kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

当時の練習を・・・

2017-11-02 | 陸上競技
前の記事の続き。実際に何をしていたか・・・。

身体作りをメインにおいていました。昨年からは少し流れを変えていますが「走る日」と「トレーニングの日」をある程度分けて実施していました。今回実施したのは「トレーニングメニュー」です。かなりきつかっただろうなとは思います。

細かい部分は説明しませんでした。当時は練習のタイム測定を実施していました。疲労回復したら練習再開みたいな感じでやっていたのですが「有酸素系の練習不足」を感じていましたから休憩時間のコントロールを。トータルの時間も管理していましたから。強くなれば強くなるほど練習の時間が短くなります。能力の向上を感じられるのではないかと。

メインはやはりシャフト補強。ウエイトととシャフトの中間の感じで実施。最初はシャフトに重りをつけて「重いシャフト補強」です。ある程度の筋肥大を考えていました。重いものを素早く動かす。もちろん、動かない。その中でどうするかをメインに。距離は25m。終了したらすぐに重りを外して「軽いシャフト補強」へ。距離は40m。前段階でかなりの負荷がかかっています。動かない。しかし、軽くしたことによって感覚的に移動距離が伸びます。素早く大きくというテーマに切り替える。スピード重視です。言葉で書くと簡単ですが負荷的にはかなりのものです。シャフトが軽いので大きく動かせる。とはいえ、かなりきつい。

これを50分程度で終わらせます。通常では無理。きつい時に休んでしまうからです。実際にやらせてみましたが1時間半くらいかかったでしょうか。よほど強い意志でなければできないのです。

当時のテーマの中には「重い」と「軽い」を組み合わせるというものが多くありました。当時一緒に指導していたBOSSから「短距離は爆発的に力を出さないと」というアドバイスをもらっていました。学校によってはメディシングボールは重いものを投げます。が、それではゆっくりした動きになるのではないかと言われてきました。だからあえて軽いもので。しかし、それだけでは不足するなと思ってメディシンも女子は2キロと1キロを組み合わせて。重いモノから軽いモノになった時に力の発揮の仕方が変わってきます。その「違い」を感じさせたいなと。

シャフト補強が終了してからすぐに「補強サーキット」をこれは「Aメニュー」と「Bメニュー」に分けて実施していました。「Aメニュー」で大きな筋群に負荷をかけて「Bメニュー」で体幹中心の負荷をかける。ハードルジャンプをした後に腸腰筋の強化を行うというように組み合わせていました。それぞれ5種目ずつのトータル10種目。強くなろうとする選手は移動時間をジョグで動きます。かなりきついですがそれでも動きます。これも1時間ちょっとで終わるくらいでしょうか。トータルで2時間半程度で終わらせていました。

今回はかなり省略していましたが3時間。慣れていないというのもありますが「負荷」の部分で大きな差はあると思います。実施してみて間違いなく翌日は激しい筋肉痛になるだろうなと感じました。前任校では翌日普通に走っていました。もちろん、初期段階でできていたとは思いませんが翌日に走らないという日はありませんでした。筋力的にも今のほうが弱いというのは確かです。

トレーニングだけで3時間やるというのは少ないと思います。今であればトレーニングとスプリントを上手く組み合わせながら実施します。ひたすら補強というのは避けるようになりました。しかし、こういう部分は原点になるのではないか。基礎的なことを徹底することで「普通の選手」が「インターハイ選手」になる可能性がある。これまで全中に出場したことのない選手が延8回のインターハイ出場を果たしています。同じ選手が2種目というのもありますが。1回限りであれば「選手に恵まれた」ということもあると思います。が、何度か出場を果たすというのはそこに「何か」があると思います。大半は指導する側の「情熱」で持って行っていたとは思いますが。

こういう部分は評価は受けないと思っています。結局、強い選手がインターハイに行ったという部分。もっといえば強い選手が進んだ学校は強いという評価を受ける。当然ですが。「普通の選手」がインターハイに行くためには普通のことをやっていて結果につながることはない。そう思っています。当時の練習を実施してみて「良くこの練習をやっていたな」と感じました。選手の強くなりたいという意欲が半端なかったのだと思います。

こういう練習をやって見えてくるもの。今であればもっと工夫できたなと思います。今の取り組みの部分を新たに加えていく。追い込みだけではなく「どうすれば速く走れるのか」を常に求め続ける。しかし、忘れたくないのは「がむしゃらに取り組む」こと。やはりここの部分がきちんとできなければ強くはならないと思います。身体作りなどは一朝一夕にできることではない。時間がかかります。だからこそこれからそこに時間をかけながら技術的なことをやっていきたい。

細かい部分は省略しています。言葉で書くほど簡単な練習ではないというのだけは確かです。間違いなく全身筋肉痛。それでもこういう練習をやっていくことの意味。これからやるかどうかは分かりません。が、貴重な経験だと思いますね。強くなるためにどれだけ必死になるのか。ここだと思います。「覚悟」があればどこまででもできる。そう思います。
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思うことがありまして・・・

2017-11-02 | 陸上競技
いろいろと思うことがあります。まーいいんです。

火曜日、練習をしました。これも思うことがあってあるメニューを実施しました。このメニューは前任校で本気でインターハイを狙って冬季を迎えた時にこれまでのノウハウの蓄積を生かしてトレーニングメニューを考えた時のものです。本当にハードでした。それでも「絶対に強くなる」という感覚の中で実施する。もう一工夫できる気はしますがかなりの内容だったと思います。

「強くなりたい」と思う。これは簡単です。13秒0の男子が「12秒90」を目標に掲げる。これはそれほど難しいことではないと思います。「強くなりたい」という言葉は便利です。誰もが納得する言葉。が、その「想いの強さ」は大きく異なると思います。前任校、一度も全中に出場した選手を預かったことはありません。これは今もですが。その中で本気でインターハイを狙う。簡単なことではありません。

当時は13秒台で入ってくる女子しかいませんでした。12秒台なんて3年間で出せればいいなという遠い話。が、あるとき12秒台に入るとあれよあれよと強くなっていきました。4継でインターハイを狙う時、中学時代の13秒10がベストの選手しかいない。通常で考えれば「絶対に無理だ」と言われるでしょう。が、私は達成できると思っていました。過去の実績よりも「その時に何をするか」のほうが重要だと思っていたので。

12秒台が何人も入ってくる状況ならきっと深くは考えなかったと思います。細かい技術云々も考えなくても「速い」のだから。細かいことを考えていくことの必要性を感じさせてもらえたのは初任校のおかげだと思いますね。0から始まった。選手は集まってこない。それでも「戦いたい」と私自身が強く望み、選手自身も強く望む。その環境の中で見えてきたものがあったと思います。その中で0から積み上げていったことに意味がある。

そんな中でやってきたこと。それを今の選手にも実施することにしました。転勤した時に「これくらいならできるだろう」と思っていたメニューが実施できない部分がありました。「やりたい」と思っていたメニューの3割くらいでキャパオーバーになる。それくらいの負荷だったのだと思います。きつい、苦しいというのはどこにでもある話。その中で「絶対に目標を達成するんだ」という強い想いがあるかどうか。誰もが強くなるとは限りません。これまで指導してきた選手でインターハイに行った選手の大半は「私が求めること」をきちんと理解して実行できたと思います。

「本当に強くなりたい」という想いをもってメニューをすることの意味。苦しくなった時に何を感じるか。それは「やっていかなければわからない」部分だと思います。「追い込めば強くなる」とは思っていません。しかし、「それなりの負荷」の中だけでは見えてこないものがあると。いつの間にか私自身が「スマートな練習」に傾いていたのかもしれない。本当はもっとできるので「これくらいでいいだろう」と妥協していたのかもしれない。だからこそ「当時の練習」をやってみることも必要かなと。選手にとってこの意味はどうか。

普通の選手が勝ち上がるというのは簡単ではありません。強豪校に行けば自分も強くなるという錯覚。同じ練習をしていて12秒台の女子に13秒台の女子が勝てることはない。「才能」云々ではない。これはきれいごとだと思います。「努力する才能」や「絶対に諦めない才能」は存在すると思います。この部分から目を背けたくない。事実を事実として受け止めてそれをどのようにやっていくか。本当に勝つために何をするか。

前任校でかなりきついメニューができたのはそこまでに「取り組みの姿勢」ができていたからだと思います。本当に強くなるためには何をしなければいけないのか。それを選手自身がしっかりと考えてやる。その部分です。この手の練習は「やらされている感」が出ます。これでは絶対に強くならない。自分が強くなるために必要だからやるという感覚が持てるかどうか。毎日ハードな練習は必要ないと思います。しかし、スマートな練習だけで強くなれるほど簡単ではない。それも間違いない事実だと思っています。

なんかもっともっとがむしゃらにやってもいいのかなと。そう感じました。何が何でも強くなる。そういう想いをもった選手とやりたい。うちの学校を選択する際に「絶対に強くなりたい」と思ってくれるならそれだけでいいのではないか。だからこそもう一度「あの頃の練習」をやりたい。覚悟も含めて。もちろん、毎日やるわけではないですし今後やるかどうかはわかりません。そんな中でのトレーニング。現実はそれほど甘くない。強くなりたいと口にしてそれに見合う努力ができなければ絶対に結果は出ない。まーそんなことは最初から分かるわけないのですが。

内容に関しては別に書いておきます。
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ベクトルの方向

2017-11-01 | 陸上競技
思うことを。

思うことがあって色々な指導者と話をした。それぞれ考え方があってどのようにするのか、どのような指導スタイルをとるのかは全く変わってくる。何が正しくて何が間違っているというのはないと思う。

感じたこと。それは「自分自身のベクトルの方向」がどこに向いているのかが重要だということ。それぞれが持っている「エネルギー」をどこに向けるのか。ここは重要だと思う。表現が難しいが。「ベクトル」とは「力の方向」だと思う。どの方向に自分自身の力を使うのか。

上手くいかない選手、強くならない選手は「外側に向く」と感じている。ベクトルが外に向くというのは表現的には良い感じだと思う。しかし、実際は「他者との比較」であったりする。「○○よりはやっている」という考え方になると間違いなく強くならない。誰かと比較することで自分自身を正当化するようになるから。

大切なのは「ベクトルを内に向ける」事だと思います。まずは自分自身がどのようにするか。そこに尽きる。誰かと比較するよりも「目標に向かって必要なことは何か」を考えることが重要だと感じています。良く話す内容ですが「一生懸命やっている者は自分が一生懸命だとは言わない」のです。もっとやらなければ強くならないというのが分かっているから。目標達成するために何が必要かを考えるようになるから常に「足りない」という感覚の中でやっていくと思います。

ある選手がレース後に涙を流していました。負けた云々ではない。「自分の走りができなかった」事に対してです。負けたというのは「他者との比較」でしかない。「自分の走り」というのは「自分との比較」になる。自分自身が最大のパフォーマンスを発揮しているのかどうかです。自分自身に対して「ベクトル」が向いていると競技にも集中します。周囲の雑音が気にならなくなる。

やはり目標を細かく設定することが必要になると思います。それができるかどうかで「ベクトル」の方向は決まる。インターハイに行きたい。県総体に出場したい。それを目標に掲げるのは簡単です。では、インターハイに行くためにはどれだけの記録が必要なのか。どんな記録を出さなければ予選通過をしないのか。そういう部分を明確にしていく必要があります。

女子の日誌を見ると心動かされます。県体、リレーで2位でした。3走まではいつもの流れ。1走のMが見ていて「3走にバトンが渡った時点でこの差では勝てないと感じた」と。本来であればもっともっと自分たちが差をつけて走ってこないと勝てない。他者のせいではない。自分たちの責任だと感じる。もっと速く走れるようになりたいのです。

Sが今のままではインターハイは不可能、と書いていました。自分たちがもっと強くならないといけないのは間違いない。が、全員が12秒台に入ることが最低条件になる。自分たちももっと速くならなければいけない。が、1年生は自分たち以上に熱意をもって自分たちを越えるくらいの努力をしていかなければインターハイには絶対に届かない、と。自分もやる。でも、それだけでは届かない。冷静な話だと思います。

夢を見ているわけではない。「いけたらいいな」でやっているわけではない。ベクトルは全て「自分自身がどうしたいか」に向かっている。全員が同じ方向を向いていけば「内なるベクトル」が進むべき方向性を示してくれる。そう感じました。

まとまらないですね。とりあえず簡単に。
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