kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どんなチームを目指すのか

2016-07-25 | 陸上競技
続き。になるかどうかは分かりませんが。

ここまで「やりたい動き」をやるために1か月近く準備をしてきました。前も書きましたが長い距離を走る前に60mまでの距離を中心にしっかりと動きの定着を図ってきました。短期間でできないことであっても時間をかけることで確実に動きが変わってきますが、この「準備段階」をきちんとやっていないと「走るだけ」になってしまい本当にやりたいことに到達するのは難しくなります。短い距離を走ってきたのにはそれなりに狙いがあるからです。同じ練習だけを漠然と繰り返している。それもありなのかもしれません。

私は「その日の課題」を練習ごとに示すようにしています。とりあえず走って終わりというのは嫌いです。自由にやるという感じはほぼありません。何をどのようにやるのかを意識させる。これも練習に向けての意識づけですから重要だと思っています。「何のためにやっているのか」が分からないような練習であれば選手にとってプラスにはならないと思うからです。「目的意識を持つ」ことが重要。

前の記事に書いた事があり並走に関しては一切見ませんでした。準備不足の練習を見る必要性を感じないからです。きちんとやっているのであれば見て改善点を指摘する意味がありますがないのであれば必要性はない。当然の話だと思っています。

そこからはスタート練習へ。あまりにも放置するのは大人げないのでこの辺りからは見る事にしました。男子は上位3人が同じ組。女子はリレー4人が同じ組。それなりのレベルのスタート練習だと思います。裏を返せば「簡単に勝てない」のです。どこが失敗すれば他の選手に負けてしまう。高い緊張感を持ってできるといいなと思っています。どうしても「負けたくない」という気持ちが先に立ちます。が、「負けたくない」のであればまずは「自分の動き」をする事が必要になります。相手に勝つ事だけを考えていて勝てるのであれば簡単です。が、実際は自分自身が速く走らないと勝てないのです。そこは勘違いしないようにしたい。あえて言いませんでしたが。

男子にしても女子にしても1年生が強い。2年生が勝てることはほとんどありません。が、ここの段階でどうするかです。勝てないからもういいや、と諦めてしまう上級生ではチームとしては戦えません。どうしたら勝てるだろうかと真剣に考えてくれる上級生でなければチームとしての成長はありません。勝てなくても必死についていく事ができるかどうか。これは1年生同士でも同じ事が言えると思っていますが。

身近にいるライバルに勝てそうになかったらその一本は捨てる。そんな考え方をしていたら差は埋まりません。まー厳しく指導した後ですからそこまでの余裕はなかったかもしれません。それでも1年生が強くなってくれないとうちのチームが戦えないのだけは確かです。それに負けないように2年生が全体を方向づけてくれないとダメ。

そこからバトン合わせをやりました。これは...。走る前の段階です。声が出ません。もちろんその責任の一端は私にあります。私がかなり怒ったので雰囲気が重くなっているのだけは確かでした。が、なぜその空気を変えようとしないのか。「なんでそんなに言われないといけないのか?」と不貞腐れていたり「先生にまた怒られるんじゃないか」と顔色を伺うような練習をしていたら良い練習はできないのです。そこの部分を自分達で切り替えていかなければ。高校生にそういう部分を求めるのは難しいのかもしれません。それでもやっていけるようにならなければ。

チームとして目指すものは何か。これまでは「チーム作り」の土台の部分でした。まずは練習を一生懸命にやる。手を抜かない。サボらない。この手のことをやるのにやはり1年間かかりました。1年経過してこれからは「戦うための組織作り」をしなければいけないと思っています。それができなければ勝負はできないからです。私が強引に誘導する。それも一つの手段だと思います。実際にこの1年間はそうやってきました。

今練習をやっている子は基本的に良い子ばかりです。強くなりたいという気持ちがある。が、穏やかな環境の中で過ごしてきた分、気持ちが優しい所があります。何が何でもやってやるんだという気持ちになれない。また、その必要性を感じない。ここに課題があると思っています。ここを自分達で超えていければかなりの水準に到達すると思っています。

どうしても1年生が目立ちます。が、やはりチームとしては2年生のチームです。この子達がどれだけ同じ方向を見てチームを盛り上げてくれるか。気持ちを引き締めてくれるか。ここにかかっています。戦うのは私ではない。自分達で目指すところを考えてそこに向かう。そうでなければ「面白くない」と考えています。私が面白いのではなく選手自身が面白いと感じなければ苦痛になりますから。

私は矢面に立ちます。この子達に好かれようとは思っていませんから。馴れ合いの関係の中でやる事に価値は見出せません。全ては選手にプラスになると思ってやっています。発言も同じ。

私は「日本一」を目指すつもりでいます。今はまだ周りから「何言ってるの?」と思われるかもしれません。が、今の選手たちなら近づけると思っています。信じているからキツイことも口にします。ご機嫌を取りながらやるつもりはないからです。目指す所が明確なのに届かない事が分かっていて中途半端な指導をするのは無意味になります。遠すぎる目標でしょうか?中国大会に進めたら良いなということは考えていません。

練習自体は悪くない。が、物足りない。それをスタートや合わせをしながら感じていました。満足するレベルではない。本当に目指す所を見てもらいたい。
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準備すること

2016-07-25 | 陸上競技
思ことを少し。

以前に比べてかなり穏やかになったと思っています。そう思うのは私だけかもしれませんが。前は選手の行動で少しでも「なんだ?」と思うことがあれば徹底して注意していました。が、少し大人になったのか我慢できるようになりました。だからと言ってすべてに関して寛容になるわけではない。何でもかんでも許すというのは間違っていると思います。速く走れないことを怒っても仕方ない。が、やればできることをやらないというのは問題外。ここは最低限の部分だと思います。

月曜日の練習、競技場で並走をしようと思ったら「バトンがありません」とのこと。これは問題外。うちの練習の中心には常にバトン練習があります。やらない日のほうが少ない。競技場でも学校でも走るときには必ずと言っていいほどバトン練習をします。試合前に取ってつけたようなバトンをするつもりはありませんから。練習パターンの中に完全に組み込んでいます。必要な道具の一つです。

が、「バトンを忘れた」とのこと。競技場から借りるという判断をしたようです。本当にそれでいいのか。私はかなりこだわってやっています。バトンも値段が少し高くなりますが「試合で使うバトン」と購入して使用しています。どうでもいい話かもしれません。そんな細かいことを言うなという話でしょうか。が、実際の試合で用いるバトンで普段からやっていくというのは私にとっては重要だと思っています。重さが少し変われば感覚的にも変わるかもしれません。他の部分のこだわりはそれほどないのですが使うバトンに関してはしつこくしつこく言ってきたつもりです。

「少しくらい良いじゃないか」と思われるかもしれません。確かに。が、今回の問題点は「準備が不十分だった」ことにあります。持っていくものは限られています。その準備が足りなかった。普段と異なる物を持っていくようにしているわけではありません。それなのに「準備ができていない」というのはどうなのか。前日が休日だったのもあるかもしれません。当日の朝に道具を取りに来ていますから慌てていたのかもしれない。分からなくはありません。それでも「ぜったに許せない」部分です。これが1度目ではなく前にもありました。その日は練習計画をすべて変えてバトン練習なし。必要な道具がないのですから練習どころではありません。

全ての部分は同じだと思っています。「バトンがないくらいでなぜ怒るのか」と思われるかもしれません。借りればいいではないかと。まー確かにそうなのですが。こちらのこだわりの部分もありますし、「準備すること」を重視していますからこういう部分の抜けはアウトだと思っています。すべてはつながっているのですから。

「試合に出る」ためには「毎日の練習をする」という準備が必要です。きちんとした準備ができていなければ試合では結果は期待できません。春先のリレーは万全の状態ではありませんでした。全員が「準備する」という意味では一人でも故障者が出てこちらが思うような練習が積めていない状態での「試合」で結果がついてくるはずがありません。そんなに甘いものではないのです。きちんとした「準備」ができて試合を迎えることが出来なければ絶対に戦えないと思っています。

試合で結果を出すために「練習」という「準備」をする。今回はその「準備段階」である「練習」をするための「準備」ができていないのです。その時点で「勝てる要素はない」と思います。根性論でも何でもなく「やるべきことをやる」という基本的なことができていないのに勝てるはずがない。準備ができていないのにいい練習ができるはずがない。

以前、インターハイを本気で狙っていった中国大会。選手がユニフォームを忘れてきたことがあります。初日は何も出ないので問題はないと言われればそれまでですが、そこで間違いなく「必要ない心の乱れ」が生まれます。その時点で「勝てるモノも勝てなくなる」のです。準備がしっかりできていれば試合が近づいたときに「どうしよう」と慌てることはない。結果的に「間に合えばいい」のではなく「無駄なことをしなくていい」というのは本当に大きなことなのです。試合が近づいてきたときにバトンが不安だからと言ってバトン練習を始めるようでは「勝負する前に終わり」です。

こんなことはどうでもいいと思うかもしれません。が、こういう部分の積み重ねが間違いなく大事なのです。「目標に向かって準備する」という感覚があるかどうか。「自分が目指す動き」があってそれに向けて一つ一つ動きの改善をしていく。これも「準備」です。とりあえずやっているだけで上手くいくのであれば指導する必要はないと思います。自分の思うようにやればいい。中学校時代とは違う。去年とは違う。その感覚を持っているのかどうか。「誰かがやってくれるだろう」というスタイルが定着しているからこのような「必要のないミス」を繰り返すのです。

やれることを全てやってレースに臨む。この感覚を持てているのかどうか。できないなら仕方ないという選手であれば100%大成しません。学校で練習をするのであれば道具の運搬などは関係ないかもしれません。が、学校と競技場を利用しながらやるのであれば「準備する」という感覚は必要不可欠だと思っています。

試合でいい結果を残したいと思えばいい練習をするしかありません。適当な練習をしていて勝てるのであれば簡単な話です。私がわざわざ足を運んであれこれやる必要はありません。自分たちで「自己満足」をしておけばよい。最後に「もっとやっておけば良かった」と悔し涙を流せばよい。「自分たちはこんなに頑張ったのだから」という感覚の中で生き続ければ良い。その枠の中から出ていかないと何も生み出さないのです。それに気づかない限りは「県で優勝したい」という言葉を口にするべきではありません。インターハイに行きたいというのは本当に一生懸命にやっている選手に対して失礼だと思います。口にする資格がない。

私は「みんなで集まってワイワイやりたい」という部活をやりたいとは思いません。どうせやるからには「全て一生懸命にやる」ことで今まで見えなかった自分自身に気づきそれを超えていくことが必要だと思うからです。そういうチャンスは人生の中で何度もありません。私に「怒られるのが嫌だ」と思うのであればそれは論点が違います。「誰のためにやるのか」です。怒られるから「準備万端」を目指すのであれば結局は強くはなりません。自分のためにやるという感覚を持ってもらいたい。

「準備」をすることです。良い走りをしようと思えばその走りに必要な動きを身につけないといけない。その動きを身につけるための基礎筋力の向上が必要になる。筋力を上げようと思えば「きつくてもやり切る」という「心」が身についていなければいけない。すべては「やろうとしていること」の前段階の「準備」ができているかどうかなのです。今回はかなり怒っています。同じことを繰り返している間は強くならないからです。当然の話です。

「準備をする」という感覚。どれだけの人が分かってくれるか。理解してもらえないかもしれない。試合で結果を出すためには「強気で臨め」ではない。精神論で勝てるのであれば簡単な話です。そうではなく「前段階の準備」を時間をかけてやっていくことが出来なければ強くなることはないと思っています。

うーん、上手く書けていないかもしれませんね。それでも記しておきます。
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学校でやる

2016-07-24 | 陸上競技
土曜日、本当は競技場で走練習をしようと思っていたのですが金曜日に思っていた以上に走ったので変化することに。この手の変更は多々あります。日程通りに進んでいないこともあります。まー競技場練習が学校練習になったところで大きな問題はないと思っていますが。こちらはこちらであれこれ考えることがあります。その時その時に出来ることをやりたいと思っています。

綿密な練習計画を立てて練習をするのが苦手です。以前はメニューを決めてきちんとやるという形が多かったですが、ここ数年は本当に「その場で決まる」事が大半ですね。毎日毎日同じ練習をやるということはありません。競技場に行っても同じ練習はしない。似たような練習になることはありますが、メニューだけ決めてそのままやるということはほぼありません。目の前で見ていて「もっとこうした方が良いかな」と感じたことを実行するようにしています。

そのため走る量が増えたりすることもある。逆に減ることもある。分かりません(笑)。前日のタイヤ引きメニューはある程度考えていたのですが細かいところは見ながら判断。段階を追って短い距離から長くしていきました。最後は長い距離と短い距離と組み合わせ。タイヤ引きをやってショートスプリントです。ここにも考えていることがあります。タイヤ引きのイメージは他校と異なるかもしれません。何のためにやっていくか。ここだと思っています。これはまた別の機会に(笑)

ちょっと?!イラッと来ることがありました。書きませんが。本当にこんな事がまかり通るのか?前からかなりイラッとしていましたが今回は更に。これ以上書くとあれこれ詮索されたりするでしょうから止めておきますが感覚の差は大きい。教育活動は一体誰のためにやるのか。そして何故周りが理不尽な我慢をしなければいけないのか。考えさせられます。

本題へ。この日は週3回目のトレーニングとしました。かなりキツイと思います。前日に強い負荷をかけていますからそれだけでもキツイはず。更にはトレーニング週3回目というのはかなりのダメージだと思います。前任校では冬季練習の際、土曜日はかなり長めに練習をして土曜日午後からウエイトを入れたりしていた時期もあります。まーあの時期は本当に練習をやっていましたから。走ったあとのシャフトは嫌がっていましたね。めちゃめちゃ不機嫌の中でやっていた記憶があります。小さなエースが「やりたくないオーラ」全開で(笑)。それでもなだめすかしながらやっていました。それで週3回。やはりキツかったと思いますね。

今回はどう考えても走練習をメインに置くのは無理だと判断。全く走らないというつもりはありませんでした。が、走り込みというのをやるほどの精神的な余裕はないだろうなと。この暑さです。本数は少なくても身体に残るダメージは大きいと思います。そこも加味しながらです。量を追うような練習はなかなか夏にはできません。だからこそ合宿などがあって雰囲気で走れるようにする。

記録会からの2週間は「強化週間」として位置付けていました。6月末からの1ヶ月は「基礎的な動きの習得」に時間を置いていましたから走っていません。この2週間は少し前に進んで「強化週間」です。短い距離と長めの距離を組み合わせながら少しずつレースに対応できる状態を作っていきたいと思っています。2週間頑張れば気持ち的に1週間落とし気味にする。そこからまた2週間程度負荷を高める。こんな感じでイメージしています。キツくても頑張らないといけない、やり切らないといけないという時期があると思っています。

トレーニングはいつも通り。スプリント系はシャフト&プレート。投擲&ポールはウエイト&シャフト。普段より休憩が長くなるので1時間強かかります。本当はもっとテキパキ動けると良いのでしょうがなかなか難しい部分があります。疲れと暑さとがある中でどうやって取り組むか。男子は空元気かもしれませんがしっかりと声が出るようになってきました。これだけで随分違います。女子はまだまだ。練習は一生懸命にやります。が、雰囲気作りという部分ではまだまだ物足りない。若いチームですから仕方ない部分があります。これはまた合宿などに参加させてもらって大きな刺激を受けるのではないかという感じですね。

基本的なトレーニングが終わってからこの日は専門練習としました。スプリント系は工業の先生にお願いして練習道具を作ってもらったのでそれを使いながらスタート練習。ポールは砂場を利用しての跳躍練習。高跳びは踏切基礎ドリル。それぞれが課題とするところをしっかりとやれるようにしていきました。

スタートの課題は何とか克服していかなければいけません。ここは私自身現役時代から最も苦手とするところです。やりたい動きをどうやって身につけるか。ここを師匠から教えてもらってやってきました。今回はそのための道具の作成をしてスタート改善に取り組みたいと思います。これは一年をかけてやっていくつもりです。前任校の小さなエースの話が多くなりますが、この子はスタートがかなり苦手でした。それが1年生から2年生に上がるときの冬期練習で半年間かけて改善に取り組みました。そのおかげでいつの間にか「前半型」の走りに変わりました。後半も強いですが身長が小さかったのでストライドでは勝てません。スムーズな加速をしていく事で勝ち上がっていきました。練習は偉大なのです。

うちの選手、大半がスタートが苦手。驚くくらい遅い(笑)。それはこれから先の課題を少しずつ改善していくことでやっていくしかないと思っておます。単純に「スタート練習やっておけ」ではなく「やりたい動き」を理解させてそれを身につけるために工夫をしていく必要があると思っています。

この日、一番口にした言葉は何をしているのか考えろでした。スター練習も跳躍練習もかなりの本数をやりました。が、これを「やるだけ」で動きが変わるわけではありません。自分の動きがどうなっているのか感覚的に理解しなければいけません。他者の動きを見て自分がどうなったいるのかを考えなければいけません。本当に強くなる選手はこういう部分がきちんとしています。「やっていたら強くなる」というわけではない。目的を持って取り組むから意味が出てくる。「考えながらやる」というのは簡単ではありません。が、実際に試合で競技をするのは私ではない。本人がどういうことをやらないといけないのかを理解していなければ戦えないと思っています。

中学時代は何も考えなくても走れたりします。が、これがある時期から走れなくなる。そこからが本当の陸上競技のスタートだと考えています。ここを乗り越えられない選手はかなり多い。越えていくために我々がいるのだと思っています。メニューをこなせば強くなるという甘い考えではなく「自分で強くなるんだ」という気持ちがなければ強くならない。だからこそ「動き」を明確に示してそれを徹底する。やるだけではなくきちんと考えながらやるようにする。

本当に成熟してくるとお互いに指摘し合いながらやるようになります。他の選手の動きを見ながら出来ていない部分を教え合う。更にはその動きを自分にフィードバックして改善していく。走る本数は練習できる回数は限られています。だからこそ、他者を見ながら考えたり自分はどういう動きをしようかと考えたりする。ここがきちんと出来るようになると本当に変わると思います。やらされる練習から「自分のためにやる」練習に変わっていきます。

こちらが口出ししすぎないようにしたいのですが性格的な無理(笑)。我慢しないといけませんね。上手く出来た時には「今の感じ」と伝えなければいけませんし崩れたりしている時には「なぜダメだったのか」を考えさせないといけません。こういう部分の繰り返しだと思っています。「考えながらやる」というのは部分を重視するといってもそれは「きれい事」であってはいけない。指導しない理由を「考えろ」という逃げ道を作って指導者が正当化するのではない。本当に何をするかを明確に示してからでないと「考えろ」は無責任だと思います。

少しずつですが動きが変わってきました。男子の中には劇的に動きが変わっている選手がいます。怪我をせずにレースを走らせてあげたいですね。自己ベストは確実に出せるでしょう。それも0.1秒とかではないくらいの更新になると思います。女子も少しずつ。苦手の克服ですね。安定してできるようになると本当に変わってくると思います。

スプリント系は1時間強スタート基本をやってからロープ登りと体幹補強。体幹補強に関しては自分達に足りないものを考えさせました。やるかやらないかは本人達次第ですからね。

この日も練習開始から4時間後に練習終了。休憩を挟む事が増えていますから実質そんなにはやっていません。が、それでも長いだろうなと思います。ここをどう捉えるか。2時間で十分というチームもあるでしょう。他県の2時間は本当にハードな2時間です。休む暇がないくらい動き続けての2時間。うちはしつこく繰り返すというスタイルでやっていますからどうしても時間がかかります。ここは難しいところですが。繰り返しやっていく事で初めて身につくと思います。

やるからには強くならないと勿体無い。そのような話をしました。考えながらやらないと効果は出ませんから。本当にやりたい事があるならそれに向けて持っているエネルギーを注ぐべきです。そこの感覚がなければ絶対に強くならない。遊び半分で集まってくるならやらないほうがましです。厳しい事を言っているようですが「試合に参加する」事が目標なら競技ではないと思っています。やるなら勝ち上がれなくてもその時にできる最大限の結果を出したい。その気持ちがなければ競技ではない。

強くなる事だけを考えて生活をしてもらいたいなと思います。足りない補強があればどれだけキツくても家でやる。その感覚を持てるかどうか。練習から頑張っているから家ではやらなくていいやという感覚では絶対に強くならないと思いますね。弱い部分を強くするためには毎日の取り組み以外にはないのです。ここはしっかりと理解してもらいたいなと思いますね。

疲労はかなりだと思います。終わった瞬間から次の事をしっかりと考えてもらいたい。食事もそう。きちんと食べないと身体が作れません。やる事はたくさんあるのです。

とはいえ、動きの変化は過去最高に感じているかもしれません。段階を追う事で変わるというのを実感しています。面白い。まーまだまだこれからですが。これからです。
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久々のタイヤ引き

2016-07-22 | 陸上競技
金曜日、この日は学校での練習としました。基本的にどこでも練習はできると思っています。前任校ではつねに学校のグランドでした。移動するのが面倒だという理由が大きかったですが。学校でできる練習というのもたくさんあります。競技場では出来ない練習の方が多い気がします。

それに伴い競技場に朝一でポールを取りに行くことに。学校の砂場を利用しながらできる練習をしておきたいと考えていました。これまで教えてもらったことを徹底したいなと考えていました。そのためには毎日ポールを触る時間を作らないといけません。先日ポールを運ぶために簡易版のキャリーを購入。不安はありましたが何とか運ぶことができます。車体が短いのでかなり不細工ですがこれならどこかで練習会があっても自分で参加できるようになります。運搬を自分でできることでやれる事の幅が広がります。

学校のグランドが広く使えたので普段出来ないことを色々とやることにしました。暑いですが気分転換にもなると思うので。

最初はダイナマックス投げ。そこからラグビー走。その場でダイナマックスを使ったゲームをしてから更にはハードルリズムスキップ。一つ一つがアップとして取り入れていたりしますが、毎回やるわけではありません。走る事を考えたらこの手の練習ばかりをするわけにはいきませんからね。それでもこの日は「しっかりとやりたい」と考えていました。キツイこともやりますが「楽しみながらやる」というのもやります。声を出す部分をやりたいなという気持ちもありますからこの手の練習をやることで声も出るようになるかなと。

そこからはやり投げとポールは別メニュー。この日はポールに少し多めに関わりました。先日広島でやった時に女子ポール選手がかなり良い動きになっていました。また出来なくなっているのでこの日はひたすらやってみることに。できない動きをやるのではなくその前段階からきちんとやっていかないといつまでたってもできないなと。こんな当たり前のことを今更ですが。力自体はかなり付いていると思っています。だからこそきちんと跳べるようにしていきたい。ここは本当に覚悟だと思っています。やるしかない。

スプリント系はある程度任せながら。ダイナマックスを使ったスピードスキップからチューブ5歩、マーク5歩。そこからは並走へ。毎回付きっ切りで見れるのが理想なのですがあまりここだけに関わり過ぎると「自分で考える」ことがなくなります。放置しすぎるのは問題だと思いますが、時には自分達で考えながらやるという姿勢も必要だと思っています。まーそれでも途中から近くで見続けていましたが(笑)。大人にならないといけません。もちろん私が(笑)。

そこからはいつも通りの流れで並走。走る練習が出来る時にしっかりとやっておきたいと思っています。そこからは久しぶりにタイヤ引き。この日はこれをやりたくて考えていました。細かいところはあまり考えてはいなかったのですが(笑)。タイヤ引きをやりたいというのが強くありました。他のチームがどんな練習をしているのかよく分かりませんが、私はタイヤ引きに対するこだわりが強くあります。前任校の選手が力をつけてきたのは間違いなくこのタイヤ引きのおかげだと思っています。かなりの頻度で取り入れていました。今のチームではあまりやっていませんが、この夏はしっかりとやっていきたいと思っています。確実に力を上げていくための練習。長い目で見た時に絶対にプラスになると思っていますから。

最初は30m。普段はあまりやりませんが。30mから課題を決めてしっかりとやる。3本タイヤ引きをやって1本スプリント。少し休息を挟んで2本タイヤ引きをやって1本スプリント。これが終わってから60mを3本2セット。60mタイヤ引きの時にかなり疲労感が出てきました。そのため最後まで動きが保てない。仕方ない部分はあると思います。が、本当に何とかしようと思えばこの手の練習をしていたらダメだと思います。こんな書き方をしていたら「やる気のない練習をしている」と思われるかもしれません。周りから見ればやっている方だと自負しています。が、今目指しているのは「自己満足」ではなく強くなることだけです。形だけやり遂げるというのではないですから。

60mが終わってから話をしました。次の練習に向けての話です。本当に意識してできているのか?!私も人間です。選手に強い負荷をかける時にはそれなりに考えることがあります。ヘロヘロになる事を楽しんでいるわけではない。1本走って強くなるのであればそれで良いと思います。が、そんな簡単な話ではない。ここの部分をどう感じるか。何故今練習をしているのか。それは「弱いから」です。今うちにいる選手は弱いのです。インターハイに行く選手は今は調整練習しているはずです。強い練習をしていない。が、うちはかなり強めの練習をしている。それは「強くなるため」です。キツイ場面で「やるだけ」の練習をしていたら強くはならない。

キツイから良い練習だとは思いません。60mには60mの課題がある。そこの課題を意識できない練習なら本当にやるだけの練習になってしまう。だからもう一度念押しをしました。何のためにやるのか?本当に強くなりたいのであれば「自分で意識してやる」しかないのです。分かっていてもキツさに負けてしまう。良くある話ですがそれをそれを越えていかなければいけない。この夏をきちんと超えていって秋のシーズンで力を出す。来年戦う。その気持ちがあるかないかだと思っています。

そこからタイヤ引きの120m+60m。セット毎にレストを取るようにして1セットがしっかりと走りきれるようにしました。キツいと思います。強くなりたいという気持ちがあるなら最後まで走るしかない。120mのタイヤ引きはかなりキツい。それでも最初のグループからしっかりと走れていました。最後までスピードが落ちないのでこちらが驚いたくらいです。これくらいの走りが毎回出来れば数週間で大きく変わると思います。もちろんタイヤ引きが苦手な選手もいます。それでもこの距離が最後まで走れるようになると確実に力は上がります。

1セット目が終わって話をすると少し距離が短いのではないかと答えが。素直です。そこで少し距離を伸ばしました(笑)。それでも最後まできちんと走れていました。気持ちが変わってくると練習の質が上がります。そしてキツくなってきた場面で周りが大きな声で応援をし始めました。遠くにいても聞こえるくらいの大きな声。こうやって苦しい時に互いに支え合えるようになれば練習の質は上がります。ここにも「声を出す」ことの意味があると思っています。周りが自分のことを見ていると思えばカッコ悪い所は見せられません。負けたくないという気持ちも強くなると思います。だから最後まで走りきれる。この手の練習には必要不可欠だと考えています。

ポール選手は120mのポール走を3本。これはかなりキツかったようです。それでもこの子達も自分たちの殻を破らないといけません。最後までま動きを保つ。腕が使えなくてもしっかりとやっていくことは必要。周りの仲間の声援により最後まで押し切れました。チームらしくなってきているなと感じましたね。まだまだおとなしいチームですが変わりつつある。

この感じで練習ができれば。本当に思います。細かいことはもっともっとあるのですが。また書きたいなとは思います。が、それぞれの選手に対しての想いとなるので長くなりすぎる(笑)。ひとまずここまで。
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あれこれトレーニング

2016-07-22 | 陸上競技
木曜日、この日はトレーニングとしました。夏休みに入っているのである程度練習時間の確保ができます。やりたい事はたくさんあります。この夏が勝負。この感覚をどれだけの選手が持っているか。厳しい事を何度も何度も言いますが「勝つために何をするか」ですね。

昨年は8時練習開始としていました。今年は8時半としました。特別理由はありません。どちらにしても暑いことに変わりないのですが。前日に何時から始めるか?!と聞くと8時半という答えだったのでその時間からにしました。基本的にいつもこんな感じでやっています。めちゃめちゃ厳しくやっていると思われるのかも知れませんが結構軽い感じでやっているところもあります(笑)

暑い時間帯の練習です。こちらとしてもやるべき事をやります。暑さ対策のためにかなりの事をやっています。かなりの労力を必要としますが(笑)。とにかく身体に熱がこもらないように配慮しています。トレーニングの時にはこちらもグランドに水をまくようにしています。時々手が滑って選手に水が当たることもありますが(笑)。水を被るだけで全く違うと思っています。遊んでいると思われるかもしれないですけどね。嫌がる選手もいるかもしれませんがこちらも配慮をしながらやるように心がけています。

男子はかなり変わってきました。声が出るようになってきた感じがあります。こういう部分の成長が大切だと思っています。「バカになる」という部分は必要。演じるという部分ができなければキツイ練習を乗り越えていく事は出来ません。本当は私も人見知りで内気な性格です。知らない人と話をするというのは怖くて。それでも必要だから他者と関わる。声を出して選手を鼓舞する。本当は座って大人しくしておきたいのですが。

女子も声かけの基本はできるようになってきました。いきなり大きく変わるのは無理。元々おとなしい子が多いですから。それでも「意識したらできることはやるように」という話をしています。難しい事をやれというのではなくやろうと思えばできる事をやれと言っているだけです。これが出来なければ速くなるという誰もが出来るわけではない事をやろうとしているのだからできるはずがありません。全体的に大きく変わってきています。目指すところはまだ遠いですが。

この日はジャンプ系を。前回やった時にはまだ出来ませんでしたが、少しずつできるようになってきました。最初から出来るとは思っていません。が、やろうとしないというのはダメだと思っています。その部分もしつこく言い続けています。前の日にも話しているのですが「勝てないから諦める」という考え方をしていたら選手として勝負できません。考えながらやる事が大切です。出来ないなら出来るようにする。出来ない理由をきちんと考えながらやれば全く変わってきます。一生懸命になれば工夫ができる。それができれば行動や動きが変わる。間違いない事実です。

最後にロープ登りと体幹補強。この時、女子は大きな声が出ていました。1年生2年生のムードメーカーになる2人がペアを組んでいました。この子達が私から一番離れていたのですが一番声が聞こえます。少し殻が破れたのかもしれません。この2人がチーム全体を盛り上げてくれるとうちは本当に変わると思います。元気のないチームというイメージかもしれませんが、場面場面で元気になります。それがどのような場面でも元気にならなければいけない。

補強をする時に数を数える。これは誰にでもできる事。それを積極的にやるかどうかです。この1ヶ月で大きく変わりつつある選手がいます。こういう場面できちんと声が出せるようになってきているというのが大きいなと感じています。取り組みの姿勢が変わってくれば競技自体も変わってくると思っています。それを示してほしい。

最後に腸腰筋の補強。これはかなりキツイと思います。疲れてきている中での練習です。が、実際のレースでもあり得る話。キツイ時に頑張れるようにならないといけません。女子の数人はかなり弱い。ここですね。体幹が作れないと速く走れません。スピードに耐えられる筋力が必要になると思っています。この感覚はなかなか分かってもらえないかもしれないですね。適当に補強をしているだけでは強くはならないと思っています。

この部分は自分達で考えてもらわないといけません。それなりに補強をしたら強くなるという訳ではない。本当に強くなりたいという気持ちがあればやるべき事は自然にわかってくるはずです。少しやって強くなるわけではない。これくらいで良いだろうというレベルでやっていたら大きな差がつきます。何度も話をしていますが最後は選手次第です。その気にならなければ強くならない。本気になれない者は結果的に強くはならないのです。

少しずつですが変わってきています。まーあれだけキツイ話をしていて変われないのであればこれから先も変わらないと思いますが。大きく期待したいと思っています。
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靴を買う

2016-07-21 | 陸上競技
まー別にどうでも良い話なのですが。新しくシューズを購入しました。オーダーで作るのは3足目だとおもいます。



チームカラーに合わせたカラーリングにしました。基本的に「赤」が好きなのですが今のチームカラーには合わないのでシューズも変更。好みの問題というよりも「世界に1つしかない」というのを重視。チームとして。ここに関する想いはあります。単にやれば良いという気はない。だからこそこちらも「譲れないこだわり」をもってやっています。



春先にはサングラスも。こちらはまーアップする必要性を感じなかったのであえてアップしていませんでした。本当はシューズと同じタイミングでサングラスも作りたかったのですが。

基本的に物欲はありません。高い車に乗りたいとかブランド物の服を買いたいとかいう気持ちは一切ない。唯一のこだわりは練習に関するものは適当なものは嫌だという部分。身につける時間が長いというのもありますし、好きなことをやっているという感覚があります。好きなことをするのであればやはり「お気に入りのもの」でやりたい。

今のチームで戦いたいと思っています。その想い。ここは大切にしたい。バカじゃないの?!と言われるかもしれないけど。バカだから良いんです(笑)

一応忘れないように更新しておきます。
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正確さとがむしゃらさ

2016-07-21 | 陸上競技
水曜日、この日は終業式でした。あっという間に1学期が終わってしまいました。クラスでは少し話をしました。こちらが思う事を少し。基本的に綺麗事を言って過ごすのは好きではありません。表面的に「生徒のために」という言葉を並べながら過保護にしたり過剰に関わったりする事は実は本人達にとってマイナスでしかない。そう思って生きています。

練習は色々とあって2時から炎天下です。この日は大学生が練習に参加してくれました。直接指導をしてきた選手ではありませんがハードル合宿などで指導をしてきた選手です。地元に帰省してきたということで一緒に練習したいとの申し出がありました。来るもの拒まず。一緒にやることにしました。こちらとしても刺激になりますし。少し早めに迎えに行ってあれこれ話をしていました。関東の大学の話を聞いたみたい気持ちもありましたし(笑)

練習の流れはいつも通り。せっかく大学生が来てくれているのでチューブドリルからやりました。普段やっている動きの感覚は「回す」イメージでやっているとのこと。かなり方針は違いますがあえてこちらのやり方に合わせてもらうことに。こんな話をしてもなかなか理解してもらえないかもしれませんが大学生であろうと「何を意識して練習しているのか」を聞くことは必要だと思っています。ひょっとしたらそこに自分を高めるためのヒントがあるかもしれない。閉鎖的なやり方をしている間は何も成長しないですからね。

少し前から感じていますが足運びがかなり改善されてきました。毎日近くで見ているから感じていることかもしれません。膝の引き出しと腰の移動が少しずつマッチングしてきました。本当に1ヶ月間この手の練習しかしていません。短期的な結果を求めるのではなく長いプランの中で何をする時期なのかを判断していく。これも「言い訳するな」という話かもしれませんね。それでも今やるべきことを何かを冷静に判断する必要があると思っています。やりたい動きをするためには正確性を重視する必要があると考えています。

流れの中でやっていきました。スピードスキップをやった時にもう少しメリハリを付けたいなと思い片足スキップをやりました。膝を引き出したときな腰も進む。タイミングとキレでしょうか。どこの部分で進むのかという実際に感じ取ってもらいたい。やる中で覚えるしかないのです。しつこくしつこく指導していく。これは「動きを正確にやる」という部分を身につけさせたいからです。何のためにやるのかを理解しながらやっていくこと。これは大学生との話の中で一致していました。大学生は「キレイに練習する」という部分が多かったりします。バランスだと思いますが。

チューブ5歩、マーク5歩をやってから並走へ。これも大学生に参加してもらいました。せっかくなのでこちらも刺激をもらいたい。一緒に走ってもらうことで今の自分たちの力の把握になります。並走が終わってから「合バトン合わせ」を。久々に合わせをやりました。少し長めの距離を設定しての合わせ。それも単独ではなく競争する形で合わせを行いました。細かいところを見ようと思えばワンペアずつ行なうのが良いのでしょうが実際のレースのことを考えてみると少し形を変えてやるのも良いかなと。ルールとしては「リレーゾーンの中で必ず渡す」ということ。渡らなかったら2本追加としました(笑)

ここの部分は「正確性」を求めながらも冷静さと勝負というところがあります。誰も信じてくれないかもしれませんがここ1か月、本当にきれいな練習しかしてきませんでした。動きが崩れるような練習はほぼ0。最後の1本走るのも極力各自で走る。自分で自分の動きをコントロールする部分を増やしていました。記憶がありませんがたぶん120mは1本も走っていないのではないかと思います。覚えている範囲であれば90mを1本走ったのみ。この日はバトン合わせで80m近く走ります。それだけでかなりの負荷になる。更に競り合いの中で最後までスピードを緩めない状況を作る。しんどいと思いますね。関係ないですが。

カーブ→直線を2本、少し休息をはさんで直線→カーブを2本。かなりの負荷だと思います。男子は大学生も含めての練習。真剣に勝負していましたね(笑)。こういう一生懸命さは必要。「練習量」として多いかどうかは分かりませんがそれなりの「質」でできています。この距離を全力で何本か行けば十分な練習になると思います。ここ最近の練習から考えるとかなりきついと思いますね。

最後は120-90-60。距離としてはそれほど長くありません。が、上述のように最近は本当に走っていません。この距離さえ怪しい。次のステップに進むためにはこういう練習も必要不可欠だと思っています。さらにこれまでは「レーン別に選手が入る」という形で練習を行っていました。1レーンに1人ずつ入る形。そして段差でスタートさせるなどのハンデを付けていました。あまりにも「きれいな練習」が多くなってきていると思っていました。それが実際のレースにも出る。競り合うなどの感覚は不足している。「野性味」がなくなっています。スマートな練習だけではなく「必死になる」という感覚を持つ必要があると感じていました。

そのため「2レーン分に4人が入って一斉スタート」という普通の形にしました。イメージしにくいかもしれませんが。ハンデも付けずに一斉スタート。一番最初に「弱い者が遅れる」という話をしていました。遅れたら弱い。それを自分自身が感じる必要があると思います。これまでは「ハンデ」をつけていました。ハンデがあるから負けても仕方ない。そういう「逃げ道」を残していた気がします。が、この日は「全力勝負」という形で実施。負けたら自分の今の力が明確になります。そこでどうするか。

久々というか初めてというかチーム全体が必死になる姿を見ました。こういう練習がここ数年は少なくなってきていた気がします。やはり高校生、必死にがむしゃらに練習することが必要なのだと思います。クールにキレイな練習をする。見た目は良いかもしれません。が、泥臭さというかもがくもいうかそういう部分が抜け落ちてしまいます。ここはすごく大切なのかなと。

チーム内で必死に競争する。一番近くのライバルチーム勝つまでに何をするか。負けて言い訳をするのではなく勝つことを考える。男子は大学生も含めて接戦でした。力が付いてきているのがわかります。男子は比較的クールな練習でも力が付くのかなという気はしますね。が、こういう練習は必要。大学生に負けないように走っていました。先頭は変わっていましたが必死に競りあっていました。負けたくないという部分が出始めると大きい。

女子は初めて必死になっていました。ここ最近取り組みが明らかに変わってきているS、この日も良く走っていました。この練習が続けられたら本当に変わると思いますね。そこに引っ張られて女子は必死になっていました。がむしゃらさ。この子達に足りないものが少しずつで始めたかなという感じです。これまでトップを走っていたNも負ける。それが悔しくて勝とうとする。2年生は遅れるけど最初の数歩だけでも勝とうとする。こういう部分なのだと思います。

良い練習になったと思います。ここに関してはもう少し書きたいなと思うことがあるのですが。気が向いたら書きます。良い刺激をもらいました。大学生に感謝。
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トレーニングをもう一度

2016-07-20 | 陸上競技
月曜日、この日は海の日。まー基本的に関係ないんですけどね。前日の疲労はあると思いますが関係なし。朝からトレーニングを実施ました。走れば強くなるとは思っていません。長い目で見たときに今何をするべきが。ここを最優先に考えています。単に毎日同じことをやってレースを迎えてというのではなくそれぞれの時期にやるべきことを考えてやっていく。目の前の事だけを考えてやるつもりは一切ありません。

とはいえ流石にキツイだろうと思い、練習開始を9時としました。私自身と前日記録会&練習会の後に親しい人達と食事に行きましたから起きる自信なし(笑)。自慢ではないですが前日は本当に一切休むことなく働いていました。このダメージの大きさは想像を絶するレベル。ヘトヘトでした(笑)それでもこの日の練習は絶対にやると決めていました。前日の流れの中でやらないという選択肢はなし。命削ってます。

練習の最初に少しだけ話しましたが後は自分達でやるようにしました。もちろん近くで練習を見ていましたが。あまりにも暑いので私は氷の準備を。アイスパックを選手が持ってきていますからそれを使って身体を冷やすようにしています。トレーニングをするのですがやはり熱がこもります。私としては自分にできることをやるだけです。後は選手がやるしかない。

トレーニングもドリルもよくやっていました。当然ですが。前日にかなりキツく話をしています。結果が思い通りではなかったから言っているわけではありません。それに対してどうするのか?という考え方がないからこちらは指導をしているのです。負けて終わり、ではない。何が足りなくて、何ができなくて結果につながらなかったのかだと思っています。それが分からない選手、考えられない選手はそこで終わってしまう。最後は自分自身の取り組みだから。

まー「声を出せ」位は言いましたが。女子はここがまだ不足。それでも練習に対する取り組み自体は大きく変わってきています。それはこの日だけではなくここ最近ですが。全員が大きく変わって来ているとまでは言い切れませんが、ある程度の成長は見られます。

シャフト補強をやってからプレート補強。その後はスナッチを。瞬発的に力を発揮するための練習ですね。軽い負荷でスナッチをシャフト補強の中に入れていますがある程度の重量の中でやる事も必要だと思っています。やらせてみると11年生女子3人のうち2人はヘロヘロ。重さに対応できません。が、1人は2年生と同じ重さで対応できました。正直かなり強いと思います。得意な練習、苦手な練習と様々な練習がありますがバランス良く鍛えて行ってこれから先に備えたいと思います。

高重量の練習が終わってからジャンプ系としました。これまで避けていた練習ではありますがこれからのことを考えるとやっぱりやっていきたいなと思っています。刺激を与えた筋肉に走るための刺激を加えていく。これも身体を上手く使うという部分で大きく影響してくると思います。下手な選手は上半身と下半身の連動ができません。毎日は出来ませんがこういう練習を入れる頻度を増やしておきたいですね。やることはたくさんありますからね。

最後に細かい補強をしました。ロープ登りをしてからの体幹補強。ここ最近は寝転がってやる補強は不足していますが、この機会なのでかなりやりました。腹筋や背筋、内転筋など。道具を使いながらひたすらやりました。面白くはない練習ですがやはりこういう地味な練習をやっていくことは重要だと思います。感覚の問題です。私はこういう練習が好きなのでかなりやります。が、気がついたら減ってきている気がします。もっと基本的なトレーニングをやっておかないといけませんね。

トータルで4時間近くやったでしょうか。他校がどれだけトレーニングをするか分かりません。この日は休みを挟みながらの練習になったので長くなった部分もあります。簡単に強くなるようなマジックは存在しないと思っています。私はやっていることをあれこれ説明できます。単にやっているわけではありませんから。

面白くはない内容ですが一応やった事を書いておきます。少しずつ前に進むためにやる。これだけです。
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記録会

2016-07-19 | 陸上競技
ちょっと回復してきたので少しだけ書いておきます。さすがにきつい・・・。

日曜日は記録会でした。完全調整という気はありませんでしたがそれなりに走れるだろうと思っていました。条件云々もありますが練習で見る限り確実に力が上がっているのが分かるのでそれをうまく出せればいいなという感じでしょうか。

結果を先に書いておくと「不完全燃焼」という感じでしょうか。条件的に記録が出る状態ではありませんでした。が、「普段やっていることができない」という部分に関しては完全に「不完全燃焼」です。男子に関してはある程度の結果につながったかもしれません、11秒97がベストだった選手が11秒77ででした。去年までは12秒3くらいだったと思うのでよく走れるようになっています。1年生男子はこのレースに参加していませんが2人はこの選手よりは速いはずなのでそれなりに力がついてきているのかなという感じでした。

女子に関しては「どうしたのか?」という感じの走りでした。「残念」です。唯一気を吐いたのは1年生女子が1人。条件がかなり悪いので記録的に評価するというよりは「強さ」を感じました。2年生女子は向かい風の中でよく走ったかなという感じ。風がなければ自己ベストくらいは更新しただろうなという感触はありました。とはいっても、私自身は役員の仕事でスタート局面のみしかみていません。全体の流れが確認できていないのでどうなのかという部分はありました。が、あまりにもレースの内容が悪い者が数名。これでは・・・。

レースの内容が悪いというだけではない。普段やっていることができないという感じがよくない。前日にスタート練習をしていたのですがこの日よく走れていた選手と60m地点まではほぼ同時で走っていた選手もいました。が、翌日は全く。力が出せません。また、前日に力のある選手と走って60m地点で大きく引き離していた選手もこの日は全く力を出せず。これでは・・・。

フィールド種目に関しても同様。棒高跳びは男子が自己ベスト。女子は連取で余裕で越えていた高さを全く超えることができず自己ベストにも届かず終了。練習会では明らかに跳んでいたのですがこのレベルの記録でとどまっていたらこの半年間の練習の意味がほぼなくなってしまいます。これは良くない。やり投げも同様。練習で余裕で越えている距離を超えられない。高跳びに関してはほぼ跳躍にならず。この数週間の練習の成果は全く出せていないという感じでしょうか。調整していないとはいえこれでは困ります。練習である程度のことができて試合でできないというのは・・・。

今回の記録だけを評価されると「大したことないな」と思われると思います。実際にはその通りです。練習でどれだけいい走りが出来てもレースできちんと力が発揮できなければ「力がない」のと同じこと。勝負するという話にはなりません。女子は特に。力がついていてもそれを出すために必死になれていない。どこかで「甘えている部分」があると思います。

特別評価をするつもりはありませんが、1年生女子で「強くなりたい」という気持ちが前面に出る選手がいます。競技者としてはかなり「強い」と思います。練習では勝ったり負けたりします。それでもレースになると確実にと言っていいほど力を出す。練習でいい走りをしても試合でいい走りが出来なければ意味がなくなってしまうからです。この選手、中国大会が終わった後にかなり不貞腐れていました。これは「悔しさ」の裏返しなのです。周囲から見れば「なんだ?」と思われるかもしれません。が、「勝ちたい」という気持ちの表現の方法が分からないのだと思っています。チーム内の誰よりも「勝ちたい」と思う。これは中国大会以降の技術練習などにも出ていました。

他の子は普通にスタート練習に入る。が、この子は壁を使って膝の引き出しの動きを確認してはいる。走りだす前に膝締めの意識を確実に行う。中学の時にレースを見た時にスタート直前に自分で「足運び」を意識していました。少しでも速く走るためにという感覚が出るのだと思います。これは私が教えてやっているのではなく自らの意志でやっている。こういう「勝つために何でもする」という感覚をもっとほかの選手が見習うべきだと思っています。この子の「何が何でも」という感覚はすごい。

すべての日程終了後に全体を集めて話をしました。「何をやっているのか?」という話。どこかに「甘える部分」があります。正直、1年生に関しては「ある程度」のことしか話してきませんでした。こちらの方針は伝えていますが個別に課題を上げて注意することは少なかった。最初が肝心だと言われるかもしれません。が、「言葉が届くための準備」が必要になると思っていました。良いわけだと言われたらそこまで。どうとらえてもらっても構いません。が、「分からない状況で話をする」ことでは何も伝わらないと思っています。どれだけ言葉をかけても「聞く気がない」「受け皿がない」状況では伝わらないからです。

この日、2年生も含めて「本当にこのままでいいのか」という話をしました。上述のように「勝ちたい」と思っている選手もいる。たぶん他の選手も同じように「勝ちたい」と思っていると思います。が、それがどのレベルなのか。勝てたらいいなという取り組みなのか、「何が何でも勝つ」と思ってやっているのかどうか。「覚悟」の話をしました。この日は個別に名前を挙げて話をしました。全体の前で話す内容ではないとしてもある程度の課題はや「甘さ」は全員が理解しておく必要があります。それが出来なければ強くなるかの制覇ない。

チームによっては「よく頑張ったね」「次は大丈夫だ」と声掛けをするかもしれません。高校生は子供の部分があります。優しく受け入れてくれる人間に依存します。自分の欠点を指摘されるのを嫌います。指摘されたら「言われなくても分かっている」と態度が悪くなります。本当にそれで強くなれるのであればそれでいい。が、選手として強くなるためには「素直さ」が必要不可欠です。そして「絶対に負けない」と思える「心強さ」も必要。負けていても「悔しい」と思えない選手はやってもやらなくても同じだと思います。

単純に「悔しい」と思うだけであればそこで終わり。「悔しい」のであればそれをどうするのかです。思っているだけで強くなれるなら簡単。「何とかなる」と思っているだけで強くなれるならみんな強くなっています。強くなるために何をするかを考えて自ら動けるようにならなければ強くなれるはずはありません。

先日、練習会に連れて行ったときに「一人だから」という言葉が何度かありました。同じく今度は記録会や合宿に「一人」で参加させます。「他に誰かいないんですか?」という言葉が出ます。ここだと思っています。本当に強くなりたいのであれば「一人」でもやらないといけない。それなりの環境は与えますが「一人ではできない」と思うような選手ではやはり勝てないと思っています。言い訳が先に出るような感じであれば勝負になることはない。女子はここの部分を変えない限りは戦えないでしょうね。

力がついていても出せない。これに関しては思うこともあります。今回はかなりきつく話をしました。それぞれが「想うこと」はあるでしょう。私は嫌われることは一切恐れていません。それで選手が強くなるならそれが一番だから。甘やかせて受容して「いい子だね」と褒めちぎって「練習をしてもらう」のであればそれは「教育活動」ではない。競技を通じて「物事への取り組み方」や「本気になる事の大切さ」を学んで欲しいのです。出せない理由は何かある。本当に練習で走れていないのであれば仕方ないかなと思いますが。レースになって出せないのは「原因」があるのです。

もちろん、選手が力を出せないのは私自身の「力不足」以外の何物でもありません。それは私自身が理解しておかなければいけないと思っています。もっとできることがあったと思うからです。が、技術的なことは改善されてきています。それを上手くレースで出せない。スプリント系に関しては「距離不足」は明確だと思っています。本当に90m1本程度しか走っていませんからある程度の距離を踏まないとショートスプリントであっても走れないと思っています。これに関してはまた別に書こうかなと思っています。タイムが出ないのはこちらにも原因がある。記録が出せないのはそれなりの「意図」があって行っている。それでも考えるべきことはある。そう思います。

また書きます。
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課題

2016-07-18 | 陸上競技
書きたいことがたくさんあるのですが、私自身の問題もあり書くことができません。個人的な事情をここに書く必要があるのかは大きな疑問です。ほぼ個人的なことしか書いていないというのもありますが。とにかく微妙な状況です。思わせぶりな書き方をしています。本当は単純に「体力的にキツくて書けない」というだけなのですが。力尽きて寝てしまうのです。昼寝もしてしまう。それもこれも日曜日に実施された記録会のダメージです。ほぼ休まず働きました。これは尋常ではない。炎天下の中、休めないというのはかなりキツいですね。

記録会の前の日のことから書きたいなと思ってはいるのですがそこまでのエネルギーがありません。実際は土曜日の練習かなり良い感じで終わらせることができていました。が、翌日のレースでは微妙なところでしたね。本来の力が出せないという感覚があります。練習での走りがレースで出来ないという部分。ここは考えたいと思っておます。ある程度やるべき事が見えています。が、これは最後は選手の「覚悟」だったりするのかなという気はしています。もちろん私の指導力が不足している部分が大きいのだと思っています。

レースの内容などに関してはまた別に書きたいと思います。が、今日は勘弁を(笑)。日焼けしすぎて身体がヒリヒリするのに加え役員のあとの2時間練習会のお陰でアキレス腱が痛くて(笑)

少し休んで元気になったらまた書きます。選手達に覚悟を求めるのであれば私自身も覚悟を持たないといけないなと強く思っています。
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