011-07-14 | 陸上競技
木曜日、この日も暑かったですね。もうこれが当たり前になってしまうのでしょうか…。とにかく暑さに弱いですから辛いですね。県内の高校でも昼間に30人以上の生徒が熱中症で倒れたと夜のテレビでやっていましたが、5年くらい前だとこんなことはなかったと思います。どうなっているのでしょうか。

朝は昨日の疲労があるだろうと判断してマッサージのみとしました。この際、先日から申し出があった「女子だけのミーティング」を実施させました。内容は分かりませんが自分達が必要だと感じてやろうというのですから止める必要はないだろうと。全て指導者に言われてやっていくようなチームではどうにもなりませんから。

午後は身体作りを中心としました。前日の練習中にスパイクが壊れている者が2名いることが判明。この状態では練習になりません。1足は中学校の先生が使わなくなったスパイクを譲ってくれるということでした。本当に助かります。感謝ですね。もう1人の選手が家から持ってきたスパイクを見るとピンが削れて外れなくなっているものがありました。このようなピンでは走れません。一時的に走れたとしても1ヶ月もすればスパイクの役目を果たさないものになってしまいます。仕方ないので練習中に工業の施設を使わせてもらって外すことにしました。
錆びているのもありましたからピンがスパイクと完全に一体化していました。ちょっとやそっとでは外れません。ヤスリで削って万力で挟んで取ろうとしましたが全く…です。クレ556を使って錆びているピンとネジになっている部分にスプレーしてまたチャレンジ。削りまくって何とか外すことができました。いやー汗だくになりました。これで新しいスパイクを買わなくて済みます。

練習に戻るとBOX補強が終わるところでした。ここ最近は丁寧に使う部分を意識させながらやっています。普段よりも股関節に疲労が蓄積しているようです。そういう部分も踏まえて練習量を少し抑えることにしました。
外補強をやりましたが疲れてきて、重りを置くときに雑に扱うのが目につきました。投げるような感じで物を置きます。握力が低下したり、上半身に疲れが蓄積してくるのは仕方ないことです。しかし、雑に扱って万が一それが自分の足の上に落ちたり、他者に当たって怪我をしたらどうするのかという話です。何も起きなければ良いですが何かがあった時に誰も責任を取れません。大切な試合に出場出来なくなってしまったら本人だけでなく周りにも迷惑をかけます。細かいことだとは思いますが気を配らなければ取り返しのつかないことになってしまいます。


これと重なる部分もありますが、前日に選手が帰宅中に自転車で転倒したという事でした。理由はスピードの出しすぎ。自業自得です。幸い大きな怪我はありませんでしたが下手をするとシーズンを棒に降ってしまう危険性がある行為です。これに関しても練習の終わりに話をしました。その場だけではなく先の事も考えて動かないといけないのです。

話が前後しますが、外補強が終わってから補助的に補強をやろうと思いました。が、前述の通り股関節周辺に疲労が蓄積している様子でした。1年生は階段を降りるときに動きがおかしかったので気になっていました。これ以上負荷をかけて故障してしまったら意味がなくなってしまいます。2年生は今まで使えていなかった所に負荷がかかったための筋肉痛だと言っていましたが、1年生はこの数週間の股関節周辺への負荷がダメージとして残っているのかもしれません。痛める前に止めておく事にしました。ケトルベルを使ったジャンプ系の補強を少しだけやって終わり。いつもよりもかなり早く終わりました。

最後にチーム一丸となって物事に取り組んでいく事の大切さを少しだけ話しました。人の話を素直に聞いて理解することが出来る者が強くなります。大切です。明日からは気持ちを切り替えてしっかりとやっていきたいと思います。
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シューズを作る

2011-07-14 | 陸上競技
前日、今履いているシューズに少し穴が空いてしまいました。ミズノのシューズなんですが好きでいつも履いています。大学に進んだ頃からスパイクはいつもミズノにしていました。これは好きな選手がミズノのスパイクを履いていたからというめちゃくちゃ安易な理由ですが(笑)。その頃からシューズもミズノにしていました。

高校時代のシューズは基本的にナイキでした。理由は何となく(笑)。当時はまだナイキの知名度がそれほど高くなく履いている人も少なかったですね。当時はリーボックのポンプフュリーというのが流行っていました。自分で靴の空気を調節できるというものだったと思います。私は他の人があまり履いていないナイキのエアイカルスを履いていました。2年生の時修学旅行で韓国に行った時に靴紐を締めなくても履けるタイプのエアハラチを購入。当時靴紐が無く履けるというのは新鮮でした。韓国のナイキショップはかなり安かった記憶があります。インターナショナルモデルと銘打ってあったと思うのでいつも靴を「インターナショナル」と呼んでいました(笑)。当時この靴のカラーリングが大好きでしたからめちゃくちゃ愛用していました。その後はトライアックス等も履いていましたが、周りがエアマックスブームになったので履くのを止めました。考えられないくらいブームになりましたから…。目立ちたがりの私は皆が履き始めたら嫌だなと思って(笑)。

話がかなり逸れましたが、靴を買うと言うときにオーダーで欲しいという気持ちがものすごく盛り上がりました。ミズノで作るとレース用の靴になってしまいます。そこまでは必要ありません。軽く動く程度しか履かないのですから。そういえばナイキフリーがカスタムオーダーをやっているのを思い出しました。自分の好きなカラーリングに出来るという魅力的なものです。うちの選手、スパイクをオーダーで作るものがいますがその気持ち良く分かります(笑)。とにかくカラーリングは一番気に入っていた靴に近づけたいと思いました。写真もなくうろ覚えです。ベースが白で黒と赤がポイントカラーになっていました。それをコンセプトに自分で決めました。これができたシューズの写真。



約2週間で完成しました。インターハイに行くまでに間に合えばいいかなと思っていたのですが予定よりもかなりはやくとどきました。嬉しいですね。自分で働いて初めて(大げさ?)本当に欲しいなと思うものを購入した気がします(笑)。タグの所に文字を入れることができたので「RYU」と入れました。左右を変えようかと思いましたがそこまでしなくてもいいかなと(笑)。当時のことは今になっても大きいですね。今、目の前で競技をやっている選手にとってこの高校時代の陸上競技はどのような影響力を持つのでしょうか。「楽しい」だけではない部分を感じながらしっかりとやってもらいたい。それがいつか大きな「力」になると思います。

シューズを購入したことで一気にやる気になりました(笑)。前向きにやっていきます。
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強くなるために

2011-07-14 | 陸上競技
水曜日、午後にしっかりと走り込むという予定にしていました。どれだけ負荷がかかるかはこの時点では本人達は把握できていなかったと思います。色々と思うこともあり朝練は軸作りと階段ドリルにしました。きちんとした脚運びを繰り返しやっていくためにはある程度の時間が必要です。午後に回すとメインとなる練習ができなくなってしまいます。ある程度分割しての練習が必要になってくると思います。朝どうしてもやらないといけないことがあったので選手は自分達で進めていきました。細かい動きに気を配らないといけない反面、ある程度は自分達でやっていかないといけない部分があります。兼ね合いを考えていかないといけないですね。

午後は競技場で。1週間に数回来るなんて珍しい(笑)。冬期は1回だったような…。学校で練習を済ましてしまうことが大半だったので。今はシーズン中ですからきちんと走っていかないといけないと思います。冬のように負荷をかけて走っていくのではなく高いスピードを保ちながら走る事も必要になります。

この夏にはやりたいことがたくさんあります。それなりに練習を消化していくだけではなく、高いレベルでしっかりとやっていきたいと思っています。1年生にとってはかなり大きな負荷になっていきます。精神的なダメージが大きくなるとは思いますが、ここで挫折してもらうと先はありません。正直、かなり辛い部分があるのは間違いないと思います。しかし、ここを乗り越えていく事が大切になります。強い気持ちが最初から持てるわけではありません。チームの雰囲気作りが大切になってきます。苦しくても逃げない雰囲気を作っていかないといけないのです。目標と向き合う「心」の強さが必要になっていきます。そういう意味でもかなり大切な1日になると考えていました。


練習はいつも通り。サーキットを1セットにしてドリル。ドリルではある程度脚運びができるようになってきました。ポイントになる部分が意識できつつあります。全員ではありませんが数人はうまく運べるようになってきました。走っていたらそのうち速くなるだろうというスタンスではやっていません。地道に動きを変えていくための練習を繰り返してやっていくことで初めて様々な可能性が見えてきます。中国大会が終わり約1ヶ月が過ぎましたが意識の変化がある者は動きも変わってきます。逆に変わってこない者はまだまだ意識する部分が足りないのだと思います。「運動能力」を補うためにはやはり地道な努力です。大きな変化につながっていくと思いますね。
その後はSD。昨年までは「量」を走るために基本的な部分が不足していました。バランスですね。SDも継続的にやっていく必要があります。当たり前の話ですが(笑)。やるだけではなく動きの細かい部分に注意を払っていく。この辺りは今シーズンに入ってからの大きな変化ですね。女子エース、60mで1本本当に良い走りをしました。これが実際のレースでできれば12秒2台は見えてくるという位の走りでした。不安定ですが・・・。その後数本バトン走。短い距離でスピード意識です。

その後150mのリレー。昨年は全くといいほどやりませんでした。確認するとこの時期に1度だけやったようです。昨年インターハイに行った選手が他の選手にぶつかって転倒したので辞めたようです(バトンを渡すときにあまりにも走力差がありすぎて・・・)。練習としてはかなり負荷をかけることができるので一昨年はかなりやっていました。こちらのモチベーションの問題もあったのかもしれません。のんびり走るのではなく高いスピードで走り込むためにはかなり良い練習だと思っています。この夏は再びやっていくことに。「150mを回る」というのは考えられないくらいの負荷がかかります。同じ練習をやっても「走るだけ」になる危険性が高い。だからこそ取り組む姿勢をきちんと身につけさせないといけないのです。「やるだけ」の練習に意味はありません。
1セット目が終わって2セット目が始まる前にキャプテンが「私もきついから走りたくないという気持ちがある。吐きそうですごく嫌。でも、しっかり走ろう。苦しいからこそ楽しもう。」と全体に投げかけていました。大きな成長だと思いますね。1年前、半年前では考えられません。与えられた役割がその行動や考え方を変えていくのだと思います。1年生の女子は走り終わった後号泣していました。初めてここまで負荷をかけたと思います。今まで体験したことのない苦しさと走れなかった悔しさがこみ上げてきたのだと思います。こういう気持ちがあると選手は強くなっていきます。それなりの練習でワイワイやるのではなく、一生懸命にやって自分の力の無さを痛感することが成長のための鍵になりますから。

その後更に大股歩行。かなり苦しかったと思います。自分の内面と向き合うための練習にもなります。走るだけはなく補助的な練習で股関節周辺の筋群を強化していくことが大事だと思います。走る時に大きな負荷をかけています。この練習はかなりキツイと思います。それでも向き合わせました。女子エースには「1年後、インターハイで決勝に残るためには・・・」と何度か言いました。簡単ではないことを目指しているのですからこういう練習でどれだけ向き合えるのかというのが大事です。同時に1年生女子にも声を掛けました。「インターハイで決勝と県で決勝に残る。どちらが難しいのか?」と。同じ練習をやっている。意識次第では必ず強くなれます。能力云々ではなく自分の「心」次第では強くなれると思って指導しています。自分の練習が終わった後も、女子エースは1年生の大股歩行の横で何度も大股歩行を繰り返していました。これも1年までは考えられないことですね。強くなってきたからなのか、目標に向かう「心」が芽生えたからなのか。どちらもが上手くかみ合いながら成長していくと非常に面白くなると思いますね。

最後に「苦しさ」と「強くなりたい」という気持ちを比較するように伝えました。この練習をやったら「必ず強くなれる」と信じてやっていけば結果は大きく変わる。これまでの選手もこの手の練習が「大好き」だったわけではありません。普通の人間ですから「嫌だ」という気持ちはあったはずです。それでも「この練習をやれば」と思って全力で取り組むことができたので結果が変わっていった。「走れ走れ」では強くはなりません。根性論だけでは変わらないと思います。こうやって話をしていく中でどれだけ「心」を動かせるかです。聞く気がなければ変わらない。自分は一生懸命にやっていると自己評価だけする者も変わらない。目標に向かって最大限の努力ができる者だけが可能性を手にすることができるのです。

かなりの疲労度だと思います。練習が終わった時点から次のことを考えないといけません。次に向けてどう動くか。ここが全てです。自分の時間をどう使うのか。しっかりと考えられる選手になってもらいたいですね。
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信頼・・・

2011-07-13 | 陸上競技
昨日、いつも大変お世話になっているお店に行きました。注文したいものがあるのと支払いに関しての事で7時過ぎに訪問しました。帰宅する途中に寄るのはいつものことです。しかし、いつもの担当の方がこの日に限っていつもよりも早く退社されていました。これは仕方ないですね。タイミングが悪い(笑)。販売員は面識もあり(詳しくは書きませんが)何度が学校にも来ています。支払いのお金を渡そうかと思いましたがちょっと「担当に電話してみます」と言われたので待つことに。

この時「お名前は?」と聞かれました。普通の話かもしれませんがかなりの頻度でお店に入っていますし、この状態で職場も名前も分からないというのは大きな疑問を感じました。この状態で支払いをしてもきちんと渡してもらえるのかと。初めて行って面識が全くないのであれば当然のことだと思います。誰か分からない人からお金を渡されては困るでしょうから。しかし、他の店員さんは間違いなく分かります。それくらいの頻度で顔を合わせています。この状態で「お名前は?」というのは客商売としてはどうなのかなと。電話をする前だったので「良いです。自分でします。」と言って断りました。この状態で支払いをする気にはなりませんでした。

電話をしてその旨を伝えると「本当にすみません」と謝られました。そこまでは期待していませんでしたが、販売業で顧客から信頼を失うと大変なことになるのは明確ですから。翌日に商品を持ってきてくれる&お金を取りに来てくれることになりました。こういうのは信頼関係だと思います。ずっと関わっているのに名前を覚えていないというのはどうかと思います。1年に数度の関わりではなくかなりの頻度ですから。

この辺りは生徒にも話をしていきたいと思いますね。一つの行動で大きく印象が悪くなるというのは理解しておかなければいけませんから。信頼を失うというのは良くないですね。困ったものです。
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出張&身体作り

2011-07-12 | 陸上競技
火曜日、朝練から身体作りにしました。ここ最近動きながらの体幹補強についてはかなりやっていますが地味な補強は不足してきている感じがありました。そのため狭いトレーニングルームの中でじっくり補強に取り組むことにしました。いつもやっている事が万能だとは思いません。様々なパターンでトレーニングをやっていくことが大切だと感じています。

午後からはインターハイ関係の出張でした。事務連絡がメインです。途中で普段行くことが出来ないのでラーメンを食べようと思って行ってみました。かなり濃い豚骨ラーメンで学生の頃はよく行っていたのですが今はさっぱりです。せっかくの機会だと思いましたが、行ってみると狙ったかのように定休日でした(笑)。どれだけタイミングが悪いのかって話です。笑えません。ある意味天才的だとだと思いますね。
会議の中ですごい話を聞きました。今年は山口国体があります。その関連で今までではあり得ないような事があるようです。詳しくは書きませんが…。そういえば東北の各県に山口県から国体に参加するために3000万円ずつ寄付されるとテレビでやっていました。生活を支えるのではなく「国体参加」のために贈るというのは…国体が終わった後に何が残るのでしょうか。大いなる疑問です。

練習は前日走っているので午後も身体作りとしました。アップ代わりにメディ投げをしてからBOX補強としました。土曜日に細かい動きを指示していましたが怪しい部分があるのでもう一度細かいところまで確認をしていかないといけないと思います。少し遅れて練習に参加しましたが、動きが出来ていない部分が目立ちました。本来狙いとする動きとは違う部分に負荷がかかってしまいます。これでは意味がなくなります。同じような動きをしていても意識が違ったら全く違います。ここ最近動きの甘さが目立っていました。繰り返し繰り返し話していましたがなかなか自分の事としてとらえることが出来ていませんでした。かなり厳しく言いましたがどこまで伝わったでしょうか。またこの日の練習で私が狙いとしている部分がありましたが、これ以外の事をやりたいと申し出がありました。ここに関しては否定はしませんがこちらのメニューに対して信頼をおけないというのでは指導と練習はきちんと成立しません。前も書きましたが「やりたいことをやる」というのではチームとしては成立しません。難しいことは言っていないつもりです。

これからの練習は集中力が高まっていました。当然ですね。こちらも真剣に動きの1つ1つに指示を出しました。指導中に厳しい言葉を発することがあります。これをどう捉えるかだと思いますね。何が自分のためになるかが分からなければ練習中に厳しく指導されたというだけで終わってしまいます。極端な所までいくと「自分だけが怒られている」という捉え方をしてしまうでしょう。「高校生だから」ではないと思います。本当に目指しているものがあるならば「自分は頑張っている」という所で満足はできないはずです。

声をしっかりと出すように言いました。苦しい練習になるとどうしても雰囲気が重くなります。「苦しい中で頑張っている」自分に酔ってしまい本当に必要な練習にはなりません。苦しんでいる自分は頑張っていると思いがちですから。本当にやらなければいけないことはもっと別にあるのです。県新人やインターハイで戦うことを考えるならば質の高い練習を必要とします。100%の練習と70%の練習では全く違ってきます。とりあえずやるというような練習ではダメです。そのためには雰囲気が暗くなると本当にやろうとしている事にはつながりません。甘さが目立つ間は絶対に戦えないのです。

終了後、新しい形の補強を入れました。前日購入してもらったケトルベルを使ってのジャンプトレーニングとチューブを使っての大股歩行です。これは今の練習パターンに足りないものを入れていこうというものです。バランスよく取り入れていく事でもうワンランク上を目指せると思っています。上半身も下半身も強化しつつ重心移動を感じさせていく事が大切になります。

全員が本気になれるチームというのはなかなかありません。全員が本気になれば見違えるようにチームは変わっていきます。そこまで行きたいと思っています。誰のための練習なのかを各自がしっかりと考えてもらいたいですね。
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どこを目指すか

2011-07-12 | 陸上競技
陸上競技の指導を始めた時、まずは県総体に出場できるレベルに持っていきたいという所からスタートしました。人によってはある程度の競技力がある選手がいてスタートすると思います。私が顧問になった時はジョギングクラブでした。それに完全素人が数人入ってきて部員が8人くらいになったという感じでしたから。これはかなり厳しい状態でした。本当に0からのスタートでした。県総体に個人で出場するのは誰もいませんでした。まずは県総体に出たいという感じの状態。大変でした。

翌年、数人が総体に出場出来たので今度は「中国大会に出場する」というのが最大目標になりました。部員はほとんどいませんでしたから通常考えたら無理な話です。リレーを組むのが精一杯という感じでしたから(笑)。個人で戦うのは厳しいという状態でしたから「それなりに走れる」メンバーがいればリレーは何とかなるのではないかという楽観的な気持ちでした。リレーで中国へと女子部員が3人しかいない中でやっていました。笑えないですね。
翌年何とかマイルで6位に入り念願の中国大会へ。中国に行くことだけを目標にしてやってきましたからそれ以上はありませんでした。ここでもう少し意欲が高ければその後も大きく変わっていたかもしれませんが…。そこから2年くらいは「中国へ行くだけ」のチーム状態でした。私はラウンドを進みたいと考えていましたが、そこまでのチームにはなりませんでした。全て予選落ち。2年連続プラス4の5番目となり準決勝には進めませんでした。

そこからは「中国に行くのは当たり前」という感じになりました。この時点から「リレーでインターハイに進む」というのが最大目標に切り替わりました。中国云々で物事を考えていたら選手も伸びません。この頃周りには「こないだまで中国に行きたいと言っていたのに…」と言われることがありました。まー当然ですね。中国でラウンドを進んだことがないチームがインターハイなんて夢のような話ですから。が、私は絶対に行けると思ってやっていました。指導者が出来ると思わなければ先はないですから。結果的にはマイルで準決勝で落ちました。しかし、この時、県とは違って「個人で戦えなければ中国のリレーでは戦えない」という課題が明確になりました。リレーでインターハイに行くためには個人でもインターハイに行く力が必要だと。目標は「リレーのために個のレベルを上げる」にシフトしていきました。県のレベルとは違います。

翌年は個人でインターハイに進む事ができました。マイルは故障者が出たり、予定していた走りが全く出来ない者がいたりと中国で7位という結果になりました。少しずつ近づいていますが納得できる結果ではありませんでした。が、この時インターハイに出場した選手の意識レベルは高かった。私も「参加するだけなら面白くない」と何度も繰り返し話していましたから「インターハイでラウンドを進む」という目標を掲げました。これも周りが見れば「無理だろう」と言われる部分だと思いますが、全国に行けば良いと思ったらそこから先には進めません。インターハイでは結果的に予選落ちでしたが、ランキングを上回る走りができました。これは大きな収穫でした。

目標を掲げなければ人は動きません。何とかなるだろうでは何ともなりません。「行けたらいいな」では絶対に届かない。「行く」だけではそれ以上はないのです。目標を掲げ、それを絶対に達成するのだと疑わずにやっていく事だけが唯一目標に近づく手段なのです。低く設定した目標では強くなりません。目標を設定するだけでもダメ。本気でそれを信じてやっていかなければいけません。選手も指導者もどちらもが信じてやっていかないといけないのです。

来年に向けて進んでいきたいと思っています。個人で2人、リレーでインターハイに進むことを最低目標にします。あとはインターハイの決勝ラウンドに進んで「戦う」ことです。大きな目標ですが、不可能ではないと思っています。簡単なことではない。それは分かっていますが全力目指します。これに選手自身が「絶対にやってやる」と思ってくれれば届くと思います。

目標は高く掲げたい。そしてそれに向けて全力でやっていく。「インターハイに行きたい」という目標では戦えなくなります。現状に満足はしません。もっともっと貪欲に上を目指したいと思います。小さな目標がいつの間にか大きな目標に変わっています。大切な事だと思います。やります。
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本格的練習再開

2011-07-12 | 陸上競技
月曜日、朝から暑かったですね。隣の広島では休みの間に開催された夏の高校野球大会で試合中に熱中症で何人も倒れていき、最終的にはゲームに出る人数が足りなくなったため没収試合になったようです。野球はベンチ入りが18人ですから10人倒れてしまったという事でしょうか…。延長13回と書いてあった気がしますから炎天下で1.5試合やったことになります。先週までは雨が降ったりして比較的涼しかったですから一気に夏になってしまうと危険ですね。気を付けなければいけません。

練習は朝練で軸作りと階段。意識して直線的に運ぶようにさせました。地味な練習ですがこういった事を繰り返していって走りに結びつけていきたいと思っています。時間はかかりますが近道になるはずです。うちのこの地味な練習に耐えられるようになる(精神的に)にはしばらく時間がかかります(笑)。集中力が保てない者が出てきますからね。これだけでも大きな差になります。

午後は更に焼けるような暑さとなりました。こんな中で走ることが出来るのか不明です…。サーキットを1セットにしました。暑くて倒れてしまったら意味がなくなってしまうので。すぐに脚運びをやってからもも上げ。距離が短い時はひたすら直線的な運びを意識させます。が、少し距離が伸びた時にはポイントが「重心の移動」になってきます。数人は最初に大きくいって後半チョコチョコいってしまう全く意味のない動きをしていました。こんなことは今まで教えた事がありません。うーん。動きを変えずに速く動かして処理をするというイメージでやっていたのですが、細かい動きはきちんと見ておかないとすぐに崩れてしまいます。問題です。練習にはいるときに必ず確認をしておかないとダメですね。自分である程度動きを理解しなければいけないですが・・・。

SDもやりました。学校ではできませんから競技場で走るときにしっかりとやっておかないとけません。最初に出の確認をして30mと60mを数本。最初の動きはここ数週間確認できていますがそれ以後の動きはまだまだこれからです。グループをいくつかに分けてやっていますが地道に意識してやってきた者はそれなりに走りに変化が生まれていますね。これまで不足していた部分の練習ですから継続的にやっていきたいと思います。全体のレベルを引き上げるためにはもう少し集中をしないといけません。
練習中にピストルが上手く鳴らないことがありました。選手は走りません。しかし、中国大会でもあったのですが勝手に判断してしまうと自分にとってはプラスにはなりません。音が「カチッ」とでも鳴ればそれに反応してきちんと走る癖を付けておく必要があると思います。大事な部分だと思います。が、それを言った後にまたも1人走らない者がいました。ここに大きな「差」が生まれると思います。こちらが話している内容を理解していません。笑って誤魔化すレベルではないと思います。注意をしてすぐにできないというのは頭に入っていないからです。このままでは厳しくなるなと感じていまs。

少しバトン走をしてから120m。うちの練習の中心にあります。150mでも良かったのですがここ最近は80mまでしか走っていませんでしたから少し抑えめに。動きが維持できる距離を設定しました。他の学校がどのような練習をしているのかはよく分かりません。走る距離もですがその設定がどうなのかという部分です。男子が「300mを走ってみたい」と言っていましたが今は必要ないと思っています。ある程度の距離が必要になってくるときもありますが、「自己満足」の練習では終われません。1本走ってタイムが云々というようなパターンは好きではありません。調整段階に入れば違ってきますが今はきちんと「貯め込む」時期だと思います。中途半端な練習をしても意味がありません。どの距離であってもその「狙い」が明確でなければいけないと思います。

途中全体に話をしました。4番手がどれだけ強くなれるかでチームの戦力が変わってきます。うちはいつも3人までは揃います。あと1人いれば・・・という状況で大会を迎えます。この「あと1人」を育てきれない部分が私とチームの「弱さ」です。リレーで戦うためには絶対に4人必要です。欲を言えば5人が走れるようなチームでなければ戦えません。1人が怪我をしたら全てがダメになるような状態では難しくなります。4番手はなかなか自覚が生まれません。自分がチームの戦いを大きく左右するのです。ここの認識がないのでもう一歩が伸びない。4番手が伸びれば他の3人も大きく伸びます。負けられませんから。それがスパイラルのように絡み合って全体の力が伸びていくのです。上位の者がチーム内で「自分は大丈夫」と思っているとチーム内に競争が生まれず「リレーは走れる」という状態になります。強くはなりません。

1年生で大きな伸びを見せている者がいます。これで上級生は安心はできなくなりました。取り組む姿勢が一生懸命ですから自然と強くなります。こういう姿を見て周りの者は自分がどうしなければいけないのかしっかりと感じ取ってもらいたいですね。良い感じで練習はできています。あとはこれに「競争」と「貪欲さ」が入れば一気にレベルアップすると思います。これからです。
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