kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

やりたいことをやる

2016-07-16 | 陸上競技
金曜日、この日はやりたいことがありました。練習の課題を明確にしていたのでそこを克服するための時間にしました。

アップの時間を最小限にしてやりたいことき時間を割くことにしました。チューブを使っての足運びを確認する時間を省略。これだけである程度の時間をかけ使ってしまうので。スティックを使ってからの足運びをやってから壁抜き。そこからスティックを伸ばしての足運び。かなり良くなってきた感じがあります。こういう部分は丁寧に丁寧にやっていくことが大切だと思いますね。短時間で変わらなくても繰り返しやっていくと随分変わります。

ある程度やってから次の動きへ。この日は加速段階から中間の動きをしっかりとやりたいなと考えていました。前日チューブ5歩からマーク5歩をやったのですが感覚的にかなり良かった。その動きを定着させたいなと思っていました。今回は少しマークの距離が遠いなと感じる部分があったのでその都度修正していきました。無駄に広くなるのは避けたいですから。マークを置けば良いというのではありません。狙いとすることがあってそれに見合った距離設定が求められます。

狙いとする部分が出来ていないのにその動きをひたすらやるというのは時間が有効に使えないというだけではなく「狙いとしない動きが身につく」ということになります。悪い動きを繰り返すことでマイナスになる。ここは見る側が意識しておかなければいけない。細かいことかもしれませんが実はそこが一番大切なんだと思っています。マーク走などは顕著な例ですね。

かくいう私も失敗をしたことがあります、blogに何度も書いています。狙いとする部分が明らかに偏っていた時期があります。それにより「ピッチ」は確実に上がりましたが「重心移動」が出来なくなり進まなくなりました。マークを適当に越えていけば良いというわけではなく動きを意識したものでなければ意味がなくなってしまうのだと思います。そこまで細かいことを意識して指導していかなければいけない。

残念ながら走るだけなら誰でもできます。棒高跳びや投てき種目のように細かい技術が必要な種目とは異なります。投てきでも「力持ち」が一回引っかかって記録を出す選手もいる。記録で勝負する競技ですがきちんと技術を積み重ねていてく必要性はあります。記録は良いが強くないという選手も出てきます。走るのはもっとですね。技術とか関係なく速いものは速い。その選手がもっと速くなるという感覚を我々は持たないといけないと思います。適度にやって速いというのは最後になにが残るのかという話になります。

話が逸れていますが。マーク5歩をやってから最後にトゥトレを。トーイングですね。爪先を鍛える練習ではありません。オーバースピードトレーニングです。加速段階である程度進むようになってきたら今度は中間での移動。これもこの1ヶ月かけて少しずつ動きを作っています。そろそろ頭打ちになるので自分の限界を超えたスピードを出せるようにしていこうと思っています。こちらが狙いとする部分を理解させながらやらないといけません。

が、この練習意識しないと本当に「やるだけ」になっていきます。道具は少しずつ揃えて来ています。全部がこちらのやりたいようにはできませんかまある程度のことはできるようになってきました。が、やり慣れていないので上手くできない部分もあります。スピードを上げるのですがチューブが緩んでしまってからスピードが維持できなくなります。ここは言葉ではうまく表現できないのですが。引っ張ってスピードを上げてそれを維持することに意味があるのです。最初の数メートルだけスピードが上がっても意味がない。課題となる部分は理解させなければいけない。女子は怖がってしまう部分も出てくるので気をつけなければいけません。

そこから再びマーク走をやってから最後に60m。これで終了です。負荷的にはある程度かかっています。疲労が蓄積するというレベルではないかもしれませんが意図的に落としておきたいなという気はします。

記録会に参加しない1年生男子は関係ないので走ることに。この日も300mを。私のここ最近のスタンスとしてあまり長い距離を走ることはしたくないなと思っています。が、何となくこの子達には300mや250mが良いのかなと。使い切ることもさせたいなーと思っています。それでも基本はショートスプリント中心に作っていくスタンスです。変えるつもりはありません。

最初から全力。中心になる2人がかなりよく走りました。タイム的にはまだまだかもしれませんがこれからの伸びの可能性を感じます。先頭が37秒4くらい。すごく速いとは言えません。が、ほとんど走っていない中でこれくらいのスピードが出せるようになってきているのであれば十分だと思います。秋には51秒前半から50秒台を目標にしたいなと思っています。2番手も37秒8。こちらはショートスプリントを中心にやっています。ここ数週間で力が付いてきました。かなり走れると思っています。中学の時のベストが11秒8くらいだと思いますが普通に走れば大幅に更新するのではないかと思っています。記録会出してやれば良かった(笑)

少しずつですがこちらの狙いとしていることが出来るようになってきました。積み重ねです。見ていて面白いですね。これから。これから。
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スタンス

2016-07-14 | 陸上競技
気持ち的にblogを書く気にはならないのですが。こういう時に書くとたいてい批判の火種をまくことになるなで。まー良いんですけどね。それぞれの思想信条を誰かに批判されたからといってそれに合われず必要性はないと思っています。迎合する生き方をするつもりはないですから。

前から何度も書いていますが私にとって部活
の選手とクラスの生徒に関しては「特別」だと思っています。表面的な話ではなくこの子達に身につけてもらいたい部分は絶対に譲れません。私のスタンスを理解してもらえないかもしれない。が、何でもかんでも受容するのは絶対に違う。ダメなものはダメだと明確に示していくことはこの子達の将来のために絶対に必要だと思っています。

基本的に選手や生徒に好かれるような生き方をするつもりは全くありません。それは生きていく中で譲れないところ。こちらが明確なスタンスを持っておかなければいけないと思っています。他者に好かれるために生きることは「自分の生き方を偽る」ことになる。そんな生き方をしていたら今の仕事で「本当に伝えたいこと」は絶対に伝わらないと思います。

真剣に怒る。その理由を理解できる人は少ないかもしれません。でも、私には「譲れないもの」があります。「こういう子だから仕方ない」という割り切りは必要なのかもしれない。が、そんなことはできません。社会に出たら絶対にプラスにならないから。それを閉鎖的な学校生活の中で許していけばこれから先きっとマイナスになる。だから、私が許せないと感じたことは絶対に許せない。何でそんなに馬鹿みたいに怒るの?!と思われるかもしれない。ポリシーがあるか。譲れないラインがあるか。これは周り云々ではなく私の中では一番大切なことだと思います。

人に好かれたい。誰もが思うことだと思います。私だって嫌われるよりは好かれる方が良い。でも、それは一時的な感情でしかない。相手の将来のことを考えたら「許せない」と思うことをきちんと示すことは大切だと思います。感情論で「怒る」というのではない。もちろん「許せない」と思うから本気で怒るのですが。

やるべきことをやる。それができなければ意味がない。怒るというのはかなりのエネルギーを使います。残念ながら私は表面的に怒ることはできません。怒るときは真剣に怒ります。その意味が分からない人にとっては一生分からない部分だと思います。

自分自身が大切に思うことを伝えられなくなったら今の仕事をやる意味は全くない。お金をもらうためだけにやっているならもっと楽だと思います。人から好かれようと思ってやるならこれも簡単。自分をポリシーを捨て去って他者に合わせれば良いのですから。

今のところ私には出来ません。ある意味幼いのかもしれません。表面的な話しをする生き方をするくらいなら人に嫌われてもやるべきことをやりたい。信念なき理想。これは夢を見ているようなもの。何も他者に伝えられない。本気でそう思います。

繰り返しになります。部活の選手とクラスの生徒は私にとって「特別」です。だからこそ絶対に手を抜けません。ここだけは譲れない。人から嫌われることを恐れるよりも信念を持って人と関わることを大切にしていきたい。伝えたいものがあるから。そう思って生きていきます。
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練習の中で見えること

2016-07-13 | 陸上競技
火曜日、午後は競技場へ。天候のこともありこの日に走っておきたいなと。週末に記録会がありますがそこに調整するつもりはありません。とはいっても今回はある程度記録が出せたら良いなという気持ちはあります。順調に練習が積めていると感じていますから完全に調整をしなくてもある程度は走れると思っています。感覚的には全員がシーズンベストくらいは出るだろうなという感じです。まー走れる選手は自己ベストに近い記録は出るのではないかと感じています。

この日のアップはいつも通り。動的をやってからチューブドリル。スティック、壁抜き。そこからスティックの距離を伸ばして移動距離を作る。この時に膝が開く感じがあったので一旦止めてもう一度話をしました。ここの部分どう理解するか。理解したとしても出来るかどうかは別問題ですが「何をやろうとしているのか」を理解しなければ次につながらないと思います。そこからスパイクを履いてチューブ腿上げ、スティック腿上げで。スティック腿上げはかなり良くなってきました。ここは継続の必要性ですね。あと一歩という感じでしょうか。

そこからスピードスキップを行ってからチューブ5歩へ。動き自体はスムーズになってきました。そこで久しぶりにマーク5歩を実施してみました。マーク走をやるとこちらの狙い通りの動きに近づくことがあります。これまでは「マーク5歩」を中心にやっていましたがその前の段階がきちんとできていないのであえてやらずに準備してきました。ある程度準備が出来たと感じました。これは腿上げや膝締めなどの「基礎練習」がある程度出来てきたからです。単純になんとなくやる、というのではありません。

前の記事にも書きましたが「やれば良い」というのは避けたいと思っています。「準備」が出来ていなければやろうとする動きをやっても出来ないからです。これも考え方だと思っています。強豪校がやっている練習にはそれなりの意味があると思っています。が、それをマネしたら強くなるのか?!と言われたらそれは違うと思います。間違いなく前段階があるはず。G先生があるDVDの話をされていました。販売されている陸上競技のDVDですが「一番大切なポイント」は示されていないようです。そこまで細かい話を示しても理解できないというのもあるのでしょう。ここは大切な部分だと思っています。

マーク5歩を1本やってみて感じが良くなっているなと思いました。マーク5歩と言いながらも5歩以上やることもあるのですが(笑)。もう少し増やしてみようと思っていたらマークの数が足りませんでした(笑)。思いつきでやっていますからマークを持ってきていませんでした。いや、正確には「普通の練習」をするには十分な数なのですが「やりたいなと思うこと」をするには不足していただけです。これは私の準備不足。3年生のマネージャーは言わなくても「マークを2セット」準備していました。これは「ひょっとしたら使うかもしれない」という先を見た行動です。今回は1年マネージャーには責任はありません。まだまだそこまで予見して動くのは無理ですからね。

チューブ5歩と同じ感じでマーク5歩をやるとかなり進み始めました。上手くかみ合い始めた感じでしょうか。5歩から7歩まで増やして20m程度のスプリントを繰り返しました。すごく進み始めた感じを受けました。これは見た目だけの問題かもしれませんが、膝の引き出しと重心の移動が上手く行き始めたかなと。もちろん、これは偶然そういう動きになっていたのかもしれません。が、やりたいなと思う動きに近づいてきたなと感じました。 楽に前に進む感じが出てきたかなと。

そのまま並走へ。こちらも久しぶりにカーブから始めました。少し前から感じていましたが1年生女子が少しずつ変わりつつあります。声が出るようになってきました。まー練習中に限ってという部分がありますが(笑)。それでもこれまでと比べるとかなりの変化があります。大きなことだと思っています。「○レーン行きます」という声、「ハーイ」という返事、「ファイト」という応援。かなり変わってきています。これが本物になれば確実に力は上がると思っています。「意識すれば出来ることを徹底する」という部分。期待したいなと思うところがあります。

並走はまずまず。スピードに乗って渡せるようになってきました。男子は微妙。その日の調子をきちんとつかめていません。自分が動いているのであればスタートの位置を変えないといけません。そこの判断。常に自分の調子と相手の調子を把握していかなければいけないと思っています。そのために並走を繰り返しやっているのです。1人で走るならそんな事は気にしなくて自分のことだけやれば良い。が、相手がいることです。常に気を配りながらやっておかなければいけないのです。

休憩を少し挟んでスタート。こちらもここ最近練習をしています。本当はもう少し細かく指導しておかないといけないと思いますが、常にスタート地点で会話をしながら動きの修正をしています。まだまだ私の指導が十分でない所はあると思います。それでもこれまでと比べるとスムーズに進むようになってきたかなと。これも原点となる膝締めと重心移動がきちんとできるようになってきているのが関係しているかもしれません。音が鳴るまでの準備段階(構え)の部分がもう少しきちんと安定してくると違ってくるかなという気はしています。

それでも男子も女子もまずまずの感じだったと思います。2年生男子もかなり良くなっています。が、隣に人がいるとガチガチに(笑)。実施のレースで記録を更新していこうと思えば相手がいたとしても自分の走りが出来ないといけないと思います。まだ甘い。1年生男子にもその都度意識するポイントを指摘しながらやっていきました。言われたら出来る。最初からやれよ(笑)という感じなのですが、やはり意識するポイントが明確にならなければいけないのだと思いますね。ここはすごく大切。何も言われないで出来るというのはなかなからないと思います。こちらも意識して声かけていきたいですね。

女子のスタート、なかなか面白い。40m×2本までは200mを専門にしている選手がかなり良かった。この感じでいけば100mも大幅自己ベストがでそうです。まー好条件だったとはいえ200mで25秒台に入っているのですから12秒9ということはないはずです。かなり取り組みの姿勢も変わってきていますからこれからが楽しみです。が、60mになると他の2人がよく走り始めました。40mまでははスタート時点で酷かったのですが、60mになるとスタートもかなり良くなりました。安定感が出てくるともっとスピードが出せるようになると思うのですが。この3人が競り合いながら最後まで練習が出来るようになるとかなり面白いと思います。まー負けたくないでしょうから一緒に走るのは嫌だと思います(笑)。それでもここを乗り越えていかないと力は上がらない。一番近くにいるライバルに勝つために何をするかですね。

1年生男子は記録会に出場できないので300mでも走ってみるかーということで競争。普段全くといって良いほど長い距離を走りません。かなりしんどいと思います。それでも男子はこういう練習も必要なのではないかと考えるようになりました。理由は明確ではありませんが「なんとなく」です(笑)。2人は300m、2人は距離を短く設定して走らせました。400m選手がトップでフィニッシュ。なんとか37秒台で入れました。もちろんまだまだです。元々スピードがあるタイプではないので少しずつ記録を上げていけるようにしていこうと思います。倒れ込んでいました(笑)

他のメンバーは90mを走って終わり。記録会、200mもエントリーしようと思っていたのですが練習内容的に「200mは長いな」と判断して今回は100mのみ。なんせ120mでさえまともに走っていないのですから。ある程度走って対応できるかもしれませんが今はそれほど無理する必要はないだろうなと判断しました。良い走りをしていました。この走りが実際にレースでできれば結果は勝手についてくるだろうと思います。

まだまだ課題はたくさんありますが確実に良くなってきているのだけは確かです。これからに向けてしっかりと取り組んでいくことが最優先だと思います。地に足をつけて取り組んでいきたいと思います。
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朝練だからできること

2016-07-13 | 陸上競技
火曜日、朝から雨でした。それほど強くなったですがずっとずっと降り続けている感じでしたね。午後は走りたいと思っていたので朝は軽めに。雨が降っても関係ない廊下での練習としました。

前日にシャフトをやっています。それなりに身体に負荷がかかっているはずです。それでも長い目で見たときにトレーニングは継続しておかなければいけない。特に股関節周辺の筋群の強化には時間をかけたいと思っています。

そこでバランスディスクを使ったトレーニングを行うことにしました。それほど大きな負荷ではありませんが股関節周辺には刺激が入ります。不安定な状態で動くというのはかなり難しいと思います。前任校であれこれやっているうちに「案外できるな」と感じたので継続的にやっています。安定しないので自然に細かい筋群に刺激が入るのです。これに関しては「正しい使い方」というのがあるかどうか分かりません(笑)

普通のスクワットをやってから開脚スクワット。初期の頃はペアに手をつないでもらわないとスクワットが出来ませんが慣れてくると普通にできるようになります。自分の中で感覚が作れてくるのだと思います。本当はそれほど難しくないのだと思います。やり慣れないというか身体の使い方が上手くないならできないという部分があります。「使い方」に課題を置いて取り組んでいる部分がありますからこういう練習は必要不可欠だと思っています。

細かい練習をするためには時間がかかります。通常練習の中ではなかなか難しい。朝練でやるなら時間はそれほど必要としません。うちは朝練を実施していますが「不足する部分を取り入れる」という意識でやっています。大きな負荷をかける必要はないと思っていますから。

遊びながら鍛えるという感じもあります。前任校ではこの練習をシャフトを背負って行っていました。今はそこまでの負荷をかけていません。「強くする」というよりは「使える」という感覚が必要になるかなと思います。元々この練習は「思いつき」で始めました。普通にスクワットするより面白いだろうなという所から始まりました。面白いので1人1つ使えるように大量に購入しました。そこから様々な練習パターンが生まれてきました。



これは2人で向かい合って両足でスクワットする。1人でも難しいですが2人でバランスディスクの上でスクワットするとタイミングも合わないといけません。これもペアワークとしては面白いと思っています。基本的には遊びながら鍛えるという感覚です。毎回毎回キツイことばかりやっていると滅入りますから。



更にこちらはバランスディスクの上で片足スクワット。1人で出来るのが理想ですがまだまだ出来ません。45度くらいまでは単独でできますがフルスクワットとなるとなかなか難しいのです。補助が付くと負荷が軽くなる感じがあります。この練習自体が「強い負荷をかける」という練習ではありません。上手く使えるようにするというのがメイン。ヘロヘロになるだけが練習ではない。

この練習は小学生でもできると思っています。逆に小さい頃からこういう練習をしてもらったら違うのではないかなという気がしています。中学生にも効果的だと。なかなか導入してもらえないかもしれませんが機会があればやってもらいたいなと思いますね。遊びながら鍛えるという感覚をもってもらいたい。

高校生がこの練習だけをしておけば強くなるとは思いません。筋力を上げていきその補助的な意味合いが強い。体型も変わってきている中で「補助的な練習」だけでは不足すると思います。メインになるトレーニンングがあるからこそ「補助的なトレーニング」の意味が出てきます。最大筋力が上がっていなければ小学生と同じですから。使い方を覚えるというだけで高校生が飛躍するのは厳しいかもしれないですね。

うちはメインで他の事をかなりやっています。強くするという練習をやっているから「使えるようにする」という練習の意味合いが出てくる。これも考え方だと思います。私としては「目的」がある練習の組み立てをするようにしています。かといって「メニュー」を毎回作ってガチガチにやってはいません。見ていてその日に必要だなと感じることをやっている。やりたいなと思うことがイメージの中にあってそれを体現するために思いつきのような練習をする。これは感覚の部分ですが。

これだけで汗だくになりました。男子の周りは水溜りができていました。負荷が強くなくても小さな筋群に刺激が入っているのだと思います。ま!廊下でやっているから暑いというのもあると思いますが。やれる事を考えながら取り組んでいきたいと思います。

とりあえずここまで。朝練だけで一つの記事になりました。自分の頭の中の整理には丁度いいですね。

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トレーニングをする

2016-07-12 | 陸上競技
月曜日、ミーティングをしてからの練習。この日は事前に「トレーニング」と伝えていたので選手が準備していました。雨が降ると屋外ではできませんが実習棟の廊下がかなり広いのでそこを使わせてもらっての練習としています。晴れたり止んだりという微妙な天候でした。室内でやると決めたらやります。移動時間がもったいないですから。とはいえ、室内は暑い。水分補給をしながらの練習となります。

ミーティングをやってから約1時間半で練習を終わらせることにしました。7時間授業ですから時間が限られます。それならミーティングする時間を練習に充てればいいという感じなのかもしれませんが「取り組む姿勢」や「考え方」を重視していますからここの部分は外せません。

スプリント系はシャフト補強とドリル。ポールと投擲はウエイト。女子ポール選手は休みなく練習をさせています。前日の段階でかなり疲労しているだろうと思っていたので「月曜は休みでもいい」と話したのですが「トレーニングだからやりたい」という返答があり参加することに。土曜日は3時間跳躍練習、日曜日も跳躍練習ですからかなり疲労していると思います。それでも「やる」という前向きの姿勢は大きいですね。あと一押しのところまで来ていると思います。

やり投げ選手、土曜日の練習でBOSSに練習を見てもらいました。短助走で自己ベストを越えていました。少しずつですが筋力アップの成果が出ているのだと思います。大きく肥大するような練習にはなっていませんが、物を投げるという競技においてはやはり最大筋力は大きく影響してくると思います。ここはかなりの時間がかかります。やるしかありません。夏の間に大幅なパワーアップを果たして秋の新人ではベスト8が目標。可能であれば30m投げさせたいですね。こつこつやっていますから何とか結果につなげていきたい。そう思います。

この日の練習では細かい部分でスプリント系には声を掛けませんでした。あえて、です。ミーティングをしています。その部分が心に届けばある程度の事は自分でできるはずです。時間を短くするという約束をしていますからこちらがあれこれ言わなくても取り組みはできるはず。ここでできないようであれば勝負はできないのだから。どちらかというと私の指導は「スプリント系に偏る」部分があります。それは許してもらいたい。一番力を注いでいきたい部分ですから。だからと言ってほかの種目をまったく無視という気にはなりません。やはり競技をするのであればこちらもサポートしていきたいと思っています。バランスの問題ですね。

1時間ちょっとでシャフトが終わり最後にロープ登りをさせました。練習に取り入れて約1か月程度でしょうか。女子に関しては全く上がれない者も複数いました。継続しているうちに少しずつできるようになります。できなかった選手でも最低1歩(?)分は自分で上がれるようになりました。一瞬でも自分の身体を片手で支えることができる。大きなことだと思います。女子ポール選手、握力がなくなっていました。上手くロープが登れません。この状態を見て「休ませよう」と判断。これいいのかどうかは分かりませんがやり続けることはマイナスになることもあります。本人が「次の記録会では最低でも2m50を跳びたい」と言っていました。初めてかもしれません。こういうところは重視。

男子、ロープ登りが余裕でできるようになってきたので少し負荷を増やしました。最初は立ったままでのロープ登りだったのですが慣れてきたので「座った状態からスタート」としました。更にできるようになってきたので「脚にダイナマックスを挟んで座った状態から上る」という内容にしました。面白いもので男子は競争するように取り組みます。それにより一気にできるようになる。こういう練習がきちんとできるようになれば男子は強くなると思いますね。1年生の数名がかなり意欲が高いですからこの勢いに乗って取り組んでいけば面白いことになると思います。

女子は基本的に大騒ぎするようなタイプがいません。それでも地道にやります。「練習嫌い」と言われていた選手もいますがそんなことはなく真面目に取り組みます。こうやって「少しずつできるようになる」ことで大きく伸びていくのだと思います。焦る必要はありません。勝負するのは「今」ではないのだから。力さえ出せれば問題なくそのうち「結果」はついてくるでしょう。「根拠のない自信」ではなく毎日見ているからこそ感じる部分があります。適当やっているわけではないですから。

思うことはたくさんあります。が、すべてを書いていたら大変なことになる。書ける範囲で書いておきます。これからだと思います。見ていてください。
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一歩先へ

2016-07-12 | 陸上競技
続き。気持ちが前向きになっているというか「軸」を明確にしたいと思う部分があるので少し文章が長くなります。書いている内容を全て話しているわけではりません。そんなに長く話したところで選手には通じない部分が多くありますから。とはいえ、「自分の言葉」できちんと選手に伝えたいと思う部分があります。結局は「共有」できるかだと思います。今の1年生は「hosho」で競技をやりたいと思って選んでくれた選手もいます。もちろん、「想像」と「実際」のギャップに戸惑うこともあるでしょう。しかし、私としては選手と全力で向き合うつもりでいます。だからこそ「真面目な話」をする。これは以前から変わりません。本当に思っていることを話す。

「枠」の話をしました。その後もう少し話を。

自分の中の「枠」を越える。簡単なことではありません。実際の話も挙げました。20年以上前になります。私自身も競技をやっていました。そこそこの選手でした。学内の練習であれば常に先頭を走ることになる。そんな時に何を意識していたか。先頭を走っていたとしても「自分のライバルが少し前を走っている」と思い続けていました。目の前にはいません。が、自分が先頭だという「慢心」は自分自身をダメにします。今自分は一生懸命に練習をしているかもしれない。が、走っていたら自分のライバルは1m前にいるかもしれない。「見えないライバル」を常に追い続けていました。だから妥協することがない。やりすぎる傾向はありましたが(笑)。

トレーニングや練習で苦しくなったとき、「こんなに頑張っているのだから」と思わないようにする。ここで最後までやらないと「ライバルに勝てない」と自分自身に言い聞かせていました。指導者はいません。すべて自分でやっていかなければいけない。そんな時自分を支えてくれていたのは「ライバルに勝つ」ということだけです。陸上競技は球技などとは違います。勝負をするためには「自分自身が強くなること」が必要不可欠です。球技のように相手がミスをしたらそこで流れが大きく変わるということはほとんどありません。自分自身が「勝負できる舞台に立つ」事が出来なければ勝つことはできないのです。「相手」を考えるだけではなく「自分の力を上げる」ことに専念する必要があると思っています。そのためには苦しいときに「もう一歩先へ」という感覚を持つ必要があります。現状に満足せずに「もう少しできるのではないか」と思う考え方です。

練習中であれば自分の事だけ考えるようになります。苦しいのに頑張っている、というような部分が大きくなる。今は近くに「ライバル」になる選手がいます。そうであれば「ライバルよりも少し多くやる」という意識を持つことで勝てる可能性は増えてきます。ライバルが10回やるのであれば自分は11回やる。そうやって「あいつには負けない」と思えるかどうかだと思っています。仲が良いチームが理想です。しかし、「馴れ合い」の関係ではだめだと思っています。高めあう関係が作れないのであればその関係は「解消」する必要があると思っています。「きついから手を抜こうよ」とお互いが下に降りていくような関係をチーム内に作ってしまったら終わり。勝てるはずはありません。

簡単な話です。少しでも強くなりたいのであればチーム内のライバルに勝てばいい。勝てないのであれば「勝つために何をするか」を考えて行動すればいい。それができなくて「勝てない」「悔しい」と言っている間は100%勝てないと思います。勝ちたいのであれば、強くなりたいのであれば「やるべきことをやる」のです。何かあった時には常に「ここを乗り越えてライバルに勝つ」という気持ちを持つ。根性論と言われるかもしれませんが「考え方」の問題です。単純に走っていたら強くなるといっているわけではありません。練習量を増やせば強くなるといっているわけではありません。「何をするか」という話をしているだけです。

また「毎日を大切にする」という話をしました。1年間は365日です。その1日1日が本当に大切になる。よく試合前になると慌ててバトン練習を始めるチームがいます。試合が近いからバトンをやっておかないと不安だからという考えでしょう。が、数分間やったところで本当にバトンが上手くなるのか。リレーをやろうと思えばやはり1年間かけて少しずつ少しずつ技術を磨いていく必要があります。試合が近いから頑張らないといけないというのは何か違うなと。

良い練習ができた日がある。が、次の日はきちんとできない。これではトータルで見たときに「普通以下」にしかなりません。本当に強くなりたいのであれば「毎日を大切にする」必要があるのです。良い練習を毎日続けられる選手が強くなる。つまり、「波のない選手」になる必要がある。家を出るときに保護者から怒られた、友達とケンカしてイライラしている。だから今日の練習はきちんとできない。そんな状態であれば「練習に参加する必要はない」と思っています。質の低い練習をすることが分かり切っているのに来たところで意味はない。長い目で見れば「競技をやる必要もない」と思います。強くなれない典型的なパターンですから。厳しいことを言うようですが「競技」をしようと思えばそういう考え方を持っておかなければいけない。どんな状態であっても練習場所に来たら「その日にやるべきことに集中する」という意識がなければ一時的な強さで終わってしまいます。心に刻んでおいてもらいたいですね。


私は「情熱」を持って指導に当たるようにしています。私が競技に対して一生懸命にならなければ選手自身も一生懸命になれない。「指導者」として他の方に勝てない部分はあると思っています。しかし、「情熱」だけは負けない。選手に対しても「情熱」を持って関わる。譲れない部分です。周囲がどのように感じるかは分かりませんが「一生懸命に選手に向き合う」というところは持ち続けたいと思っています。それができなければうちで競技をやりたいと思ってくれた選手たちに失礼ですから。1年間、私の指導についてきてくれている2年生に失礼ですから。決して手を抜かない。全力で選手と向き合う。これだけは続けていきたいと思っています。

私自身が「小さな枠」の中で生きていたら選手は「枠の外」を知らないまま終わってしまう。私自身が現状に満足していた選手も「これでいいや」と思ってしまう。選手が大きく伸びるためには私自身がもっともっと大きくならなければいけないと思っています。最低条件です。

繰り返しになりますがすべてを話したわけではありません。ある程度の事を話ました。これが通じるようになれば強くなるでしょうね。そう思って関わっています。
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自分の中の「枠」

2016-07-12 | 陸上競技
月曜日、前日の夜から色々と考えていました。本当に大きな刺激でした。選手を育てていくために。ここに軸足を置いて指導ができるか。誰のために練習をやるのかという感覚。この感覚を全員と共有するというのは不可能です。表面的な話ではなく本質的な話をどこまで掘り下げてできるか。自分のやりたいことを見直すきっかけになったと思います。blogの内容はそれに伴って真面目な内容になっています。

午後は7時間授業だったため練習は学校で。土曜日の時点でトレーニングをするという話をしていました。その前の段階で少しミーティングをすることに。私がこれまでやって来たチーム作りの中心は「真剣に話す」ことです。こちらが思っていることを真面目に真剣に伝える。全員に伝わるとは思いません。が、本気で競技をやろうと思う選手であれば何かしらを感じ取るはずです。

少しわかりにくい話だと思ったのでホワイトボードを使って図説しながら話しました。授業と同じですね。「自分」という文字を○で囲みました。これが今の自分自身。この○の枠いっぱいの努力をしていると思います。これまで「2」の努力をしていた者が「10」の努力をする。そうであれば過去の自分と比べると「5倍」の事をやるようになっているのです。そうなると「自分はこんなに努力している!」という気持ちになります。当然ですね。自分がやって来たことよりも何倍もやっているのだから。うちの選手、本当によく練習するようになっていると思います。

しかし、その「自分」の○の外側に大きな○を書いて話を続けました。今うちの選手がやっている努力「10」で最大かもしれない。過去のチームや自分達と比べると間違いなく努力をしています。こうなると「自分達は良くやっている」という雰囲気になります。確かな県内レベルでいえばよくやっている方だと思います。が、外側に書いた大きな○。これは県外の選手の○です。この選手たちは「100」の努力をしているかもしれない。ここの差は大きいと思います。

閉鎖的な小さな枠の中で考えていたら「自分達は一番やっている」という気持ちになります。比較対象が小さな○の中でしかないから。他のチームに比べたら自分達は練習の質も量も高いという気持ちになりやすい。が、そこは満足する部分ではない。何故なら戦う相手はそこではないから。自分が「10」の枠の中でやっているつもりになる。一方で本当に強くなりたいという選手は「100」の枠の中でやっている。勝てるはずがない。

この話は昨年度もしています。ペットボトルの話です。私が練習中だよく飲んでいる2リットルの水と500mlの水の比較。この日も同じ話を少しだけしました。2リットルの水も500mlの水も同じ「100円」でした。このペットボトルには両方水が一杯に入っている。同じ「100円」というのは同じ「高校生」だと言い換えることができる。同じ高校生でも一方は500mlが「自分の一杯」だと思う。もう一方は2リットルが「自分の一杯」だと思う。同じ「一杯」でもその総量が異なるのです。

自分自身の「枠」の中だけで考えていたらそこから抜け出せない。本当は2リットルの水が入るのに自分の「枠」「容量」が500mlだと思っているからそこで満足してしまう。明らかな差がつきます。当然の話です。それでも「自分達話です一杯に頑張っているんだ」と思うでしょう。だからこそ「枠の外を知る」ということが必要になる。「去年までは〜だった」とかいう事は「小さな枠の中」の話でしかない。そこの話をしている間は強くなる可能性は0だと思っています。

今の選手たちの取り組みを否定しているつもりはありません。よくやっていると思っています。しかし、それが一杯一杯なのかといえば違うと思います。もっともっとできることがある。その事を知る必要がある。言葉でどれだけ伝えても上手く伝わらないかもしれない。だから「外の世界を知る」経験をさせたい。インターハイに出る。これは名誉なことだと思います。が、そこで初めて分かることがある。自分達のやっていたことが実は小さなことだったんだということに気づく。もっと色々なことができるのではないかという事に気づく。

世の中には自分達以上にやっている選手がいる。500mlの「枠」を越えないといつまで経っても同じ場所で足踏みしてしまう事になる。本当に今の努力が最大限なのか?そこに関しては問わないといけないと思っています、やってはいる。が、それがどのレベルでの事なのか。何度も指摘するしかないと思っています。

うーん、長くなりましたね。まだ話半分なのに。読みにくくなる&見直しにくくなるので記事を変えておきます。
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自分に何ができるのか

2016-07-11 | 陸上競技
もう少しだけ思うことを書いておきたい。競技の指導をするうえで多くの人に影響を受けている。様々な方からの影響を受けて今の自分がいる。自分の枠の中で生きていたらそうはならない。他者を批判する、否定するのではなく「自分自身の在り方」を考えていく必要があると思っている。どんな生き方をしても「なんなんだあいつは」と思われる。そうであれば尚更批判的な意見だけに耳を傾けるのではなく「前向き」になれることを考えていきたい。

人生の中で最も尊敬するのは陸上競技における師匠かもしれない。これまでやっていたことを打破し、積極的に外に出る。自分の信じることをやり続ける。だからと言って柔軟性がないわけではない。競技だけではなく多くの事を学ばせてもらっている。師匠との出会いがあったから「今のままでは嫌だ」と思えた。福岡の大学に練習見学に行ったときには師匠と話をしたことがなかったと思う。その後数年間で親しくさせてもらうようになった。これまでの「自分の枠」の中から抜け出して次のステップを踏めたのだと思う。

師匠に師事しながらも「県外」に出た。単独であちこち回っている。岡山や宮崎には選手を連れて行った。東京には自主的に練習見学に行かせてもらった。師匠の口利きで兵庫や京都の練習も見させてもらった。「過去の自分がやっていたことが全て」という感覚を抜け出すには十分な刺激だったと思う。どれだけ多くの人が外に出て刺激を受けているのかは分からない。同じ場所にだけではなく様々な場所に行く必要があると思っている。それが「枠」を超えるために必要不可欠なことになるから。

「今まで通り」が一番楽。が、それで本当にいのか。こんなところで何を書いてもそれは誰にも響かない。分かってる。が、自分自身を鼓舞するために書いている。このまま「今まで通り」が一番だとは思わない。ある程度指導ができるようになってきたとき、「他の人に指導してもらう」というのを避けていた。自分がやっていることと違うことを言われるのが嫌だったから。が、選手にとっては「様々な刺激」を受けることが必要になる。合わなかったら「元に戻せばいい」だけの話だから。とはいっても「全く考えていない指導」を受けるのは避けたい。何度か痛い目に合っているから。ここは見極めだと思う。

ちっぽけなプライド。これを捨てることにしている。信頼できる指導者であれば練習を見てもらって選手にプラスになるようにしたい。自分だけが全てできるわけではないから。「今まで通り」でやっていく。これを抜け出す必要があると思っている。が、「今まで通りでいい」と思っている人達に「変わったほうがいい」と主張しても意味はないと思う。効率が悪くても効果が低くても「今まで通り」がいいと思う人はいる。きっと「不安」を抱えることがないから気持ちが楽なんだと思う。これは性格的なものもあるから何を言っても変わらないものは変わらないと思う。そこを変える必要があるかどうか。

広島に棒高跳び練習会に行った。私の中では「知らない世界」だ。単純に人を集めて練習をするのではなく「専門的な指導を徹底してやる」という部分。完全に指導者に任せる形でその練習は進んでいく。もう少し突っ込んで質問すればよかったのだが「サタデー陸上」といのを前日に実施してその中でも「基礎指導」をしているとのことだった。「とりあえず真似してやる」という形ではなくきちんとした指導が入っての「陸上教室」が継続的に行われる。本当の専門家がついての指導。面白い。

若い指導者がいる。私からすれば「なぜ外に出ないのか」という気持ちになる。自分の「師匠」となる人を決めてその人から多くを学べばいい。これまでの経験だけによらない指導。本を読んで分かったつもりになる指導。これでは選手は育たない。県内に限らず県外で多くのことを学ぶ機会はある。競技面だけではなくもっと他のことを学ぶべきだと思う。

選手の指導をする。みんな自分よりは年下だからそれなりに指導に従う。また、教育現場とはいえ本当に関わりが狭くなりより狭い世界で生きていくことになる。これはある意味「居心地がいい」と思う。自分のやりたいようにできる。が、実際はそうはいかない。波風立てずにそれなりに生活をしていれば周囲からあれこれ言われることもない。無難な生き方。それで本当に良いのか。これも価値観の相違だからこちらが強制するものではない。

師匠やBOSS、先輩や県外の指導者を見てきた。みんな「陸上が大好き」だと思う。だから心から尊敬するし「この人たちのような指導者になりたい」と感じる。大好きだから選手のために一生懸命になれる。体裁にこだわらず「本当に必要なこと」に力を注げる。選手が強くなるため、成長する為であれば何でもする。「自分の得意分野」で貢献する。本当に大きなことだと思う。自分の「名誉」のためにやるわけではない。周りからあれこれ批判を受けようと「芯」がブレない。これは本当にすごいことだと思う。

こういう姿を見ていて何も感じないというのはよくない。すでに私も今年で40歳。間違いなく「若手」ではなくなっています。だからこそ「自分のやるべきこと」をしっかりと見極めてそこに邁進していく必要がある。自分の道をしっかりと進んでいく。ポールの指導者であるG先生が山口県に来て間違いなくポールのレベルは上がった。これまでは「とりあえず跳ぶ」だけだったものが専門性が出てきた。大きな貢献だと思う。我が師匠は我々若い指導者に様々なことを教えてくれている。これは大きな貢献だと思う。BOSSも「投擲」に関して長い時間をかけて指導者を育ててきた。

私は何をするか。ここだと思う。同じようなことはできない。が、命ある限り自分の「役割」を果たしたいなと思う。広島の棒高跳びの先生方が「普及」と「強化」に努めてこられた。それが形になっていく。「強化」に関しては私の出る幕ではないだろう。が、私の手の届く範囲で「強化」をしていく必要がある。それは「全国で活躍できるチーム作り」だと思う。とにかく「チーム」を作る。それは他者から批判されるかもしれないが「強いチーム」を作ることが必要になる。圧倒的に強いチームを作っていきそうやって「全体のレベルを上げていく」のです。「あそこには勝てないな」というのではなく「あのチームに勝つために何をしないといけないのか」をみんなが考えるようになると県内のレベルも上がっていくのかもしれない。

こんな偉そうなことを書いていていいのか。良く分かりません。が、県外を見た時に「強い学校」と思われるチームが複数あります。毎年強い。そのチームが県外で力を示すことで「広島」や「岡山」は強いなというイメージを持つことになる。そうであれば私はそこを目指したい。県外で「戦えるチーム」が県内にあればそれを目標に強くなるかもしれない。県外のチームは「自己満足」ではなく「切磋琢磨」してチーム同士が競り合っている。それが競技につながるのだと思います。

県外の指導者から受ける刺激は本当に大きい。好きで指導している。それは「選手のため」という大きな共通点を持っている。だから「形」にはこだわらない。徹底して「強くなるため」にアクションを起こせる。フットワークが軽く自在に動く。こういう感覚を持ち続けたい。

まとまらないなー。書きたいことが上手く言葉にできません。
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選挙と土地柄

2016-07-11 | 陸上競技
日曜に参議院選挙が行われた。こういう場所に政治的なことを書くのはよろしくないだろうと思う。批判の種をまくみたいなものだから。基本的に私は支持する政党や信じる宗教というものはない。それも各自の考え方だから微妙なところだと思う。その中で「思うこと」を書く。繰り返しになるが「思想信条」を書くつもりはない。

山口県、「自民党」の支持率が高い。昔から総理大臣になる政治家が数多く輩出されているというのも大きく影響していると思う。そのおかげで道路は他県と比べて圧倒的に良い。田舎の道でも主要道路と同じレベルの整備がされていたりする。そこに任せていたら大丈夫という感覚があるのだと思う。「保守的」だと思っている。何か新しいことをしようと思えば他者から必要以上に批判される。目立つ行動は好まれない。「地元」に住んでいる者以外は「受け入れがたい」という感じがある。これは「各自の考え方」というよりは「土地柄」なんだと思う。ずっと住んでいる人にとっては「変化のない居心地のいい場所」と捉えられる。

人がストレスを感じるのはやはり「変化」だと思う。これまでにやったことがない部分をやろうと思えばそのような結果になるか分からないので「不安」が伴う。これまで通りの事をやっていたら「先の事」が分かるので安心する。同じことをやっていたら「次にどんなことが起こるだろう」という未知の世界への不安は存在しない。これをやれば次はこうなるだろうという感覚があるから。先が見えるほうが「戸惑うこと」が少なくて済む。これはこれで一つの考え方だと思う。

日曜日の午前中に棒高跳び練習会に参加した。私にとっては未知の世界。もっと言えば面識もない。話をしたこともない。不安があったので事前に何度か電話したがつながらなかったので最終的には「当日に初めてお願いする」という形になった。これは正直すごい「ストレス」になる。なぜなら「これまでにない刺激」を受けることになるから。が、実際に行ってみて話をする。心から「来てよかった」と感じた。今まで自分が見ていた世界とは異なる世界が存在する。その世界の中で「自分に足りないもの」を見つけることができる。これは「保守的」に生きてきたら感じることはないと思う。

以前から「外に目を向ける」事が必要だと感じていた。こういう話をすると「自分の足元を固めてからやらないと」という意見をもらう。確かに。しかし、「足元を固める」というのはどういうことか?チームが安定してきて「結果」を残せたら「足元」がしっかりしたということなのか。それを待っていたら何年も時間を無駄にしてしまうのではないか。限られた時間の中で「時間が過ぎるのを待つ」というのは良いことなのかどうか。

陸上に関わって2年目。選手はほとんどいなかったがお願いして福岡の大学に練習見学をさせてもらうことにした。3泊4日だっただろうか。かなり長い時間を使って練習を見学させてもらった。この時は私一人での参加。正直知り合いもいないし不安はあった。が、当時はこの刺激が新鮮だった。大学でやるような練習が高校生に活かせるかどうかは別問題だが「選手がいないから待つ」という感覚ではなく「次に備えて今何をするか」という考え方を持っていた。いないからできない。そう考えていたらいつになったらできるのか?待っていて何かわかるのであればこれほど楽なことはない。選手が練習に来れば強くなると思っているのと何ら変わりない。自分から動くことは本当に大切だと思う。「保守的」に今の立ち位置から動かなければそれが一番楽。今までそれで困っているわけではないから。

「中国大会に行くために何をするか」という部分。女子棒高跳びを始めた時「中国大会に行きやすい」から始めたと思われたと思う。今もそうかもしれない。が、もともとそんな気持ちはない。どうせやるならインターハイを目指したい。別にインターハイに行けるかどうかだけではないのだが。「自分の知っている狭い世界」から抜け出すことをさせたい。それは人生の中で大きな意味を持つことになるから。「こんなことっやったことはない」「今までは~だったのに」という言葉をよく聞く。「過去」という「枠」の中から抜け出せない。それは致命的だと思う。自分のやってきた枠の中で物事を判断し、もっと違う世界があることを知らない。「井の中の蛙大海を知らず」という言葉がある。自分がちやほやしてもらえる世界の中で生きていたら「自分はすごい」と勘違いしてしまう。が、実際はもっともっとやっている人がいる。そのことを知らずに「それらしいこと」を言っていたら何も変わらないと思う。

「中国大会に行く」ことを目標にしていたらそれ以上の発想はできない。「中国地区」という「枠」の中でしか考えられないから。「中国のレベルが高い」といって悲観して終わりではなく「そこで勝ち抜くためには何が必要か」を考える。そうすることで「枠」を越えられる。インターハイに行くことだけを目標にする気はない。「やっても勝てない」という「枠」の中でしか考えられないのであればそれ以上はない。「相手が強いから仕方ない」という「枠」から出て「それ以上に強くなるためには何が必要か」を考える必要がある。「勝てないから仕方ない」という「負けることを前提」にした考え方をしたくないと思っている。

こういう考え方は「閉鎖的な社会」の中では受け入れられにくい。変えようとするときには必ずといいほど「抵抗勢力」が生まれるから。大げさな話ではなく「そんなことやらなくてもいい」という人は必ずいる。そこまでやらなくてもいいじゃないかと。これまで問題なかったのだから。今までのやり方でいい。勝手なことをするな。よく聞く言葉だと思う。何かをやろうとすると「そんなことやらないほうがいい」と否定的にとらえる人が出てくる。本当に自分のことを思って発している言葉かどうか。

新しい人、新しいことを受け入れるのは難しいのかもしれない。これまでのやり方を変えようとする人は受け入れがたい。それが「保守」だ。山口県はこの色が強い。私はずっと山口にいる。その「閉鎖的な世界」の中で生まれ育ってきた。が、やっぱり違和感を感じる。他者を受け入れない雰囲気。それを変えようというまでの「力」はない。しかし、「自分にできること」はやっていきたい。「使命」という大げさなものではないが「私にしかできないこと」はあると思っている。もちろんバランスを考えながらやっていかないといけないのだが。

うーん、真面目過ぎますかね。もう少し書きます。
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練習会に参加

2016-07-11 | 陸上競技
日曜日、この日は広島で行われる棒高跳び練習会に参加させてもらうことにしていました。G先生から実施されることを聞いて即決。悩む要素なし(笑)。女子の棒高跳びは県内では誰もやっていません。この秋から中国大会が始まる種目です。始めると言った時には間違いなく周囲は批判的だったと思います。強く感じていました。が、こちらとしてもやるからにはきちんとやります。周りからあれこれ言われたところできちんとしたことをやっていくことが大切。

とはいえ、専門的な知識は全くありません。指導も「棒高跳びのみ」をやるつもりはない。それぞれの選手が「一番輝ける種目」を見つけていって実施するだけの話です。専門外だからといって「やっておけ」というつもりはありません。練習できる環境を与えるだけではなく、多くの刺激もらえるようにしていきたいと考えています。県内に女子は一人しかいませんから「小さな枠の中」だけで考えていたら選手自身が甘えてしまいます。外に出ることで見えてくることがある。ここも強いこだわりを持っています。

6時半に学校を出て東広島へ。今回はマネージャーを1人連れて行くことにしました。マネージャーに練習内容をメモさせたりすることで今後の練習に生かすことができます。今回の練習会はあくまで「きっかけ」です。これを夏休みに継続していく必要がある。一度やっただけで上手くなるならそれで良いですが安定させなければいけません。8時半には到着。初めてお話をさせて頂くI先生とT先生。最初は緊張しましたが「ポール大好き」と言うのが伝わってくる人柄でした。県外の選手云々関係なく受け入れてくださいました。ありがたいことです。

練習会ということもあり基礎的なことから実施していました。うちの選手の最大の課題である「右手が曲がる」という所を克服するための練習でした。タイムリーです。跳躍に繋げるための動きを1時間くらいやって頂きました。女子選手も来ていました。全員中学生でしたが(笑)。それでもこの段階から棒高跳びを始めているというのは長い目で見たときに絶対にプラスになります。全員が楽しそうにポールをやっています。指導者の方の人柄もあると思いますが非常に明るい雰囲気の中で練習が進んでいきました。

踏切と右手の関係。ここをひたすら教えてもらいました。短距離でも同じことを言っていますが「地面からの力のもらい方」なんだと思います。共通する部分がある。当然だと思いますが。この手のことを本で読んだり人から話を聞くだけでは分からないと思います。直接目で見てひたすら考える。そこが出来て初めて分かることもあるからです。その動きを身につけるためになにをするか。本当に面白い。この手のことを面白いと感じる人がどれだけいるのが分かりませんが私としてはかなり面白かった。良い動きを見るというのも勉強になります。そう考えると普段競技場で練習させてもらっている時にN工業の選手の動きをもっともっと見ていく必要があります。まー今のうちの選手のレベルでは追いつけないので難しいとは思いますが。

これまで教えてもらった基礎的なことをもう一度確認しながらの練習となりました。跳躍練習は砂場を使って実施。砂場の上に高跳びマットを敷いての練習でした。女子はこれで十分練習になります。さらに「ターン」の練習までできました。いや、これまではひたすら正面から越えるだけしかできていませんでした。それにターンが入るともう少し変わってくるかなと思います。倒立するまで下半身を引き上げられると良いのでしょうが今は「腰より高く脚を振り上げる」ことを最大目標にしてそこからターンで越えていく。ひたすらです。

教えて頂いていたI先生には「これでベストが2m20?もう50は跳べる!」と言っていただきました。しっかり練習していけば秋に3m跳べる可能性もある、と。確かに一緒に練習している中学生よりは圧倒的に跳んでいます。まだまだ出来ないことも多くありますが少しずつ上手くなっていました。うちの選手も自信になると思います。他県の選手です。それでもうちの選手のために様々な指導をしていただけました。本人もこれまで時間をかけて教えてもらう機会はほとんどなかったので一つずつ改善していくことの楽しさを感じてくれたのではないでしょうか。

一番は県外の刺激をもらえたこと。県内では一人だけ。色々な意味で注目されます。最初の段階から「インターハイを狙う」事を考えてやっています。参加者がいないから中国大会に出れる。こんな考えではやっていません。うちのBOSSは入学してきてすぐに女子のハンマー投げの選手を育て始めました。中国大会に行くためではありません。全国で戦うためです。参加するのではなく戦うために時間をかけて取り組んできています。安易な考えではないというのだけは理解していただきたい。

こういう感覚が「当たり前」になるかどうかだと思っています。出れるから出る。というのでは強くなれない気がします。狙い目だからというのはあると思います。が、短時間で結果を出せる種目ではない。時間をかけて丁寧にやっていく必要があります。また、特殊種目ですから切磋琢磨する環境も必要になる。時間とお金がかかりますが、そんな事を気にしていたら練習はできません。

思う事が山のようにあります。これに関してはまた別に書きます。日曜日の棒高跳び練習会。本当に勉強になりました。技術的な事もですが「競技にかける情熱」という部分が一番の刺激になったと思っています。選手とこれからの競技について話しながら移動することもできました。これも大きなことです。貴重な1日だったと思いますね。本当に感謝したい。
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